犬の力

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

犬の力の評価:

3.96/5点 レビュー 77件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.96pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全87件 61〜80 4/5ページ
No.27
(5pt)

正しき事を行うには。

「このミステリーがすごい!」海外編で2010年度1位。  上下巻で、900ページ以上の大作である。 「わたしの魂を剣から、わたしの愛を犬の力から、  解き放ってください」 という、聖書の引用から始まる本作は、1980年から 1990年のメキシコを舞台に、麻薬戦争を描いた小説である。 麻薬戦争というと、「トラフィック」という映画を思い出すが、 北米という巨大市場と、貧しい南米で製造される巨大な 輸出産業という対比から、北米で消費される麻薬、運び込まれる 麻薬、製造される麻薬流通のそれぞれの問題点を見事に描き出した 一作であった。 「犬の力」は、製造地から北米の国境を越えるところまでの、 取締当局と麻薬組織との攻防を描いている。  取締側は、アメリカ側から派遣されたチームが現地警察や軍とも 連携しながら、密輸と違法製造を阻止しようとするが、現地では 圧倒的に麻薬組織の影響力が強く、警察内部も安心できたものでは ない。 麻薬組織は、圧倒的な財力で、人々を買収している。 メキシコ大統領ですら買収されている設定である。 財力だけで人々を操るのではなく、残虐を極める暗殺、虐殺も 繰り返され、強要されると、選択肢がない。 麻薬組織のトップは、取締当局の行動を苦々しく受け止めながら、 反面、密輸が困難になることで、北米での末端価格が高騰するため、 麻薬流通に欠かせないとも語るのである。 メキシコ語のルビもあったりと、情景がありありと浮かんでくる。 と、ここまでがベースになって、抗争はますます激しくなっていく。 ディテールがしっかりしていて、人間の弱さが見事に表現されている。 瞬間瞬間の打算、妥協、などの感情が見事に切り取られていて、 小説を飛び越して、ノンフィクションかと思ってしまう。 善を行う者は干からびていくようで、悪をなす方は、 華美に、豊かで、偽りではありながらも幸せそうなのが、 見ていて辛い。そこに周囲の人々の妥協が生まれる。 辛い理想と、豊かな現実(但し違法)、選択することは難しい。 宗教なども交えながらも、理想を口にするものは、ほとんど登場しない。 あくまでも現実と、具体的な行動だけである。 生きるために、という非情が見事に描かれた良書である。 二人の主人公は、どういう結末にたどり着くのか、圧巻の結末が、 全てはその瞬間のための下準備ともいえる一冊。 「犬の力」って、結局なんだったのかということになるが、 一言では言い表せない、この本作を通して感じ取ることができるものだと 思う。
犬の力 上 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 犬の力 上 (角川文庫)より
4042823041
No.26
(3pt)

主人公に魅力なし

決してつまらない小説ではないし、それなりに楽しんで読みましたが、「このミステリーがすごい」で1位は過大評価でしょう。壮大な麻薬戦争の話が、いつの間にか主人公の個人的な復讐と意地の話になっています。主人公は、何万人もの犠牲者をだす麻薬戦争にたくさんの人を動かす立場で参加しています。自分の判断によって敵味方双方に多数の死者が出るわけです。しかし、それだけの覚悟は感じられず、自分にとって重要な数人のためだけに右往左往しています。この主人公に魅力が感じられず、いまひとつ感情移入できませんでした。
犬の力 上 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 犬の力 上 (角川文庫)より
4042823041
No.25
(5pt)

