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エトロフ発緊急電
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エトロフ発緊急電の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.08pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全50件 21~40 2/3ページ
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佐々木さんの登場人物の懊悩の見事な描写力、絵にかいたような嫌な奴じゃないのに、見事に嫌われ者にもっていく嫌悪感の書き方、飽きさせない展開、かといって陳腐さのない構成、これらは見事だと思います。 作品としての完成度はとても高いと思う。 ただ「史実に沿っている」か、と言われればどうだろう。 偏っていると言われるのを嫌っているのかアメリカ側の愚策や人種差別も描写してはいるけど・・・ やはり日本側の描写に眉唾物の話や明らかな誤解・嘘(故意だとは思わないけど)が混じってて「史実に沿っている」とはとても言えないと思う。 もちろん大局的な流れは史実そのものなんだけどね。 細かな描写にところどころひっかかるものがある。 この作品の全体的な完成度の高さや話の面白さから話に没頭しそうになる・・・というタイミングでちょいちょい首をかしげたくなる描写(佐々木さんの歴史観なのかな?)が出てくるのが小さなストレスとして溜まる。 なので面白い作品ではあるけど、星3つですかね。 佐々木さんの作品は歴史ものより警察ものの方がおススメかな。 | ||||
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祖父にプレゼントしました! 喜んでました。 私も読んでみたいと思います! | ||||
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「昭南島に蘭ありや」、「総督と呼ばれた男」で佐々木譲がお気に入りになり、こちらを読み始めました。一級の歴史冒険小説です。自分は改めて、このジャンルの小説が好きなのだと再認識しました。非常に読みやすく、史実を踏まえながらのフィクションは読み応えがあり、そんなこともあったのでは?!という臨場感にあふれています。 一つ残念なのが、作者独特の毒や色がないところです。非常に優等生的に分かりやすくストーリーが展開されるのですが、何か得意技ではないですが強烈な個性が、登場人物にあるともっと良かったと思います。全般的に8割以上の満足度で展開され、一気に読み終えてしまいました。 次に、「ベルリン飛行指令」を読みました。順番的には、こちらが先のようですが、面白さでは「エトロフ発緊急電」に軍配が上がります。 | ||||
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最高に良かったです。開戦の緊張感溢れる記述にグイグイ引き込まれました。読んで損は無いです。 | ||||
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佐々木氏の作品に一層の現実感を与えている要素の1つとして、登場人物の微妙な心理の揺れの描写があると思う。例えば磯田軍曹が斉藤を追跡中ふと、カニの缶詰を食べてみたいと思ったり、岡谷ゆきに対する浜崎中尉の心理的な動揺が斉藤の活動に有利に働いたり。こうした描写が登場人物の個性を際立たせていると思う。 作品の終わり近くになって、つい結末を読んでしまった。以後、読み進めるのがむしろ辛い気持ちだった。 | ||||
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どきどきする展開でした。 真珠湾攻撃に至る日本の動きと、アメリカのスパイとの攻防。 東京からエトロフまでの追跡劇が見せ場になっています。 南京事件の描写なども良く調べられてます。 | ||||
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北海道の小さな町での人々の心の動きや、軍隊のしきたりで個人の意見は言えない こともあるけで、町の住民中心の流れになっているので、非常に楽しく読んだ。 | ||||
