■スポンサードリンク
1Q84
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
1Q84の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.66pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全622件 361~380 19/32ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
レビュー内容は詳しくは書かない。ネタバレするといけないから。今の社会は何が現実で、何が非現実なのかわからなくなってる。小説の中でしか起こりそうもない事件が、現実に起きている。近未来だった1984年を振り返ってみても、近過去の現実感がない。だけど、BOOK3を読んで、愛の素晴らしさを感じた。愛にこそ現実の世界の希望があると思った。自分の過去の苦い経験と重ねる点が多かった。これで完結なのだろうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これで終わりかと思ったら四巻も発売決定らしいです。うーん | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
女性読者向けのハッピーエンド。やや説明過剰になったかもしれない。 このBook3もおもしろい話だったが、 2で完結し、その後の展開は読者の想像に委ねた方が良かったのではないか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
以前から村上さんの作品の中で気になっていたのは「損なわれる」または「失われる」というような言葉です。 この意味が今回の物語でも多く使われていて、いままでその「損なわれる」「失われる」ことの原因について言及して来なかったことを、今回物事が損なわれてしまう暴力性についてしっかり向き合って行こうとする村上さんのかつない意欲が窺えた。それによって著者としての自己像が浮かび上がってくる気がした。それはファンとして喜ばしいことだし、作者としてメッセージがより明確になったということではないかと思う。 暴力性とはなにも拳や、拳銃を介することだけの話ではなくて、関係性が暴力になることもあるというメッセージを僕は受け取った。法律で取り締まることのできない暴力が実在する。それが時に壊滅的な魂の傷となって、その人の人生を支配することもあるのだということを。 ただし、救済も確かにある。それもまた人と人との間に、基礎に善意を置いた関係によって損なわれたり傷ついた心を癒されるのだということ。まだ物語りは終わっていないのだけど、救済の予見を見た。 文明、特にIT革命といわれる近年、特に忘れがちになっていたことではないだろうか?便利になればなるほど、大切な物は遠ざかっていくようなジレンマに軽いめまいを感じるのはなぜだろう?続巻を待ちたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
春樹さんは初めてですが、おもしろかったです。 先がすっごく気になって気になって・・・。 3日弱でbook2まで読めてしまいました。 春樹さんのメルヘンワールド初体験で大興奮しましたが、 友人の進めから違う春樹作品を読んでみると、それにも大興奮。 この方非常に、独特でおもしろい作品を作る方ですね。 なぜこの年まで気付かなかったのか不思議です。 1Q84が春樹さんの作品で特別優れてるか?って言われると 微妙ですが、村上春樹好きならこの作品も好きなのでは? と思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この本がなぜここまで売れたのか。 「春樹氏の小説、あるいはこの小説は、そこまで多くの人に理解され、共感されるものではないように思う。なのになぜここまで売れたのだろうか。」 そのように考える方が多くいるように思います。 春樹氏のかつてのインタビューに答えたもので、面白いものがあります。(引用は正確ではありません。) 〜10人の客が来たとして、1人の客に気に入ってもらったら、その喫茶店は成功する。〜 特に価値観や嗜好性が多様化している現代において、とても面白い指摘だと思います。 そして、この本が売れたことにも、春樹氏が日本随一の作家であることも、ここにポイントがあるように思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
著者の小説をしばらく(カフカ以来)読んでいませんでしたが,「1Q84」は面白いと思う。1984年というと自分は14歳で,「羊〜」を既に読んでいたのかな?文庫で読んだ覚えがあるので,それはさらに数年後のことなのか,まぁ,そんな頃です。ちなみに著者は当時35歳。若い・・・ 青豆と天吾が交互に登場して,それぞれのシーンが交錯しながら進んで行く今作ですが,結構退屈させることなく読ませてくれる。それもそのはず,「タカシマ塾」なる農業コミュニティ(ほぼカルトですが・・・)が登場し,そこから派生した「さきがけ」というコミュニティが舞台のひとつとなっているのですが,自分の住んでいた町にちょうど「タカシマ塾」のモデルとなった「ヤ○ギシ会」(いまは名称を変更していますが)がありまして,同じクラスにヤ○ギシの子どもがいたので,なんだか妙な気分と,変な盛り上がりのなかBOOK2まで読了しました。 途中,別の世界に行ってしまうところもありますが,まずまず楽しめる本。BOOK3は2010年の4月発売,BOOK4まででるのかな?おそらく著者の最高傑作ではないと思うけれど,同時代に読める幸せは感じる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