今だに続くアメリカの麻薬需要。

需要があるから供給があるのだろうが、アメリカ社会から麻薬を根絶することなどと考えるのは、サハラ砂漠で小さなダイヤモンドを見つけるようなものだ。
が、本書の主人公DEA捜査官のアート・ケリーは、何故かこの不毛ともいえる戦いにのめりこんでしまう。
プロローグは、1997年、バハカリフォルニア州エルサウサル(メキシコ)で麻薬シンジケートの幹部の一族19人が惨殺された描写から始まる。
1975年に時間をさかのぼる次の第一章では、主人公のアート・ケリーが、物語の最終章まで追いかけることになるとは夢にも思わない若かりしアダン・パレーラ(後の麻薬シンジケートのトップ)と親しくなる設定など、かなりの構想を練った末での著者の布石とも思える。
プロローグの情景が、下巻12章「闇の中へ」へ続くなどの意外な展開は、読者の琴線に触れてなかなかのものだと感心してしまう。
アメリカとメキシコ国境あたりの情景描写も読んでいても、映画を観ているような錯覚さえ覚えるから物語の展開の邪魔にはならない。
本書のタイトル、「犬の力」の意味が旧約聖書の詩篇二十二章二十節からの引用ということも訳者後書きで知った。
この二十二章には、苦難と敵意にさいなまれる民がその窮地からの開放を神に願う下りに、”剣”も”犬の力”も、民を苦しめ、いたぶる悪の象徴という意味で使われている。
おかしなタイトルの本だと思いながら読み始めたのだが、訳者の後書きで、まさに「犬の力」とのタイトルは、本書にふさわしい。
本書中、「犬の力」という言葉が書かれていた箇所がたった5箇所だったのにである。
最近読んだこのジャンルの本の中では秀逸な一冊であった。
犬の力 下 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 犬の力 下 (角川文庫)より
404282305X
No.24
(3pt)

主人公に感情移入できませんでした

このミス1位!につられて買ってみましたが、主人公?のアートもそれほど出てくるわけでもなし、
途中からだんだん尊敬できない人物になってしまい肩入れできませんでした。
物語の背景もかなり難解(細かすぎ)で、その辺を理解できなかったのも面白く感じなかった一因かも。
犬の力 上 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 犬の力 上 (角川文庫)より
4042823041
No.23
(5pt)

罪深き犯罪国家と人々を描く大作

メキシコと米国の間を流れる大量の麻薬と金に関わる国家と人間の20年超に及ぶ有様を描いた超大作。
麻薬を動かすメキシコの犯罪組織の一族とそれを取り締まる米国当局の捜査官を中心にストーリーは展開していくが、前者が悪で後者が善というような綺麗な図式ではない。
巨大な金を動かし邪魔するものに対しては家族全員の死で報いる力を備えた犯罪組織は、メキシコの国家や警察組織さえ操る力を持つ。それに対するはずの米国当局も、中南米諸国の共産化を防ぐために、時にはメキシコの犯罪組織は手を結び、各地で悲惨な暴力を繰り広げる。
フィクションなのでどこまで本当かという部分はあるとは思うが、本書の登場人物が何れもあまりにリアルなのでここに描かれていることこそ現実なのではないかと思わされてしまう。目をそむけたくなるような暴力シーンが満載で、気楽に読める作品でないが、スケールの大きさと迫真のストーリー展開を備えた一級の作品だ。
原書で読みましたが、頻繁に出てくるスペイン語と麻薬関係のスラングを除けば、読みやすい平易な英語だと思います。
犬の力 上 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 犬の力 上 (角川文庫)より
4042823041
No.22
(1pt)

とても期待していましたが、がっかり。

とても期待して読み始めたのですが、殺戮と暴虐の数々に、引いてしまいました。
主人公の目的もはっきりしなくなり、面子と報復が大事なのだとしか思えない・・・
下巻になると、さらにつらくなり、ただストーリーを流し読みしました。
ウィンズロウの軽妙なトーンも鳴りを潜めて、本当にがっかりです。
犬の力 上 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 犬の力 上 (角川文庫)より
4042823041
No.21
(4pt)