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本作『エトロフ』だけでなく、『ベルリン』および『ストックホルム』を読んで、一貫して感じたことがある。 それは、「大枠、素材は抜群」なのに「文章が稚拙で終始突っ込みが入る」ということ。 非常に残念な戦争三部作、そう痛感した。 重厚な戦争というノンフィクションターゲットに対し、フィクション部の細部は格安警察ドラマの様相を呈す。 実名で現された史実の修羅場と水商売系三文小説が行き来し、その温度差たるや完全に水と油、物語を分断してしまっている。 事あるごとに秘密、極秘といいつつ登場人物の言動が軽すぎる。 フィクション部を冷静に読んでいると果てしなく矛盾の嵐が吹きすさぶ。 一遍に一度は漏れなく低レベルな濡れ場シーンが挿入されブチ壊す。 しかし結果的には、当然ではあるが、重厚なその史実に沿ってシャンシャンと収束されていく。 ちなみに、最も衝撃的だったのは、本作「エトロフ」の、とある行。 「同じ哺乳類のアザラシにできるのだから人間でも大丈夫」という解釈で、米国人スパイが11月の択捉の海に飛び込むシーンがある。 恐らく漫才ネタとしても誰も笑わないようなこと、小学生でも「んなことないだろ?」ということを、シャーシャーと書いている。 細かいことなのかもしれない。 しかしこの一行だけで、この著者の全作品が信じれなくなってしまった。 私は「モノ書きは一度ウソを書いてしまうとそこで終わり」と考えるものの、皆さんは「そうだ、そうだ、アザラシと人間の体感は同じなんだ」と著者に同調し、この作品に満点を付けられているのだろうか? そうであれば、その信憑性については生態の教育を再受講するか、評者の方々が実際に冬の択捉に飛び込んで再考してもらうしかないだろう。 比べてはいけないのだろうが、例えば山崎豊子の戦争三部作などを読んでしまうと、佐々木譲の戦争三部作のどこに価値を見いだせばいいのか分らない。 ただ軽く、信憑性もなく、一貫した主義主張も見えない。 山崎氏など、この場に出すべきではないとも思う。 カテゴリも違うし文章への向かい方も違う。 第一山崎氏に失礼である。 しかし読み手にとっては、小説1冊の値段は同じであり、一冊にかける時間も同じだとすると、比べて然り、比べられて然りと感じる。 佐々木譲は、なぜこの三部作を書いたのだろう? 繰り返し読むべき物語とは思えない。 | ||||
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複雑に散らばった人物、事件が絡み合う展開にグイグイ引き込まれます。各キャラクターもたっていて魅力的。 ハラハラとするスパイものであり、ヒューマンドラマでもあります。 ただひとつ南京事件に関する記述が、物語を盛り上げるために全く証拠のない「日本軍の蛮行」を書き連ねたものであること。 この本はノンフィクションかを思わせる説得性があるものなので、南京事件についても読む人によっては「南京大虐殺」を事実と思う人もいるでしょう。それだけが残念です。 | ||||
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真珠湾攻撃から始まる太平洋戦争開戦の数日前から米国政府のトップが真珠湾攻撃が計画され実行されること、さらにその予定日、想定攻撃地点等を知っていたということを暗にほのめかすような締めくくりとなっていますが、そこのところを誰が読んでも解るように書くというのは難しいことなのでしょうね。ベルリン飛行指令を読んだ人がこの本を読むのと、読まなかった人では、この本のストーリーの面白さの伝わり方や深度が相当異なるだろうなと思いました。ベルリン飛行指令を先に読んでいたためとてもその繋げ方がうまくて感心しました。 | ||||
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面白かった。 実話だと言われても納得するような、詳細に亘る丁寧なストーリ展開だと思った。 真珠湾攻撃という歴史的事実に人間ドラマを加えて、生き生きとさせて下さったと思う。 佐々木氏の努力が伺われる。 | ||||
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読んだのはだいぶ前になりますが、 初めて読んだ時は震えるほど面白かった! 元々時代背景が好きなのもありましたが、どっぷりハマってしまいました。 それから何度も読み返してます。 NHK(?)でやったドラマはもうひとつだったのですが。。。原作が面白過ぎました。 この作品から佐々木嬢さんのファンになりました。 | ||||
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フイクションとノンフィクションの見事な融合。ページをめくる手が、止まらない。三部作の後2作を読むのが、楽しみ。 | ||||
