1Q84

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評判

1Q84の評価:

3.66/5点 レビュー 983件。 D ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.66pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1,146件 381〜400 20/58ページ
No.766
(1pt)

人間観が偏りすぎ

まず、牛河という人間の描き方の容赦のなさには全く共感できない。

いったいこれほどひどい目に遭い、ひどい殺され方をしなければならないほどの何を彼がしたというのか。不条理な死を描くこと自体が悪いというのではない、それが何かを告発するためのものなら意義があるだろう、しかし、この小説のそれは、牛河という人間が醜い外見で悪徳弁護士だったことがあるからどんなむごい殺され方をしれもいいのだというだけのものだ。煎じ詰めれば、彼が怪異な容貌をしていること以外に理由はなく、村上はものすごい差別主義者なのだと思わざるを得ない。不快でたまらない。

また、最後もおかしいだろう。10歳の時手を握った女の子のために、それまで築いてきたもの全てを失ってもいいということが現実にあるのか、ファンタジーならファンタジーの描き方があるだろう。


1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.765
(5pt)

引き込まれる面白さ

作者としては珍しく?ストーリーの展開(及びそのテンポ)で読ませる構成になっていて
読んでいて自然に引き込まれ、非常に面白かった。

村上春樹の長編というと(特に初〜中期のものは)、ストーリ展開で読ませるというよりは
どちらかといえば、複雑に絡み、入り組んだ心理描写の糸を読み手に紐解かせるような
展開のものが多く、それに疲れた挙句、根底に流れる救いようの無い孤独感や喪失感に
苛まれることになり、そこまで極端では無いものでも根底に流れる鬱っぽさに気持ちが
参ってしまうものが多かった。
心に強く訴えるものはあるがしかし、“面白い”と言える物では私にとっては、なかった
のだ。
例えば、「ノルウェイの森」などは作品として優れていても、面白いか面白くないかの
評価軸では少なくとも私は全く感想を述べられない。

その点、本作には分かりやすい“面白さ”がある。
軸をなす2つの話の展開が比較的テンポよく進み、早く次を知りたいと思わせるドキドキ感
で飽きることがなく、“面白い”と素直に感想を述べられる。
ストーリーは、“何かどこかが正常と違ってしまった1984年”という設定で、架空の世界
を表現していながらも、途方も無く現実とかけ離れた物語として描かれてはいない為、
“もしかしたらこんなことって有り得るかも・・・”的に(あるわけないですが)、頭の中で
ストーリーをイメージさせ易く、題材も過去にあった社会的な出来事をモチーフにしたもの
であることなど、十分に私の興味をひいた。
又、村上春樹らしく登場人物の描写が非常に緻密なので、ストーリー自体が浮つかず
しっかりしていることにも好感を持った。
別々の物語が一体となった時、本作が“20年前の過去一点に端を発する二人のラブスト
ーリー”であることに気付かされて(いい意味で)唖然とさせられ、物語の世界観も私は
拒絶感無くスムーズに受け入れられた。
個人的には、新しい村上春樹を見た思いがし、読んで大変によかったと思っています。
(実はまだ、読んだのは2巻まで、3巻は買ったばかりでまだ読んでいない。)

冒頭のタクシー運転手のセリフに“あんなこと言うタクシー運転手はいないだろ”とか、
又、性描写への非難しかしない人達は、私に言わせればピント外れも甚だしい。
“個人の感想”なので批判するつもりは毛頭無いが、そのうちに“月が2つ出ている
なんてわけわからん”と言う人が出てくるに決まっているとも思うが、お話にはならない。
少なくとも、様々な小説を読みなれている方の感想・レビューでは無いでしょう。
(本作の場合、確かに少し特異なものも含まれてはいますが、この程度の性描写は官能
小説では無くても一般小説で普通にありますよね・・・。本作でなぜそれが比較的大きく
取り沙汰されるのか全く不思議です。)

本作は読みやすい部類だとは思いますが、総じて村上作品は暗喩による言葉の置換えの
多い文体や複雑な心理描写の上に成り立つ作品構成が、平易なものとは言い難い部分が
あるのでその結果、比較的はっきり読み手を選びます。
少なくとも普段、読みやすい軽いものばかり読まれている方や、いろいろな作家の小説
を読み慣れていない方には難しい(面白さが分からない)、若しくは、合わない、ことが
多いはずです。
突き詰めれば、単に好みの問題だけの場合もありますが、この作家の場合は、一部、
読み手の読解力に作品の評価が左右される場合も多くあるでしょう。(面白いと思わない
なら読解力が無い、と言っているわけではありませんので念のため。単なる好みも当然、
作品の評価に影響するはずでそれはごく自然なことです。)

