1Q84

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1Q84の評価:

3.66/5点 レビュー 983件。 D ランク

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全1,146件 621〜640 32/58ページ
No.526
(3pt)

サグラダ・ファミリア

 ほんとにこれで終わりなのか?
 楽しみにしていたBook3だったのに、すごく中途半端なイメージ。
 
 魅力的な人物の描写が途中で終わってる、
 魅力的な事件もデティールの描写に入るどころか途中で終わってる、
 そんな気がしてならない。
 こんな中途半端な印象のまま終わるのであれば、
 読者の想像力にまかせた、Book2のエンディングの方が好きだな。
 構想が充分に練られていないだけなのかもしれないが・・・。
 もしかしたら、この中途半端に終わった印象を与える
 色々な事件のエピソードや人物の描写を、
 短編や中篇若しくは長編として表現し、
 サグラダ・ファミリアのような世界をつくりあげようとしているのかもしれない。
 そして、多分、続きのBook4ではなく、それを、僕自身が一番期待している。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.525
(4pt)

珍しく

この人は「最後どうなったかは読者の判断にに委ねる」というパターンが多いが、
今回はきちんと物語を終わらせていた。
いつもはもどかしく感じているのに、いざ此処まで書かれると逆に少し違和感を
覚えなくも無い。
残った疑問
「ブン」の死は何者の仕業で「つばさ」は何処へ行ったのか?
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
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No.524
(4pt)

世界は確かにそうなっているのかもしれない

Book1、2を読んでからだいぶ時間が経ってしまったので、記憶の隙間を埋めながら読むことになった。
600ページという膨大な量の割には、また村上春樹の他の著作よりもサクサク読めたのは、ストーリーが極めてシンプルだったからだ。
ただ、ストーリーがシンプルであったとしても、その背後にある村上春樹が描こうとしていたものは、どうだったのだろう。
難解だったのか、単純だったのか。
壮大なラブストーリーといえばそれまでだが、その物語、文脈、言葉の奥深くにはそれ以外の要素も十分に感じることができる。
【1Q84】に限らず村上春樹の物語は【世界は確かにそうなっているのかもしれない】という示唆を与えてくれることだ。
自分が存在するこの世界とは別にあるかもしれない世界(言葉は単純だが、言いたいことは無意識下にある世界とも言い換えることができる)との歪み、ゆがみをかいま見る。
その深く薄暗い深淵を覗きこむ作業が、村上春樹の物語を読むということになるような気がしている。
Book3に関しては私個人の感想で言えば、完全なエンターテイメントだ。
村上春樹独特の言い回しや描写、シークエンスは健在だが、圧倒的にエンターテイメントだと思う。
それが良いのか、悪いのかは個々人の村上春樹に期待するものによって違うだろうけれども、
私は今までにないくらい村上春樹の物語の中ではクリアな物語だった。
確かに物語の展開は予想できるし、大方その通りになる。
それが一体なんなのだろうか。村上春樹に私が期待しているのは前述したような【世界は確かにそうなっているのかもしれない】という示唆を与えてくれることだ。
居心地の悪い、空気が肺に届ききれていないような不安定さ、不完全さ、違和感を村上春樹の物語を通して
この世界と村上春樹が描くような世界とのあいだにある深く、暗い溝を恐れながら、見てしまうのだ。
それはひどく観念的で、不明瞭なものだ。
Book3では今までのそれとは違う。
さて、果たしてBook4はあるのだろうか。
伏線うんぬんではなく、私はこの【1Q84】に描ききれていないであろう物語を知りたいと思う。
それがどんな物語であれ、文章であれ、表現であれ、言い回しであれ、知りたいと思う。
それを感じさせてくれたBook3は私の中では、嬉しい限りだった。
★4つは、Book4が出ることを期待して、あえてひとつ少なくした。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.523
(5pt)

