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川は静かに流れ



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【この小説が収録されている参考書籍】
川は静かに流れ (ハヤカワ・ミステリ文庫)

川は静かに流れの評価: 3.41/5点 レビュー 27件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.41pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全27件 1~20 1/2ページ
12>>
No.27:
(2pt)

とても重苦しい。

小説としての完成度、みたいなものは高いし、作家の書く力は優れていると思います。
登場人物の描写はしっかりしていて、目の前に人物が映画のように浮かんできます。
しかしながら、せまい田舎の農村で、10人くらいの限られた登場人物がドロドロの人間関係を繰り広げ、
その中から少なからぬ死人や重症者が出て、その犯人がまたその中に居そうな雰囲気、という話で、
途中であまりの重たさに息苦しくなりました。
中盤で話しが停滞して進まなくなるのでその印象が加速され、最後に犯人がわかって、読者は深い闇の中へ
ドーンと突き落されます。
物語のドロドロさをちょっと脇へよけて、ミステリとして考えると、
「その動機で殺すか?」、「その動機で殺す犯人がそんな巧妙なアリバイ工作するか?」、
「いくら家族を守るためでもそんなことまでするか」
とかのプロット的な違和感もいくつかありました。(重さのせいで見えにくいですけど)
まあ、殺人事件だから重苦しいのは仕方ないとしても、私としてはその中に、何か救いとか、
家族の絆の再確認とか、先の人生への希望とか、読み終わった後に少しでいいから「何か残してほしい」
タイプなんですが、いっさいまるで何もないです。
くだらないものを読んでしまって「ちくしょう、金返せ」というのとは違うんですが、
これを読む時間があれば別のもの読めばよかった、とは思いましたな。
川は静かに流れ (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:川は静かに流れ (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151767029
No.26:
(2pt)

頭の中で映像化

活字を追っているのに、頭の中に映像が出てきて、映像のほうが面白かった。映画化されたら、こんな画面だろうなあと想像しながら読んだ。
川は静かに流れ (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:川は静かに流れ (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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No.25:
(5pt)

お茶漬け的さわやかさ

一人称の自分語りで始まった瞬間に、面白さを確信した。

ミステリー小説というより、
サイダーハウスルールとか、
ガープ世界のような成長物語に近い。

ミステリのトリック的な部分は、ぶっちゃけ適当だけど、
そんなものはどうだっていいんですよ。
物語の面白さは人間同士の感情のやりとりと成長なんすから。

惜しむらくは、殺人犯を掘り下げなくてさらっと終了しちゃったこと。
もっとエグ&バイオレンス&大爆発させてくれれば、
さらにスッキリさわやかな読後感だったかも。

でも、このあっさり感もお茶漬け的でステキ。
川は静かに流れ (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:川は静かに流れ (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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No.24:
(1pt)

愚作

どこがどう愚作なのか、いちいち述べる必要を感じないほどの愚作ぶりである。このジョン・ハートとかいうバカ者の小説に接するのは本作で最初にして最後となるだろう。その稚拙で冗長な書きっ振りからはあまりに安易な創作姿勢が透けて見える。だから、単に本作がダメというに留まらず、他の作品もダメに決まっていると確信できるし、今後「化ける」可能性も無きに等しいだろう。

こんな三流のミステリ作家が、二作連続でエドガー賞最優秀長編賞を受賞し、あまつさえ誰が言い出したのか知らんが、ミステリ界の「新帝王」と呼ばれているとか、悪い冗談としか思えない(だいいちミステリ界の旧「帝王」とは誰のことなのか?)。裏表紙の折り返しの写真を見るといい。斯くもマヌケな満面の笑みを晒している者が「帝王」なんぞであろう筈もない。
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No.23:
(3pt)

ちょっと物足りない作品

週刊文春の書評で珍しく池上冬樹が満点の5つ★をつけた作品。期待して読んだが、正直僕にとっては期待はずれ。
ミステリーと家族ものがうまく絡んで味のある作品を書くのがこの作者の特色で、第一作も同様の作品で結構評判に
なったと解説に出ているが、入り組んだ家族関係と5年前の殺人や何度か起きる連続殺人をどう関連するかという
謎解きはなるほど、面白いといえば面白いが、べつに卓越したプロットや深い家族関係が描かれているわけでもない。
家族物語とミステリーが一緒になっている作品は僕は嫌いではないが、全体的に米国過ぎて、ちょっと辟易するのは
僕だけだろうか。
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No.22:
(2pt)

至って平凡で退屈なミステリー小説? 平凡な親子の小説?