その意味からは、元来、万人受けする作家ではないはずなので、宣伝効果(或いは「宣伝
しないこと効果」)ではあるのでしょうがバカ売れの状況には確かに疑問があります。
つまり、全ての人にとって“売れているから面白い小説”とは全く言い切れない。
“これが何故、ベストセラー本なの?”という比較的多くの感想がそれを示している。

傾向としては本作にもそれを僅かに感じますが、村上作品の根底に流れる鬱っぽさが
私には合わず(ずっと昔に読んだ「ノルウェイの森」を引きずっているかもしれない)、
実はあまり好きではないのですが、軽くて読み応えの薄いものばかり読んでいると、筆力
のある作家として、時々読みたくなる作家の1人です。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.764
(5pt)

言うことなし!!

村上春樹デビューをこのシリーズでしました。
はまってしまいあっという間に読み切ってしまいました
続きを早く読みたくて、待ち遠しいです
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.763
(4pt)

「国民的小説」とは違うので。

「参考になった」と言われがちな
世間の一部評判から照らし合わせてピックアップした
(ので、ごくごく断片的なポイントに特定されたことをお許しください)私の感想。

普通の感覚で読んでいる限りでは、
作者が「男性の欲望を書き連ねている」というような印象は、特に受けない。
例えば、男女複数いる主人公のうちのたったひとりが、
自ら何もせずともモテモテだったからといって、
それが作者の願望だというふうには、どうしても結びつけられないのだが。
結びつくとしたら、それはただの安直な「決め付け」というものだろう。

また、小説の中に、今回は多種多様な性的描写は出てくる。
が、しかし、普通に読んでいる限りでは、
それが作者自身の嗜好だという理解には、どうしてもならない。
それもまた、安直な決め付けだろう。
(「性描写が自分にとって不快だった」という意見が出る可能性は、
十分あり得る内容だとは思うが。
ただ、これは「児童文学」ではなく、ただの「文学」である。
多種多様な性描写が出てくる事は、少なくともこの程度は、もともとそんなに珍しいことではない。
「子供に読ませるんじゃなかった」と感じた人がもしいたとして、
この内容でそう感じるというならそれは、うっかり読ませたあなたが悪い、という範囲だということだ。
作者のせいでも、出版社のせいでも、本屋のせいでもない。
この内容でいちいち「成人指定」なんてつけるバカはいない。)

話の中の部分的な要素について、いちいちそんな決め付けをされて
おまけに不快がられてしまうんじゃ、
小説家は、何もかけなくなってしまうよなあ。

「国民的小説」じゃないのだから。
国営放送ドラマでも、国語の教科書でもない。
村上春樹の小説は、そういった位置にあるものでは、そもそもなかったですよね。
村上春樹は、ここまで大ブーム「みたいに」ならないほうがいいんだよなあ、と思った。

決めつけ、思い込みも「世間の評判」のうちだとしても、
そんな評判を「参考になった」としてしまう人もたくさんいたりするので、
どうなんだろうなあ、と思う。
また、作家に対して失礼な決め付けをする読者は、
その作品自体を、読者自身で勝手につまらなくしてしまっているだけ、とも思える。

で、レビュー本筋、私個人のこの本に対する評価は、
あえて星ひとつ減らして4つ。
村上春樹の作品に対しては、「過度に」期待をしているからである。
しかし、もしこれがはじめて読む作家の作品であれば、
5つ付けていたかも。

なんだかんだいって、唯一無二の世界観を持っている作家だし、
誰の真似でもない、
そういう「唯一無二」の表現を持っている人を、私はそれだけで高く評価してしまう。
特異な表現世界で、あれだけのページ数を読ませるのだから、
それがきちんとエンターテイメントとして成立して面白いのだから、
やっぱりすごいことに変わりはない。
でもまた同時に、あまり「大々的多数の人向け」ではないのかなあ、
とも思える世界でもある、ということだ。

