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暗黒館の殺人



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暗黒館の殺人の評価: 3.41/5点 レビュー 199件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.41pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全41件 1~20 1/3ページ
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No.41:
(3pt)

これは推理小説ではない。ゴシック小説である。

これは推理小説ではなくファンタジー小説(怪奇幻想の方)だ。
不死の一族、血の儀式、意識の混線、過去へのタイムリープ、蘇る死者、悪魔の呪い
こういった要素を見て分かる通り本作は装飾としての怪奇性を超えた所にある作品である。
内容的には、びっくり館の焼き直しというか、大人版びっくり館という感じだろうか。館シリーズの集大成だけあって、同姓同名、近〇相〇、精〇異〇、からくり仕掛けといったこれまでの作品にちりばめられていたモチーフが総集結している。実質的な館シリーズのフィナーレを飾る作品だけに、本作は他の全ての館シリーズを読了してから読む事をお勧めする。
ただ、正直謎解きとしての面白さは皆無に等しい。今作はカラクリ仕掛けを多用し過ぎた結果、密室や不可能殺人が起こっても、「ああまたカラクリ仕掛けなのね」で済んでしまう。まあ、これは館物自体が抱える構造的欠陥であるとも言える。
また推理に関してもお粗末であり、「第一の殺人は秘密の通路を知っていた内部の人間にしかできず、第二の殺人は秘密の通路を知らない外部の人間しかできない」とあるが、本人が本当に知っているかいないのかなど論理的に考えて証明不可能であるのに、これを根拠にして話がどんどん進んでいく。
記憶喪失の江南(仮)氏も、今作まで館シリーズを読んでいれば江南氏本人ではないという事は冒頭から簡単に分かり、後は追い出されたという使用人親子と結び付けて考える事が出来れば答えは簡単に分かるであろうに、作中でその結論に到達するのはなんと最終盤である。
私は中学生の頃に本作を上巻まで読み、なんか変に話が難しく展開がだらだらとしていて(ゴシック小説には付き物である)面白くないなと思いブックオフに売ってしまった。
だが今回大人になって再読して見ると余りの面白さに一日で読み終わってしまった(ミステリとしては評価できないが)。
総評すると、今作は読み物としては非常に面白く、単純に綾辻ワールドに浸りたいという人には向いているが、純粋な謎解き物(パズラー)を求めている人には致命的に向いていない。
また一言注意しておくと、本作は設定こそファンタジーだが事件自体はちゃんと論理的に解決されるということ。一番のファンタジー要素である浦登一族の不死性もダリアがテロメア異常の家系であり、彼女の血を引く人間は極端に長生きか極端に短命(早老症?)になるというという事で何とか説明がつかない事もない。それでも十分にファンタジーだが。
暗黒館の殺人 (上) (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:暗黒館の殺人 (上) (講談社ノベルス)より
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No.40:
(3pt)

ミステリー違い?

推理小説というより、摩訶不思議系なミステリーでした。というとネタバレになるのかな。でもちゃんと読んでいれば明らかにわかる事実のおかげで、大体予想通り。いくつか、そうだったのか!と思うところはあるけれど、やられた!というより、知らない歴史を説明された感の方が強かった。
暗黒館の殺人〈4〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:暗黒館の殺人〈4〉 (講談社文庫)より
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No.39:
(3pt)

決算の八作目

《館》シリーズ第八作。

これまでの館シリーズを総決算するかのような趣向がこれでもかと網羅された大作。描写や雰囲気作りは相変わらずのクオリティで氏の世界が好きな人にはたまらないはず。ただ……とにかく圧倒的な量のページが物語に費やされていて、それが奏功しているかどうかにはいささかの疑問も。「暗黒館」という舞台立ても、名前から感じられるおどろおどろしさには否応なく期待を高められるものの、「ただ黒い」といったような程度の特徴しかないので、いささか物足りなさがあったのも否めなかった。
暗黒館の殺人〈4〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:暗黒館の殺人〈4〉 (講談社文庫)より
4062758814
No.38:
(3pt)

館シリーズではないのでは、、

読んでスッキリしない。

館シリーズではなく、伏線物ではないのか?