レビューや内容紹介から興味をもって購入してみたが
ミステリーとしても、親子の小説としても何の感興も読み終わった後の感慨も無かった
やっぱり翻訳という形で、一枚フィルターを通している為か
はたまた外国の人の感覚と違うのかw

評価を受けてる意味が理解出来なかったw
後、帯で、評論家が「期待を裏切らないので…」みたいな内容を
書いていたので我慢して読んだが、…と言った内容でした。
川は静かに流れ (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:川は静かに流れ (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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No.21:
(1pt)

商業主義の駄作

あれもこれも詰め込みすぎて、消化不良気味。前作より明らかに質が落ちた。
個人の問題、家族の問題、地域の問題、社会の問題、大きく括っても四つのテーマがある。
そのどれもが底が浅くて、薄っぺらい。もっと掘り下げていけば、各テーマごとに一作書ける筈。
ただ、今現在のアメリカの田舎が、どんな雰囲気なのかは良く書けている。
読了後、念頭に浮かんだのが、ソポクレス作「オイディプス」。
比較すると、作品の質も商品としての評価も、共に月と鼈(すっぽん)。勿論、月はオイディプス。
「兎に角売ればいい、売ればこっちのもの、だから売れる本を作ればいい」と言ってるのが聞こえるようだ。
この程度の本をわざわざ出版するな、と言いたい。
お金の無駄、紙やインクなど資源の無駄。何より時間の無駄。
ああ損した。
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No.20:
(4pt)

人生はやるせない

決して、明るい気分になれるお話ではありません。
登場人物、それぞれにやるせない人生があり、思いがある。
主人公も、決して「事件を解決するヒーロー」ではない。

それでも、この小説は面白いと思うし、最後のさいごで、パンドラの箱の小さな希望のような描写があるのに救われます。
事件自体は、なんとなく先が読めたりするのですが、それでも「読めたからいいや」とはならないのが作品の力かもしれません。

個人的には、(理由があるにせよ)主人公の継母に最後までイラッとしてしまいました。
それだけ、のめりこんで読めたせいかもしれません。

違う意見の方も多くいらっしゃるでしょうが、同作者の「ラスト・チャイルド」より私は好きです。

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No.19:
(4pt)

悲しい家族の物語です。

ジョン・ハートの作品を残念ながら読む機会が無く最新作の「ラスト・チャイルド」から読みはじめたのだが、今回読んだ「川は静かに流れ」と「ラスト・チャイルド」を、どうしても比較してしまった。訳者の東野さやか氏は、「ラスト・チャイルド」の後書きで「川は静かに流れ」を高く評価していたようだが、私としては「ラスト・チャイルド」のほうを評価したい。「ラスト・チャイルド」には、ストーリーのテンポの良さや意外性なども含めて読者を飽きさせない緊張感があり、人物描写、背景の設定なども優れていたように思える。今作は、物語の半ば頃になると何か冗漫なストーリー展開になっていたように感じたのは、私の個人的な趣味なのかも知れないが読んでいて少し退屈になってしまった。何よりも事件の舞台である大農場の描写が少ないことにも違和感を感じたのは否めない。物語の結末への展開は興味深かく退屈もしなく面白く読みすすむことが出来た。氏の新作から第二作の今作を読んだのだから第一作の「キングの死」も読むことにした。まー、「キングの死」も読もうと書いてしまったのは、嫌いな作家でないのだろう。
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No.18:
(5pt)

期待を裏切らない出来栄え

ジョン・ハートの「川は静かに流れ」を読了。作者の最新作「ラスト・チャイルド」の出来に惚れ惚れして、さかのぼって前作を読んだ次第。期待通りの面白一気読み本でした。
なんといっても読みやすい。物語の世界に入りやすい。映画的な作品です。
最新作もそうですが、本作も現代アメリカの家族、それも負の部分に焦点を当てている。その家族の秘密を主人公が薄皮をはがすように、突き止めていく。世界観は私の大好きな、ロス・マクドナルドと共通します。そのある種の冷たさの中で、主人公は苦悩するのです。家族という、最も自分に近い集合体で起こる悲劇の数々を。その要素について、受け入れられるか、受け入れられないかで本作の評価は大きく変わります。私は受け入れることができました。
本作のタイトルにもなっていて、作品上も重要な位置を占める「川」。そうなのです、川沿いで生活したことのある人間ならわかると思いますが、川沿いの生活は素敵なのです。水のある生活、その水面をみているだけでも、自分の悩みも流れて行ってくれるようです。それだけでなく、単純に身体的にも気持ちいい場所です。流れる風、水の音。あーいいなー。
そんなところも、心に響いた一因でした。
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No.17:
(5pt)