次回作、まだまだ期待してます。
万一もしBOOK4が出たら、即、買って読むと思います。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.762
(3pt)

村上作品の中では一番。

ん…個人的には青豆の一途な女心に惹かれて読み続けましたが、なんとなく3は駄作な気がします。あまり話は進みませんし、まだ続くの?と思ってしまうような終わり方。村上春樹さんの作品自体あまり好きでは無いので、その中でも少しは楽しめた作品でした。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.761
(5pt)

2009年、Book2を読み終えたばかりに書いた文章(Book3は未刊)

ヤナーチェックの『シンフォニエッタ』を聴きながらこの文章を書いている。物語の冒頭で現れ、重要な意味を持つ音楽だ。

作品を読み終えたばかりで、意識が昂揚し、震えている。それを差し引いても、『1Q84』は現時点での村上春樹の最高傑作ではないか。三人称で、独創的で深みがある長編小説を書こうとする氏の試みは、鮮やかに、畏れすら抱かせるほどに成功している。

今年2月のエルサレム賞受賞に際してのスピーチの冒頭、村上春樹は、自らを「職業的な嘘の紡ぎ手」と述べた。巧妙な嘘をつくことによって、真実を新しい場所に運び出して、それを新しい光で輝かせるのだ、と。

1995年のオウム真理教による地下鉄サリン事件の後、村上は、オウム信者、事件被害者にインタビューをし、また公判にも足を運び、2冊のノンフィクションを上梓した。『1Q84』の中で、宗教団体が大きな役割を担って、象徴的に、メタフォリカルに現れるのは、村上がその経験を通して世界観を更新したからに違いない。

『1Q84』の中には、『空気さなぎ』という別の物語が現れる。『空気さなぎ』は、『1Q84』の中で生み出された物語でありながら、実は『1Q84』のメタ物語として機能していることが明らかになる。「青豆」という女性と「天吾」という男性の二人の物語が交互に語られ、やがて交叉する『1Q84』の展開は、いくつもの「仕掛け」によって重層化されている。村上は、説得力と深みをもった一流の「嘘」を紡ぎだしている。真実(例えば、作品中で象徴的に現れ、最後まで正体を明かされない「リトル・ピープル」など)は、多くの場合、捉えどころがない。しかし、村上は、その「尻尾を捕まえ」見事に光を当てている。

すぐれた物語は、1つの宇宙として現れる。それは、仮構でありながら、現実の私たちを包み込み、慰撫し、意識下の部分に触れ、揺さぶる。『1Q84』は、広大で深遠な1つの宇宙だ。
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
4103534230
No.760
(5pt)

死者への敬意と父との和解を扱うことで、さらなる高みに到達

とても面白かった。読者を物語の世界にぐいぐい引き込む力は健在。

「リトル・ピープル」とは何か、「空気さなぎ」とは何か。僕は、それぞれ、死と再生の象徴のようなものとして捉えながら読んだけれど、クッキリとしたアイディアではなくて、読者それぞれがいろんな解釈をすることができると思う。

僕は、昨年Book1とBook2を読んで、それで1つの完結した物語だと思っていた。それはそれで、本当にすばらしい物語だった。村上氏がこのBook3を書いたのは、商業的な目論見ではもちろんなくて(1年足らずで書いた物語であるはずがない)、前の2冊に残された謎と矛盾を解決するという試みに加え、これまで自身のキャリアでは決してしなかった挑戦に取り組むためだったと承知した。

Book3の構成の1番の特徴は、Book1, 2では端役に過ぎなかった「牛河」を、「青豆」「天吾」という2人の主人公と対等に扱い、3つの物語が並行して展開されることだ。「牛河」は、『ねじまき鳥クロニクル』にも登場したキャラクターだが、醜い外見で裏社会を生きる、誰からも(ひょっとしたら、これまでの作者自身にも)嫌われていた男だ。Book3では、この牛河に詳細な人格が与えられ、どのような人生を、何を考えながら歩んできたかが語られる。牛河は、醜い嫌われ者、孤独で思慮深く強かだが、同時に、可笑しみがあって、哀しい男として描かれている。

村上氏は、『1Q84』において、信仰の問題を正面から扱っている。背景が現代日本であるから、これは容易なことではない。しかし、Book3で、(ろくでもない男である)牛河が、「内なる神」とでもいうべきものに赦されるシーン、牛河がこの物語の最後で(自発的にではないが)発したことばは、この物語の最も美しい箇所のひとつだ。

