1Q84

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評判

1Q84の評価:

3.66/5点 レビュー 983件。 D ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.66pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1,146件 261〜280 14/58ページ
No.886
(1pt)

IQ84

つうかさー、何? 頭悪いの? この作品絶賛してる人たち。
どう見てもこれ単なるジジイの妄想小説でしょ。
わざわざ語る価値もないよね、クソすぎて。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.885
(3pt)

よく判らない小説

あまりに話題となり、BOOK3を前日から並んで買う人がいるということで、いまさら購入するのもどうかと思い、3冊とも図書館で予約を入れて読みました。
不思議なことに、一番後から予約したBOOK3から手元に来たため、不思議な感覚でBOOK3から読みました。
なぜBOOK3が一番に手元に来たのか不思議でしたが、その後同時にBOOK1&2が手元に来たときにその謎が解けました。
手元に来たBOOK1はボロボロなのに対し、BOOK2はほぼ新品状態。
つまり、大きな話題になったため、とりあえず予約したもののBOOK1を読破したものの(もしくはBOOK1すら途中でやめたか)、BOOK2に進んだ方がほとんどいなかったのではと推察します。
もちろん、途中で挫折した方はBOOK3の予約を入れる訳もなく・・・・。
つまり、コアなファンでない一般の方の評価はあまり高くないのではないかと思われます。
他人の評価はさておき、私の感想としては「よく判らない」というのが正直なところです。
まあ、普通の小説かな?
個人的には、並んで買うほどのものではありません。
ただし、読み始めた小説は面白くなくても最後まで読むのが身上ですので、BOOK4が出たら図書館で予約すると思います。
ところで、販売数は巻数が大きくなるほど少なくなっているのでしょうか?
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.884
(5pt)

唯一無二の存在

これは主人公同士のケミストリーを描いたお話で思いの強さや大きさが読む者に迫ってきて胸が痛くなります。これほどまでに女の心や求心力にも似た人の心の多様性を描き出した作者はいつも深い魂の底に泳ぎ着いて作品を創作しているというような事をどこかで書かれていました。さすがに精神が疲弊する作業だと思いました。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.883
(2pt)

お薦めはしません

ハードバックも文庫本もベストセラーなので読んでみようと思いました。
村上春樹は上手なストーリーテラーだと思います。読み出したら止められなくて一気に読んでしまいました。でも、ベストセラーじゃなかったら途中で止めたかもしれません。こんなにも売れているなら最後に何か心打つエンディングがあると期待しながら読みました。ストーリーはそれなりに面白かったけど最後はつまらなかったです。読んで良かったとか、長編を読んだ満足感は全くありませんでした。なので、人には薦められません。
高校生の姪が読みたいと言ったので読み終わった文庫本の1を上げて私が読み終わったら残りを上げる事になっていましたが、他の方もコメントしていましたが、セックスの描写がリアルでとても高校生に薦められる内容ではありませんでした。まだ、読み始めていないとのことっだので、胸をなでおろし、読まないようにと伝えました。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.882
(5pt)

感想

1Q84年は不思議な世界。
そこでは我々の世界の物理法則は時として蹴破られ、リトルピープルは空気さなぎを紡いでいる。
謎と矛盾に満ち満ちており、解決は一向に与えられない。
まともではない。まともな1984年の世界では物理法則は寸毫の綻びもなく、存在意義の杳として知れぬリトルなんちゃらなんているはずもない。

1984年はまともな世界。まともな世界?
1Q84年のクエスチョンは全て裏返すことができる。
1984年ではなぜ物理法則は一切の変更なく律儀に守られ続けているのか。なぜリトルピープルは存在しないのだろうか。
「そりゃ、そうだ」
そりゃそうだの壁の向こうにはもはや論理の立ち入る隙はない。
なぜ私は今、この世界で、こうして生きているのだろう。なぜ死んでいかなければならないんだろう。
そりゃそうだの壁は分厚く高く容易にその先は見通すことができない。
1984年は不思議な世界。

人の生命の孤独な成り立ち。
自分以外の人間が何を考えているのかなんて皆目見当がつかず、想像することはできるが、答え合わせはできない仕組みになっている。
なぜか自分にだけ自分が与えられ、他の人にも「自分」が与えられたのだと漠然と感得する。
彼と我とは違う人間。あなたとわたしは異なる人間。
人の生命の孤独な成り立ち。

