虎と月

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評判

虎と月の評価:

3.74/5点 レビュー 27件。 D ランク

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平均点3.74pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全42件 21〜40 2/3ページ
No.22
(5pt)

来年九大受験します!

人間性を広げるうえで大変ためになりました!やはり活字を読むのは大事ですんね!
虎と月 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 虎と月 (文春文庫)より
4167900114
No.21
(4pt)

お薦めするが、現役高校生や、高校のとき「山月記」がイマイチだった人限定かも

島田雅彦がNHKで語っていた、名作はリサイクルすべき、とは「山月記」にも当てはまっていたんだ。これはヤラレたと思った。「山月記」はすでに中国の物語をリサイクルしているものだ。だからまさかの再リサイクルとは思ってもみなかった。しかし、その後どうなったか、という思いを抱いた人は案外少なくなくいるのかもしれない。「羅生門」だって、その後、男はどうなったのかと、授業で考えさせられたりする。それをプロの作家は、一つの仮定を提供してみてくれたわけだ。
「虎と月」はその他にも読んでみる効用がある。原作のあらすじをかいつまんで述べてくれている。漢詩の解釈もわかりやすい。それどころか、漢字、漢詩の見方を変えてくれる。そういうこともあるのかと。
もちろん、ミステリーだから一回読めば終わりにしてもいいが、そうでなくても一回読めば十分と思われる本書であるが、それでも発想のヒント原典の調理の仕方を、たくさん教えてくれるということでお薦めの一書だ。
虎と月 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 虎と月 (文春文庫)より
4167900114
No.20
(4pt)

心に優しい、不思議な物語

こんな感じ、他ではなかなか味わえませんよ〜。
ほろりとした甘酸っぱさにひたりつつ、
妙に哲学的な気分にもなれる、
・・・とにかく不思議な物語なんです。

ちなみに、“「山月記」の後日談”
っていう位置づけではあるけど、
世界観はまるでベツモノ。
「山月記」は人間のエゴとプライドみたいなものを深くえぐるような鋭さがあって、
その痛さが忘れられない読後感をもたらしてくれるけど、
こっちはファンタジーめいた少年の成長記、といった感じかな。
主人公の妙にドライな葛藤に共感しちゃって、
ラストではホロリとさせられました。

ただ、一見普通の「冒険成長モノ」なのに、
裏テーマを仕掛けてくるのが柳さんのすごいところ。

人間にとって”言葉”とは何なのか、
文字の力とはどれほどのものか。

これは、そんな深遠な問いを投げかけてくる奥深い物語でもあるのです。
ストーリーのカギを握るのもずばり「言葉の力」。

言葉は”ただそこにある”だけだけれど、
使う人によって輝きも鈍りもするということ、
世界の概念を作るのも、
人と人をつなぐのも”言葉”だけなんだということを、
改めて思い出しました。こんな感覚、高校生のとき以来だよ(笑)。

でも、難しい話は抜きにして、
読んだあとはどこかホンワカ、
大切な人にたまには「言葉」で思いを伝えてみるのもいいかナアとか、
ふとそんなふうにも思えたり。
摩訶不思議なあったかさに心が包まれる、
心に優しい一冊です。
虎と月 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 虎と月 (文春文庫)より
4167900114
No.19
(4pt)

漢文のロジックを利用した傑作

まさか山月記がミステリーになるとは、ねえ。
しかも面白いんだまたこれが。キタコレ。

高校の国語の教科書に載っていた山月記。なぜか心惹かれたのを覚えている。
理系だったせいか、漢文の論理性や漢詩の韻は面白かった。しかし句読点が無いことや、現代の意味とは異なる意味で使われる文字があることなどから、時として漢文の解釈は人によって大きくことなることがある。

その辺りを絡めて父が虎になった理由にその子が迫るミステリー。中学生ぐらいがターゲットの本なのかなあ。

他にもマルコ・ポーロやザビエル、ソクラテスを題材にしたミステリーを書いている柳広司という作家を知ったことが第2の収穫だ。
虎と月 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 虎と月 (文春文庫)より
4167900114
No.18
(4pt)

『山月記』を膨らませたら

理論社のミステリーYA!シリーズの一冊。
中島敦の『山月記』を題材にした中高生向けの小説だけど、流石、柳広司だけあって、よく出来ている話に仕上げている。
虎となった主人公の息子が10年後にその謎を追い求めるというもので、事件らしいものはほとんど起きないが、『山月記』の雰囲気を壊さず、味わい深いものなっている。

