1Q84

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1Q84の評価:

3.66/5点 レビュー 983件。 D ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.66pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1,146件 501〜520 26/58ページ
No.646
(4pt)

彼らの未来は・・・

BOOK1、2から1年。発売日に買ったのに先日やっと3を読み終わりました。続きが気になる〜ってずっと思っていたけど、2を読み終えて1年近くしてから3を読むのは、簡単ではなかった。まず、読み始めてすぐに「牛河って誰だっけ?」と登場人物がわからない(私だけ?)メインの人物はよく憶えていたのだが、牛河だけが思い出せない。そして淡々と進んでいくストーリー。大きな出来事があるわけじゃなく、地味に日々が進んでいく。激的な事も起こるが、読むスピードが上がらない。
しかし、誰か思い出せなかった牛河の存在が物語を面白くしていき、BOOK3の後半はかなり楽しめた。牛河を大きく入れたことで、地味な物語が刺激的なものに変わっている。
確かに非科学的な展開だが、元々が常識の世界ではない世界の話なので、結末まで十分満足の内容だと思う。かなり遠回りしているが、2人の相思相愛の結末としては悪くない。2人の今後が気になるが、後は想像におまかせ〜で終わるのが一番ハッピーエンドなのかも。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.645
(3pt)

壮大なメロドラマ

大河メロドラマといいましょうか、どんどん読めるし、エンターテイメントとしては良いのではないでしょうか。
ちょっと気になった点をあげてみますと…
1)Book 3になって、物語の時系列や語りの視点が乱れてしまったこと。
2)英訳を意識したのか、特に会話文が翻訳調で不自然。
3)いくら月が2つあるパラレル・ワールドの話だとしても、非科学的な妊娠は大人向けの小説としてありえない。
印象としては、甘いです。10歳の子どもが会えないままに20年間も恋愛感情を持ち続け、それを心の中のみで育み、しかも両方が同じように思っていたという相思相愛。どなたかも書いていましたが、我に返ると、ちょっとロマンチック過ぎて付いていけない…。一方、カルトとか児童虐待という現代的な切り口は、独特の空気をかもし出しており、読後も後を引きました。ちなみに、文明批判的なジョージ・オーウェルの『1984』とは、題名以外は関係ないです。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.644
(5pt)

結局、引き込まれてしまいました

BOOK1,2に比べてシーン・展開は地味、というか淡々としています。
でも、青豆と天吾の日常がつづられる中で、1章、また1章と
ふたりの距離が次第に、確実に縮まってゆくさまに、またもや、どんどん引き込まれてしまいました。
とくに、人の表情やしぐさの比喩は、本当に実在しているかのような表現で、
うまいなぁやっぱりすごいなぁと思いました。
ふかえりは、空気さなぎは、その他周囲の人々はそういえばどうなった?と
(深読みが苦手なせいか)気になるところも残らなくはないですが、
これは宗教ものでも、サスペンスでも、SFでもない、
青豆と天吾の再会の物語なのだと思うと、納得、大満足という感じです。
運命に何となく引っ張られている気がするとき、その運命を乗り越えようとするとき、
緑色をしたいびつなもうひとつの月は、案外だれにでも見えうるものなのではないのか
そして、それをを見過ごすことなく知覚する力が大切なのではないかと思いました。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.643
(2pt)

男の妄想についていけない。

超ベストセラーなので読んでみた。が、ちっとも内容についていけなかった。
で、読んだ女友達との結論は「男の妄想は激しい」でした。
女が夢見がちなのは、20代前半で終わりますが、
男性にはきっと妄想(夢?)に終わりがないでんでしょうね。
月が2つに…、もし実際そうなっても、
女性たちはロマンチックなことは考えずに、現実を見ると思う。
ただ、そういう、いつまでも少年みたいな人たちがいたほうが
(現実的な女がたくさんいる限り)世界のバランスはいいのだと思います。
しかし、男たちがあんなふうに考えてるなら
永久にわかりあえないってコトだな〜〜……てコトはわかった。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.642
(1pt)