死者を、敬意を持って悼むことが、人間の本源的な行いであることは、Book3で繰り返し説かれる。それは、ほとんどの信仰に共通することだ。

それから、もう一つ、「父(なるもの)との和解」の問題がある。このテーマへの『1Q84』での取り組みは、前の長編『海辺のカフカ』とのそれとは全く違っていて(そこではオイディプス王が素材に取られ、「父」は殺されたのだ)、Book1, 2では読者を驚かせた。Book3においては、父(なるもの)は、より明示的な圧力として顕現する。天吾はそれを、別の個人の生き方として受け入れ、これまで以前よりずっと深みのある和解をする。

最後の描写は、あまり好きではない。物語としてではなく、描写の問題だ。

作者が物語で実現しようとしたことはほぼ実現された、深みがあって再読に耐えうる作品だ。

1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.759
(4pt)

"The Walk to Paradise Garden"(「楽園へのあゆみ」)by ユージン・スミス


 『BOOK3』ではいよいよ村上春樹の小説の定番ともいえる不可思議きわまりない混迷の物語が展開していきます。村上春樹の筆が選びとる単語はごく日常のそれであるから、読み進めるのに難渋するということはないはずなのですが、紡がれる物事のひとつひとつが何かのアレゴリーなのか、その表象を読みとるべきか否かも判然としないまま頁を繰り続けるということになります。

 「内側から鍵をかけた場所に閉じ込められている」(401頁)青豆。
 「深い孤独が昼を支配し、大きな猫たちが夜を支配する町」で「美しい河が流れ、古い石の橋がかかっている」(573頁)けれども「そこは僕らの留まるべき場所じゃない」と言う天吾。

 こうした言葉の中におぼろげに見えてくるのは、人類が今とどめ置かれている閉塞状況に諦念をもって安住することなく、どこへ向かうかもわからないけれどもとにかくそこから外へ一歩踏む出すことの大切さを青豆と天吾に託して描く物語です。
 
 私がそう考えるに至る上で補助線のような役割を果たしたものがあります。それはフォト・ジャーナリスト、ユージン・スミスの写真作品"The Walk to Paradise Garden"(「楽園へのあゆみ」)です。
 
 「急がなくては、と青豆は小声で囁く。そして二人は滑り台の上に立ちあがる。二人の影はそこであらためてひとつになる。闇に包まれた深い森を手探りで抜けていく幼い子どもたちのように、彼らの手は堅くひとつに握りあわされている。」
 「二人が急ぎ足で公園をあとにするときもまだ、大小の一対の月は緩慢な速度で流れる雲の背後に隠されている。月たちの目は覆われている。少年と少女は手を取りあって森を抜けていく。」(ともに573頁)

 この手をとりあう青豆と天吾の姿は、まさにあのスミスの写真の中の、よちよち歩きではあるけれども逞しく未来へと歩んでいくかに見える幼い少年と少女の後ろ姿そのものです。スミスの息子と娘である二人のシルエット写真が見る者に語りかけることは、きみたちの世界はまだない、それはこれからきみたちが作っていくものなのだ、ということ。この先、二人には試練や苦難が数多く待ち受けていることだろう。人生の荒波の中で、理不尽さに出会うこともあるはずだ。しかし生きることを決してあきらめることなく歩み続けること、それがきみたちの、そしてぼくたちの役目だ。

 そのことこそが、この冗漫のそしりを受けることもあえて恐れぬ長大さをもって紡がれた小説の要諦なのではないでしょうか。

1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.758
(3pt)

