犬の力

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評判

犬の力の評価:

3.96/5点 レビュー 77件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.96pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全87件 41〜60 3/5ページ
No.47
(4pt)

面白いのは間違いない。

下巻まで一気に読んだ。
登場人物が多く、似たようなカタカナの名前なので登場人物のリストと行ったり来たり。でもそれほど苦にはならなかった。
ハードボイルド小説臭さがちょっと鼻につく部分があったので★-1。
犬の力 上 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 犬の力 上 (角川文庫)より
4042823041
No.46
(2pt)

失敗作

ドン・ウィンズロウは本書の執筆にかなり力を入れたようだが、完全な失敗作に終わっている。

メキシコの麻薬戦争をそれなりに詳細に描いてはいるものの、あとがきの中で訳者の東江氏も暗に認めているように、娯楽小説としては「虚構性」が弱すぎるのだ。かといって本書はもちろんノンフィクションではないわけで、要するに中途半端。

あの軽妙で痛快な『ストリート・キッズ』で颯爽と登場したこの作家は、取材や資料から得た「事実」を基に作品を構築するというタイプの書き手ではない、ということなのだろう。

そのことを、本作の次に書かれた『フランキー・マシーンの冬』が改めて証明していると思う。
犬の力 上 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 犬の力 上 (角川文庫)より
4042823041
No.45
(5pt)

上巻だけで止めるのは、もったいない

上巻を入手してから、なぜかしばらく読むのを中断し、1年後に改めて
読み直して週末に一気に読了しました。
よかった、下巻も買って。なんだすごいじゃないか。
他のレビューを書かれた方がおっしゃるように、「麻薬戦争」がテーマの書です。
過激すぎるほど過激な暴力描写もあります。
しかしこの本には、「ミレニアム」同様、愛があります。

この愛が、すごくていねいに、そしてうまく描かれています。
殺人者の愛、聖職者の愛、正義に対する愛、男と女の愛、
古くはゴッドファーザーもそうですが、この本の登場人物も極めて過酷な状況に
立たされ、選択を間違えば、自分の死という対象を払わなくてはいけません。

2013年の日本では、現実的にはほぼあり得ない過酷な状況。

その中で登場人物たちは、誠実に強く生き、自分なりの愛と正義(と悪)を選択します。
そして結末では、すべての糸が一つにつながります。
読み終わった後には、何にか、こう言葉にできないかたまりのようなものが
胸の中に育ってきた気がしました。
それは不快なものではなく、何か。言葉にすると陳腐なので書けませんが。

久しぶりに、極上の小説に巡り合えました。
犬の力 下 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 犬の力 下 (角川文庫)より
404282305X
No.44
(5pt)

タイトル、装丁も秀逸

久しぶりに読み応えのある作品だった
最後まで緊張感を持続させ読み終えるのが惜しいくらいの充実度

官憲社会・政界と裏社会を中心に虚実織り交ぜながら展開していく様はJ.エルロイのアンダーワールド三部作を読んでいるようであり
こういった種類の物語が好きな人にはマストだと思う

中南米の地理や社会情勢をある程度知らないと面白さを楽しめないと思うので
そういった意味では万人向けではないかな

登場人物が多いので巻初めにある紹介をもう少し多くしてほしかった
せめて上下巻別にするくらいの手間をかけなきゃ
犬の力 下 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 犬の力 下 (角川文庫)より
404282305X
No.43
(5pt)

称賛!

感嘆!

褒め称える言葉が100あるなら、全て書き入れたい。
BEST OF BEST! 国士無双!
犬の力 上 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 犬の力 上 (角川文庫)より
4042823041
No.42
(5pt)

一気読み!