BOOK3に帰結しているとは思いたくない

はっきり言って酷い、と思った。
1,2で村上春樹が自分のポピュラリティをあえて逆手にとって挑んだようにみえた問題提起は全くなくなっていて、
何の展開も発展もない後日談がはっきり言ってだらだら続く。600ページも。
正直、途中からかなりうんざりしてきたのだけど、
もしかしたら最後になにかあるかと思って読み続けたら、最後までなにもなかった。
「もしかして話題になりすぎた1,2へのアンチテーゼとしてあえて駄作を提示したのか?」とか考えちゃったくらい。
いや、わかりやす〜いハッピーエンドで喜ぶ人もいそうですけどね。
1,2を書いた直後の村上春樹のインタビューで
「続きを書くつもりはまったくなかったけど、書き終わったら書きたくなったので続きを書き始めた」的なことを言っていたけど、それがこれ?
村上春樹はこの作品をセンチメンタルな叙情小説にしたかったのだろうか。
1,2で行われていた、自らが持っている長編作家としての「物語力」でもって
あえてポピュラリティな要素を取り入れ、文体スタイルを変えて挑み、
多くの人に届けようとしたもの、それがこのBOOK3に帰結しているとは私は思いたくない。1,2がかわいそうだ。
作家自身が、そしてほかの読者がどう思っているかはわからないけど。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.641
(5pt)

並行世界物語の「その後」〜これ続きあるよね♪

90-00年代に日本のサブカルチャーでは、「並行世界の物語」という類型が流行ったのですが、その集大成の一つとして、非常に興味深い。並行世界ものが、「いま生きている世界に対する違和感」から始まって、いま生きている世界で持つ「欠落」を埋めるために、その「世界からの脱出」という脱出劇という形式をとる。近くは、アニメのAngelBeatsでも古くは、押井守監督の『うる星やつら2〜ビューティフルドリーマー』や、漫画の『ぷりぞな6』、ゲームの『マブラブオルタネイティヴ』でも何でもいいがあげればきりがない。村上春樹作品世界との類似性をよく言われたとか、『灰羽同盟』でもいいんですが・・・。このテーマについては、いまいちだったかな?とは思います。とはいえ、文学の世界は、これらサブカルチャーより10-20年先行しているが、これに関してはリアルタイムだなーと思う。並行世界に対して、どういう理由で脱出劇を演出するかというのは、非常面白いところです。「猫の町」と「1Q84」という表現で、天吾と青豆は表現していますが、月が二つある世界というシンボルで、ある種の現実との違和感を感じさせるマジックレアリズム的な手法は、やはり上手いなと思いました。今回の村上春樹作品の特徴としては、これまで男性の主人公による主観の一人称による独白が基本だった設定に、初めて女性の視点が登場した、という意味で、この作品は画期的だったと思う。ファム・ファタール的にいつも、男性にとっての「解放」というか、ある種の「失われたモノ」の象徴であった「女性」(ノルウェイの森)が、ちゃんと意識を持って、自分の意志を持って登場したことは、ナルシシズムに苛まれた80-90年代の日本の物語にとっても、その代表例だった村上春樹作品にとっても、画期的だったと思います。けど、、、、そこに「もう一人の第三者」・・・・ドウタがあることは、「その次」を感じさせます。いいかえれば、4巻もあるよね、と思うのです。楽しみです。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.640
(4pt)

いらない描写が多すぎ

個人的にはノルウェイの森よりは面白く読めそうです。あの鬱っぽさが何とも私には駄目だったので。ただ、この話は何を書きたいのかが伝わってこない。話の大筋が分かれば(つまり人物の動作、会話)細かい描写を読まなくても話が通じます。伏線でも何でもないし。それに青豆はともかく天吾のセックス・シーンは要るのか…?読解本なるものが出ている時点で、恐らく意味がよく分からない人達の方が圧倒的多数なのでしょう。深読みし過ぎると訳わからなくなりますので斜め読み程度がちょうどいいかと。そもそも春樹ワールドを理解できる人と出来ない人ではきっぱり分かれるらしいので合わないなら読まない方が良いかもしれません。私は続きが気になりますが、真剣に一文一文読むつもりはありません。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.639
(5pt)

