追憶のかけら

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評判

追憶のかけらの評価:

3.90/5点 レビュー 69件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.90pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全153件 81〜100 5/8ページ
No.73
(3pt)

そこまでしなくても

小説の中に戦時中の作家の手記がそのまま引用されており、入れ子構造になっている。また、それが重要なトリックになっている。

復讐のためならそこまで手の込んだ方法をとらなくても、同じように相手に打撃を与えられる方法はあるだろう,という点で、必然性に疑問が残るが、こういう形式に挑戦した作者のチャレンジ精神はすごいと思う。
追憶のかけら (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 追憶のかけら (文春文庫)より
4167682028
No.72
(5pt)

良い!これ良い!

良かった。自信をもってオススメできる作品です。ページ数も多く、手記も読みにくいけれど、じっくり読み解いて下さい。じっくり読めば読むほど、物語の衝撃も深みも増します。トリッキーなミステリー、家族愛のドラマ、両者のどちらとして捉えても秀作であるには変わりありません。良いです、非常に良い!
追憶のかけら 現代語版 (実業之日本社文庫) Amazon書評・レビュー: 追憶のかけら 現代語版 (実業之日本社文庫)より
4408557420
No.71
(5pt)

良い!これ良い!

良かった。自信をもってオススメできる作品です。ページ数も多く、手記も読みにくいけれど、じっくり読み解いて下さい。じっくり読めば読むほど、物語の衝撃も深みも増します。トリッキーなミステリー、家族愛のドラマ、両者のどちらとして捉えても秀作であるには変わりありません。良いです、非常に良い!
追憶のかけら Amazon書評・レビュー: 追憶のかけらより
4408534609
No.70
(5pt)

良い!これ良い!

良かった。自信をもってオススメできる作品です。ページ数も多く、手記も読みにくいけれど、じっくり読み解いて下さい。じっくり読めば読むほど、物語の衝撃も深みも増します。トリッキーなミステリー、家族愛のドラマ、両者のどちらとして捉えても秀作であるには変わりありません。良いです、非常に良い!
追憶のかけら (ジョイ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 追憶のかけら (ジョイ・ノベルス)より
4408504734
No.69
(5pt)

良い!これ良い!

良かった。自信をもってオススメできる作品です。ページ数も多く、手記も読みにくいけれど、じっくり読み解いて下さい。じっくり読めば読むほど、物語の衝撃も深みも増します。トリッキーなミステリー、家族愛のドラマ、両者のどちらとして捉えても秀作であるには変わりありません。良いです、非常に良い!
追憶のかけら (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 追憶のかけら (文春文庫)より
4167682028
No.68
(5pt)

過去と現在が巧妙に絡み合っていくこの作品に脱帽です!

貫井徳郎さんの作品です。

いやー、複雑な内容であり、これはまさにプロの仕業と言えるかもしれません。

大学講師を務める松嶋は一度だけの風俗遊びが妻にばれ、妻は3歳の娘を連れて実家に帰ってしまう。謝罪し、連れ戻そうとする前に妻は交通事故で命を失ってしまう。

娘は同じ大学に勤める麻生教授とその妻が引き取り、ぎくしゃくした関係に陥ってしまう。

自分の手で育てたい、それには世間で認められる実績が必要だった。そんなある日、松嶋のもとに戦後すぐの著名な作家の未発表手記が届けられる。この作家は自分が自殺する前に、その経過を手記にまとめていたのだ。60年前を遡る調査を依頼された松嶋は巧妙に仕掛けられた罠にはまっていく。

過去と現在を結び付けて行く過程の中に主人公の松嶋が自殺した作家の佐脇とかぶっていくところがすばらしいセンスを感じさせられました。

興味のある方は是非ご一読ください。
お勧めの一作です。
追憶のかけら 現代語版 (実業之日本社文庫) Amazon書評・レビュー: 追憶のかけら 現代語版 (実業之日本社文庫)より
4408557420
No.67
(5pt)

過去と現在が巧妙に絡み合っていくこの作品に脱帽です!