何で警察を呼ばない?それはないし。
5日も続く雷ってあるのか?

記憶喪失はずるい。

館の見取り図やトリックはこの進めかたではあんまり関係ないし。

一人目の犠牲者なんて、正直どうでもいいし。
2人目も別に、あっそうですか、ぐらいで、、

若き日の●●の話だったってだけで、現在を出す必要も無かったと思う。

小学校も行かず、何故か
最高の大学の医学部に入学できる不思議。ありえない。

あんな濃い血なら、殺人鬼ではなく、頭がゆっくりなのが産まれると思うが、、

推理小説ではなく、オカルトの世界観。
読みごたえはあったが、モヤモヤ感が残る。
暗黒館の殺人〈4〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:暗黒館の殺人〈4〉 (講談社文庫)より
4062758814
No.37:
(3pt)

始まりの館!くどい!でも面白い!そして十角館を読み返したくなる。

星のつけ方、本当に迷いました。1-4巻の総合評価です。
4冊読み終える直前での正直な感想は、「ここまで読ませといて何だそりゃーー!」てな気持ちもありつつ、でも終盤の伏線回収は圧巻で、読み終えた今は館シリーズにおける重要な1冊だと感じる。

ただでさえ長い今作品。繰り返し表現や既出の文章をまた持ち出してきたりと、読むのは少し疲れました。
全巻を通して作中頻繁に出てくる”視点”の声がやたら不快に感じたのですが、他の方のレビューを読んでその不快感の正体に気付きました。これって結局江南孝明の”視点”だったんですけど、読者に対してのヒントになってるんですよね~。「ほら、今伏線張りましたよ、どう、気付くかな?」っていう作者の心の声そのものなんですよ(笑)。
これがまたくどい!何度も出てくるし、意味深に”…”で終わる文章の連続。
この箇所を省いたらもっと短くまとまるし、より本格ミステリーの雰囲気が出て良かったのではないでしょうか?

ちなみに話の核である時間の相違、最近の読者ではさすがに気付けない人が多いのでは?だって時事ネタよりもブラウン管とかテレヴィっていう表現の方が古臭くて目に付いてしまうので。あぁ、悔しい!あと今回はミステリーよりもファンタジー/ホラー(若干)に傾倒している気がしてミステリーファンとしてはやや物足りなさを感じます。ご都合主義な展開が所々見られるし、偶然の一致に頼りすぎている所が残念だったかな~なんて思います。

でも話自体はとっても面白かったです!殺人事件自体よりも、暗黒館の物語ですね。
後半の2冊はジェットコースターのように事実が入れ替わり立ち代り判明していって頭の中は絶叫しっぱなしです。それに何と言っても「中村青司の始まりの館」ですから、とっても重要な位置づけです。全てはここから始まった!4冊全てを読み終えたら必ず十角館を読み返したくなること必至です。なんとそこで既に暗黒館についての示唆があるのです。。。
暗黒館の殺人〈4〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:暗黒館の殺人〈4〉 (講談社文庫)より
4062758814
No.36:
(3pt)

うわぁ〜そう来たか!