その中にあって不意に沸き起こる想い。
心と心がまるで通じ合ったかのような感覚。
妄想や欺瞞ではないかと恐る恐る点検する。そうではない。
それが「本当」のことであるとの直観がたしかにそこにある。
「説明することはできない。でも私にはそれがわかるの」
「心から信じる」と天吾は心から言う。

人の生命は孤独な成り立ちのものではあるが、孤立したものではない。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.881
(5pt)

面白かった。

ネタバレになるので、詳細は書きません。
ダメもとで図書館で借りて読んでみました。
予想以上に面白かったです。

物語の展開が同時進行で、終盤にかけて盛り上がっていく感じにワクワクしながら読んでいました。
最初ははあ?って感じで投げ捨てたいぐらい意味がわからなかったのですが、後半で、「あー、あれはああいう意味だったのか」と納得しました。

ただ、皆さんが言われてる通り説明がくどい(笑)
そこは笑いながら流しましたけどね。
BOOK2も借りたのでどうなるか楽しみです。

長文、乱文申し訳ありません
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.880
(4pt)

別世界の話

天吾と青豆(後半は牛河)の視点で、それぞれの章が描かれる。
「海辺のカフカ」と異なり、本著では最後で物語がつながる。
純粋に安心したし、ハッピーエンドと言っても構わないと思う。
ファンタジー的な世界観と文章の上手さは、流石に村上春樹である。
登場人物の個性も際立っていた。

ただし、はやり私のような凡人には消化不良が残る。
しかし、別世界においては、この世界のルールは適応されないので仕方のないことだとは思う。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.879
(5pt)

引き込まれた

この作品は賛否両論いろんな評価ありますが、この作品に
個性があるということでしょうか。
青豆と天吾それぞれの物語のなかで少しずつ接点がつながっていく様子
月の二つある神秘的な世界
謎のリトルピープル 空気サナギ
引き込まれて全部続けて読んでしまいました。
面白い作品だと思います。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.878
(5pt)

もうこの世界から抜け出せない

正直 続けて読もうかどうか迷ってましたが 俄然おもしろくなってきました。青豆と天吾の背景が鮮明になり そこにからんでくる牛河の存在。 読むにつれ奇妙な世界に対する違和感が薄れ リトルピープルさえも実在するような錯覚に見舞われる。1巻を読んで今ひとつと感じた方にも お勧めします。
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
4103534230
No.877
(4pt)

物語の流れに、身を委ねるがままに。

旧作『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』と類似の、2つの物語が並列的に進行する構造を持つ。
(本作の冒頭に登場するタクシーが、『世界の終わり〜』冒頭のエレベーターと同様の機能を果たす小道具であることも感じられる。)

しかし『世界の終わり〜』と異なり、本作では、2つの物語が同一のプラットフォームの上で進行していることはすぐにわかるし、随所に張られた伏線から、読者は、いつかこの2つの物語がひとつに結び合わせられる運命にあることを知る。
そして、文章は物語の進行上過不足ないバランスを備えていて、読者は、物語類型的に必然と感じられる流れ(よく「お約束」とか「フラグ立った」と呼ばれるような流れ)にドリブンされるがままに、読み進めることができる。
作中でタマルがチェーホフの引用として語る「物語の中に拳銃が出てきたら、それは発射されなくてはならない」という言葉は、そのまま読者に対する(「どうぞこのまま物語に身を委ねてください」という)メタメッセージになっている。

他の評者の方で、旧作のように「心に残るものがない」と書いておられる方がいたが、その気持ちはよくわかる。エンタテイメントとして物語の流れを推し進めるうえで余分なプロットやガジェットが(旧作のように多くは)登場しないのだ。だから、あたかもRPGを1本クリアし終わったような、爽快だがひっかかりの少ない読後感が残る(しか残らない)のだろう。

しかし、別段もじゃもじゃした読後感を求めないならそれでよいのだと思う。本作はサスペンスとエニグマ(謎)に彩られ、物語的必然に衝き動かされたエンタテイメントとして十二分に成立しているし、その意味で、旧作より洗練された小説だと思う。
「うまく言えないけれど、あるいはそうかもしれない。でも、はっきりそうであるとも言い切れないんだ…」云々、そういった(好悪分かれる)独特の話法に付き合わされる頻度も減った。
必然性のないガジェットが次から次へと登場することもなくなった(ヤナーチェクの曲は最後まで繰り返し登場する作者お気に入りの小道具だ。)。