村上春樹の“僕”が語る物語が長らく好きだったので、村上春樹が三人称で語り始めた時点で どうもなじむことができず、書いている著者自身も本当の意味ではしっくりきていなかったのでは ないかという気がしていました。 以前とは違い、“現在”を描くうえで三人称への転換は作家の中で重要なテーマだったのかと。 そして、その三人称での語りが『アフターダーク』を経て、この作品で完成したように思えます。 オブライエンの『ニュークリア・エイジ』を村上春樹は“魂の総合小説”と称していましたが、 この作品も同様に村上春樹にとっての“魂の総合小説”を目指しているのでしょう。 そのため、これまでの作品の焼き直しに思えるところなどはありますが、明らかなミステリでも ないのに文学作品でこれだけ読ませるのはさすがだなあと思いました。おそらくbook3が発行された ところで物語ははっきりしないのでしょうが、「よくはわからないけど、読後感にしばらく包まれる」 くらいの作品として着地してほしいですね。 このbook1だけで考えると非常に出来はいいと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
村上春樹氏の言う、一つ上の次元からの救済を この本を読んだときに感じました。 『海辺のカフカ』のときよりもそれははっきりしているように思います。 『ノルウェイの森』で救えなかったものを、この作品では救えると思うのです。 宗教、孤独、やるせなさ、を常に意識させられますが Book2を読み終えて、やっぱりよかったなって思いました。 彼の作品の中でも、出口が大きいものだと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
文学界の話や、宗教の話がでてくるのですが、個人的にもクリスチャンで、小説家になりたいと思った事が あるので、内容をとても身近に感じました。春樹氏に僕個人の内面を見抜かれたようにも思えました。 青豆と教団のリーダーの会話が面白く、知的好奇心をくすぐられますね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この小説は、適当に開いてどこか一文を見ただけでも、なるほど真理だ、と納得させられる文章の集まりである。美文の集合体とされる三島文学の金閣寺のようなものだ。 読んでいてとても面白いのだが、登場人物は何か幽霊のようで顔を感じない。彼らがなぜそんなに絶望していて虚ろなのかよくわからない。 最初から最後までなにか平凡である。色々な事を考えさせられて、小説自体は形を持たず、読んだ側次第ということだろう。 ストーリーは納得のいくものではない。ねじまき鳥クロニクルの第二巻を読み終えたときのような印象が残った。book3が出ることは、多くの人が予想していただろう。 迷える不幸な主人公たちを、きちんとした場所に導き、終わらせてもらいたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ジムのインストラクターでもある若き殺し屋の青豆。 予備校講師をして生計を立てる小説家の卵、天吾。 そんなふたりが入り込んだ「こうであったかもしれない」 1Q84年を描いた近過去小説。 読み始めて感じたのは、典型的な春樹ワールドだなと いうこと。酒と音楽とセックス。そして不思議ちゃん。 別に嫌いじゃないんだけれども、どうしてここまで 売れて騒がれるのかが分からない。 予約数がすごいってことで話題になって、みんなそれに 乗せられて買っちゃったっていうのが多いんじゃなかろうか。 どちらかと言うと、俺もその口だしね。 今まで春樹は文庫本になるのを待って読んでいたのに、 久々に単行本で小説を読んだよ。 春樹の単行本は小学生のときに読んだ「ノルウェーの森」 以来です。 書評を見ると、賛否両論あふれていますが、 それでもやっぱり読むと引き込まれてしまうのが 春樹のうまいところ。 BOOK2のあの終わり方で、完結させて、 それはそれでありだと思うんだけれども、 続編のBOOK3が今春に出されるっていう話。 きっと、読んだ誰もがそれぞれの天吾と青豆のその後を 思い描いているだろうから、どんな続け方にしても、 そのギャップで文句は出るだろうね。 上下巻じゃなくて、BOOK1、BOOK2ってなっていたことで、 さもありなんとは思っていましたが、ちょっと商業主義に 走っているようで、なんだか嫌ですね。 なんてことを言いながら、あんなに1,2を読んだ人が いるわけだから、BOOK3も売れちゃうんでしょうけど。 って、俺もきっと買っちゃうだろうし。 http://teddy.blog.so-net.ne.jp/2009-11-25 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
