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1Q84
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1Q84の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.66pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全622件 421~440 22/32ページ
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この御時世で最速二〇〇万部突破はとてもじゃないけど凄いですよ。キャリアの力ですね。 一冊目、我慢して我慢して読みました。途中からやっと青豆と天吾の話がリンクしつつ進んでいく気配で我慢のしどころが報われた感。 それ以降、とりあえず先が気になるので頁をめくるという感覚。おもしろかったか、と言われれば「まあそれなりに」といったところでしょうか。 悪い意味ではなく、すっきりしない。だって青豆と天吾が再会しない。それでも「悪い意味ではない」のは、天吾の気持ちがはっきりしているから。ちゃんと青豆を考えているから。 そこだけで、「頑張って」読んだ甲斐が報われる。 で、結論。 エンタメ系からみればレンアイ小説だなあと。精神論はいってるレンアイ小説。いわゆるキャラ読みしているとは思うけど。 イメージとしたらクールな青豆さんは、小雪か、もしくは杏かなあ。ちなみにあゆみは貫地谷しほり。ちなみに牛河は塚地またはカンニング竹山。肝心の天吾は……思いつかない。 | ||||
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一読しただけでは何が起こったが分からず、 また再度読み返しても理解までは届きませんでした。 それでも何かひきつけられるようなものがある気がします。 人を殺したり、簡単にセックスする場面が出てきますが、 その場面を見ているとラノベ?ファンタジー?官能小説? 的な匂いもします。 あいまいなラストも村上春樹らしさと言ったら そうですが、 book3で壮大な伏線回収となると思います。 | ||||
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「青豆と天吾」共通項を解きながら話は進んでいきます。 村上春樹ワールド全開! 賛否ありますが、これが「村上春樹」の世界なんです。 ひとつの「ファンタジー」として読まれてください。 ただ、苦手な人はダメでしょうねぇ〜。 話の内容は、読んでからのお楽しみ。上巻はおもしろかったです! | ||||
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村上春樹が好きな人は迷わず手にとっていいでしょう。個人的に「海辺のカフカ」は面白かったのですが、さらっとしていてイマイチ印象に残らなかったので、最近の村上春樹作品に対して過剰な期待は持たないようにしてました。だから単行本になってからでいいやと思っていたのですが、話題性に負けて二冊同時購入しました。 読んでみると改めて文章を読む心地よさを再発見出来ました。久々に小説に没頭し、遅読の私でも、ものの数日で読破してしまいました。今後も幾度となく読み返すことでしょう。 話題性など関係なしにお薦めです。 | ||||
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この小説は,科学(近代知)と宗教を扱った物語といえる.天吾は科学の側の人間であり,特段思想・信条を持たない「空白の子」として描かれる.一方,青豆は宗教の側の人間である.ただし,宗教の影の面(独善)と訣別した.宗教の陽の面(愛)のみを頼りに,勧善懲悪的な行いをする.しかし,二人とも自身の将来に明確な展望を持っているわけではない.天吾は,小説を書く技法は持つが,何を表したいのか分からず,「意欲」もないと言われる.青豆は,老婦人の誘いのままに殺人を行うが,宗教の影の面を引きずっていることにも気付いている.そしてそのために,自らに対し引き金を引くことになる.天吾は,ふかえりを通して青豆(愛)の重要さに気付き,「意欲」を抱くうようになる.しかし,そのときには青豆はもういない.あるのは,青豆のドウタ(彼らの場所に行くための通路)だけである.科学(近代知)の側に立つ天吾は,通路の向こうにある宗教の世界にどう対峙するのだろうか.それは,BOOK3で語られるであろう. | ||||