読んでよかった

完結しましたね。読んでよかったです。物語も楽しめましたが、「ねじまき」後の作品にフラストレーションを感じていたファンの一人としては、村上春樹が帰って来たという感動がありました。サザンがkuwata bandになって、Tsunamiで帰って来たときのことをちょっと思い出したりして。それにしても牛河、強烈なキャラですね。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.638
(3pt)

正直……

このBOOK3は、なんかイマイチでした。長いし、その割に何も起きない。キャッチコピーが「更に深く、森の奥へ」ですが、BOOK1、2と比べて物語が深くなったとは思えない。BOOK1、2を見たなら、ある程度の謎は解けますし、決着もつくので、見る価値ありますが根本的な話の謎は明らかになりませんし(リトル・ピープルとは?、とか)結局、意味深で謎の多いメロドラマ、でしかないような……。この人の小説の特徴として、うやむやのまま終わるよなぁ、というのを結構思いますね(苦笑)そこら辺上手いな、と。とりあえず三巻合わせて約1600ページの内容の分の物語とは思えない。BOOK4、出るなら見ますけど、なんか楽しみではないです。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.637
(2pt)

読むのが面倒になる

1Q84はBOOK1は何とか良い切れましたが、BOOK2は読むのが面倒になりました。
ストーリーとしては面白いが、表現が幼稚で言い回しがくどいです。
作家として文章が上手いとはけっして思えません。
海外で評判が良いのは翻訳が上手だからなのではないでしょうか?
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.636
(5pt)

期待を裏切らない村上ワールド

相変わらずの読みやすさ。あっという間の3巻一気読みです。
熱烈な春樹フアンとしては、作品を冷静に評価することは難しいのですが、
作者名を隠して読んだとしても、一発で誰が書いたのかわかるであろう、強烈な個性。
いつもながらの独特の世界観が広がってます。
すごく売れているみたいですが、万人に受け入れられるかは?
昔、ダンスダンスダンスに感動して、奥さんに読ませたら、
まったく意味がわからないと言い放たれて、へこんだことがあります。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.635
(5pt)

贅沢な文学作品です

文章の美しさは言うまでもなく、
すれ違い、追いかけられ読者を1Q84の世界へと引き込んでいく。
SFであり、サスペンスでありながらも、
ところどころに見え隠れする村上春樹氏の宗教観。
長編のシリーズでありながら、神経を集中して読まないと村上氏の伝えたかった
言葉を、精神をこぼれ落としてしまいそうで、
読者も緊張感を保ちながら向き合わなければなりません。
しかし、単に娯楽として充分に楽しめます。
何でもスピーディーで簡単に手に入る今のだからこそ、
こんなにも贅沢な文学作品を読んでみるのはいかかでしょうか?
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.634
(5pt)

恋愛小説?

恋愛小説のようでもあり、ミステリーのようでもあり、ファンタジーのようでもあり、ハードボイルドのようでもある。多くの側面を持つ作品だ。春樹さんはシティボーイだね。ちょっと古くさいシティボーイ。ノルウェイの森が大好きなので読んだが、そのエッセンスは受け継がれているようだ。ノルウェイがすかすかの小説としてしか読めない読者には、たぶんおもしろくないと思う。あれは日本文学史上最高の文学作品だよ。1Q84がそれをどう越えるか見物だな。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.633
(3pt)

小生にとってはBOOK 2 で終わっていた。

『BOOK 2』で終わりだと思っていたので、
『BOOK 3』を読もうかどうか迷ったが読んだ。
牛河という人物の章ができて物語がわかりやすくなったと思う。
が、まだ謎の部分は多い、
『BOOK 4』とか出ないだろうな。
まさか『BOOK 4』だと1985年になってしまうので、
『BOOK 0』として1984年1月〜3月という形ででないだろうなと
不安と期待がある。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.632
(5pt)