貫井徳郎さんの作品です。いやー、複雑な内容であり、これはまさにプロの仕業と言えるかもしれません。大学講師を務める松嶋は一度だけの風俗遊びが妻にばれ、妻は3歳の娘を連れて実家に帰ってしまう。謝罪し、連れ戻そうとする前に妻は交通事故で命を失ってしまう。娘は同じ大学に勤める麻生教授とその妻が引き取り、ぎくしゃくした関係に陥ってしまう。自分の手で育てたい、それには世間で認められる実績が必要だった。そんなある日、松嶋のもとに戦後すぐの著名な作家の未発表手記が届けられる。この作家は自分が自殺する前に、その経過を手記にまとめていたのだ。60年前を遡る調査を依頼された松嶋は巧妙に仕掛けられた罠にはまっていく。過去と現在を結び付けて行く過程の中に主人公の松嶋が自殺した作家の佐脇とかぶっていくところがすばらしいセンスを感じさせられました。興味のある方は是非ご一読ください。お勧めの一作です。
追憶のかけら Amazon書評・レビュー: 追憶のかけらより
4408534609
No.66
(5pt)

過去と現在が巧妙に絡み合っていくこの作品に脱帽です!

貫井徳郎さんの作品です。いやー、複雑な内容であり、これはまさにプロの仕業と言えるかもしれません。大学講師を務める松嶋は一度だけの風俗遊びが妻にばれ、妻は3歳の娘を連れて実家に帰ってしまう。謝罪し、連れ戻そうとする前に妻は交通事故で命を失ってしまう。娘は同じ大学に勤める麻生教授とその妻が引き取り、ぎくしゃくした関係に陥ってしまう。自分の手で育てたい、それには世間で認められる実績が必要だった。そんなある日、松嶋のもとに戦後すぐの著名な作家の未発表手記が届けられる。この作家は自分が自殺する前に、その経過を手記にまとめていたのだ。60年前を遡る調査を依頼された松嶋は巧妙に仕掛けられた罠にはまっていく。過去と現在を結び付けて行く過程の中に主人公の松嶋が自殺した作家の佐脇とかぶっていくところがすばらしいセンスを感じさせられました。興味のある方は是非ご一読ください。お勧めの一作です。
追憶のかけら (ジョイ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 追憶のかけら (ジョイ・ノベルス)より
4408504734
No.65
(5pt)

過去と現在が巧妙に絡み合っていくこの作品に脱帽です!

貫井徳郎さんの作品です。いやー、複雑な内容であり、これはまさにプロの仕業と言えるかもしれません。大学講師を務める松嶋は一度だけの風俗遊びが妻にばれ、妻は3歳の娘を連れて実家に帰ってしまう。謝罪し、連れ戻そうとする前に妻は交通事故で命を失ってしまう。娘は同じ大学に勤める麻生教授とその妻が引き取り、ぎくしゃくした関係に陥ってしまう。自分の手で育てたい、それには世間で認められる実績が必要だった。そんなある日、松嶋のもとに戦後すぐの著名な作家の未発表手記が届けられる。この作家は自分が自殺する前に、その経過を手記にまとめていたのだ。60年前を遡る調査を依頼された松嶋は巧妙に仕掛けられた罠にはまっていく。過去と現在を結び付けて行く過程の中に主人公の松嶋が自殺した作家の佐脇とかぶっていくところがすばらしいセンスを感じさせられました。興味のある方は是非ご一読ください。お勧めの一作です。
追憶のかけら (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 追憶のかけら (文春文庫)より
4167682028
No.64
(4pt)

二転、三転、四転

物語が二転、三転、四転する渾身の一作でした。
ものすごい物語を読ませられたあとで、それがまったくちがうと知らされる事実。
そして、さらにどんどんと謎は深まっていきます。

作家の手記から広がる謎。
膨大な仕掛けがほどこされていますが、あまりに仕掛けが大きすぎて、ご都合主義であった感はいなめません。
もちこまれた手記をまるで疑いもせず本物だと信用してしまったり。
主人公をバカにすることによって話を進めていき衝撃を出すというのは、少し安直だと思いました。

ふみさんを強姦した相手が最後まで罪を告白しない点も謎でした。
ここまで言ったのならこの先もいうだろう、という気がしましたし、まずそれより、復讐するためにお手伝いの女性を強姦するというのはかなり解せないですし、後味がものすごく悪いです。

佐脇を自殺においこむにはそのくらいのことをしなければいけなかったんだろうけど、それもご都合主義だと思いました。

ただし、何度もどんでん返しを受けたのは事実。
追憶のかけら 現代語版 (実業之日本社文庫) Amazon書評・レビュー: 追憶のかけら 現代語版 (実業之日本社文庫)より
4408557420
No.63
(4pt)