結局のところ

1Q84の3巻は、それまでの作品と比べると、あまり臨場感がなかったように思います。ただ、このシリーズの中で出てくる、『めくらなやぎの話』というのが気になって、『めくらやなぎと眠る女』という短編を読んでみたら、なだか1Q84とリンクしているような気が、した。『めくらやなぎと眠る女』という作品は、めくらやなぎという植物の花粉をつけた蝿が耳からもぐりこんで女を眠らせるという、話をモチーフにした作品です。めくらやなぎはある程度の年になると、上に伸びるのをやめて下へ下へと伸びていき、暗闇を栄養源にするのだそうです。
 結局のところ、1Q84の青豆も天呉も、上に伸びるのをやめて下へ下へと伸びていって暗闇を栄養源にしていたら、青豆は1984から1Q84に移動して、天呉は現実の1984から猫の町へ移動してしまったということなのではないでしょうか? 
 この作品の続きが出るだの出ないだのというレビューがありますが、まったく説明せずに物語を終わらせてしまうのが村上春樹氏の作品なので、このまま何も説明しないほうがかえってよいのかも知れないと思いました。
 マザとドウタは、ふかえりと青豆。パシバとレシバは、教祖と天呉なのでしょうか? そうすると、青豆のお腹の中にいるちいさなものの意味が、なんだか特別なもののように思われます。にしても、それだと、青豆は教祖を殺害しているし・・・うーーん。リトルピープルは、誰かの死体を通って口からやってくるという設定が、なんだか死を連想させる村上春樹氏らしい発想だと思いました。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.757
(5pt)

マンネリズムの日常から、刺激ある世界へ!!

内容に対しての、たくさんの賛否両論のレビュー、
これこそ、作品に力がある証拠です。

1984年、パラレルワールドの分岐点。
通常の1984と差別して
1Q84と命名した。
それがタイトルにもなっている。

実は僕も1984年を分岐点として
新たな違う人生を経験している。
それが、この本との距離を縮め
そして不思議な世界に僕を誘う

1Q84(2)が早く読みたい
僕の心はすっかり
この本の虜になっている
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.756
(2pt)

もう賞味期限切れ?

村上春樹の小説は出たら必ず買うくらいのファンですが、1Q84は正直すこしがっかりです。
BOOK2での投げっぱなし感とBook3でのむりやり終わらせた感が……
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.755
(4pt)

ページをめくるペースが早くなった

ストーリーの展開が新しく、次々にページをめくることになり楽しめた。
ただ、話の本筋がわかるまで、200Pぐらい読まないと分からない。
読み始めてどこに向かって話が進んでいるのかわからないので、ちょっと
しんどかった。
しかし、かなりじわっと話が進み、200P以降少しづつ紐解かれていくので、
読み進むペースが早くなった。
例えば、東野圭吾の初期の作品のように、最後の最後で一気にストーリーの
雰囲気が代わり、驚かされるようなものに近しい。
これのスローバーションのビックリ展開で惹きつけるものがあった。
なので、私、的には新しい感じがしておもしろかった。

本書には性的な描写があり、
これだけ流行っている大きな要素の1つだ。
性的表現は、話とは別にとりあえずはあきないし、興味が単純にわく。
東野圭吾の作品でも流行ったのはこういった描写が一因している。
あくまで、作品としてのスパイスなので、ストーリー展開はやはり一流で、
違和感なく、綿密に計算されて構成を立てられているので、
結論おもしろかった。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.754
(5pt)

小説は何のために読まれるのか

雑誌に特集が組まれ、謎解き本が出版されるなど、何かと話題の本作だが、
いくら細かく切り刻んだり結びつけたりしてもこの本がなぜこれだけ人気なのかを
説明できているわけではないと私は思う。
 これまでのレビューにあるように、女性の体の描写に不快感を抱く読者がおり、
文学の死を叫んだり、社会に対して襟を正せとどなったり、宗教を分かってない
などとこき下ろしたりとさまざまだが、この作品に求めているものが読者によって
異なっているということだろう。
 レビューにとらわれずに読んで、楽しんでほしいと私はお薦めする。★5つの
レビューが参考にならなかったと切り捨てられることが多くとも、あえて減点無し
でお薦めしたい。迷っているのなら読んでみたらどうだろうか。

 この小説は創作であり、著者が有名だからという理由で比較対象とされる現実の
物事に対する配慮や正確性を求められる必要はない。性的な表現もいつもの村上氏
の味だ。主人公はクリーンである必要はなく、対抗する宗教団体も「悪の組織」で
なければならない理由はない。読む側がそこに個人的な規範を持ち込むから、その
ように不ぞろいな反応が起こるのだ。
 あわせて千数百ページの長編を概観することは不可能だが、この物語を通して
作者が語りたかったことのひとつはこうだと想像する。現実社会が実は曖昧で不安定
であり、人々は揺るがない(ように見える)枠に自ら入り込んで生きたがり、その中
で正しいと思われた価値観が、枠の外では反社会的であったり、違法であったりする。
それを描くことで、人々は社会の成り立ちの不確かさや目に見える物事の裏に隠された
「深み」に思いをはせることができる。文学的であることは、公平公正で正義を身に
まとい、理想を標榜することとは無関係だ。まして、勧善懲悪的な構図やスリルを
演出することとも違う。
 ストーリーに入り込んで楽しめたこと以外に私が面白いと思ったのは、著者本人の
ものと思われる哲学的な認識が登場人物によって語られていることろだ。特にBook1の
第22章にある「時間と空間と可能性の観念」を人間が脳の発達によって獲得したと
いう記述とそれに続く説明については私の考えに近く、納得したところだ。