綿密な取材に基づいて思い切りよく描いた著者の自信が伝わる1000頁

 1970年代から90年代に至る中南米およびアメリカ合衆国を舞台にした麻薬戦争を描く巨編の下巻467頁。上巻とあわせれば1000頁を超える大部の作品です。
 史実を背景にしながら虚構を組み立て、激しい暴力と陰謀、人間の欲望と正義への希求を描く、スピードとスリルあふれるストーリー・テリングはなかなか読ませます。
 麻薬戦争の背後にうごめく超大国の政治の闇と企業の思惑。反共の名のもとに、恣意的な政治決定や企業活動が多く行われ、おびただしい量の血が流れた史実が仮借なき筆致で描かれていきます。
 本書にはモンサントという実在する企業の非社会的行為についても赤裸々に綴られています。これほどまでに著者が思い切りよく筆を進めたということは、かなり綿密な取材に基づいて書ききるだけの自信があったのでしょう。そのことに大いに驚きと敬意を感じなら読み進めました。
 アメリカ大陸の麻薬戦争は今日なお終わりが見えぬ状況にあり、本書が描くDEA特別捜査官アート・ケラーと麻薬王アダン・バレーラの対決のような事態は今も続いているのでしょう。そのことに思いをはせると、なんとも痛ましい読書になります。
*上巻のレビューでも記しましたが、原文に登場するスペイン語を訳者は、日本語の訳語にカタ仮名ルビで原音表記しています。残念ながらこの下巻でも幾つか表記に誤りがあります。「誘拐者に死を=ムエルト・ア・セキュエストラドーレス」は「〜セクエストラドーレス」、「愛国連合=ユニオン・パトリオテイカ」は「ウニオン〜」とするのが原音に近いといえます。
犬の力 下 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 犬の力 下 (角川文庫)より
404282305X
No.20
(5pt)

このミステリーがすごい!2010年版 海外編 第1位

 1970年代から90年代に至る中南米およびアメリカ合衆国を舞台にした麻薬戦争を描く巨編。まず読み終えた上巻だけで574頁あります。
 米国麻薬取締局の特別捜査官アート・ケラー。
 メキシコの新興麻薬組織を率いるバレーラ一家。
 高級娼婦となった美貌の高校生ノーラ。
 苦悩する司教フアン。
 NYの貧しいチンピラ、カラン。
 ヒスパニックからイタリア系、アイルランド系など様々な国や民族の出自を抱えた痛ましい男女が、おのおの閉塞感を抱えながら物語を生きて行きます。
 中南米の70‾90年代はアメリカの反共政策に翻弄された時代です。
 この小説にはサンディニスタやイラン・コントラ、解放の神学、メデリン・カルテルなど私が学生時代に報道で幾度も目や耳にした実在の組織や事件の名前が現れ、またオリバー・ノース中佐がモデルとみられるクレイグ大佐(469頁)なる人物が登場するなど、懐かしい歴史をその現場で実際に生きてみる感覚が私にはあります。虚実ないまぜの物語を作者創造のキャラクターたちが疾駆する姿はなかなか読ませます。
 バレーラ家のアダンが、難病の娘を抱える父、妻を愛する夫であるかたわら、組織の要として対立勢力との激しい抗争にあけくれる姿が奇妙に心に残りますし、民衆救済を実践する司教フアンが、娼婦ノーラと特異な友愛関係を結んでいく姿もこれまた強く印象に残ります。
 仮借なき麻薬戦争がどう展開されていくのか。下巻へと進んでみます。
*原文に登場するスペイン語を訳者は、日本語の訳語にカタ仮名ルビで原音表記しています。残念ながら幾つか表記に誤りがあります。「でくの坊=ヒホ・デ・プタ」は「イホ・デ・プータ」、「不可触=イントカブル」は「イントカーブレ」、「古狐=ツオツロ・ビエーホ」は「ソロ・ビエーホ」とするのが原音に近いといえます。
*162頁の「ミッキー・D」は、俗称で「マクドナルド」のことです。
犬の力 上 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 犬の力 上 (角川文庫)より
4042823041
No.19
(4pt)

こういう壮大な物語も書けるんだ〜

作家名を知らずに読んでいたら、決して「ニールケアリー」シリーズを書いた人の作品だとはわからないでしょうね。
ちょっとうれしい驚きでした。
「これが名訳か?」なんてけなす人がいるようですが、まあこのレベルの本を原書で読めるんなら最初っから原書で読むべき。
「ニールケアリー」シリーズならなんとか原書で読めそうですが、この本はキツイなあ〜。東江さんの翻訳のほうが楽しめます。
犬の力 上 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 犬の力 上 (角川文庫)より
4042823041
No.18
(5pt)