村上作品の集大成、小説を読むことの面白さを思い出させてくれる力作

まず冒頭から、1巻2巻では謎の人物であった牛河が重要な人物として独立した章を与えられていること、自殺したと思われていた青豆がじつはぎりぎりで死ぬことを思いとどまっていたことが明らかになり、驚かされます。
様々な人物に様々な主題を語らせて、読み手を「物語という名の森」にさまよわせることが著者の意図したことであるなら、その意図は間違いなく成功していると思います。
現在でこそ世界的な作家として名をはせている村上氏ですが、もともとは組織に属するわずらわしさを嫌い、自営業(ジャズバー)をされていた方です。
権威主義的な組織、システムに対する嫌悪、揶揄が登場人物の口から語られるのはとても痛快です。
国民的な小説ともいえる「坊ちゃん」のように、登場人物が反骨的で一本筋が通っていること、場面場面があたかも映画をみているように映像的であること、1984年の東京、高円寺という現実の場所に天吾、青豆、牛河という人たちを縦横無尽に生かしていることが素晴らしいです。
1巻、2巻を読み物語におとぎ話的な要素(月が2つ見えるというような)が入りすぎることを懸念していたのですが、そのような要素は最小限に抑えられており、安堵しました。
私は村上作品の素晴らしさというのは、登場人物の造形であり、映像を見ているかのような情景描写であり、登場人物から語られる言葉の素晴らしさであると思います。
著者の過剰な想像力の飛躍は読み手を小説にひきつける力を若干そいでいる傾向があると思います。
いずれにせよ本作はあらゆる世代に小説をよむことの楽しさを教えてくれる、思い出させてくれる傑作でしょう。
テーマが「純愛」「運命的な男女の出会い」というと何かメロドラマ的ですが、この小説での天吾と青豆の出会いにはドストエフスキーで描かれるようなもっと重い精神的なものを感じます・・・
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
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No.522
(3pt)

ドストエフスキー的全体小説はまだ遠い

book1,2と、book3は、筆致がまったく異なっている。
ドストエフスキー的全体小説に、より近づこうとした形跡が見られる。
しかしながら、それが「成功している」、あるいは「完成度が高い」、とはとても言い難い。
一人称から三人称に移行した『アフターダーク』のときのように、随所にぎこちなさが残っている。
とはいえ、今後さらに努力を重ね、著者自身が目指す境地に進んでいくのだろう。
少し、詰めすぎの感が否めない。
もう少しこなれてくれば、ゆとりのある(必要なムダを残した)文章でありながら、
確実な全体小説になっていくだろう。
妥協せずに進歩を続ける村上春樹、すごいな。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.521
(5pt)

長年のテーマに対する回答だったと思います

村上春樹氏の小説はほぼ読んでいます。
今回の作品では何がテーマになり、何が解決されたのかを考えながら読んでみました。
一つは時間論、もう一つは孤独の問題をどうすればよいのか?だったと思います。
プルーストの『失われた時を求めて』が登場することからも示唆されているように時間論はこの小説の重要なテーマだったと思います。
流れるとか止まると言った時間論ではなく、存在を規定するであろう時間の必要性についての言及だったと思います。
簡単に言えば、感じる時間についての説明がなされていたと思います。
誰に対しても平等にあると思われがちな時間は決してそうでなく、どのように感じ得るのかを説いたのだと思います。
この時間論は孤独の問題に接続します。
次に、孤独の問題です。
これは僕の勝手な解釈ですが、『アンダーグラウンド』から抱えてきたオウム真理教が社会に受け入れられ、排除された原因の根本が孤独の問題であり、その解決策をどうすべきかを悩んだ結果が書き記されたのだと思います。
牛河氏が「ソーニャに出会わないラスコールニコフ」と述べた部分にそれがあるのだと思いました。
3名の孤独を抱えた登場人物の対比から「孤独」と「一人」を導きだし、そして孤独であることとは何かを説いたのだと思います。
ドストエフスキーの『罪と罰』において「大地にキスをすること」が救いであったのですが、この作品では誰かを想うことが救いの一要素であったと読めました。
誰にも愛されたことがない人が救いを探し、求め、そしてそれを見つけるまでの過程が書かれており、宗教の根本的な部分を暴露したのだと思いました。
それはオウム真理教に傾倒していった人々に対する回答であり、現代において生きにくさを感じている人々に対する回答なのだと思いました。
この回答を提示するために3人称を使用されたのだと思います。
誰の声でもない、しかし誰の声でもあるような存在の使用です。
テーマとしては非常に重苦しいのですが、僕には比較的しっかりした回答を提示していただけたと思いました。
問いとそれを解くための道筋は難解なのですが、回答はシンプルで誰にでも受け入れられるものだったと思います。
それこそ真理であり、ある意味では定義なのかもしれません。
1と2とは違ったテーマで3を書かれたと思います。
村上春樹氏の力量に驚嘆させられた1冊でした。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.520
(3pt)

もう自分とは合わない作家になったのか?

「風の歌を聴け」から村上春樹の小説は大体読んでいますが、ここ数年(といっても10年くらいですが)の作品は、あまり自分にはしっくりきませんでした。
自分か、彼のどちらかが変わってしまったのかもしれません。
きわめて個人的な感想で、参考にはならないと思いますが。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
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No.519
(2pt)

これは「進化」なのか?