 全体を通してヤナーチェック作曲の「シンフォニエッタ」が登場する。この曲を私は
高校の頃、実際に演奏したことがある。Book1の冒頭にこの曲が登場したとき、その
重厚な響きを頭の中で蘇らせることができたことも、この小説に入り込むことができた
要因のひとつだろうと個人的に思っている。もちろん、この作品に登場するいかなる
曲や文学作品に触れたことがなくても、ストーリーを、とりあえず目の前に広がった
現実として読み進めれば、最後まで飽きることなく読み通してしまうことだろう。

 小説は解釈より「ノメリコミ」が大切!読み進めている最中の気持ちが大事だ。
ストーリーを追体験してつかの間の楽しみを得るためにこそ小説は読まれるべきだと
私は思う。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.753
(5pt)

手に汗を握る意外な?ストーリー

物語の終盤で、青豆は与えられた仕事を完了するものだと思っていたが、いきなりしょっぱなから仕事をあっさりと片付けてしまうのに驚いた。何故、リーダーはそんなにもたやすく死を受け入れたのだろう。その意外な展開に、思わずひきつけられてしまう自分が居た。1巻では単に何かの象徴に過ぎなかった、空気さなぎやリトルピープルが、だんだん具体的な表現に変わってきている。そういうところも、物語に読者をひきつけさせるポイントの一つになっている。リーダーがあっさりと消えたあたりから、『さきがけ』はどうなっていくのだろう。そう思っているうちに、2巻を読み終わってしまった。このまま3巻を買わないと気持ち悪いので、読み終わってすぐ、紀伊国屋で3巻を買った。
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
4103534230
No.752
(5pt)

ともかく、読み出したら、止められなくなって、つい夜更かししてまで読んでしまいました

私は、海外に住んでいる者です。この本がベストセラーになったということは知っていて、日本に帰った時に買って帰ろうかと思いましたが、本が重いのと(その頃は、文庫本はでていませんでした)アマゾンでの評価も、それほど良くなかったので、読むことはないだろうと思っていました。たまたま、こちらに住む日本人の方がBOOK1、2を面白いから、ということで貸してくださいました。私は、女性なので、特に青豆、のストーリーが面白く、一気に青豆のを読んでしまいました。正直言って、天吾のストーリーは、性的なことが多く、いまひとつ、面白くなかったかも?でも、描写がすごく良く描かれていて、自分がまさに、その場にいるような感じにさせてくれます。私、個人的には、やはり奇妙な体験をしているので、いつ、そういう異次元の世界に入り込んでもおかしくはない、という気にもさせられます。また、Book3に登場する牛河さんは、気の毒としか言いようがないです。でも現実の世界にも、牛河さんのような人が大勢いるのでは、ないでしょうか?私は、個人的にBOOK4が出てほしい!絶対に買います。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.751
(3pt)

表現が良いとも悪いとも感じる

村上氏の、ブランド思考にも似た、素人作品にもよくある、やけに上品さに固執するところ、ニヒルやクールさがカッコいいと思わせんばかりの表現がやけに気になる。その固執によって吊り上げられた表現や口調、扱う様々なマテリアルから、非現実さと不自然さをたびたび感じざるを得なかった。裏にはそれと相反するものを執拗に嫌う心理があると思えてならない。くどいと感じる説明や言い回しは、削ると長所も失われるだろうから、仕方ないと思える。2巻から様々な点が線で結ばれ、幹太くなり、ストーリーの像が浮かび上がってきて、好きになった。説明臭いのも、話が見えてきて、興味が沸いてきたら「まぁいいか」と思えるようになった。個人的には何故か牛河という人物は嫌いではない。気取らず人間的なところが。
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
4103534230
No.750
(5pt)