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BOOK1,BOOK2と読み進めるほどに引き込まれていきました。 時を経て、姿を大きく変えていくものと変わらないものを スリリングにあるいはファンタジックに描きながら 核心へと向かっていく流れに、 身を任せて読んでいると思っていたら、 物語は終わっていました。 主人公の二人はもとより、まわりに配された登場人物も印象的です。 脇に配された彼らと主人公の二人が絡み合うように出会っていく中で、 それぞれがもっと深く描かれていくのかなと思っていたのですが… 後は読者に委ねられたということなら、 私には自由過ぎて残念です。 それでも星四つにしたのは、 続きがあってほしいという期待があることと、 BOOK2までが平易な文体なのに味わい深く、 登場人物が魅力的で、 とにかく好きだから。 | ||||
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おもしろかったです。 「村上春樹の本」として、期待を裏切らない。 相変らず「僕(天吾)」がいて、 のらりくらりとしているうちに「僕」を取り巻く世界がかわってゆくお話。 どうして村上さんの描く主人公はいつもこうなんでしょうね。「やれやれ」。 ただ今回も村上さんの描く女性は強くて、きれいでした。 「青豆」さん、魅力的。 いずれにせよ、総じて村上春樹の本って感じでした。 | ||||
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久しぶりの村上作品。期待通りの面白さだった。 村上ファン以外の人にもお勧めの作品。 | ||||
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村上さんのことが大好きです。なので、一晩で読了しました。私の人生に最大の影響と励ましを下さった唯一の作家さんです。ペンという武器でもって、社会悪と真っ向から向き合い続ける姿は正に日本の魯迅といえます。そしてそれは、「正しい人生とは?」という我らの問いかけに見事に答えてくれるものです。真に偉大な作家とは、真に偉大な人間のことを言うのだと(当たり前のことですが)気付かされます。 1つこの小説で(大いに)気になるところは、青豆の行為を如何に裁くのかというところ。彼女の行為が許されたりしたら、この世界は滅茶苦茶になってしまいます。ここのところがささくれ立って、心の中に取り残されたまま。さぁ、後半はどうなるのか???続編があると(私自身は)確信しつつ、見事な締めくくりに期待したいところです。 揺らぎつつ、時に倒れそうになりながら、ここまで闘い続けた村上さん〜日本の誇りです。 若い方は、どうか、作家デビューから今までの代表作を読まれて、この作家さんの人生に触れてみて欲しいと思います。私は、これを何度も繰り返しながら人間性を取り戻し、蘇生することができました。村上さんという壮大な宇宙に包まれて、人生を再び学んできたのです。 みんな頑張れ!そして、私もまた今日より明日へと頑張ろう。 | ||||
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常々映画のレビューだけを書くことにしている私が、この作品は心象表現が多いにも拘らず 映像として認識されたので敢て書かせて頂くことにする。誰か上手い人に撮って欲しいなぁ。 必要ない? また長いという意見も多いが、青豆の物語・天吾の物語というふたつの長編と空気さなぎ・ 猫の町というふたつの短編が入った、私にはお得感のあるカバーアルバムの様であった。 イイと思うけどなぁ。 特に「猫の町」は素晴らしい。ポール・デルボーの絵画をイメージ出来た。またふかえりは、 デルボーの絵に登場する白い肌の女の子のようだ。ふたつの月の心象表現はシャガールだ。 たぶん。 教室で手を握る10代の青豆と天吾、ホテルの密室で息詰まるやりとりのリーダーと青豆、 アパートのベッドのふかえりと天吾、海辺の施設における父と天吾、そしてクライマックス、 やっぱり見てみたい映像シーン満載だ。 たぶん、映画イイと思うけどなぁ。・・必要ない? | ||||
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おそらくBOOK3は出ないし、出てほしいと思えない。 この本がつまらないわけではなく、それはもう、 理屈ぬきに面白いと感覚的に感じた。 ただ、この本が出版された時と、実際に執筆された時期の違いと、 内容的にオウム、阪神大震災、以降の村上春樹の集約となっていること、 (読売新聞のインタビューでも明らかだが) を見れば、BOOK3を書く理由がない。 青豆はひきがねをひき、天吾は青豆を探す、それで終わりなのだ。 今後は、翻訳、短編、中編といういつもの流れを経て、 次に長編がでるのはいつなのだろうか。 おそらく、そこで私たちは村上春樹の中に「老い」というものを、 いい意味でも悪い意味でも感じる、そんなタイミングかもしれない。 | ||||