さて、わたしは数秒前に下巻を読了したばかりだ。それには理由がある。世間の本好きの皆さんが、本屋に並ぶ本書を買うか買わないかで棚の前を行き来する姿を想像するに、アドバイスせずにはいられなくなったからだ。
本書は買うべし。蔵書のうちの一冊として永久保存するのが良し。

久しぶりの一気読み本である。冒頭から読者をぐいぐいと引き込む物語、いや語りは近年まれに見る傑作と言わねばならない。個人的な所感としてみれば、本書に手を出す前に読んでいたのが「神は銃弾」で、その反動があったやもしれんが、それにしてもこのボリュームにして途中ダレることなくクライマックスまで突っ走るストーリーは簡単するほかない。ことに船戸与一ファンならピクリとするような組織の登場もある。藤原伊織の名著「蚊トンボの冒険」のラストで、こんな文言があった。

「恋と冒険」

状況はや舞台は違えど、本書にもロマンスと冒険を見いだせるだろう。
騙すつもりはないが、騙されたと思って読んで欲しい。
常日頃思うが、これほどの傑作がブックオフで100円で買える世の中が、嬉しくも悲しいと思っている。
犬の力 上 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 犬の力 上 (角川文庫)より
4042823041
No.41
(2pt)

私にはあいませんでした

amazonのおススメですごく出てくるし、評判もいいようだったので買ったのですが、
読み始めましたが、まったく私の興味に引っかかりませんでした。。。
文章も、私は読み進みづらい印象です。

男くさすぎるのかな。麻薬カルテルとか、麻薬取締りとか、興味が持てなかったです。
もっと読めば面白くなるのかもしれませんが、転売します。。。
犬の力 下 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 犬の力 下 (角川文庫)より
404282305X
No.40
(1pt)

それ程面白いかな?

こちらのカスタマーレビューの数々の高評価に惹かれ、読んでみました。
正直期待外れでした。この手の小説は好きで色々読み漁りましたが、
「犬の力」に関しては、あまり私の琴線に触れませんでした。
訳のせいかな?
犬の力 上 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 犬の力 上 (角川文庫)より
4042823041
No.39
(3pt)

長さの割に微妙。

上巻は楽しく読めたのですが、下巻に入ってからは微妙でした。
作者のやりたいことは下巻に詰まってたと思うのですが、戦況やキャラクターの考えも泥沼化してきて、サクサク楽しく読めるような話でもなくなってきますし、背景の解説やらなんやらで疲れます。

話自体はよく練られていた思いますが、長さの割にはそこまで面白くもなかったです。
犬の力 下 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 犬の力 下 (角川文庫)より
404282305X
No.38
(3pt)

惜しい…

面白く読んだが、後半は国家規模の謀略小説っぽくなってしまっているのがなんとも惜しい。アダンとケラーの愛憎劇を期待していたので、少し肩透かしを食らった感じがする。
犬の力 下 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 犬の力 下 (角川文庫)より
404282305X
No.37
(4pt)

濃い

上下合わせてあっという間に読み終わりました。

素晴らしい小説です。まさに圧巻。
犬の力 上 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 犬の力 上 (角川文庫)より
4042823041
No.36
(5pt)

この凄味は一体、何なんのか!

◇元々、私はミステリ好きだったのですが、
 最近は何か物足りなくてガッカリということばかりでした。

 でも、この本は違いました。

 圧倒されます。
 この凄味は一体、何なんでしょう!
 息が詰まり、疲れました。

◇私が読書に目覚めてから、ミステリと言われる分野で、はじめて満足のいく1冊でした。

 こういうのを読んでしまうと、他がますます物足りなく感じるのでしょうねー、、
犬の力 上 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 犬の力 上 (角川文庫)より
4042823041
No.35
(5pt)

新鮮な驚き

待ちに待ったウィンズロウ作品。
今までの軽妙さはすっかり姿を消し、怒りが荒れ狂うような小説です。まいった。引き込まれました。
犬の力 上 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 犬の力 上 (角川文庫)より
4042823041
No.34
(4pt)

挫折!!!

「チャイルド44」「グラーグ57」「エージェント6」3部作。
「ミレニアム」3部作。
文字道理作品世界にどっぷりつかって、
読み終わるのが寂しくてしかたがないくらい面白くて感動した。
読み終わったとき呆然としてしまったくらいだ。

他の方の評価を読んで、犬の力を読み始めたが、
上巻で挫折。
面白くなくて、読むのが苦痛で・・・。
作品のせいというよりも自分自身の感性と会わないんだと感じている。

まあ、上記の3部作がすごすぎるのね!