ミステリーとしても面白いが、それ以上に「人間」が生きている

確かにこの小説はミステリー小説なのですが、その「ミステリー」と言うこともさることながら、「家族」を、「人間」を扱った小説として圧倒されました。
物語は、5年前に有らぬ容疑をかけられ無罪となったもののいたたまれなくなり、故郷を後にした主人公のアダムが友人のダニーの懇願に一端は断ったものの帰る所から始まります。
その5年間を経てなお、彼を巡る事態は変わっていず、逆に原子力発電所の誘致の問題で、彼の一家も周りから反発を食らっていました。
そんな中で、彼の周りには襲撃事件や殺人事件など様々な事件が起こり、5年前の経緯から彼も容疑者の一人として疑われます。
こうした「ミステリー」としての「謎」を追ってゆく楽しさも文句なしです。
しかし、それ以上に、一人一人の登場人物の心理描写が素晴らしく、その人と人の関係の「どろどろ」具合が何とも言えません。
そのバックには、美しい田舎の状況が見え隠れし、その「人間」と「自然」と言う対比も素晴らしいし、「人間」と「人間」(ここでは家族であり、友人であり、恋人であったりします)の関係の表現も見事です。
そして、そこでは人間のつく「嘘」の後ろにあるものや、隠されたものの意味合いが、実に微妙な意味合いを持って登場します。
作品が「ミステリー」であると言うことで、具体的に表現は出来ないのですが、素晴らしい小説だと思います。
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No.16:
(4pt)

題名の意味?…もあるけど高評価、今後に期待

本作品は、2008年度
アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長編賞を受賞した作品です。
物語は主人公の<僕>、20代後半のアダム・チェイスが
ニューヨーク州・マンハッタンから、
ノース・カロライナ州・ソールズベリに向けて
車を走らせているところから、幕を開けます。
きっかけは、友人のダニー・フェイスから
町に戻ってきてほしいとの電話があったから。
じつは、アダムは5年前に殺人事件の濡れ衣を着せられ、
故郷を追われたという過去があったのです。
この冒頭で、読者は、
【謎1】友人ダニーが、アダムを呼び寄せた真の目的は何か、
【謎2】5年前の殺人事件の真犯人は誰だったのか、
という2つの謎を提示されたことになります。
本作品の展開が巧いのは、
これらについて読者が考える時間を与えず、
次々と不穏な出来事が発生し、
遂には新たな殺人事件が発生してしまうところ。
以後、この【謎3】新たな殺人事件の真犯人は誰か、
という点を主軸に物語は展開していくのですが、
作者が冒頭の「謝辞」で述べているとおり、
本作品は、家族を巡る物語であり、
アダムが5年前に関係を絶った
家族(父、継母、義理の弟・妹)や、
家族同然のドルフやグレイスとの
人間関係がどうなっていくのかについても、
絶妙の筆さばきで綴られていくのです。
570頁ほどの長さではありますが、
読者は物語に引きずり込まれ、
あっという間に結末を迎えるのではないでしょうか。
ただ、最後には、
【謎3】の真相は解明されるのですが、
ここでひとつ残念な点が。
それは、【謎3】に押されて、
【謎1】や【謎2】が付け足しのような
感じになってしまったことです。
特に【謎1】は、モヤモヤ感が抜けないまま。
私は冒頭の謎がスッキリ解明されるミステリが好きなので、
ちょっと減点かもしれません。
また、題名の意味についても、
せっかく冒頭で美しい川の描写をしていたのに、
結末であまり活かされていなかったようで、
残念な気がしました。
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No.15:
(2pt)

これでもエドガー賞?