2009年6月16日の読売新聞に村上春樹のインタビュー記事がある。 「バルザックのような世俗そのものを書いた小説が好きで、この時代の世相全体を立体的に描く僕なりの「総合小説」を書きたかった。純文学というジャンルを超えて、様々なアプローチをとり、たくさん引き出しを確保して、今ある時代の空気の中に、人間の生命を埋め込めればと思った」(抜粋) また過去にインタビューで 「今の日本人には『カラマーゾフの兄弟』は長いし、難しい」と言っていた。 つまりバカにしているのだ、見下しているのだ。 チミたち、ガチで怒りたまへ。 歯食いしばって読め。ロシア正教をウィキで調べろ。 亀山郁夫のドストエフスキー関連書籍を全て読め! ファウストも読め!! そして春樹に言ってやるのだ。 「はぁ?『カラマーゾフの兄弟』ぐらいチョロイし」と。 まぁ、でも実際のところ深いとこまで読める人は絶対的少数だよね。 割合としては1割も厳しいような気がする。 某外務官僚は「日本人の実質識字率は5%」と言ってるし。 本書の中身について。 Book1のレビューで遠まわしに「もう、これ純文学じゃなくなってるよね?」と書いた。 筆者本人が「純文学というジャンルを超えて」といってる様に、本作は純文学作品ではない。 倫理観(善悪)、DV、宗教、物語、人のつながり等々色んなテーマがてんこ盛りの本作はとっちらかし過ぎていること、文体が読み易すぎることでひっかかりがないものになっていて、心にあまり響いてこない。けれど、それなりに楽しく(自分の中では漫画を読むに近い感覚で)読めたのでエンタメ小説として面白い、という評価。 ところで、Book1とBook2あわせて原稿1984枚で書いているのだから、 氏はBook3を出すつもりは最初なかったと思うので(インタビュアーに「続編を期待する声も上がるが」と聞かれ、氏は「どうなんだろう。この後どうするかということは、ゆっくり考えて行きたい」と言っているし) Book3は蛇足になると思うのだけど、どうよ? でも、出たら出たでとりあえず読むのだけど。 実際蛇足かどうか判別するためだけでなく、 エンタメ小説として楽しむために。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今までに読んだ村上作品の中で一番良かった。 万人に向けた文章になったと思います。なんだか安心感。 いろんなジャンルの事がちりばめられているので 何度も読めるんじゃないかと楽しみ。 個人の成長だけじゃなくて、 日本の成長についても考えさせられました。 出てくる単語がワールドワイドな感じ。 独自性のこと、依存症のこと、 神経症のことなんかを考えました。 リトルピープルは依存症だと思う。良くも悪くもなる。 この話は十分免疫つけるのに役立ちました。 どうもありがとう、と言いたい。 いろんな人がいろんな気持ちになるといい。 そういう目的の本じゃないかな。 これからもこういう、頭がすっきりするようなお話を たくさん作っていって欲しいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
小説なので、読者によって当然好き嫌いはあると思います。 スピード感のあるスリラーが好きな人もいれば、熟考されられるミステリーが好きな人もいると思います。それを踏まえたうえで、この本をオススメする理由は、この本以外に、この本で感じることができる本を探すことができないからです。村上春樹は、だからすごいんだなと思います。 似たようなミステリーや、似たようなルポは散見されます。なので、あの本が好きなら、この本も好きでは?などと、推薦することもできます。 しかし、この本を似たものに出合ったことはありません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
久しぶりの村上春樹入魂大長編! 凄まじい数のセールスを誇りましたが(セールス手法の上手さもあり。。) その商業的評価と作品本体への評価は微妙に分かれるのでしょうね。。 僕は素直に楽しめました。 女:殺し屋:DV:淫行:金満の老女:教祖+教室での思い出。。。 男:作家の卵:美少女:小説:代筆:教団+教室での思い出。。。 そして異世界を分ける二つの月。 ファンタジックでもあり、現実感もあり、そしてこういった要素を 高い文章力で表現して読了後、えも言われぬ感覚をプレゼントしてくれた 筆者はやはり確かに「ハルキワールド」の持ち主でした。。 BOOK3が待ち遠しいです。。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
久しぶりの村上春樹本、ハードカバー、同時に買った「ブラック・スワン」も楽しめました。内容はさておき、ハードカバーは文庫本に比べると眼に優しく非常に読みやすいです、年齢のせいですが。ハードカバーと同じように読みやすく、安ければ電子ブックは大賛成です。やはり、定価 本体価格x2は高いです、だいたい2回読むことなどないのに、資源の無駄使いのような気がしてきて。。。 感想としては、BOOK1はわくわくどきどきで読み進み、BOOK2は終わりが見えてきて少し読み進むのを躊躇う感じでした。もしかしてSF?パラレルワールドかーと思いましたがハードボイルドに青春文学に私小説とやはり春樹ワールド、久しぶりに素直に楽しめました。続編を期待させる思わせぶりな終わり方で次作が楽しみです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