残念!
犬の力 上 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 犬の力 上 (角川文庫)より
4042823041
No.33
(2pt)

スリルがない

登場人物の名前がヒスパニックなので覚えづらく、加えてそこまでエンターテイメントに達しているかと疑問を投げかけたくなる作品でした。映像化されたりしたら、また違うんでしょうが…
犬の力 上 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 犬の力 上 (角川文庫)より
4042823041
No.32
(5pt)

少し描写が残酷だけど…

一読すると荒唐無稽で、ありえない残酷な世界と思いがちですが…
先日もメキシコで「刑務所に収監中の囚人が刑務官の協力で町に繰り出し、機関銃乱射」
こんな事件が起こりうるのがメキシコなのでしょう。

レビューでも否定的な書評もありますが、この本の描写は決して現実から離れたものでは
ありません。先のメキシコの事件よりもより残酷な現実があります。
南米コロンビアでは、右派左派入り乱れ、おまけに政府の腐敗・アメリカの介入で
信じがたいことが連日起きています。左派ゲリラに便宜を図ったとされ村民が全員虐殺とか…
TVのドキュメンタリーでもやっていましたね。

ことほどさようにメキシコや中南米を取り巻く状況には複雑かつ陰惨な政治力学・麻薬権益が
交錯しています。

それなりの知識がないと「犬の力」は、面白おかしく描写されていると思われがちですが
実際はかなりリアルにその現実を描いていると思えます。
単なる「復讐物」ではなく、政治(麻薬取引や社会主義勢力に対するアメリカの対応)の裏面に
迫った本です。

「暴力」と「残酷」だけで、この本を評価しないようにお願いします。
私は一気に読み終えました。
読後感は悪かったけど…
一度読んでくださいね。

犬の力 上 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 犬の力 上 (角川文庫)より
4042823041
No.31
(5pt)

読んで損なし

いやぁ、大作です。

 印象的には、船戸与一氏を彷彿させる血と汗と暴力、善・悪は一体となり国や権力の不可避な暴力が描かれます。
 1975〜2004年の間、主人公4人の絡み合う人生を、アメリカ・中米麻薬犯罪と政治関与、事件史実をまぶし織りなします。
 この一大サーガをまとめきったウィンズロウの手腕にまず驚きました。ストリートキッズシリーズの時も長編がありましたが、その時と変わらない項数が上下巻になっています。また、分量だけでなく内容も上記のように重いものですが、話運びの巧さに結末まで必死に読み進みました。

 これは、物語冒頭で提示される状況への主人公の無力感というか、悔しさと怒りに牽引されています。 その後、時間を遡って綴られる抗争の歴史から怨念が積み重なり、時間軸が追いついたときの話の広がりは、結末に収束されるまで予断を許しません。
 ここでは、圧倒的な悪や暴力にたいして、反攻するのもやはり悪や暴力である、ということでしょうか。個的な感情では物事は動かず、別の悪と結ぶことにより個的な感情を充足することができる。ただこの感情は善・悪ではなくもっと情緒的なもので、ここがあからさまなのがこの物語の気に入ったところでしょうか。
犬の力 上 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 犬の力 上 (角川文庫)より
4042823041
No.30
(5pt)

眩暈を覚えるほどの昂奮を覚える

赤ん坊が母親の腕の中で死んでいる。
――冒頭の一行は重苦しい出だしだ。当然、この母親も死んでいる。メキシコのとある村。結局19人が虐殺された。戦争ではない。いや、戦争かも知れない。麻薬戦争という悲劇だ。

駆けつけたメキシコ人警官のひとりがぽつりと呟く。「エル・ポデル・デル・ペーロ」(犬の力)。本来は旧約聖書の一節にある苦難の道を歩む民が、その窮地からの解放を神に願うくだりで、「剣」も「犬の力」も民を苦しめ、悪の象徴という意味合いで使われるのだが、ここでは「犬畜生のしわざ」という意味で捉えられる。

1900年代後半のメキシコでは表面上は非合法だが、事実上は政府、軍、警察が一体となって麻薬カルテルの存在に見て見ぬフリをしていた。我々は、少なくとも私は麻薬の供給元は南米のコロンビアが主流だと思っていたのだが、合衆国直下のメキシコも豊穣なケシ栽培の土壌をもっていたのだ。