二転、三転、四転

物語が二転、三転、四転する渾身の一作でした。
ものすごい物語を読ませられたあとで、それがまったくちがうと知らされる事実。
そして、さらにどんどんと謎は深まっていきます。
作家の手記から広がる謎。
膨大な仕掛けがほどこされていますが、あまりに仕掛けが大きすぎて、ご都合主義であった感はいなめません。
もちこまれた手記をまるで疑いもせず本物だと信用してしまったり。
主人公をバカにすることによって話を進めていき衝撃を出すというのは、少し安直だと思いました。
ふみさんを強姦した相手が最後まで罪を告白しない点も謎でした。
ここまで言ったのならこの先もいうだろう、という気がしましたし、まずそれより、復讐するためにお手伝いの女性を強姦するというのはかなり解せないですし、後味がものすごく悪いです。
佐脇を自殺においこむにはそのくらいのことをしなければいけなかったんだろうけど、それもご都合主義だと思いました。
ただし、何度もどんでん返しを受けたのは事実。
追憶のかけら Amazon書評・レビュー: 追憶のかけらより
4408534609
No.62
(4pt)

二転、三転、四転

物語が二転、三転、四転する渾身の一作でした。
ものすごい物語を読ませられたあとで、それがまったくちがうと知らされる事実。
そして、さらにどんどんと謎は深まっていきます。
作家の手記から広がる謎。
膨大な仕掛けがほどこされていますが、あまりに仕掛けが大きすぎて、ご都合主義であった感はいなめません。
もちこまれた手記をまるで疑いもせず本物だと信用してしまったり。
主人公をバカにすることによって話を進めていき衝撃を出すというのは、少し安直だと思いました。
ふみさんを強姦した相手が最後まで罪を告白しない点も謎でした。
ここまで言ったのならこの先もいうだろう、という気がしましたし、まずそれより、復讐するためにお手伝いの女性を強姦するというのはかなり解せないですし、後味がものすごく悪いです。
佐脇を自殺においこむにはそのくらいのことをしなければいけなかったんだろうけど、それもご都合主義だと思いました。
ただし、何度もどんでん返しを受けたのは事実。
追憶のかけら (ジョイ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 追憶のかけら (ジョイ・ノベルス)より
4408504734
No.61
(4pt)

二転、三転、四転

物語が二転、三転、四転する渾身の一作でした。
ものすごい物語を読ませられたあとで、それがまったくちがうと知らされる事実。
そして、さらにどんどんと謎は深まっていきます。
作家の手記から広がる謎。
膨大な仕掛けがほどこされていますが、あまりに仕掛けが大きすぎて、ご都合主義であった感はいなめません。
もちこまれた手記をまるで疑いもせず本物だと信用してしまったり。
主人公をバカにすることによって話を進めていき衝撃を出すというのは、少し安直だと思いました。
ふみさんを強姦した相手が最後まで罪を告白しない点も謎でした。
ここまで言ったのならこの先もいうだろう、という気がしましたし、まずそれより、復讐するためにお手伝いの女性を強姦するというのはかなり解せないですし、後味がものすごく悪いです。
佐脇を自殺においこむにはそのくらいのことをしなければいけなかったんだろうけど、それもご都合主義だと思いました。
ただし、何度もどんでん返しを受けたのは事実。
追憶のかけら (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 追憶のかけら (文春文庫)より
4167682028
No.60
(3pt)

読者の感情の行き場がない

不思議な作品である。
 貫井作品らしく、一つずつの場面には圧倒的な読み応えがあるが、全体を考えてみると、疑問点が次々と沸いてきて、個々の場面で湧き上がった感情の行き場がなくなる。

 最たるものは、56年前に自殺した作家・佐脇依彦の手記だろう。旧字、旧かなづかいで書かれた圧倒的な迫力の手記で、これだけで独立した作品と言っていいほどの密度があるが、それには結局、主人公(国文学者)の研究者生命を奪おうとした「犯人」の悪意の手が加わっている。その悪意を前にして、手記そのものへの「感動」はどこへ行けばいいのか。