風の歌からアフターダークまではフォローしてたけど、 しばらくごぶさた。ブームなのでひさしぶりに手にした村上本。 24章×2巻、2人の主人公の交互の章立てと、読みはじめじきに バッハの「平均律」2巻のフォームを模してることはわかったが、 そのとき思ったのは、「もしかして、自分なりに物語の教本つくり ごっこをしてますか?そういう境地になりましたか?」 「物語ることについて、いったん自分のもってるものを棚卸しでも しようとしてるのですか?」でした。 音楽好きで有名な作者なので、やはり、一定の形式を採用した うえでのリズムの確認、みたいなことを、ここで一度立ち止まり? やってみたくなったのかなと。 性的な、しかもかなり露骨な表現が頻出するので、あまり子供に よませたいと思わないなぁ。 物語としては「電脳コイル」がやりたかったの??っ感じ。 ただ、とても気持ちよく読めます。なぜか。 やはり、ラノベなんじゃないのかな?と思いました。良い意味で。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
発売されて、ずいぶん経つけど予備知識なしで読んでみた。 私は特別な春樹ファンではないが、誰にでも簡単に伝わる文章表現は素晴らしいと思う。 だが、イマイチまわりくどい。前半が疲れた。特に青豆に興味が湧かない。 ふかえりの存在が一番気になったが、このモデルは数年前に19歳で芥川賞取った女の子を想像してしまいそうだが、 1984年の東京、黒髪、ふくよかな胸、感情のない喋り……登場人物の中で、彼女の顔だけはイメージできない。(そこがフシギ) 去年のイスラエルで行われた春樹氏のスピーチがどうも気になっていた。 あのスピーチは何を言ってるのか私にはよく理解できなかったが、本書を読んで何となくわかってきた。 ようするに小説は、自分一人、孤独の中で楽しんで書いてるんだと。 後半へ続く……。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
なぜニュースになるほどのベストセラーになったのだろう。 あれほど世間で話題になったのは、ノルウェイの森以来ではないだろうか。 おかげで、入手するのにしばらく時間がかかった。 やれやれ。 大好きな作家だし、多大な人気があることも承知しているが、万人受けする作家ではないような気がするのだが。 独特の展開と文章を受け入れられない読者もたくさんいただろうに。 世間よりもやや遅れて読んだ村上春樹の「1Q84」は、期待を裏切らない非常に面白い小説だった。 驚いたことに、彼が書いた以前の長編小説よりも格段に内容が「わかりやすく」なっている。 このストーリーがだめな読者は、おそらく彼のこれまでの長編作品のどれを読んでも受け入れることができないだろう。 それほど「村上臭さ」が以前より薄れている。 相変わらず、ある種のメタファーなのか、それとも読者に謎を仕掛けているのか、わかりかねる部分が多々あり、戸惑う面はある。 それでも、以前よりもストーリーに吸引力がある。 淡々とページを繰るのではなく、次の展開が待ち遠しくて先へ先へと読み進むのは初めてかもしれない。 ストーリーは、彼得意のパラレルワールド。 登場人物は、新人が書いた小説の書き直しの片棒を担がされる、小説家の卵「天吾」。 もう一人は、美貌の殺し屋「青豆」。 それぞれ過去に複雑な家庭事情を持ち、現在はそれぞれたった一人で生活を送っている。 まったく関連性がない二人の物語が、あるところから微妙に交わっていく。 ところどころに散りばめられたヒントのようなキーワードは、さながら「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」のようだ。 しかし、このストーリーは天吾と青豆という登場人物が、それぞれのゴールを目指す。 そういった点でのストーリー展開は「海辺のカフカ」の要素もある。 日本赤軍、ヤマギシ会、エホバの商人、オウム真理教。 過去に実際にあったさまざまな事象を髣髴させる団体をベースに、小説家の卵と、美貌の殺し屋のストーリーは展開する。 これは間違いなく、村上春樹の生涯のテーマである「生と死」をベースにした純愛小説である。 あの日、教室でしっかりと握られた手。 その手のぬくもりを、いつまでたっても心から消すことができなかった。 その手のぬくもりの記憶だけで、人は生きていくことができる。 思い起こせば、ノルウェイの森も大ベストセラーだった。 今回「1Q84」がこれほどの部数が売れたのも、無意識に恋愛小説を人々が求めたからなのだろうか。 上下それぞれ500ページ以上の分厚いストーリーの果てにたどり着いたのは、驚くことに村上春樹が提示する「愛」だった。 第3部が今から楽しみで仕方ない。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!