 「川は静かに流れ」というくらいだから、大河が朗々と流れる傍らで起きた殺人事件、悲喜こもごもの人間模様、親子関係等々・・・・というものを描いているのじゃな、なんて読む前には大いなる期待感を持って読み始めた。書店でも平積みではなくとも、書棚に表紙をこちらに向けて並べてあるので、目立つ、目立つ・・・・・。
 期待外れもひどすぎる。
 川の流れはどこ行ってしまった?
 
 探偵役の「僕」のべしゃりが少々どころか、メチャうるさ過ぎて、話の粗筋すらはっきりと見えてこない。ページ稼ぎとしか思われない会話部分。こいつが多すぎて、情景描写がお粗末極まりない、何がなにやら! 処女作で新人賞、第二作で早くもエドガー賞なんて、話ができすぎている。話の中身と賞の重さがまったく不釣合いのぽんぽこぺん!
 それでも我慢して読み終わったが、この後味の悪さといったらない。こんな本でも「エドガー賞」をくれるんだな、アメリカっていう国では!ええ加減さというかいい加減さというか! それはそれは!
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No.14:
(3pt)

翻訳物にしては読みやすい

(初の書評です。慣れていない点をお許し下さい。)
ミステリーやサスペンスが好きで、日本の作品をたくさん読んでいる人には、洋書の翻訳作品は読みづらい事が多いです。原文に忠実な故、1.外国の人の言い回しやウィットが把握しづらい、2.それを日本語化してもスムーズに繋がらず、頭にすっと入らない、3.描写に比喩や暗喩が多いのが主な理由かもしれません。
そんな中、この作品は最初さえクリアして読み進めてしまえば、日本人にも原文で読んでいるような感覚を与える、踏み込んだ翻訳だなと感じました。中で「それは黒人だったか?白人か?」というような問いに「赤首(野郎)だった」みたいな表現があり、それにはプっと笑ってしまいましたが。レッドネックって日本語で赤首で通るんでしたっけ。無教養の田舎モン的な意味がとれるのかな。
作品自体は、翻訳を読むと、主人公(を含め他の登場人物も)がほとんどいつも怒っている、憤りを感じている、苦虫を噛み潰しているという印象を感じます。それゆえ、読者も常に肩が凝る様な状態にさせられます。原文ではどうなのか、機会があれば読んでみたいです。
川は静かに流れ (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:川は静かに流れ (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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No.13:
(4pt)

家族という絆という名の鎖

 ミステリーが好きだ。ミステリーの「話を終盤にむけてまとめていかなければならない所」が好きだ。もちろんそうじゃないミステリーもあるけれど、私が好きだと思うのはそういう本が多い。
 川は静かに流れは、久しぶりに読んだ長編ミステリーの中でも心に残るものとなった。
 この話は、家族という鎖が話の肝になっている。
 家族の仲が話をつくりだしているから、ミステリーとしてより良い意味で「面倒」になっている。
 家族がこんなに複雑に絡まっていなければ、この話はミステリーとして成立していない。逆に家族が複雑に絡まっているからこそ、面白いミステリーだ。
 人間には立場があって、気持ちがあって動いている。
 意味がない行動なんて、きっと何一つないのだ。「なんでこんなことしたんだろう」と思うような行動にも絶対「気持ち」がある。そんなの分かってて、でもうまくいかないから面白いのだ。
 この話はたくさんの事件が次から次におこらない。人間を真ん中にもってきている話の場合、それが一番だと思う。テレビドラマのように暇なひとが離れてしまう場合は3分に一度なにか起こるべきだけど。一つの事件をたいせつに、根っこにもって進む話。そしてたぶんだけど、和訳が上手な気がする。海外の小説であらすじを読むと面白そうなのに実際読み進められない本が私には多くあります。そんな中でこの本はとても読みやすかった。
 旅行にいく前にかった本だったけど、旅先でお酒のみながらゆっくり読むには最適な本でした。
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No.12:
(2pt)

うーん

面白くない。全然読み進められなくて放棄した。
実は彼には前回も挑戦し同じような感想をもった。
きっと合わないんだと思う。
お父さんとも合わないし。
読みずらい上にダラダラ進むといった感じでした。
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No.11:
(5pt)