 村上春樹の長編作品は全て読んだことがあるハルキストによる感想。
 結論から言えば、私にとっては見事に期待を裏切られた作品だった。帯に書いてある「更に深く、森の奥へ」というキャッチコピーを読んで胸が踊ったものだったが、実際にはこのフレーズは偽りに近い。村上春樹は観念の奥深くまで潜り込んだ物語を書くのを最も得意としていると私は認識していたのだが、今作にはそういったものが質・量ともに不足している。観念上の戦いが実際的な戦い(現実の暴力など)にシフトしてしまっており、これが村上春樹の作品なのか?と疑わずにはいられない。魂の奥底を揺さぶるあくまでも観念上の激しい戦いを期待していた私は、完全に肩透かしを食らう形となった。まあこれも村上春樹の変化(あるいは進化)だと言ってしまえばそれまでなのだが、私にとっては大変残念な変化である。
 もう一つ残念なことは、とにかく莫大なその分量に物語の内容量がほとんど比例していないことだ。牛河の章一つを取り上げてみても、これがそもそもこの物語にとって必要だったのかを考えると、ほぼ必要なかったと言わざるを得ない。読者がほとんど分かっていることを改めて謎解きすることに一体どれほどの意味があるというのか? 村上春樹がしきりに発言していた「総合小説」を書くために天吾、青豆の視点に加えてさらにもう一つの視点を加えたのだろうが、その試みは完全に失敗に終わっているように思う。牛河は天吾と青豆の章にちらつかせるくらいが逆に不気味さが増してよかったのではないだろうか。
 期待が大きかっただけに残念でならない。村上春樹の次回作を楽しみにしたい。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
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No.518
(4pt)

着地でややぐらついた感じ

予想していたより、遙かに面白かった。とくに第27章の滑り台のシーンは美しく、白眉だと思う。先に進むのが惜しくて、ここを3度読み返したぐらい。ほんと、ここで物語が終わってほしい、と思った。ま、むりだけど。でも逆に、第31章の最後は書きすぎていると思う。もうここまでくれば、読者が「まあ、こんな風になるだろうね」というようにしか展開させようがないのだから、もっと刈り込んで余韻を残して欲しかった。書きすぎで全体の印象が安い感じになっていると思う。惜しい。可能なら文庫化するときに、ちょっと手を入れていただけると嬉しい。もっとも、これは、Book4が出ないという前提でのお話。出るのだったら、評価を留保しますが。まあ、使い切っていない設定も残っているので読んでみたい気もするけど、基本的には、Book4いらないような気がします。(なんて、春樹さんにいってみてー。)
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
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No.517
(5pt)

ファンとしては大満足

book3やっと読み終わった 。なんか、これ村上春樹とは違う人が書いたんじゃないか…?? とおもうくらい、今までの文章とは違ってびっくりするところが多々あった。牛河が謎を解いていく時の切り返しや、選択の絞り方が都合よすぎる様に感じたり(話を進める為に) さいごまた、階段で戻れるのは最高に嬉しく感じたし、いい結末だと思うんだけど、なんか、流れがサラサラし過ぎて、ダイナミックな話のわりに、重みにかけるなあ…と思った。 ファンとしてはもっとこう、いつもみたくじらしてほしいという気持ちも否めなかった。 全体的にもそんな印象。 読み易くはあるけれど、ものたりなさが残る。 後読感も、今までの作品とはちがって素晴らしく晴れやか。(3の時点でだけど。。もしこれから、またいつもみたいな作風に戻っていつもみたいな終わり方をする、、というbook4がでたら凄い) だけど自分はこれで全然嫌な感じはしなかったし、率直に、こんなのもあっていいのかなあ♪って感想。 ただ、ほんとに彼がかいたのかなあ?? ってやはり思った。book123の中で、3が一番テンポよく、分かりやすく感じた。 一番、スラスラと読むことが出来た。 彼の作品らしくはないけれど スラスラと読めるって非常に大事かとおもう。 難解なストーリーや、癖になる言い回しも大大好きだけど 小学生のときに好きだったのは前者のような文章だ。 でも、人ってどこか癖のあるものがたりに惹かれてしまうのかなあ。。。 彼の物語は彼らしいからいつも、 価値があるのだろう。 そして 彼の物語は 社会的にものすごい『ベストセラー』でありながら 合う合わないが非常にはっきりしている小説で、 好きな人には『自分だけ特別の本』という愛され方をしていると凄く感じる。 自分は、大好きだ。単純に面白く、格好良く、 何度読んでも 飽きない。 私の中で、何度読んでも飽きない本は、彼の本だけ。そんな自分の様なファンを充分に満たしてくれる一冊だと思う。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.516
(5pt)