少しずつ伏線が回収されていく!ただ、本当に長いです(笑)。なんだかファンタジー要素も見え隠れして、いつにも増して異なるテイストの館シリーズ。焦らす場面も結構あるので、せっかちな方だと少しイラっとするかもしれません。この巻で物語の核となる部分がどんどん明かされていきます。今までの謎が解消されていって、あとは事件解決してすっきりするだけ〜なんて思いきや、なんと終盤で新たな謎、新事実が発覚!一息つこうと思ってたのにすぐに4冊目に手が伸びそうです。

二巻までに気になった点と現段階での状況↓
①物語の一人称である「中也」とは何者か?→未だ謎につつまれている。
②江南の回復、島田潔の登場はいつ?→進展なし
③ダリアの日、またダリアの宴とは?→解明されたぁっ!でも、ちょっとやっぱりな展開!
④時計館で既出のあの人の名前が&水車館で既出のあの人の名前が出てきた。今後どう関係していくのか。→どうやら館のからくりに関係しているらしいがよく分からず。次巻ですっきりできるか期待!
⑤キメラ。これは物語のキーポイントなのか?→ちょっと的外れだったかも?
⑥括弧内の太文字のセリフと、よく分からない”視点”の天の声→正体(実体?)も演出も謎すぎる!
暗黒館の殺人〈3〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:暗黒館の殺人〈3〉 (講談社文庫)より
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No.35:
(3pt)

1巻目より文量は少ないけど、まだまだ謎だらけ

ようやく2巻目読み終わりました。1巻目が結構長くて5時間位掛けて読んだのですが、この巻は3時間位の文量でした。
まだ半分終わった段階なので、全然何が何だか状態(笑)!
終盤までは1巻目と同じテンポで進んで(色々事件が起こって物語は着実に進行してはいるけれど)多少、冗長なのは否めないです。括弧内の太文字のセリフと、よく分からない”視点”の天の声?みたいなのが気になる。。。
でも終盤の畳み掛ける感じはワクワク!核心に近づいてきているのかな?と思わされます。
さっそく3巻目読もうと思います!
暗黒館の殺人〈2〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:暗黒館の殺人〈2〉 (講談社文庫)より
4062758563
No.34:
(3pt)

長い、長いです

長い、とにかく長いです。そしておどろおどろしい。
「殺人」というタイトルが付いていますが、肝心の殺人に関する記述が少なく、その周辺で起きる事象が坦々と(単調に)述べられていきます。
もう、こうなると睡魔との闘いです。

今一つまとまりのない話の流れですが、下巻では綺麗に1つにまとめ上げられるのでしょうか?
今はまだ下巻の展開がどうなるのか全くよめません。
暗黒館の殺人 (上) (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:暗黒館の殺人 (上) (講談社ノベルス)より
4061823884
No.33:
(3pt)

二度配送

一度目の配送で予定日を数日過ぎて不着だったため、連絡したところ送りなおしてくれました。今回は無事届きました。ありがとうございました。商品は綺麗でした。
暗黒館の殺人〈3〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:暗黒館の殺人〈3〉 (講談社文庫)より
4062758806
No.32:
(3pt)

殺人事件はもはや必要ないレベル

全体を通して語られる暗黒館や浦戸家の謎の数々・・・
筆者持ち前の表現力、文章力によって織り成されるそれらは読者の好奇心を駆り立ててくれる。
しかし、いかんせん長すぎる。その長さをもって前半部文にこれでもかというほど並びたてられた謎だが、その解決のほとんどが後半部分に回されているので前半は本当に退屈。反面、後半部分では怒濤の勢いで伏線が回収されるので非常に密度が濃い。ここをどうにか中和できなかったものだろうか。
そしてこれが一番の特徴で、物語の中枢を担う謎である「視点」だが、この真相はかなり残念。確かに、膨大な文章の中に隠した小さな疑念を一気に晴らしてくれはするが、その疑念のほとんどがあまりにも小さすぎて、道中の死体以外の諸々の疑念にはそもそも読者のほとんどど気づいてすらいないと思われる。真相が明らかになっても、そもそもありえない程の偶然の数々の上に成り立つ現象の上、その偶然の理由を最後の最後で非科学的なものに逃げてしまっているのは残念としか言えない。
だがそうは言っても、裏をかかれ、驚かされた部分は多数あり、そこはさすがに綾辻作品だろう。しかし、肝心な殺人事件の真相はどれも大したものではなかったと感じる。物語全体を貫く謎を優先するあまり、黒猫館にもその嫌いはあったが、事件そのものの派手さ、巧妙さが損なわれてる感は否めない。
総合的な評価としては、時計館や十角館にはやはり及ばないレベルだろう。
暗黒館の殺人 (上) (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:暗黒館の殺人 (上) (講談社ノベルス)より
4061823884
No.31:
(3pt)