評判通りの面白さをもった小説

 無罪になったとはいえ、5年前に殺人の嫌疑をかけられたアダムは事件の後に故郷を逃げるように離れた。親友のダニーからの突然の電話に懇請されて帰郷した彼を待ち受けていたのは、自分を勘当した父や昔の恋人である女性警官、そして新たな殺人事件であった。
 私は普段3冊前後の本を並行して読むのが常ですが、本書は他の書を脇に置いて黙々と読み続けてしまうほど魅力的な書でした。
 巻頭で著者が遠慮がちに注意を促すかのように記していますが、これは正攻法のミステリー小説というより、まさに「家族をめぐる物語」以外のなにものでもありません。だからこそ、この物語はひょっとしたらあなたの、そして私の物語であるかもしれない、という思いを心の底に生む展開を見せるのです。
 登場人物たちは物語の至るところで厭世的なセリフを吐露します。
 「人間とはそういうものだ。さっさと決めつけ、いつまでもねちねちと覚えている。」
 「歳を取れば取るほど背負うものが増える。押しつぶされるほどの重荷がな。」
 「人生は苛酷だ。…いろいろ大変だぞ。いいことも悪いことも、そのあとのことも。」
 5年前の事件以後もかさぶたのまま残ってしまった傷跡をさらにほじくり返すかのように、家族や友人たちは新しい事件を追う途上で鋭く切り結んでいきます。既に生きることに疲れてしまった人々をさらに完膚無きまでに打ちのめす新たな事件。
 それでもアダムの元恋人ロビンはこう語ります。
 「人生は短いのよ、アダム。心から大切だと思える人にはそうたくさん出会えない。だから、出会えた人を手放さないためには、どんなことでもするべきよ。」
 「なんの話だ?」と訝るアダムに対してロビンはこう言葉を継ぎます。
 「人間は誰でも過ちを犯すと言っているの。」
 だからこその赦しの物語と取るのか、それとも戒めの物語と取るのか、この570頁の小説に対する判断は読者に委ねられるでしょう。
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No.10:
(5pt)

分類不能

 著者が冒頭の謝辞で書いているとおり、この小説は「家族をめぐる物語である」。いくつかの殺人が物語の中核をなすため、スリラーやミステリーに分類されるのでしょうが、話の中心はそこにはないと思われます。あくまで、血のつながった、または血のつながらない大きな意味での家族・友人をめぐる物語と感じました。そのため、犯人探しやタネ証しはサイドストーリーにしかすぎないと思います。
 ミステリー好きの方には「犯人すぐわかっちゃったよ〜」ってことなのかもしれないので、犯人探しに重きを置く方や、トリックに重きを置く方には不向きな小説だと思います。私が鈍いだけかもしれませんが、私はかなり後半まで犯人すらわからず、ただ主人公に感情移入してあっという間に読み進んでしまいました。
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4151767029
No.9:
(2pt)

閉塞した世界での物語

帯に惹かれて読んでみたが、確かに文章は素晴らしく、途中でやめることの出来ない魅力のある本だったが、物語そのものは暗くて澱んだ世界で、登場人物もその鬱屈のたまった人間ばかりで、読後、暗い印象しか残らなかった。
アメリカの地方の小都市という、普通の日本人は知らない世界が舞台なので、ミステリーというには辻褄のあわない捜査や理解不能な人間関係など、わかっていてもあえて追求されないで放置される殺人事件、レイプ事件含めて、納得のいかないこと、理解及ばないものが並ぶ。
個人的には、どの人物に至って主観的な視野で情に流されるままに対処しているようにしか見えず、個人的都合による言動に周囲が巻き込まれるというものばかりのような気がして、うんざりすることもしばしば。
ミステリーとして読むと、かなり気を削がれる可能性もあるような気がした。
正直、まっとうな判断と行動を取る人がひとりでもいれば、こんなことにはならなかったんじゃないのか?と思ったりもするが、そういう人がひとりもいなかったというのがこの物語の基にあるので、読み終わって感銘を受ける、感動するというには至らない。
独特の空気感みたいなものは、なんともいえない味わいがあり、そこはとてもよかった。
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4151767029
No.8:
(1pt)

これは推理小説として読むとがっかりします

これは推理小説ではありません。犯人とか犯罪の流れとかまさかこんな簡単な
ものじゃないだろうと思ったがそのままでした。だれでも想像する内容の話し
です。家族の嘘とかに異常に反応する頭の悪い主人公の私小説として読んでく
ださい。アメリカの田舎町はこんないい加減な捜査してるの?って感じです。
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4151767029

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