血で脈打つストーリー。ウィンズロウの最高傑作

オリジナルは2005年リリース。邦訳は2009年8月25日リリース。2010年版海外編『このミス』第1位。『週刊文春ミステリーベスト10 2009』第2位。事実上2009年の海外ミステリーは『ミレニアム』とこの『犬の力』の一騎打ちだった。間違いなくドン・ウィンズロウの最高傑作だ。
自身がニューヨークをはじめ全米・全英で私立探偵をし、一方で法律事務所や保険コンサルタントをしていたというキャリアが実に作品に生きている。つまりここでのストーリーが極めて『現実に近い』のだ。それ故、ストーリーの登場人物も極めてリアルで、実在している(あるいは実在していた)としか思えなくなる。他作品例えば『ボビーZの気怠く優雅な人生』でもここに登場するDEAは登場してくる。ただそのリアルさが極限に近くなっている。
まるで現代版『ゴッド・ファーザー』を眼で見ているような映像性はすばらしい。この作品は是非とも映画で観てみたい。そう思った。
犬の力 上 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 犬の力 上 (角川文庫)より
4042823041
No.17
(5pt)

非常に映像的。是非とも映画に

オリジナルは2005年リリース。邦訳は2009年8月25日リリース。2010年版海外編『このミス』第1位。『週刊文春ミステリーベスト10 2009』第2位。事実上2009年の海外ミステリーは『ミレニアム』とこの『犬の力』の一騎打ちだった。間違いなくドン・ウィンズロウの最高傑作だ。
自身がニューヨークをはじめ全米・全英で私立探偵をし、一方で法律事務所や保険コンサルタントをしていたというキャリアが実に作品に生きている。つまりここでのストーリーが極めて『現実に近い』のだ。それ故、ストーリーの登場人物も極めてリアルで、実在している(あるいは実在していた)としか思えなくなる。他作品例えば『ボビーZの気怠く優雅な人生』でもここに登場するDEAは登場してくる。ただそのリアルさが極限に近くなっている。
まるで現代版『ゴッド・ファーザー』を眼で見ているような映像性はすばらしい。この作品は是非とも映画で観てみたい。そう思った。
犬の力 下 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 犬の力 下 (角川文庫)より
404282305X
No.16
(3pt)

後半、私的には失速

2010年版の「このミステリーがすごい」で、
堂々の1位に輝いた作品です。
メキシコでの麻薬戦争を描いた本作品は、
多くの登場人物が物語を彩ります。
巻頭の「主な登場人物」欄には、見開き2ページに名前がずらり。
その中でも主要な登場人物といえば、次の5人が挙げられます。
アメリカ麻薬取締局(DEA)の捜査官、アート・ケラー。
メキシコ麻薬カルテルの後継者、アダン・バレーラ。
ニューヨークのヘルズ・キッチンから殺し屋へと育っていく
アイルランド人、ショーン・カラン。
<白の館(ホワイト・ハウス)>の高級娼婦、ノーラ・ヘイデン。
彼らと不思議なつながりを持つ司祭、フアン・パラーダ。
物語は、彼らが国際的な麻薬戦争に巻き込まれ、
翻弄されていくというもので、とにかく人がやたら死にます。
上巻の「主な登場人物」欄で
見開き2ページにびっしり書かれていた人物が、
下巻になると、明らかに人数が減っているのが分かります。
麻薬を巡る駆け引きと、裏切り、そして殺戮。
すさまじいまでの描写に
読者はぐいぐいと引き込まれてしまうことでしょう。
ただ、私の場合、残念だったのは、
下巻になると、だんだんに彼らの行動についていけなくなってしまったこと。
上巻では、彼らの運命を知りたくて、
ページを繰る手ももどかしかったのですが、
次第に感情移入がしづらくなってしまいました。
彼らの背後に潜むもの。
それが題名にもなっている「犬の力」(邪悪なものの象徴とのことです)
なのではないかと思いますが、
私にはこの「犬の力」の魔力が肌に合わなかったのかもしれません。
このミス第1位ということで、
実力のある作品であることは間違いないのですが、
私的には後半、物語にのめり込めなくなってしまい、★3つです。
うまく波長が合った人には大変に面白い小説であろうという感想を持ちました。
犬の力 上 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 犬の力 上 (角川文庫)より
4042823041
No.15
(3pt)