風の歌より継承されてきた隠喩という火星人語が成した物語革命

意識/無意識、主観/客観と簡単に二元化できない境界を掘り下げることで
フィクション/ノンフィクション、物語/現実という
小説という表現媒体を支える根本的な概念を覆す
世界文学史上前代未聞の怪作ではないでしょうか。
もはや既存の言葉を流用/再構成するだけの、
批評などという後追い行為では、語ることのできぬモノだと思います。
ヴィトゲンシュタインが挿入されていたのは、彼の有名な言葉
「会話は存在しない。言語ゲームがあるだけだ」を受けてのものか。
『1Q84』の登場が、既存のあらゆる小説と批評が
想像力の乏しい言語ゲームにすぎなかったと知らしめてしまう気がします。
この観点から改めてみると、
『1Q84』、イチ・キュー・ハチ・ヨン
というタイトルからすでに、言語ゲームに喧嘩売る気満々だったんだなと
その、ただの思いつきでない革命への準備の周到さ、計算高さに、脱帽します。
凄い。
センスのかけらもないうすら鈍い批評家たちがどう言おうと村上春樹は天才でした。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.515
(4pt)

このわかりやすさは賛否両論だが・・・

うまく盛り上げたし、言いたいことも描いたけれども、
観ている側としては消化不良で終わったTVシリーズ(Book1-2)
その反響の大きさに対して、わかりやすく収拾をつけた映画版(Book3)
というのが、読後直後の印象。
(エヴァンゲリオン!?)
話としてはうまく落ち着いた感じもあるけれども、ちょっとうまくまとまりすぎた感じもなくはない。
とはいえ、ついつい「村上春樹」「一切内容を教えてくれないマーケティング」「爆発的な売れ行き」といった要素を加味して読んでしまうが、
本作も一気に読ませる内容であり、それだけでも十分に評価はできる1作であろう。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.514
(5pt)

こんなにも純粋に人を思うことができるのか・・・・現代人の失ったもの

いろいろ、賛否がかしましい。話題性のある作品であるからだろう。相変わらずの、レトリック、形容の仕方、言い回し、暗喩と比喩、メタファーでBOOK3はたいへんわかりやすい。
青豆が天吾を思う切ない気持ちが痛いほど伝わってくる。人は、幼少時代に愛情に接していないと、社会性を構築することができなくなるといわれている。愛されているという、至極当たり前に思えることにすら実感として経験できなかった二人の、切ない思い。青豆のその気持ちを思うだけで、涙が出そうになる。BOOK1、2と読み進んできた自分のなかに、青豆が住んでいるのだ。
これから読まれる方、すでに読了された方様々な期待と意見があろうが、人が人を思う気持ちという心のありようの根本に立ち返ったつもりで、この物語に接してもらえないだろうか。
この物語は、読者の心の鏡なのかも知れない。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.513
(5pt)

シンクロニシティ

三巻目で実感した。村上さんは、もしかしたら人の集合意識(シンクロニシティ)を表現したかったのではないかと…。登場人物それぞれの章は、本人たちの無意識を表現したもので、読み進めるにしたがって、共時的に表れ、絡みあっていく。私達の無意識が強い意図に変わった時、願いは叶うのかもしれない。また、自分が心にふたをした過去の思い出をいつも無意識に頭に浮かべ、自分をどこかで無意識に思い出してくれている人がいるかもしれない、と甘酸っぱい気持ちにさせてもらった。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.512
(5pt)

1984年についてもきっちりと語られる?

BOOK2完結の時点では、これ以上語らず読者に余韻を与えて終わる可能性を持たせていた。それでも良かったのだ、その時点では。結局上梓されたBOOK3ではもう徹底的に最後の最後まで描写しようという方向に振れた結果、極上のエンターテイメント性と爽快な読後感が獲得されているが、同時に十分に語られていない「残り」についてもきっちり描かなければならない責任が生じてしまった。そう、結末が語られずに退場してしまった登場人物はまだ残っている。ここまで描いてしまった以上、不在のまま本当の幕を下ろすわけにはいかなくなった。今回ばかりは。何よりも本来のバックグラウンドであった1984年そのものが行方不明になって久しいのだ。どうやらメタレベルで拡散していた主要な語り部達がそれぞれ意思を持ち、ここに集結しただけなのだ。何かが起こるのはこれからであり、当然結末はその先に無ければならない。BOOK1読了時点でもっとも知りたかったことは何一つ語られていないのだから。1Q84はエンターテイメントであるという宿命を背負ってしまった。もうとことんまでやるしかないのだ。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.511
(2pt)