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ノルウエーの森で知名度をあげた村上春樹の小説は全て読んできたけど 続編を匂わせるラスト と言う手法を今回も使ってきた。あえて 言うなら ふかえり と言うキャラに新鮮味を感じた。でも正直言って クロロ二クルの様な絶望的なラストでもなく国境の南太陽の西の様なアダルトな雰囲気もない。やっぱり ふかえりが 1Q84の全て。 | ||||
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これまでの人生のどこかで時間や場所を共有した、 もう交わることはないかもしれない人たち。 そういう人たちのことを想ったり、考えたりすることを どこか非生産的で、後ろめたい作業のように考えていた私は 背中を押される思いがした。 一体何に遠慮していたのだろう。 気になる人のことは、好きなだけ考えればいいじゃないかと。 会ったり、話したりすることだけが 人と関わることのすべてではない。 “その人のことを忘れない”。 これもまた、関わり方のひとつのカタチなんじゃないだろうか。 そんな思いを巡らせる、上下2巻の旅でした。 | ||||
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遅まきながらBOOK2まで読了した。自分は村上文学の熱心な読者ではないし、創作に当たり強く意識したと言われるジョージ・オーウェルの「1984年」もずっと昔に一度読んだきりだ。過去の作品群との対比や裏目読み、解析などは他の方々にお任せして、以下は、200万部を突破した超話題作の感想として。 美しき殺し屋と作家志望の予備校講師。同世代と言う事以外一見何の関連性もないふたりの主人公の“日常”が交互に語られる。物語がどこで連環しダイナミックに動いていくのか、初めこそ気になったが、各々のパートが興味深く面白い為、いつしかふたりのドラマをひたすら追い続ける事になる。 文学者の原石とも言える天才少女、誰もが思い当たる社会的事件を引き起こしたカルト集団、何故か主人公が知らぬ間に世の中が変質している不可解さ。チェーホフ、ふたつの月、空気さなぎ、リトル・ピープル、そしてビッグ・ブラザー、、、。張り巡らされた数々の伏線にイメージが膨らみ、作者の刺激的な企みに眩惑されるが、根っこにあるのは、サスペンス、ハードボイルド、社会派、そしてもちろん「恋愛」の物語。 こちらの世界とあちらの世界、善と悪、光と闇のせめぎ合いと暗闘、そして、その彼方にある結末。無垢で艶やかな清新さ、孤独感と緊張感、混沌と黎明、そして、邂逅から死へ全てを包括し極北まで踏み込んでいく絶対的で至上な愛。 直載的でストイックな青豆のパートと、今までの村上ワールドの延長上にあるような天吾のパート。個人的には、その屹立した仕事ぶりと一夜限りの男の嗜好に、膨らみそこねたパン生地みたいな不均等で貧弱な胸への愛おしさ、そして、タマルとの関係に瞬時生まれる孤高のプロフェッショナル同士のある種の共鳴と接合まで、実に魅力的な青豆のキャラクターに心惹かれる。BOOK3に繋がっていく今後の展開に期待しつつも、スピンオフとして、是非もうひとりの彼女を主役にハードボイルドな作品も読んでみたい。 次に日本人としてノーベル賞を受賞すると期待のかかる文学者の手によるものとしては、意外なほどクールな中にパッショネートでエモーショナルな部分を感じる今作、当レビュー上では必ずしも絶賛とは言えないようだが、今年屈指のエンタメ小説である事には間違いない。 | ||||
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今回の作品の底辺に流れるものはやはりとても良かったと思います。私にとってこの作品に表現される時代背景や登場人物はとても魅力的でもありまた懐かしく感じる部分もありました。遺伝子の事、善悪の概念より前から存在するものについて、私たちが現在の生活において真実を見出そうとすればするほど霧の中に迷い込むような中でも、この登場人物たちはあくまでも誠実な格好良さが感じ取られますのでいつも期待を裏切られません。きっと作者の描き出そうとする世界観のようなものは年月を追って形を変え、深みを増しているのでしょうが原型のようなものは変わらないのでしょう。 それを私はなんとなく昔から好きだったんだろうなあと思います。 これからの時代に向けての新しい概念のようなものを理解するために何度も読み返し、心に留めておく必要がありそうに思えます。 | ||||