BOOK2の終わり方が中途半端だったので、 BOOK3が出て”ヤッパリ”と思ったが、 BOOK4に続く”

BOOK1、BOOK2は、同時に発売され、一気に読んだ。率直に言って、久々に面白い小説だと思う。
2冊を読み終えて、BOOk2の終わり方が何かシックリこなかった。
BOOK3が出て、続きがあったんだ…ヤッパリなと納得した。
BOOK3の章立ては、牛河、青豆、天吾が第1章から第30章まで規則的に繰り返され、最後、第31章では天吾と青豆となっており、BOOK4を暗示しているような気がする。
BOOK3の中で「点と点のあいだに線が一本ずつ引かれていく。これからどのような図形がそこにかたちづくられていくのか、…まだわからない。しかしそのうちに少しずつ構図が見えてくるはずだ。」と書いているが、これは著者がこの小説の展開の仕方について暗示しているのではないかと推測する。
村上春樹がこのBOOK3で「人は希望を与えられ、それを燃料とし、目的として人生を生きる。」と書いている一文がすごく印象に残った。
そのうちBOOK4が出るのではと期待している。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.631
(4pt)

静かに波紋が広がっていくみたいな

どういう世界なのかジャンルすらもよく知らないまま、
村上作品を初めて手に取りました。
色々な種類の分野に対して、詳しい描写(説明?)がされていて
作者の多岐に渡る知識を垣間見た気持ちになった。
その詳細に書かれている分野が、物語と少しずつ関係性を見せていき、
どういう風に進んでいくのか、気になって、気になっている内に
BOOK1を読み終わってしまった。
伏線がいっぱい張り巡らされていて、早く続編を読んで、
点と点を線で繋ぎたいという欲求が生まれた。
リアルの中にファンタジー的な部分が垣間見えて、
どういう方向に進んでいくのか、落としどころに興味がひかれる。
ところどころ、顔をしかめてしまう程詳細な描写にそれ必要なのかな・・・
と思う部分(性描写)もあったりするけれど、読み終わった後に、
必要不可欠なのだと解るのかもしれない。
BOOK1は電車に乗っただけでようやく扉が閉まって発車する、
っていう段階なのだろうか。
これから何処に連れて行ってくれるのか、どんな景色が待っているのだろうか。
(2010.5.27読)
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.630
(4pt)

BOOK4が待ち遠しい!

伏線は充分に張りめぐらされた。青豆と天吾のラブストーリーの影にひっそりと、しかし強烈な存在感を持って寄り添ってきたもうひとつの物語が、最終巻で一気に解き明かされることを期待したい。これこそ村上春樹が長年に渡って描こうと試みてきた悪なるもの、歪んだもの、暴力、そしてその救済についての物語だと思うから。
リトルピープルのはやし声に、村上春樹の圧倒的な天賦の才を感じた。次巻が待ち遠しい!
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.629
(4pt)

移動する足場

同じ足場で、必死でもがいている感が否めません。
「彼女」(今までの村上さんの作品の中の典型的な女性)の「無」を追いかけるのを止めたと思ったら、怒りを溜め込んだ女性が出てきてしまいました。
その怒りと、展開されるラブストーリーが私の中では全く融和してくれません。
4巻が出るのであれば多分、特に青豆は大きく足場を「移動」する必要があるように思えます。
作者自身が、「私」という存在から一旦完璧に離れて(=ある意味死んで)、また再生すれば、足場がまったく変わるのかもしれません。
ドストエフスキーは、それを獄中で体験したはずです。それは「苦難という祝福」でした。(「呪い」と言ったほうが村上さんらしいでょうか。)
呪いが真実の祝福になる場面を読みたいです。カラマーゾフの兄弟の続きを読みたいように・・・。
「私という存在の無力さを感じたあとに出てくる」「足場を全く異にした再生の物語」を、心待ちにしています。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.628
(3pt)