ダリアの謎が解き明かせる

玄児がなぞを明かす。中也の疑問を次々に明かす。ダリアの疑問が…
暗黒館の殺人〈3〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:暗黒館の殺人〈3〉 (講談社文庫)より
4062758806
No.30:
(3pt)

トリックが・・・。

館シリーズは最初の十角館から読んでて今まさにこの作品を読んでる最中ですが、かつての作品と比べると驚くべきトリックが少なくなってる気がします。
ただただ初代当主の異常さが際立って見えてしまって・・・。
十角館や時計館辺りだとその手があったのか~と驚かされたんですけど。
後は最終巻を残すのみで・・・犯人が誰かって事に尽きるかと。
暗黒館の殺人〈3〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:暗黒館の殺人〈3〉 (講談社文庫)より
4062758806
No.29:
(3pt)

事件が起こるまでが長い!

館シリーズ最長の暗黒館の殺人の上巻で、ノベルス二段組で600ページほどあるが、殺人事件らしきものが起こるのは400ページを超えてからである。とにかく事件が発生するまでが長い。
冒頭から信用できない書き手のようなあいまいな展開や数々の後半に向けての伏線は多くて、まあ退屈せずには読み切れるが、上巻のあらすじだけを読んで、下巻から読み始めてもかまわないような感じである。
長い序章のこの上巻を受けて下巻でどう巻き返すのか、やはり下巻を読まずにはおれないのは確かである。
暗黒館の殺人 (上) (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:暗黒館の殺人 (上) (講談社ノベルス)より
4061823884
No.28:
(3pt)

壮大な物語の長い長い「起」

最終巻まで読了しての、この巻だけの感想です。

とにかく、物語が進まない進まない。
今までと違うノリもあいまって、なかなか読み進む事が出来ませんでした。
市郎とか物語に要るか?とか疑問に思ってみたり・・・。

これを読むかどうか迷ってる人は、とりあえずこの巻だけ手にして、
ハマれるかどうか確認してみたらいいんじゃないかな~という感じ。
暗黒館の殺人〈1〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:暗黒館の殺人〈1〉 (講談社文庫)より
4062758555
No.27:
(3pt)

ようやく事態が動き出す「承」

殺人事件が起こって、よーやっとミステリーっぽくなってきます。
そのおかげかはどうか?ですが、やっと読む速度にも加速がかかってきました。

んでも、なんか殺められる人に魅力がなく、感情移入もしにくい・・・。
あの双子が毒牙にかかった方が・・・

ん、それは三巻の方?
暗黒館の殺人〈2〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:暗黒館の殺人〈2〉 (講談社文庫)より
4062758563
No.26:
(3pt)

一番分厚い巻で「転」

一族の秘密やダリアの儀式で食べた物なんかが次々明かされて行きます。
あの食材に関しては、描写から予想してたので「やっぱりね」という感じではございました。

それにしても・・・玄遥頑張りすぎなんだよ!(笑)
暗黒館の殺人〈3〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:暗黒館の殺人〈3〉 (講談社文庫)より
4062758806
No.25:
(3pt)

雰囲気はいいが…

著者の趣味思考を反映した雰囲気ばっちりの設定。
難解さは読んでいて感じますが、それも後の伏線と思いストレスなく読み進めることができる。
著者のファンの私としては、館シリーズということで読んだが、特別これをおすすめはしかねる。
なぜなら他にもっといい出来の作品を書いているからだ。
最後は面倒くさくなり、いいかげんに読んでしまった。
ただ論理的つじつまはいちおう合っているので、破たんしているということはない。
謎を解いていくという感じではなく、著者の世界観に逃避するという作品でしょうか?
暗黒館の殺人〈1〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:暗黒館の殺人〈1〉 (講談社文庫)より
4062758555
No.24:
(3pt)