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ねじ巻き鳥から幾年月、かなりの待ち時間でした。村上春樹氏がノーベル賞にノミネートされているとの報道が流れたり、イスラエルに出掛けられ、受賞式でのスピーチが取り上げられていました。今作の村上春樹氏の世界は宗教団体に関するモノらしく、天吾くん、青豆さんのお話しを、かなり、のんびりと、読みました。世界の終わりに似ているような感じでした。自分勝手に、この人はあの人みたいに読み進めていました。映像化(イメージ)が出て来るのは東京という世界に長い時間過ごしているからなのでしょうか。おお、これから、何事が起きて行くんだ!で、BOOK 1は終わりました。いろんな意味で、疲弊しました。 | ||||
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食べるのも寝るのも忘れて(ちょっとは寝たけど)、一気に読破しました。 やっぱり彼の作品は読んだ後に、とんでもない気持ちになるわけですが、今回も大混乱中。 でも、「ノルウェイの森」みたいに救いのない絶望感みたいな感じではなくて、今回はもうちょっと前向きな感じです。 人によって、賛否は分かれるのだろうけど、同年代の皆様にはぜひ読んで欲しいです。 | ||||
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作者の大方の作品は読んでますが、一言で言うなら村上さんらしい作品です。 (とても一言では表現できませんが、強いて言うなら…) 飽きさせないストーリー展開。村上さんらしい表現。全体の雰囲気というか不思議な世界観。 村上さんにしか描けない小説ですね。 ただ、読み終わった後に何とも言えないモヤモヤ感が残ります。 意図されたものなのでしょうが、ちょっとスッキリしないというか、やられたなぁという感じ。 あとはご想像にお任せします的な… 物足りなさにも似たような感覚。 何かを言いたくて書かれたものではなく、「そこにある村上ワールドを小説にした」というか。 まさにこの作品のテーマとなる世界に引きずり込まれました。 読んで後悔はしない作品。 だけど何か足りない。もうちょっと続きが欲しい…かな。 | ||||
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BOOK1を読み終えた所です。物語はまだ本格的に動き出していないが、村上春樹にはよくある事です。「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」と書き方が似てますが、意味合いは全く違います。読めば分かります。きっとそうするべきだからでしょう。作中の世界は複雑です。その上謎だらけであり、面白くない人もいると思う。でも読めばいいと思う。村上春樹は流行作家であり、たくさん本が売れている。しかしそんな事はどうでもいい。全く関係ない。前の作品に比べ面白くない。それも関係ない。私が思うには、本を読む事は必ずしも音楽のように好き嫌いのみでは語れない。読むべき本がある。だから読めばいい。ただそれだけ。村上春樹はいつも大事な何かを伝えようとしている。彼の作品を読んだ後、いつもそう感じる。読者はただ彼の語る物語に耳を傾ければいい。安易に村上春樹を一般化しないで欲しい。彼の世界は限りなく広く、そして深い。読者はもう既にその事を知っている筈です。今更何を疑うのか。他の何とも比べようもなく、論じようもないのです。読めば分かります。 | ||||
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アフターダーク以降、村上春樹さんの本がなんだか変わったなあと思うのですが(そのようによく論じられているし)この本も、その延長上に書かれているように思いました。私はそれ以前の作品が好きなので、正直あんまり読み心地はよくなかったです。でも、村上さんはきっと、今回は特に、この時代にここで描かれているテーマを書かなければいけないという強い使命感をもって書いたんじゃないかと感じました。その気迫が前に出すぎて、私の好きな村上節が薄かったように思いますが、影響力があるご自分の立場を、ある意味利用して、主張の強い観念的な小説を書いたのかもとも思います。作中で天吾たちが「空気さなぎ」を書いたように。そして、彼らが書いたテーマのように、私たちそれぞれの心の中にあるそれぞれの「正しい偏見」に対して問題提起をしてるように感じました。 | ||||
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