 「犯人」の意図も疑問が多い。その悪意の強さからすれば、主人公の妻の事故死も、本当に事故なのか?、という疑問が当然に出てくるが、作中では誰も疑わないのが不思議。

 もう一つの大きな問題は、主人公の魅力のなさである。少なくとも、国文学者として有能でなければ、話にならないと思うのだが、佐脇依彦の手記の疑問点にも気付かないのだから、読者として感情移入するのは難しい。
追憶のかけら 現代語版 (実業之日本社文庫) Amazon書評・レビュー: 追憶のかけら 現代語版 (実業之日本社文庫)より
4408557420
No.59
(3pt)

読者の感情の行き場がない

 不思議な作品である。
 貫井作品らしく、一つずつの場面には圧倒的な読み応えがあるが、全体を考えてみると、疑問点が次々と沸いてきて、個々の場面で湧き上がった感情の行き場がなくなる。
 最たるものは、56年前に自殺した作家・佐脇依彦の手記だろう。旧字、旧かなづかいで書かれた圧倒的な迫力の手記で、これだけで独立した作品と言っていいほどの密度があるが、それには結局、主人公(国文学者)の研究者生命を奪おうとした「犯人」の悪意の手が加わっている。その悪意を前にして、手記そのものへの「感動」はどこへ行けばいいのか。
 「犯人」の意図も疑問が多い。その悪意の強さからすれば、主人公の妻の事故死も、本当に事故なのか?、という疑問が当然に出てくるが、作中では誰も疑わないのが不思議。
 もう一つの大きな問題は、主人公の魅力のなさである。少なくとも、国文学者として有能でなければ、話にならないと思うのだが、佐脇依彦の手記の疑問点にも気付かないのだから、読者として感情移入するのは難しい。
追憶のかけら Amazon書評・レビュー: 追憶のかけらより
4408534609
No.58
(3pt)

読者の感情の行き場がない

 不思議な作品である。
 貫井作品らしく、一つずつの場面には圧倒的な読み応えがあるが、全体を考えてみると、疑問点が次々と沸いてきて、個々の場面で湧き上がった感情の行き場がなくなる。
 最たるものは、56年前に自殺した作家・佐脇依彦の手記だろう。旧字、旧かなづかいで書かれた圧倒的な迫力の手記で、これだけで独立した作品と言っていいほどの密度があるが、それには結局、主人公(国文学者)の研究者生命を奪おうとした「犯人」の悪意の手が加わっている。その悪意を前にして、手記そのものへの「感動」はどこへ行けばいいのか。
 「犯人」の意図も疑問が多い。その悪意の強さからすれば、主人公の妻の事故死も、本当に事故なのか?、という疑問が当然に出てくるが、作中では誰も疑わないのが不思議。
 もう一つの大きな問題は、主人公の魅力のなさである。少なくとも、国文学者として有能でなければ、話にならないと思うのだが、佐脇依彦の手記の疑問点にも気付かないのだから、読者として感情移入するのは難しい。
追憶のかけら (ジョイ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 追憶のかけら (ジョイ・ノベルス)より
4408504734
No.57
(3pt)

読者の感情の行き場がない

 不思議な作品である。
 貫井作品らしく、一つずつの場面には圧倒的な読み応えがあるが、全体を考えてみると、疑問点が次々と沸いてきて、個々の場面で湧き上がった感情の行き場がなくなる。
 最たるものは、56年前に自殺した作家・佐脇依彦の手記だろう。旧字、旧かなづかいで書かれた圧倒的な迫力の手記で、これだけで独立した作品と言っていいほどの密度があるが、それには結局、主人公(国文学者)の研究者生命を奪おうとした「犯人」の悪意の手が加わっている。その悪意を前にして、手記そのものへの「感動」はどこへ行けばいいのか。
 「犯人」の意図も疑問が多い。その悪意の強さからすれば、主人公の妻の事故死も、本当に事故なのか?、という疑問が当然に出てくるが、作中では誰も疑わないのが不思議。
 もう一つの大きな問題は、主人公の魅力のなさである。少なくとも、国文学者として有能でなければ、話にならないと思うのだが、佐脇依彦の手記の疑問点にも気付かないのだから、読者として感情移入するのは難しい。
追憶のかけら (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 追憶のかけら (文春文庫)より
4167682028
No.56
(3pt)

結末にがっかり

途中までは、「これはすごい小説だ!」と思っていたのに、尻すぼみでがっかりするミステリは沢山読みましたが、私にとって、この作品それらのがっかりミステリの筆頭格です。