『山月記』といえば、高校時代に現国の授業で読んだきりだが、その授業で「なぜ主人公は虎になったのか」という先生の質問に答えたら、笑われたのを思い出す。あのときは、虎になったのは決して悲しむべきことではなく、むしろ主人公は望んで虎になったのではないかと思ったのだ。今でも、決して間違いじゃないと思うんだけど...たしかに著者の意図したのとは違うかもしれないが。

この本を読んだら、20年ぶりにそのことを思い出した。柳広司もあの『山月記』を読んでいろんなこと想像したんだろう。それがこの作品に結実した。とても面白かった。
虎と月 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 虎と月 (文春文庫)より
4167900114
No.17
(2pt)

ふーん

『山月記』が好きなので、読んでみたけれども、正直台無し感でいっぱいだった。
話は単純で、結末を知ってしまえば、もう手に取ることのない部類の本だと思う。

謎解きの好きな人は、漢詩を読み解くあたりはたまらないのかもしれないけど、『山月記』の好きな人にはお勧めできません。
虎と月 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 虎と月 (文春文庫)より
4167900114
No.16
(3pt)

漢文を遊ぶ

あの「山月記」の続きということですが、作者が違い、時代が違い、ジャンルが違うのでどうかなあ・・・と思いつつ読んでみました。
結論としては、私はそんなに楽しめませんでした。あの重厚な作品世界やテーマという点で中島敦が好きな方には微妙かも。パロディですから。作品のディテールは継承されているけれど、テーマはまったく違うし文体も軽い。ただ、山月記からの引用や教科書でおなじみの漢文作品からの引用がたくさんあってパロディ的に漢文世界が楽しめるので、中高生や国語の授業を懐かしむ向きにおすすめできるでしょう。謎解きであっと驚く方もいそうなので星三つにします。
虎と月 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 虎と月 (文春文庫)より
4167900114
No.15
(3pt)

「山月記」中の漢詩が題材

中国昔話とでもいうような簡素な文体で、一編の七言律詩をめぐった謎解きが描かれている。この律詩は中島敦の「山月記」に、実際に登場する。
 リアリズムを排し、時代背景も情景も簡略化されている。文章自体の完成度や、不条理に身を置く心情の描出が魅力の山月記とは、大きく趣を異にする。
虎と月 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 虎と月 (文春文庫)より
4167900114
No.14
(5pt)

うおおおおっ! これは実にしゃれた、面白いミステリだあああ(咆哮)

中島敦の忘れがたい名品『山月記』をひとひねりして、虎になった父親の謎を解き明かそうと旅に出た十四歳の少年を主人公にした物語。『山月記』を何度も何度も読み返した著者ならでは。原点の雰囲気、味わいを生かしつつ、そこに一点、鮮やかな着想を加えて、これは実に面白いミステリ小説であるなあと魅了されました。

 なぜ、少年の父、李徴(りちょう)は虎と化したのか。この謎がするするっと解ける終盤の件りは、さながら魔法でも見るように秀逸。ああっ! と、思わず目が点、開いた口がふさがらない、素晴らしい場面でしたねぇ。この謎解きの妙。快哉を叫んで、部屋中ぐるぐると駆け回りたくなったくらいです。

 ちょっと気が早いけれど、来年の干支は「寅(虎)」。リドル・ストーリーの逸品「女か虎か」とともに、ミステリ・ファンは、本書もぜひ!
虎と月 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 虎と月 (文春文庫)より
4167900114
No.13
(5pt)

すばらしい!!

柳広司は実に器用で、職人技のミステリを披露してくれる作家です。
そしてまた、『贋作『坊ちゃん』殺人事件』など、名作に材を採って側面から光を当て、違う話に仕立て上げてしまう名人でもあります。
『山月記』から生まれた本書『虎と月』も、原作を損なわず、且つ、魅力的な謎解きに仕上がっています。

李朝が遺した有名な詩、ほんの一文字が…。
言葉のマジック、文字の魔法、唖然呆然のあと「すげーっ!」と叫んでしまうこと請け合い。

ミステリーYA!叢書だけど、ある程度上の年齢層の方が、この驚きに感動できるように思います。つか、私だったら中高校生でコレ読んで感動できたか自信がないなー。
虎と月 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 虎と月 (文春文庫)より
4167900114
No.12
(5pt)

国民の必読書。

日本人のほぼ全員が、高校2年生で勉強する、中島敦「山月記」の世界に取材したミステリー(パロディ?)。

「山月記」のはじめの、李徴の人となりの説明に、

数年の後、貧窮に堪えず、妻子の衣食のために遂に節を屈して、再び東へ赴き、一地方官吏の職を奉ずることになった。

とありますが、その、李徴の子ども(少年)が、「父はなぜ虎になったのか」、この真相をつきとめる旅に出ます。その少年が知った真相とは。

「山月記」を学んだ方、すなわち日本人のほぼ全員が楽しめます。国民の必読書。
虎と月 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 虎と月 (文春文庫)より
4167900114
No.11
(5pt)

来年九大受験します!