本作が出版されたのはリーマンショック直後の2009年だったが、舞台設定は20年以上前の1984年に置かれている。それは、ジョージ・オーウェルに対するオマージュという意味を別にしても、必要な時代設定だったんじゃないかと思える。人々が電話で連絡を取り合っていて、カセットテープとレコードで音楽を聴いていた時代、そういう書き割りがこの物語には必要だったのだろう。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.876
(5pt)

映画化してほしい

私は難しいレビューなど書けるほどの
知識もないし、
ただ、読んで面白かった、感動した、心に残った
か、どうかだけしかレビューできません。

で、これは面白かったです

村上春樹っぽさがところどころにあって、ほっとしたし
話の内容もわかりやすかったです

シチュエーションがとても浮かんでくる内容なので
是非映画化したらいいのに・・と思いました。
そのとき青豆はあの女優に、天吾はあの俳優が、タマルや老婦人だったら・・なんて
自分なりに想像できました。

映画化といえば、「ノルウェイの森」はがっかりでしたけどね

性的描写について云々のレビューもありますが
まったくそれを取り出してどうこう思うような描写はありません

普通に物語の中の一つの通過点に過ぎない
特に過激すぎて刺激を与えるものでもないし
この物語を語る上で、そこだけをくり抜いて取り出してしまうのは
なぜなのかな

デビュー作からのファンの一人として
この作品は改めて村上春樹が好きと思える作品でした。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.875
(1pt)

面白くない。まさしくこれは過大評価、猛プッシュでの成功。

当時を思うとなぜ売れたかと疑問に思う。話が面白くて売れたか、メディアの猛プッシュで売れたか。確かこうだった。新聞では大々的に一面に載り、テレビでも取り上げられ、さらにノーベル候補、過去の栄光の実績を述べられた。アバターみたいにタイタニック監督新作みたいな面白くて評価されたら「話題になるだけはある面白い作品だ!」と人々の記憶記録に残るだろうが、1q84は違う。どう考えても猛プッシュ。話が面白くないし、巨匠が書いた本だからメッセージ性が溢れているにきまってるって人にしか評価されないクソ。メッセージ性というプラシーボ効果なんかでしか評価されない時点で過大評価じゃん。糞なものはクソ。こればかりは時間を返せとしか言えませんな。というよりなんで人は巨匠が作った面白くないものを面白くないと言わず、何かメッセージがあると勘違いするんだと思った。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.874
(1pt)

ただただ不快

まるで出来の悪いライトノベル。

世界観や構成は変わっていて面白そうな雰囲気は出ていたのだけれど、
感情移入できるキャラクターが一人もいなかったので、全く楽しめなかった。

それと、悪い意味でエロい。
エロが嫌いなわけじゃないけど、なんだか気持ち悪いタイプのエロ。

自分は村上春樹さんの本を初めて読んだ。
で、他のもパラパラ見てみたらやっぱりどれも不快。

この本を読んで学んだことは三つ

1つ、メディアが持ち上げているもの全てが面白いとは限らない。
2つ、肌に合わない作家さんの作品は他の物も読まない方が良い。
3つ、本は冒頭を立ち読みしてから買おう。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.873
(3pt)

BOOK2について

今から3年前、ハードカバー版が発売された頃は、村上春樹の新たな世界に期待をしていた。
オウム事件の林泰男死刑囚に関心を持っていた作者が語っていたように、
「月の裏側に一人残されていたような恐怖」をどのように物語として描くのだろうと。

それから作品は大ベストセラーとなり、時が経ち、文庫化もされた。
オウムの菊池容疑者、高橋容疑者も逮捕された。

BOOK2の大部分は青豆のハードボイルド活劇に比重が置かれている。
雷と大雨が降りしきるこの一夜の緊張感は物語として我々読者をとても楽しませてくれる。
「空気さなぎ」の内容も然り、我々は青豆を通してその摩訶不思議な世界を認知していく。