かなりがっかり

BOOK1を読んだときにはこれまでにない作品になると思ったいた。正直、この落ちですかというところです。
で、世間を巻き込んで大ブーム! 新潮社だけはおいかったでしょうね。
マイベスト1「羊をめぐる冒険」を超えるテーマをもった作品だと思っていた自分がアホでした。
次回作に期待しましょう。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.510
(5pt)

久しぶりに別の世界へきたかのような感覚を味わえた

昨年、1と2を読み、今回3が出ると話題になっていたので
買ってみました。
2で一応、完結していたように感じたので
3の筋について、あまり、最初は
興味なかったのですが、
読むうちに、どんどん、引き込まれて
ざーっと、最後まで目を通してしまいました。
そして、もう一度、長ーい文章を
ゆっくり味わいたくなって、
いろいろな場面を、隅々まで目をとおしています。
村上春樹さんの小説を読むと、
まるで別の世界にトリップしたような気持ちになります。
日常につかれている自分にとっては、
それを忘れさせてくれる独特の世界観です。
まるで、こどものころ、初めてものすごい
できた漫画や、物語、映画をみたような、
そんな読みごたえを、
大人なって感情がやや磨滅した私に、くれます。
本当にうれしい小説です。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.509
(4pt)

結論は、BOOK4を読んでから…

どうにもこうにも、この作品の最終評価はやはり、予想される完結編(サブタイトルはやはり「1〜3月」になるのでしょうか?)のBOOK4 を読了しないと出せませんね。。結末にへの壮大な期待感の中で、このBOOK3は幕を閉じられています。オビとかにある出版社さんのキャッチコピーからしても、物語の継続を示唆していますしね…第四巻への向かっての、主人公ふたりの壮大な邂逅、がこの作品のメインテーマのようです。「ねじまき鳥」シリーズの時は、かなり間隔が空いたようですが、超個人的希望としては、今年中には読んでみたいです。。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.508
(2pt)

これが結末?

BOOK2で完結するべきだった...
拡げるだけ拡げて結局この結末では?
村上春樹は、答えを出す作家ではないことは分かっているつもりだが、
ただのメロドラマに堕してしまったようだ
他の作品でいくらも好きなものはあるが、
ノルウェイと並んでがっかりしたものになった
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257
No.507
(4pt)

王殺しの後日譚と竜殺しと

 BOOK1,2はテーマこそ重厚であったものの物語としては未完成のまま終わった。その点が不満な方にはこのBOOK3は「『王殺し』の後日譚」としてかなりの満足感が得られるだろう。依然いくつかの謎は残るが今回はこれで終わるもよし、BOOK4を書くもよし、と思う。
 文章の完成度はさすがに村上春樹、その緻密さ、リズム感、表現力の豊かさには他の追随を許さない圧倒的なものがある。三人の視点・距離が徐々に縮まっていき最終地点に向かって収斂していく流れはスリリングで久々にサスペンス小説の趣さえ感じさせた。
 天吾の「深い孤独が昼を支配し、大きな猫たちが夜を支配する町。美しい河が流れ、古い橋がかかっている。でもそこは僕らの留まるべき場所じゃない。」という表現はどこか「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」の静謐だった世界を連想させる。しかしあれが主人公の内的世界だったのに対してこの1Q84という世界は決してそうではない。オウム真理教事件等を通じて現実世界と向かい合い、「物語の力」により世界を良い方向に変えていこうとする村上春樹の新しい挑戦である、ととらえるべきなのだろう。
 一点だけ気になるのは「謎のエネーチケー集金人」がこの小説にとってどんな意味を持つのか分かりにくい点。「オッカムの剃刀」的に徹底的に余計な推測を排除して残った事実だけで説明しようとすれば「この男は死ぬまでNHK集金人であることをやめなかった」という単純な事実しか残らないが、敢えてこれに推論を付け足すとすれば「本当は実子ではない天吾と彼を産んだ母を意識下では憎んでいて、彼に関わる人物に嫌がらせを続けていた」と言うところか。ユング的に分析すればこの物語は「王殺し」と「竜殺し」が並存した物語かもしれない。それ故小説中でおよそ哲学とは縁の無い殺し屋のタマルにユングを語らせているのがとても印象に残った。
1Q84 BOOK 3 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 3より
4103534257