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斎藤家の核弾頭
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斎藤家の核弾頭の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.09pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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奥様の視点が物語をよりユニークで皮肉が効いたものにしています。311を預言していたような描写も驚き! | ||||
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「斎藤家」からいち早く抜けた2人はおそらく「普通」の人生歩めて、逃げ遅れたモンが割を食う… ここから逃げなきゃダメだ。の家庭に産まれた者は、とにかく逃げられる時に逃げといた方が良いよなあ。と、ヘンにしみじみした | ||||
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結構漫画チィックな展開。 斉藤総一郎という 特A級 前最高裁判事 が、物語の主人公。 その家父長制は、時代がかかっている。 そして、おかれている環境や時代設定は、実にユーモラス。 「小夜子」という乳児の発達にかみ合わせて、 物語は、大きく展開していく。 ストーリーテラー という感じですね。 | ||||
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このまま行けばこの本に書いてある通りの国になるよ日本は。冗談みたいな役人の対応とか物凄いリアルに感じた。 篠田節子は斎藤家の軌跡を通して、みんな自分の好きなように、自由に生きればいい、と言っている気がした。 | ||||
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やりたい放題。 空想科学小説(SF)であることは間違いない。解説は小谷真理。 2075年カースト制度のようなものが日本に定着している。 原発といわずに原電という。この話題、東電が採用するかも。 原発と原電を軒先で作ってしまうところがすごい。 本当にやりたい放題。 こんな、葉茶滅茶なところが作者にあったとは。 すごい。 | ||||
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主人公の一人である旦那さんの「いらなくなって山中に捨てられた後も、主人を慕って探し続ける血統書付きのアフガンハウンド」みたいな姿がなんとも痛々しいです。篠田さんの小説に出てくる主役級の男性はみんな「痛い人」たちばかりです。読んでいてもう、乾いた笑いしか出てきません。 | ||||
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舞台は2075年東京。 そう、あと70年もしたら訪れるかもしれない近未来の東京である。 裁判などの公共施設はコンピューター管理され、 空気中の二酸化炭素はシャーベット上にして海に捨て、 無計画なその計画のせいで、地球の環境は今とは別な問題に 悩まされ続け・・・と今まで描かれてきた「夢のある未来」とは違った、妙にリアルで、実際あんまり来てほしくないようなそんな未来を篠田節子は見事に描き出している。 また、登場人物もかなり味のある面々がそろっている。 最終的に登場人物たちが一丸となって日本に対して宣戦布告する訳だが、そんなことして全員が無事ですむ訳もなく・・・。 特に元軍人と小夜子に感情移入してしまった私は後半悲しいやら切ないやらで大変なことになっていた。 篠田節子らしからぬ作品ではあるが、私は篠田節子の作品の中でこれが最も好きである。 | ||||
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2075年の日本は、前世紀の反省から、国家主義カースト制度を布く超管理国家となっている。主人公の斎藤総一郎は特Aにランクされ、四世代同居の大家族の家長として高層ビルに囲まれたせせこましい一戸建てに住み、彼の妻は専業主婦で六人目を身ごもっているが、その時代では、こう言う暮らしが贅沢で美徳なのである。その斎藤家が国家から理不尽な対応を受け、やがて反旗を翻すのがストーリーの骨格で、悲壮感溢れる総一郎や、効率最優先の官僚など、シリアスな内容がコミカルに描かれている。私にとっての篠田節子の最高傑作は、まるでポルポト政権下のカンボジアに滞在した経験があるようなリアルさで、理想主義者が権力を手にした時の狂気をシリアスに描き出した『弥勒』である。それに比べ、この作品に描かれた2075年の日本にはリアルさが感じられなかったし、コミカルな描写のため、超管理国家の理不尽さが胸に迫ってこない。ゆえにちょっと厳しいとは思うが☆2つとした。いっそのこと、コミカルさだけで押し通し、笑って読み終えられるエンディングだったら、もっと評価が高くなったと思う。 | ||||
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「国家主義カースト制」によって、国民が特A級やD級の様にランクづけされている未来の日本が描かれています。この本を読んで、国民に11桁の番号がつけられるという個人情報保護法案を思い出しました。こんな世界に住みたくないと思いつつも、こんな風になってしまうのではないだろうかという不安も覚えました。面白く、読み易い本なのですぐに読んでしまいましたし、感動もある小説です。現代の日本に問題提起もしている本だと感じました。 | ||||
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この本の一番すごいところは、妙にリアルに未来の日本が描かれているところ。 篠田節子の本で、前に読んで感動した「夏の災厄」同様、大規模なスケールなのに、全然空想の世界ではないような感覚で読めるから不思議だ。 主人公は斎藤家の家長、斎藤総一郎とその妻、美和子。2075年の日本は、E~特Aに国民をランク分けすることによって国家を管理している。その中でも最高の級である特A級の男、斎藤総一郎と結婚した美和子だが、斎藤総一郎が職を失ったことから斎藤家の未来は大きく変わることになる。 この本の中で最高に感動したところは、2人の娘小夜子が成長障害によりあっという間に歳をとり、そして死んでしまうところ。小夜子の死、そして新しい子供の誕生によって斎藤家は救われていく。 最後には号泣してしまった。 | ||||
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西暦2075年、日本は未曾有の大地震を経て超管理国家になった。-といっても現代の官僚主義、ことなかれ主義、(性や学歴などの)差別、環境破壊、軍事大国などの困った要素が少し(大いにか!?)進んだだけの話だ。話題作「バトルロワイアル」は島の中に隔離された中学生が理不尽な殺しあいをさせられる話であったが、この物語も、殺しあいこそさせられないが、島の中で国家によって理不尽にも殺される同じようなサバイバルストーリーである。そして主人公は大人達だ。中学生の話なら悲劇になるが、大人の話なら喜劇になる。だって我々がこんな状態におしこめられたら…笑わずにはいられるか?もちろん客観的な事実は中学生の場合よりさらに悲劇的でリアルである。政府の対応はなかなか手が込んでいるし、それに対する住民の対応も非常に高度だ。ところで、斎藤誠一郎!!裏表紙の本の紹介とは裏腹にこの主人公の男はなかなか目覚めない。いい加減世界はどうなっているのか、正直に見据えろよ。まったく。女性のみなさん、男ってやつはこんな奴多いかもしれないが(でも頼りになるところもあったでしょ)まあ、気長に見てやってください。 | ||||
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