それに比べて天吾の章は退屈がたっぷりと詰まっている。
「世界とハードボイルド」のように目を焼きつけられ、影を引き剥がされるわけでもなく、
「ねじまき鳥」のように井戸の底に監禁され、バットで殴られ殴り倒すわけでもない、
ましてや「カフカ」のように血で血をぬぐう殺人があるわけでもない。
ひたすら受身として、ここではないどこかへ導かれていくだけなのだ。
それはレシヴァとしての役目と言えば、そうなのかもしれないが、
かの教祖のように満身創痍という苦痛が天吾には与えられないまま物語は進んでいく。

大部分の読者が「退屈」だと感じるのは、この部分ではないかと思う。
ただ、天吾が劇中作の中に紛れ込んでいくというストーリーは、
オウム事件の真っただ中に知らず知らず入り込んでいった容疑者たち、
その抗いきれない力に飲み込まれた孤独を物語として編み出しているのかもしれない。
それを読み解き感じるには、たった1〜2回の読み返しでは足りないのかもしれない。

しかし、天吾くん。君は言われるほど、孤独ではないはずだ。そう思わないか?
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
4103534230
No.872
(5pt)

すごい本です

この本は幼い時に 過酷な状況で子供時代を過ごさなければならなかった男女青年の物語です。
とても孤独に苦しんでいる人の内面は的確に表現されています。
本来 日本人はもっと幸福に生きることができるはず? しかしこの時代の日本では難しい
「さきがけ」のリーダーは声を聴く者として登場しています。その代償として大きな苦痛を背負わなければいけないと
はるか大昔はそのように王が国を統治していたとあります。この青豆と天吾君がリーダーの後継者になる・・・
難しい設定ですが すごい本だと思います。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.871
(2pt)

読むのがしんどい

とりあえず一巻だけ読みました。
率直な感想はくどい!!ですね。
一つの事を説明するのに、例をあげてあーだこーだと説明する。
もう充分伝わってるしわかってるから、そのくどくどさが辛かった。
「もういいって、しつこい」と思ってました。
なので、くどい部分は飛ばして読んでました。
そうでもしないと、もっとしんどかったと思います。

青豆の男性の好みの設定に関しても、本当に下らない設定だし、その説明もくどくどくどくど。
青豆の自意識過剰さも読んでいて痛く、偉そうな対応も痛いです。
もともとは綺麗でかしこい女性という設定なのかなと思っていましたが、
素敵な女性ではないなとしか思えなかった。

あと、やっぱり性的描写をもっと軽くしても良いのではないかと思いました。
不必要な描写が多かったですね。残念でした。

おもしろくてサクサクと読める部分とおもしろくなく読むのがしんどい部分の差が大きいと思います。
ただ、ストーリー展開自体はまぁ面白く、しんどい部分もおもしろい部分で少しだけカバーできているのが救いだと思います。
なので☆1ではなく、☆2で。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.870
(4pt)

性もまた人生の一部なのですよ

初めて村上春樹の小説を読みました。
まだBook 1なので、なにも断定的なことは言えませんが、
構成も面白いし、まあ、ツッコミどころが無い訳でもないけれど
やっぱり続きが気になります。
だから、Book 2も買いました。

私は評価の低いレビューを読むのがなぜか好きなので、いくつか読みましたが、
性描写に随分強く反応されている方が多いのが不思議でした。
性描写をする文学はダメな文学なのでしょうか?
よく分かりません。
性は私たち人間の生活の重要な一部であり、(何しろそれが無ければ生まれないのですから!)
セックス中(あるいは後)だからこそ出てくる会話というものもあります。
性描写をタブー視することなく、純粋な批評的精神で
低い評価をされているレビューは、とても参考になるものもありますので
読まれてみると面白いと思います。

総じて評価が分かれるという点においても、興味深い小説であります。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.869
(4pt)

村上作品では初没頭できた

正直、いままで村上作品2作ほど読んだだけですが、どうも好きになれませんでした。(これだけ世界で有名な作家なのだから
きっと面白いに違いないという幻想を基に読んだ結果ですが)

相変わらず情景描写は圧巻で、目をつむればその情景が浮かんできそうなぐらい緻密な情景描写です。
この点に関しては1Q84を読む前の2作品で思った感想でしたが、今回もその点は文句のつけようがありません。
しかし、この情景描写は英語に翻訳しきれるのか?なんて、要らぬ心配をしています。