読ませる力のある物語。翻訳が惜しい。

『ストリート・キッズ』から始まるニール・ケアリーシリーズ同様、作者ドン・ウィンズロウの構想力が光る。一場面一場面に長い筆を割かず、端的に時間の流れを追っていく作品なので、非常にスリルのある編年体の物語(クロニクル)になりえている。
惜しむらくは、訳文が読みにくいこと。下巻での若干の誤字脱字や、主語と述語の非対応には目をつぶるとしても、一貫して文末が直訳で現在形なのはいただけない。叙述のトリックを用いる場合などを除けば、日本語の文では、現在のことでも過去の助動詞などを用いていかないと単調な文体になる。『ボビーZの気怠く優雅な人生』でも同様のことを感じたので、訳者のこだわりなのはよくわかる。しかし本作の場合、特に作品の語りだしから比較すると過去のことを述べている場面が多いので、原文どおりの時制で直訳するのではなく、時制の点では多少意訳してもらってもよかっただろう。
とはいえ、長編を読ませる力のあるミステリーに乏しい昨今、読んでいて飽きさせない作品なのは間違いない。文体が気にならない、あるいは好みにあう方なら、★5つ分の価値は十二分にあるだろう。
犬の力 下 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 犬の力 下 (角川文庫)より
404282305X
No.14
(4pt)

ちょっと違ったか…

ウィンズロウの訳本は全て読んでいると思います。
最新刊が出て、評価もすこぶる高いので期待して購入しました。
結果、私の知らなかった「影のアメリカ史」が多少なりと理解できたことは収穫でしたが「一冊の本として好きか?」と問われれば複雑な気がします。
この手の作風、テーマ、表現をされる書き手の方は、沢山いらっしゃると思います。
面白いのは間違いないのですが、個人的にこの作家に期待している部分があまり見えませんでした。
次作も決定していますし、今度は「私の好きな」ウィンズロウを読める事を期待しています。
犬の力 上 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 犬の力 上 (角川文庫)より
4042823041
No.13
(1pt)

これが名訳なんでしょうか。

こちらの評判がとても良いので、購入してみました。
が、、、なんとも読みづらく、しばらくねばった挙句、読み進めるのを断念しました。
どこが、名訳なのでしょうか。翻訳独特の回りくどい表現がいくつもあり、
読むのがめんどくさくなりました。すみません。
初めから、原書を読めばよかったです。
みなさんがおっしゃる通り、きっとストーリー自体は面白いんだろうから、願いを込めて星ひとつ。
犬の力 上 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 犬の力 上 (角川文庫)より
4042823041
No.12
(5pt)

皆の好きな麻薬戦争

米国の大沢在昌、マイケル・スレイドばりの血みどろ。この作者はこんな作風?下巻が楽しみ。
犬の力 上 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 犬の力 上 (角川文庫)より
4042823041
No.11
(5pt)

原書で再読を

昨年、渡米した折り、書店で偶然見つけ、ウィンズローの名前に懐かしさを思いだし購入してまさに一気読みでした。原書でもそれ程難解な表現は有りませんので読み易いかと思います。今回、翻訳されたのを再読しましたが、また、あの時の興奮が甦りましたね。訳が素晴らしい。とてもテンポよく分かり易い。最近、フィクションものに疲れて、エッセイやノンフィクションものに逃げていましたが、こういう作品がでてくると、止められませんねー。ジェームスエルロイが激賞したのも唸づけます。次回作にも期待したいものです。
犬の力 上 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 犬の力 上 (角川文庫)より
4042823041
No.10
(5pt)