人間性を広げるうえで大変ためになりました!やはり活字を読むのは大事ですんね!
虎と月 (ミステリーYA!) Amazon書評・レビュー: 虎と月 (ミステリーYA!)より
4652086318
No.10
(4pt)

お薦めするが、現役高校生や、高校のとき「山月記」がイマイチだった人限定かも

島田雅彦がNHKで語っていた、名作はリサイクルすべき、とは「山月記」にも当てはまっていたんだ。これはヤラレたと思った。「山月記」はすでに中国の物語をリサイクルしているものだ。だからまさかの再リサイクルとは思ってもみなかった。しかし、その後どうなったか、という思いを抱いた人は案外少なくなくいるのかもしれない。「羅生門」だって、その後、男はどうなったのかと、授業で考えさせられたりする。それをプロの作家は、一つの仮定を提供してみてくれたわけだ。
「虎と月」はその他にも読んでみる効用がある。原作のあらすじをかいつまんで述べてくれている。漢詩の解釈もわかりやすい。それどころか、漢字、漢詩の見方を変えてくれる。そういうこともあるのかと。
もちろん、ミステリーだから一回読めば終わりにしてもいいが、そうでなくても一回読めば十分と思われる本書であるが、それでも発想のヒント原典の調理の仕方を、たくさん教えてくれるということでお薦めの一書だ。
虎と月 (ミステリーYA!) Amazon書評・レビュー: 虎と月 (ミステリーYA!)より
4652086318
No.9
(4pt)

心に優しい、不思議な物語


こんな感じ、他ではなかなか味わえませんよ〜。
ほろりとした甘酸っぱさにひたりつつ、
妙に哲学的な気分にもなれる、
・・・とにかく不思議な物語なんです。


ちなみに、“「山月記」の後日談”
っていう位置づけではあるけど、
世界観はまるでベツモノ。
「山月記」は人間のエゴとプライドみたいなものを深くえぐるような鋭さがあって、
その痛さが忘れられない読後感をもたらしてくれるけど、
こっちはファンタジーめいた少年の成長記、といった感じかな。
主人公の妙にドライな葛藤に共感しちゃって、
ラストではホロリとさせられました。

ただ、一見普通の「冒険成長モノ」なのに、
裏テーマを仕掛けてくるのが柳さんのすごいところ。

人間にとって”言葉”とは何なのか、
文字の力とはどれほどのものか。

これは、そんな深遠な問いを投げかけてくる奥深い物語でもあるのです。
ストーリーのカギを握るのもずばり「言葉の力」。


言葉は”ただそこにある”だけだけれど、
使う人によって輝きも鈍りもするということ、
世界の概念を作るのも、
人と人をつなぐのも”言葉”だけなんだということを、
改めて思い出しました。こんな感覚、高校生のとき以来だよ(笑)。

でも、難しい話は抜きにして、
読んだあとはどこかホンワカ、
大切な人にたまには「言葉」で思いを伝えてみるのもいいかナアとか、
ふとそんなふうにも思えたり。
摩訶不思議なあったかさに心が包まれる、
心に優しい一冊です。








虎と月 (ミステリーYA!) Amazon書評・レビュー: 虎と月 (ミステリーYA!)より
4652086318
No.8
(4pt)

漢文のロジックを利用した傑作

まさか山月記がミステリーになるとは、ねえ。
しかも面白いんだまたこれが。キタコレ。
高校の国語の教科書に載っていた山月記。なぜか心惹かれたのを覚えている。
理系だったせいか、漢文の論理性や漢詩の韻は面白かった。しかし句読点が無いことや、現代の意味とは異なる意味で使われる文字があることなどから、時として漢文の解釈は人によって大きくことなることがある。
その辺りを絡めて父が虎になった理由にその子が迫るミステリー。中学生ぐらいがターゲットの本なのかなあ。
他にもマルコ・ポーロやザビエル、ソクラテスを題材にしたミステリーを書いている柳広司という作家を知ったことが第2の収穫だ。
虎と月 (ミステリーYA!) Amazon書評・レビュー: 虎と月 (ミステリーYA!)より
4652086318
No.7
(4pt)