他の2作品ではどうも内容に入り込めず、ページをめくるのが苦痛でしたが、この作品はなかなかどうして、ページを進める手が
とまりません。青豆と天吾という二人の主役を別の章で交互に話を進めて行く手法です。
「一冊で『冷静と情熱の間』を書いている」感じは拭えませんが、それでも、内容の濃さはこちらの圧勝か。

しかし、本が分厚すぎる。これは文庫で読んだ方が、ページが進んで一冊が終わる達成感が早く訪れるので、無難かも。
あと2冊・・・最後まで読み切れるか心配になってきました。初めて村上作品で面白いと思えたので、頑張って最後まで読みたいけど・・・
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.868
(5pt)

生き辛さを感じるあなたのために

過去に自分自身がなんの為に生まれて、何のために生きているのかが
分からなかったまま、自分の命が亡くなってもいい、と思ったことのある読者にとっては
『1Q84』は何かを伝えてくれるテクストだと思いました。
おそらく幼い頃、そうした何かを感じたことのある子どもとは、
自分ではどうしようもない家庭環境にいた子どもでしょう。
主人公の天吾と青豆のように。そして社会から疎外され続けた牛河のように。
そして愛し合った人間が、お互いを憎み蔑む場所を目撃し続けた私にとっても、
何かのメッセージーそれは空気のようなものなのですがーが
伝わってくるものでした。

私が受け取ったメッセージというのは、一つの物語や世界が
絶対的なものではなく、でもだからこそまた別の物語や世界が
自分の外に広がっている可能性がある…そういう可能性を探せる自分が
いるーそういう希望のようなものです。

家庭崩壊に直面し、青豆のように怒りと悲しみに心を支配されていた
10代の頃にこの本が出版されていたならば
自分と社会を結びつける何かを探すための手がかりを
得ることができたのかなぁ、でもそれも私の「1q84」であり「猫の町」なの
かもしれませんね。

青豆と天吾が世界を取り戻したように、
すぐそばに死の淵を歩いているような
読者への祈りと希望が込められていることを感じました。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.867
(4pt)

神話的です

本作品のレビューには「拳銃は火を吹かなければならない」という意見に与される物が多いのでしょうか。私には意外でした。物語はそれを必ずしも求めていないと思います。

多くの物事や人々が登場し、あるものは深くかかわり、あるものは通り過ぎて、舞台から去りました。
教団というシステムについても、全体像は最後まで描かれないままでした。それは小説的に伏せられたというよりも、より現実的に断片的にのみ示されたと思えます。
「失われた時を求めて」は、最後までめくられず、「シンフォニエッタ」もその響きを繰り返すことをやめてしまいました。
これらは回収されなかった伏線でしょうか。

いくつもの断片がくりかえされます。
そして、大きな物語があります。
彼らに知らされているかどうかわかりませんが、青豆や天吾には (10歳で出会ったそもそもから)目指すべき場所が与えられています。

小説の最後には、青豆と天吾は、マザやドウタたちと共に世界を去らなければいけません。幸いリトルピープルは1Q84年に留まるものかもしれませんが、月がひとつの世界には、新しい別の脅威や危険があるでしょう。しかし彼らはそれを引き受けます。
これは神の肯定なのかもしれず、あるいは世界の成り立ちについてのごく簡単な説明なのかもしれません。

終盤に青豆は青豆自身の神を自覚します。彼女も天吾ももう、いつかまた別の世界に移ることを恐れないでしょう。
一方で今はただ神の再来を待つだけの教団のシステムがあり、これらは対照的に思われました。

ところで、一番多くの1Q84年の断片を引き受けてしまったのは、牛河だったのかもしれません。ふかえりは彼のそういった部分を見通し、彼が最も1Q84年らしく弔われるということについての、巫女となりました。

ひとつ気になるのは、青豆はアイスピックを携えて世界を移り、今度は拳銃を携えて、もう一度世界を移ろうとしている事です。天吾は、書きかけの原稿と共にやってきて、また新たな原稿と共に、出て行こうとしています。神話的に思えますがこれらは何かを意味するのでしょうか。

結局、私にとって小説1Q84は、迂遠な純愛小説ではなく、ある世界の成り立ちや個人の成り立ち (そしてそれらの間には、大きな相違が無いのかもしれません)について著されている物語でした。
また、著者がこれまで用いてきた手法やちょっとした要点を、上手に別の世界に平行移動させて成立させたいくつものポップテクニックが楽しめるという意味でも、面白い作品でした。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257