つらい3巻

長年の春樹ファンです。最初に私の好きな作品を挙げると、「羊をめぐる冒険」「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」です。
まず独特の春樹らしい表現方法は健在で、言い回しや会話なども魅力があります。
結論、1Q84(特にbook3)に関しては、book2で終わったままにして欲しかったです。
春樹作品にしては珍しく読むのに時間がかかりました・・・。最初は「早く読んだらもったいない」でしたが、中盤から青豆と天吾にあんまり好感が持てなくなって速度が落ちました。
以下ネタばれ含みます。
book3では牛河さんに大変惹きこまれました。見てくれが悪くてついてなくて、でもその哀れっぷりが興味をそそり、「天吾」「青豆」の章より楽しめました。なので、最後ああいうかたちで死んだ時は大変残念でした。なんで死ななくてはならなかったのか、いや〜な気持ちにもなりました。まあそのへんはお話なので仕方ないですかね。
しかしながら、ふかえりも小松も教団のその後も不明のまま、不明というか、不明なら不明でいいのですが、放置したままというか、説明が難しいのですがまるでこのbook3はあとから付け足した物語のようで、細部までは考えていなかった、ラストまで無理やり持っていく・・みたいな、私はそんなふうに感じました。
そもそものところ青豆と天吾が元の世界にあっさり戻ってハッピーエンドという最後になんだか納得行きませんでした。教団のリーダーが、青豆が死なないと天吾が助からない、と言ってたのに、本当にあっさり・・・もうひと悶着あると思いましたのに。
青豆が天吾の子供を妊娠した時点で「う〜ん?」と強引だな〜思いましたが、信じた天吾もどうかと;
この展開とラストなら文庫で良かったな、と思いました。book1と2はハードカバーだからなんとなくそろえたいですがね(笑)
この値段で何冊の小説が読めることか・・・。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.627
(5pt)

肉体と銃

 これだけの大長編小説を、これだけの人に読ませる。
 それだけで、村上春樹を評価する理由になり得ると思う。
 というわけで。
 初めて村上春樹の小説を読んだ。いくつか抱いた感覚や想像。ごちゃごちゃ。
●「肉体」とか「身体」というものが生々しく描写されているのは、すごいことだと思う。
 精神を書くのは簡単だけど、肉体とか肉声とか、生でしかないものはなかなか書けない。
 生きているものを、そのままに書くのは、難しいはず。
 村上春樹は「小説の書ける小林秀雄」なのかもしれない。
●たぶん、アメリカ人が読んだら銃を持つことが違法なことだとは思わないはず。
 というか、そもそも「法を守ること」と「法に守られること」が相反するものなのだ。きっと。
 《法によって裁けない絶対的な悪を裁く》というのは、西部劇的(ダーティーハリー的)な展開。
 つまり、法は私たちを守るためにあるけれど、そのために私たちが守られない事態も生じさせるのだ。
 だから、自分の身体を守るのは自分である。その意識は昔のアメリカ映画に強くある。
 (現在のハリウッド的展開だと、必ず悪は世間に裁かれるものだ)
 青豆やタマルが執拗に悪を追いかけるのも、自分の身体しかないからだ。
 日本人は、自分の身体を守るのは社会だと思っている人が多いのかも。
●これが「近過去小説」と呼ばれる意味を理解できる人はそんなにいないだろう。
 小説から経験を共感できる読み手はそんなに多くない。
 それと、小説に人の経験を記録することのできる小説家はそんなにいない。
 天吾には、その能力がある。
●母と子、というモチーフは、この作品に予め与えられた主題の一つだろう。
 なぜ作者が用いるのかはよくわからない。
 青豆と天吾の恋よりは、母と子の愛の方が重視されているような気がするのは、気のせいか?
 異郷で男女が出会うのは古代神話ではよく使われる設定だし、
 異郷に紛れ込んでしまった人が異類に出会うのも神話ではよく使われる設定だ。
 二人の恋は予め定められていたのなら、それをわざわざ主題にするか…?
●青豆がもといた世界は、それは普通の世界なのか。
 なぜ、スーツを着て戻っていくのか。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257