『山月記』を膨らませたら

理論社のミステリーYA!シリーズの一冊。
中島敦の『山月記』を題材にした中高生向けの小説だけど、流石、柳広司だけあって、よく出来ている話に仕上げている。
虎となった主人公の息子が10年後にその謎を追い求めるというもので、事件らしいものはほとんど起きないが、『山月記』の雰囲気を壊さず、味わい深いものなっている。
『山月記』といえば、高校時代に現国の授業で読んだきりだが、その授業で「なぜ主人公は虎になったのか」という先生の質問に答えたら、笑われたのを思い出す。あのときは、虎になったのは決して悲しむべきことではなく、むしろ主人公は望んで虎になったのではないかと思ったのだ。今でも、決して間違いじゃないと思うんだけど...たしかに著者の意図したのとは違うかもしれないが。
この本を読んだら、20年ぶりにそのことを思い出した。柳広司もあの『山月記』を読んでいろんなこと想像したんだろう。それがこの作品に結実した。とても面白かった。
虎と月 (ミステリーYA!) Amazon書評・レビュー: 虎と月 (ミステリーYA!)より
4652086318
No.6
(2pt)

ふーん

『山月記』が好きなので、読んでみたけれども、正直台無し感でいっぱいだった。
話は単純で、結末を知ってしまえば、もう手に取ることのない部類の本だと思う。
謎解きの好きな人は、漢詩を読み解くあたりはたまらないのかもしれないけど、『山月記』の好きな人にはお勧めできません。
虎と月 (ミステリーYA!) Amazon書評・レビュー: 虎と月 (ミステリーYA!)より
4652086318
No.5
(3pt)

漢文を遊ぶ

あの「山月記」の続きということですが、作者が違い、時代が違い、ジャンルが違うのでどうかなあ・・・と思いつつ読んでみました。
結論としては、私はそんなに楽しめませんでした。あの重厚な作品世界やテーマという点で中島敦が好きな方には微妙かも。パロディですから。作品のディテールは継承されているけれど、テーマはまったく違うし文体も軽い。ただ、山月記からの引用や教科書でおなじみの漢文作品からの引用がたくさんあってパロディ的に漢文世界が楽しめるので、中高生や国語の授業を懐かしむ向きにおすすめできるでしょう。謎解きであっと驚く方もいそうなので星三つにします。
虎と月 (ミステリーYA!) Amazon書評・レビュー: 虎と月 (ミステリーYA!)より
4652086318
No.4
(3pt)

「山月記」中の漢詩が題材

 中国昔話とでもいうような簡素な文体で、一編の七言律詩をめぐった謎解きが描かれている。この律詩は中島敦の「山月記」に、実際に登場する。
 リアリズムを排し、時代背景も情景も簡略化されている。文章自体の完成度や、不条理に身を置く心情の描出が魅力の山月記とは、大きく趣を異にする。
虎と月 (ミステリーYA!) Amazon書評・レビュー: 虎と月 (ミステリーYA!)より
4652086318
No.3
(5pt)

うおおおおっ! これは実にしゃれた、面白いミステリだあああ(咆哮)

 中島敦の忘れがたい名品『山月記』をひとひねりして、虎になった父親の謎を解き明かそうと旅に出た十四歳の少年を主人公にした物語。『山月記』を何度も何度も読み返した著者ならでは。原点の雰囲気、味わいを生かしつつ、そこに一点、鮮やかな着想を加えて、これは実に面白いミステリ小説であるなあと魅了されました。
 なぜ、少年の父、李徴(りちょう)は虎と化したのか。この謎がするするっと解ける終盤の件りは、さながら魔法でも見るように秀逸。ああっ! と、思わず目が点、開いた口がふさがらない、素晴らしい場面でしたねぇ。この謎解きの妙。快哉を叫んで、部屋中ぐるぐると駆け回りたくなったくらいです。
 ちょっと気が早いけれど、来年の干支は「寅(虎)」。リドル・ストーリーの逸品「女か虎か」とともに、ミステリ・ファンは、本書もぜひ!
虎と月 (ミステリーYA!) Amazon書評・レビュー: 虎と月 (ミステリーYA!)より
4652086318