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重層的で多角的な歴史小説だ。虚無的な生き様のアメリカ秘密工作員が強い印象を残す。日系アメリカ人でアメリカのスパイ、かつて殺し屋でもあったというケニー・賢一郎の視点から描かれるから、「戦争」は幾つもの視座から再検証される。 北方領土の歴史や、そもそも真珠湾攻撃の機動部隊がエトロフ島を出発点にしたことなど、知らなかった歴史的事実がストンと腑に落ちた。 今や警察小説で名高い佐々木氏だが、近代歴史ものも超一流。 | ||||
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日米開戦前夜の諜報活動を描いた作品。 文庫本で600ページを超える長編ですが、史実に逆らわない内容と当時の社会風俗に関した 圧倒的な情報量で、一気に読みとおしたくなる小説です。 スペインから始まるプロローグ。アメリカ、東京、択捉で進むそれぞれの物語が、 ひとつに繋がっていきます。伏線の張り方、回収にも納得でき、満足できました。 太平洋戦争史に関心があり、冒険モノが好きな人には、特にお勧めしたいです。 序盤に登場する「盛田」という人物にニヤッとする人も多いでしょうね。 このちょっとした作者の遊び心も作品の魅力のひとつでしょう。 私は迂闊にも「ベルリン飛行指令」「ストックホルムの密使」と連なる3部作の第2作ということを知らず、 1作目の「ベルリン−」を読まずにこの作品を読みましたが、単独でも十分に楽しめました。 でも、3部作をこれから読む方は、順番に読んだ方がいいでしょう。 もっと楽しめる相関になっているようです。 | ||||
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タイトルと装丁のかっこよさに惹かれて買ったが、なんのことはない。 舞台が戦前で、エトロフ島から電報を送るって意味で、ストーリーのメインは主人公と憲兵との追いかけっこ。 もっと壮大なスケールのものを想像していたので拍子抜けした。 ただ、話はなかなかおもしろいので、普通の評価です。 | ||||
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世界各地の場所設定、多彩な登場人物とその背景造り込み、提供されるスリルの種類、どれを取っても盛り沢山!総合レジャーランドか幕の内、いやその高級版の松花堂弁当の如く、万人が満足度高く堪能出来るサスペンスですね。でも専門料理店の切れ者シェフが出す、こだわりの一品料理とはちょっと味覚が異なる様な…「おかず」が多すぎるんでしょうか? 例えば上海から左遷された青年士官の守備隊長とか、ヒロイン?が何故か最後にピストルを正確な照準で撃てちゃったりとか。この辺が「ハードボイルド」命の方には、物足りない食後感を残すのかもしれません。あ、小生は幕の内&松花堂は好物なんで満腹です! | ||||
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89年が初版であるが、そもそも時代設定が太平洋戦争開戦時であるゆえ、20年経っても古さを感じさせず、スケールが大きい。スピード感、テンポのある展開で飽きさせず読み進めることができる。他方、若干後半部分(特に主人公賢一郎とゆきが出会って以降)尻すぼみした感が否めないのは残念であり、賢一郎の描写についてもっと強さ、影、謎めいたものを残して欲しかった。内向きなテーマを題材とした小説が最近多いこともあり、新鮮に感じられた。 | ||||
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本書はフィクションなのでしょうか?それともノンフィクションなのでしょうか?フィクションであればどこまでが真実で、どこまでが架空のものなのでしょうか?スペインの戦場風景から始まる本書がアメリカを経由して日本にたどり着きます。日本の中でも東京から北海道、そして択捉と、世界規模で舞台が変わっていきます。その都度主人公のである斉藤の心情にも微妙な変化が起きます。冒険小説と歴史小説と恋愛小説の良いとこ取りした本書はお勧めです。 | ||||
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冒険小説の醍醐味は危機迫る中で自分自身を追い込める所なんだけど、追い込みかけた途端つまらない恋愛が入った時点でガックリ。あれは必要なのかな。あそこまでは楽しめ、良い作品に出会えたと思います。 | ||||
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