暗黒館の大きさを考えたら妥当な長さかも

上巻だけで600ページ超、下巻も合わせると1300ページ近くある超大作です。

こんなに長いミステリを読むのは京極夏彦さんの『塗仏の宴』以来で、その厚さに読む前は結構気合がいるなーと思ってたんですが、終わってみれば1週間ほどで読めてしまいました。

長さの秘密はなんと言っても今作の舞台である暗黒館の巨大さにあるでしょう。4つの建物から構成されているので、単純に考えると十角館や水車館みたいなのが4つ分。建物がでかけりゃ、出てくる人も比例して多い。そりゃ、建物の構造が頭に入る頃には300ページ以上過ぎているのも仕方ありません。

ただ、読んでて不快な長さではなく、そのおどろおどろしい雰囲気を登場人物たちと一緒に味わいつつ暗黒館を歩き回るには、妥当な長さだと思えました。

しかし、内容の面白さという意味では、個人的には館シリーズの平均点やや下くらいと評価します。驚きどころは確かに驚けたんですが、どうも読後のモヤっと感が残るので、その辺をもうちょっとどうにかして欲しかったかな、と。

もし館シリーズファンだけど長さが理由で敬遠しているならば、思っているよりは読み易いので、一読されることをオススメしときます。
暗黒館の殺人 (上) (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:暗黒館の殺人 (上) (講談社ノベルス)より
4061823884
No.23:
(3pt)

古本屋に売る方の「館」作品

先ほど最終巻を読了してレビューを書いています。
ノベルス版の酷評に比べて、この文庫版は(今のところ)好意的に受け取られていますね。

私は元々京極夏彦とか好きなので(ちなみに綾辻氏の後輩として最終巻に寄稿もしています)、
この文庫版全4冊などという長さ自体は苦になりませんでした。
謎の解明を先送りしてもったいぶってるとは言え、文章力もデビューの頃からはかなり上がってますしね。
今回の館の怪しげな雰囲気に酔う事を目的とすれば、悪くはない。

ただ彼は新本格派の先駆けとしてデビュー、そして今までの館シリーズや名作「霧越低殺人事件」など、
本格ミステリ作家として期待されていると思います(特に囁きシリーズではなく館シリーズなので)。
それが今作のメイントリックの出来では、評価が厳しくなるのもむべなるかな、と。
トリックと真相と言う点では、折角の舞台や怪しげな住人たちというアイテムを生かしきれていない、勿体無い作品だと思います。
またどなたかが書いていましたが、まるで「人形館の殺人」+囁きシリーズで、幻想部分の比重が大きすぎる気がします。

ちなみに私個人は館シリーズなら全て手元に残しておく、という人間ではなく、
所謂世間でも評価の高い「十角館の殺人」「時計館の殺人」などと、古本屋行きのそれ以外と分けていますが、
どうやら「暗黒館の殺人」は後者に括られそうです。
暗黒館の殺人〈1〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:暗黒館の殺人〈1〉 (講談社文庫)より
4062758555
No.22:
(3pt)

4巻のレビューですが、暗黒館を一つの作品として評するのが妥当かと思いますので、1〜4巻を通じてのレビューだと思ってお読み下さい。 綾辻氏と言えば叙述トリックですが、今作ではそれが『枷(かせ)』となってしまっているように思いました。 つまらないわけではないのですが、今作のやり方はかなり無理矢理な気が…… 十角館や迷路館よりは、人形館に近いテイストのように思います。 私は十角館や迷路館の方向性が好きなので、この評価となりました。
暗黒館の殺人〈4〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:暗黒館の殺人〈4〉 (講談社文庫)より
4062758814

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