竜頭蛇尾とは、こういう作品のことを言うのではないでしょうか。黒幕の正体と、その人間像が、あまりに陳腐なのに呆れてしまいました。
主人公を絶望の淵に追い詰めた恐るべき「悪意」の正体が、実に気楽な人物だった、というところにある種の凄みを出そうとしたのかもしれませんが、その試みは成功していないと思います。

終戦直後に綴られたはずの手記の文体がひどく現代風で、「作者も、昔の文体までは模倣できなかったのだろう」と思っていたら、ちゃんと種明かしがありました。でも、現実に作者は昔風の文体が書けなかったのではないかな。
女性が驚いた様子を表現するのに「固まった」などという表現を用いている時点で、ダメだなあ・・と。

ラストの大団円にも無理があると思います。女性として、主人公の妻があのような(夫にとって都合の良い)書き置きを残すということに共感できず、「ご都合主義」と強く感じました。あの書き置きは蛇足では?
この作者の描く女性は、いつも魅力に欠けるというか、作者の都合のためのみに存在するようで、そこが非常に残念です。

・・こういった次第で、結末に大いにがっかりさせられた作品ですが、途中まではかなり楽しませてもらったので、星は三つにしました。
追憶のかけら (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 追憶のかけら (文春文庫)より
4167682028
No.55
(3pt)

結末にがっかり

途中までは、「これはすごい小説だ!」と思っていたのに、尻すぼみでがっかりするミステリは沢山読みましたが、私にとって、この作品それらのがっかりミステリの筆頭格です。

竜頭蛇尾とは、こういう作品のことを言うのではないでしょうか。黒幕の正体と、その人間像が、あまりに陳腐なのに呆れてしまいました。
主人公を絶望の淵に追い詰めた恐るべき「悪意」の正体が、実に気楽な人物だった、というところにある種の凄みを出そうとしたのかもしれませんが、その試みは成功していないと思います。

終戦直後に綴られたはずの手記の文体がひどく現代風で、「作者も、昔の文体までは模倣できなかったのだろう」と思っていたら、ちゃんと種明かしがありました。でも、現実に作者は昔風の文体が書けなかったのではないかな。
女性が驚いた様子を表現するのに「固まった」などという表現を用いている時点で、ダメだなあ・・と。

ラストの大団円にも無理があると思います。女性として、主人公の妻があのような(夫にとって都合の良い)書き置きを残すということに共感できず、「ご都合主義」と強く感じました。あの書き置きは蛇足では?
この作者の描く女性は、いつも魅力に欠けるというか、作者の都合のためのみに存在するようで、そこが非常に残念です。

・・こういった次第で、結末に大いにがっかりさせられた作品ですが、途中まではかなり楽しませてもらったので、星は三つにしました。
追憶のかけら (ジョイ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 追憶のかけら (ジョイ・ノベルス)より
4408504734
No.54
(3pt)

結末にがっかり

途中までは、「これはすごい小説だ!」と思っていたのに、尻すぼみでがっかりするミステリは沢山読みましたが、私にとって、この作品それらのがっかりミステリの筆頭格です。

竜頭蛇尾とは、こういう作品のことを言うのではないでしょうか。黒幕の正体と、その人間像が、あまりに陳腐なのに呆れてしまいました。
主人公を絶望の淵に追い詰めた恐るべき「悪意」の正体が、実に気楽な人物だった、というところにある種の凄みを出そうとしたのかもしれませんが、その試みは成功していないと思います。

終戦直後に綴られたはずの手記の文体がひどく現代風で、「作者も、昔の文体までは模倣できなかったのだろう」と思っていたら、ちゃんと種明かしがありました。でも、現実に作者は昔風の文体が書けなかったのではないかな。
女性が驚いた様子を表現するのに「固まった」などという表現を用いている時点で、ダメだなあ・・と。

ラストの大団円にも無理があると思います。女性として、主人公の妻があのような(夫にとって都合の良い)書き置きを残すということに共感できず、「ご都合主義」と強く感じました。あの書き置きは蛇足では?
この作者の描く女性は、いつも魅力に欠けるというか、作者の都合のためのみに存在するようで、そこが非常に残念です。

・・こういった次第で、結末に大いにがっかりさせられた作品ですが、途中まではかなり楽しませてもらったので、星は三つにしました。
追憶のかけら Amazon書評・レビュー: 追憶のかけらより
4408534609