人間の深淵な狂気が訴えてくる

タイトルの『犬の力』。
本文内で明確な説明はされないものの、非常に印象的にこの言葉が使われています。
それは、人間の心奥深くにある狂気に似た感情を暗示していると私は感じました。
麻薬捜査官であるケラー、権力に取りつかれたバレーラ兄弟、
ささいなきっかけから暗殺者となったカラン。
十数人にも及ぶ登場人物たちは、初めこそ自分の信念に基づいた生き方をしていますが、
年を経るにつれ、自分の過去と自分の中の狂気に支配された人生をいつしか歩み始めています。
アメリカ、南米の麻薬戦争に絡む史実は事実に基づき、
その裏で暗躍するフィクションの登場人物たち。
リアリズムとフィクションが見事に融和し、その世界観にどっぷりとはまらせてくれます。
「ミレニアム」やトム・ロブ・スミスの「チャイルド44」なども読み応え十分でしたが、
当初はそれを凌駕する出来のハードボイルド小説でした。
犬の力 下 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 犬の力 下 (角川文庫)より
404282305X
No.9
(5pt)

30年にわたる麻薬戦争を描いた、読み応え満点の一大サーガ

その作風から“アメリカ文学界の狂犬”とも呼ばれているLA4部作で有名な暗黒小説の大家ジェイムズ・エルロイにして「この30年で最高の犯罪小説だ」と言わしめた、ドン・ウィンズロウの、30年にわたる麻薬戦争を描いた入魂の大長編。
血みどろの麻薬戦争に巻き込まれたDEA(麻薬取締局)のエージェント、ドラッグの密売人たち、高級コールガール、殺し屋、そして司祭。戦火は南米のジャングルからカリフォルニアとメキシコの国境地帯へと達し、’75年から’04年までの約30年にわたって苛烈な地獄絵図を描く。
本書は、麻薬カルテルの密輸の実態、組織化、陰謀、暴力抗争、政治的暗躍と権力との癒着、それにともなう政治・官憲の腐敗と、復讐、暗殺、そしてそれらに立ち向かう正義、人々の愛憎、何よりもまして裏切りにつぐ裏切りの構図のそれぞれを余すところなく、史実をまぶしながらもあぶりだしている。
それにしても激しい小説である。私はウィンズロウの作品を読んだのはこれが初めてだが、巻頭の「主な登場人物」が次々と殺されてゆき、血塗られた抗争の果てに生き残って微笑むのは誰か・・・、ウィンズロウの現在形・言い切り型のハードな文章に臨場感をあおられて、文庫上・下巻にして1041ページの厚さにもかかわらず、最後の最後まで目が離せず一気読みしてしまった。
本書はまさに、ウィンズロウが渾身をこめた、読み応え満点の一大サーガである。
犬の力 下 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 犬の力 下 (角川文庫)より
404282305X
No.8
(5pt)

30年にわたる麻薬戦争を描いた、読み応え満点の一大サーガ

その作風から“アメリカ文学界の狂犬”とも呼ばれているLA4部作で有名な暗黒小説の大家ジェイムズ・エルロイにして「この30年で最高の犯罪小説だ」と言わしめた、ドン・ウィンズロウの、30年にわたる麻薬戦争を描いた入魂の大長編。
血みどろの麻薬戦争に巻き込まれたDEA(麻薬取締局)のエージェント、ドラッグの密売人たち、高級コールガール、殺し屋、そして司祭。戦火は南米のジャングルからカリフォルニアとメキシコの国境地帯へと達し、’75年から’04年までの約30年にわたって苛烈な地獄絵図を描く。
本書は、麻薬カルテルの密輸の実態、組織化、陰謀、暴力抗争、政治的暗躍と権力との癒着、それにともなう政治・官憲の腐敗と、復讐、暗殺、そしてそれらに立ち向かう正義、人々の愛憎、何よりもまして裏切りにつぐ裏切りの構図のそれぞれを余すところなく、史実をまぶしながらもあぶりだしている。
それにしても激しい小説である。私はウィンズロウの作品を読んだのはこれが初めてだが、巻頭の「主な登場人物」が次々と殺されてゆき、血塗られた抗争の果てに生き残って微笑むのは誰か・・・、ウィンズロウの現在形・言い切り型のハードな文章に臨場感をあおられて、文庫上・下巻にして1041ページの厚さにもかかわらず、最後の最後まで目が離せず一気読みしてしまった。
本書はまさに、ウィンズロウが渾身をこめた、読み応え満点の一大サーガである。
犬の力 上 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 犬の力 上 (角川文庫)より
4042823041