三重露出
評判
三重露出の評価:
4.50/5点 レビュー 2件。 D ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1〜2 1/1ページ
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三重露出の評価:
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
著者はその初期に、実に懲りに凝ったミステリを創作していた。
「やぶにらみ〜」に始まり、「猫の舌〜」、「なめくじ〜」、から「誘拐作戦」まで、一作ごとに趣向を変え、またさまざまな工夫を凝らしていた。
本作は、スパイ・スリラーと本格ミステリのハイブリッドといった体裁であるが、そのスパイ・スリラーパートに本格パートの謎を解くヒントがある。
しかも、本格パートの登場人物が訳した作品が、そのスパイ・スリラーである、という、この手の趣向が好きな読者にとっては、踊り出したくなるような凝り方、複雑さなのだ。
ただし、その凝り方が成功しているか、といったら、少々怪しい。
このスパイ・アクションパートが、あまりにも面白すぎるのだ。
本格パートなんて、なくてもいいじゃん。
全部このアクションものでいいよ、と読者に思わせてしまうほど、痛快だ。
だが、これは著者にとっては失敗であり、アクションパートが面白い分、本格パートが地味で、つまらなく見えてしまう。
この趣向に着目し、それを実践した著者のミステリ魂は評価したい。
ただし、作品のレベルがそのミステリ魂ほど高尚かどうかは、読者ひとりひとりが判断すべきであるが、その評価はなかなかに難しいものだ。