麻薬捜査官アート・ケラーはそこに敢然と乗り込んで行くのだが、当然挫折する。しかし、不屈の闘志で徐々に這い上がって行く・・・・・。一方、ニューヨークのチンピラ、ショーン・カランは成り行きでギャングの用心棒を射殺し、それがきっかけで頭角を表わす。隠然たる勢力を持っていく途上で、ある女性と恋に落ち、足を洗おうとするのだが、洗えるわけもなく、やがてその女性とも別れ、ヒットマンへの道を歩む。さらに、生まれながらの美貌に恵まれたノーラ・ヘイデンは、自らの意思で高級娼婦への階段を上り、やがて、麻薬王アダン・バレーラの愛人となる。

メインはこの三人だが、多種多彩な人物が彩りをそえる。アート・ケラーの活躍で、メキシコ独自の供給が覚束無くなった麻薬カルテルは、新たなルートを確立する。云うまでもなくコロンビアだ。後半部はコロンビアの反政府革命党と麻薬カルテルが取引を行う事になり、反政府革命党は金より武器を要求する。麻薬カルテルの一統アダンは、その武器の調達先を模索し、香港(中国)に目をつけるのだが――。

本来は出会うはずもなかったアート・ケラー、ショーン・カラン、ノーラ・ヘイデンが、アダン・バレーラを軸に、蛾が誘蛾灯に吸寄せられるように出会い、クライマックスに突入する。

ドン・ウィズロウは本来、残酷描写をしない作家だが、上巻のラストで身体が凍りつく残酷体験をさせられる。そして、後半部の疾走感は目まぐるしく、文字通り、眩暈を覚えるほどの昂奮を覚える。      

犬の力 上 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 犬の力 上 (角川文庫)より
4042823041
No.29
(5pt)

驚くほど面白い

スリリングなだけでなく、この物語には独特の凄みがあります。
ただのドンパチではなく、濃密な人間ドラマがあるんです。
ヒールとなるアダン・パレーラがその障害を背負った娘に
注ぐ愛情の深さは、読者の心を動かさずにはいないでしょう。
主要登場人物たち、ミゲル、アダン、ノーラ、カラン、
それから凶暴な捜査官ラモスや枢機卿パラーダなども、
誰もが一篇の主人公足りえる魅力的なキャラクターばかりです。
こんな熱いキャラたちが情念を燃やして激しく
ぶつかり合う物語が面白くないわけがありません。


犬の力 上 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 犬の力 上 (角川文庫)より
4042823041
No.28
(5pt)

圧巻のストーリーテラー

アメリカもののサスペンス小説は大好きで、触手が動くのだが、壮大な長さと人物相関図が付くほどの登場人物の多さに恐れをなし、好きなくせになかなか手をでない。しかし、いったん読み始めるともう止まらない止められないのですね。そのため、ドン・ウィンズロウの名前はまったく知らなかった。しかし「犬の力」という魅力あるタイトルに魅かれ、『ものは試しだ』と思い購入したのは一昨年なのだが、バタバタしていて先月程やっと読んだ。まあ、なんと桁はずれのストーリーテラーがいる事に驚いた。
アメリカ・南米・麻薬捜査官・マフィア・ギャングの世界が複雑に交錯して織りなされた物語は圧倒的な完成度とパワフルなストーリテリングでぐんぐんで進んでゆく。これだけの情報量を物語に構築してゆく実力は見事なものだ。
物語は下巻にゆくに従ってヒートアップし力強く進んでゆく。ドン・ウィンズロウの緻密で明晰な文章が複雑な人間関係や組織を一挙に纏め上げ、特に下巻はページのめくるのがもどかしいほどに、面白かった。
ただ、少々難を言えば上巻が-(完成度は高いのだが)-物語の背景と人物相関の設計をきっちりみせるため、ストーリーテリングのテンポが若干落ちる。しかし、これだけの情報量を物語に構築するとなると、読者に物語の背景を明確に理解させないといけないので、多少のテンポダウンも作品の質を落とすほどのものでもない。
これだけのストーリーテラーはそう居ない。まるで、全盛期のフレデリック・フォーサイスを彷彿させる実力だ。
犬の力 上 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 犬の力 上 (角川文庫)より
4042823041