だけどやっぱり春樹さん

だけどやっぱり春樹氏が好きなんだな。
この小説の評価は難しい。現代のオウム真理教問題等のカルト問題を真正面から捉えようとしたことは大いに評価すべきだと思われる。
村上春樹氏以外にそのような問題を直視し作品にしている人間は稀有だからだ。ただ、物語が進みにしたがってそれらは影を潜めてしまった。
その中途半端さが非常に残念であり、本作品の評価が分かれるところだろう。
ただし、その後には学生時代にかすかに人生が交錯し、互いのことを密かに思い続けるお互い似た境遇にある二人の主人公へと焦点が移って
行く。淡い記憶を確かめるように二人が出会い、手を取り合って月を眺めるシーンはやはり静かに心を打つ。

ずっと村上春樹氏のファンだった。後期の作品については首を傾げるものが多くなってしまったと思っていた。この度の作品についても
中途半端な部分が目立ち、結局なに?と思う場面もあった。特にこれがBOOK2で終わっていたら後味の悪い作品だったが、BOOK3になり、
二人が結ばれた場面を読み、だけどやっぱり私は村上春樹ファンなんだなと胸を張って思いました。

1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.749
(4pt)

世界の終わりとハードボイルドワンダーランドの方が。

村上春樹の本は8割ほど読んでいますが、私は昔の作品群のほうが好きです。
でも、1Q84も面白くないわけではないです。
特に1は続きが気になってどんどん読みました。
ヤマギシ会、オウム真理教、エホバの証人などを想像して読むと現実味があります。


村上春樹の書く女性ってそんなに都合いいですか?
私は女性ですが一度もそう思ったことがなく、わりと共感できるのですがおかしいのかな。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.748
(5pt)

僕はこの作品が好きだ

「ノルウェイの森」以来、本当に久しぶりに村上春樹の作品を読んだが、いい作品です。

BOOK1、BOOK2が良かっただけに尻すぼみにならないことを祈りながら本書を読み進めたが、心配無用であった。ストーリー展開の見事さ、描写力のすごさ、そして感動的なエンディングと言うことなし。

主人公の青豆と天吾、そしてサブキャラの牛河にしても、登場人物は皆、深い孤独を抱えながら生きてきた。それが人生の本質なのかも知れない。そんな孤独が少しでも癒される瞬間があればそれは稀有で貴重な時間だ。本書はその貴重な瞬間を見事に描き出している。

確かに解き明かされない謎はある。リトル・ピープルに関する説明もないし、牛河の死体からリトル・ピープルが出てくる理由もわからない。でも僕はこの作品が気に入った。それだけだ。


1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.747
(5pt)

やっぱり世界の村上春樹だと思います

テレビで女子アナが「兎に角エロイ」と宣伝していたので、買わないことにしていたこの作品だが、読んでみたら社会派小説でした。文学小説を愛する人たちの中に、性的表現に嫌悪する人が多いという事実もあるので、その女子アナの紹介のしかたは大変にまずかったと思います。
IQは、15年ほど前の例の宗教団体の事件について書かれた作品です。村上春樹さんの勇気に感服しました。これを出版したのが、あの時代だったら、村上春樹さんは、あるいは殺されていたかもしれません。
そうでないとしても、宗教の問題というのは、ある限定した人たちの間ではの話ですが、大変にデリケートであり、地雷になりやすいと思います。
IQ1では、起承転結のうちの、起から承へうつるあいだのお話だと思います。
はじめのうちは、テレビの前宣伝が脳裏に焼きついていたので、あまり期待はしていませんでしたが、途中であの事件の事だ! と気がついてからは、もう釘漬けです。
話が、例の事件にまでたどり着く間も、登場人物の心の深く深く深いところまで、本当によく描写されています。はじめのうちは、ちょっと退屈かなと感じましたが、IQ1を読み終えてIQ2を読み始めたころには、かえってその冗長とも思われる人物描写が、いい味をきかせてきます。
わたしは、たとえそれがベストセラーであっても、自分が読んでつまらないと感じた本はすぐに売り飛ばしてしまいますが。村上春樹さんの本を売り飛ばしたことは一度たりともありません。本当に才能があると思います。これからも面白い作品をじゃんじゃん書いてください。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
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