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海辺のカフカの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全345件 101~120 6/18ページ
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レビューを見て、この小説への否定的な意見が多いのを興味深く拝見した。 村上春樹の小説(とくに長編)のなかで、この小説がとくにレベル的に劣っていると、私は思わない。 ある意味、いつもの春樹節が、この小説にも過不足なく展開されている。 ああ、またこのフレーズだ。 春樹のクリシェを好む私は、フンフンとその春樹節の展開を味わう。 スタン・ゲッツのアドリブの快楽的なメロディの展開を、身体を横揺れさせながら追うように…。 村上春樹の紡ぎだす物語は、人類が積み上げてきた文化(音楽、文学、絵画、思想…)のこの時点での春樹なりのコラージュとして提出されている。 だから、彼の小説が誰かのパクリだとか、だれそれの影響を受けていると賢しらに言い当てても、あまり意味はない。 もともと、そのように村上春樹は意図しているのだから。 ベートーベンとジョン・コルトレーンとビートルズとプリンスが、同じ地平のなかで時に応じて鳴り響く。 ソフォクレスも漱石もカフカもカーヴァーも、時節を超えて呼応する。 それが彼の世界であり、穿った言い方が許されるなら、そのような方法を選びとらざるを得ない、現代において物語を書かねばならぬものの宿命を感じる。 それは、すぐれてポスト・モダンなありようを象徴しているし、さらに村上春樹が周知のように幅広い読者を得てしまう理由だと思う。 すべてが並列に語られるこの情況のなかで、その非詩的な情況のなかで、春樹の物語にポエジーの在りかを求めている私たちこそ、実は俎上の魚と言わざるを得ない。 面白小説は世の中に数多くあるだろう。 しかし、小説とは何か、なにゆえに私たちは小説を読むのかを問うている小説はさほど多くない。 その意味で、村上春樹はこの真摯に問いに答えようとしている数少ない小説家のひとりであると私は思う。 | ||||
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著者の長編を初めて読んだ。 最初パラパラめくると、奇数章と偶数章で違う話を同時並行的に進めているようなので、 1回目は思い切って奇数章(カフカ君の話)だけを通しで読んでみた。 上下2冊の厚い本なのに、なんと6時間ほどで、ノンストップで読み終えた。 (先日は『吉川本宮本武蔵』を10日もかけて読んだばかりだったので、ビックリ) 謎は多いものの、欠落感もなく、楽しく読むことができた。(森からでられてよかった!) 偶数章はその後2、3日かけて奇数章をベースにして読んだ。こちらは滑稽さとグロテスクが綯い交ぜになっている。 (奇数章と偶数章は直接交わらないことも分かった) 奇数章で面白かったのは、さくらとのやりとり、特に11章。 大きくなったカフカ君のモノを握りながら、普通の身の上話をする。 さくらの感情によって握りの強さが変わる感覚が、評者にも伝わる気がした。 本書の後に、たまたま著者の『アンダーグラウンド』を読む。 どういうわけか本日は地下鉄サリン事件の20周年の日。 それで、グロテスクの舞台となった野方にオウム病院があったことを想いだした。 | ||||
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この小説の一つの楽しみ方は「実存主義と本質主義」という文脈で物語を読むことだと思う。 実存主義とは「実存は本質に先立つ」という考え方であり、目に見えるもの(=実存)は本質を表象する存在ではないという概念を踏まえるとナカタと田村カフカの2つ物語中の出来事がどのように関係していくか、という点が理解できるようになる。また、これに加えて、文学的想像力というテーマもある。作者は現実社会と作家の想像物としての文学をどのように位置付けているのか。このような文脈で読めば「芸術における想像力と社会的責任」というテーマで何か伝わってくるものもあるだろう。 違った読み方で何度も再読できる良作だと思う。 | ||||
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村上春樹の海辺のカフカは、文庫上・下刊併せて約1000ページあり、長かった。 海外でも高い評価を受けているという。 15歳の少年、田村カフカと、老人ナカタさんの物語が並行して進んでいく。 カフカ少年は父から離れたい一心で中野区野方から家出し四国の図書館にたどり着く。 少年は父から、自分を殺して母親と交わるようにとインプットされる。 このあたりはエディプスコンプレックスのモチーフが入っている。 一方、ナカタさんは、カフカ少年の父であるジョニー・ウォーカーを殺して中野区を離れ、 やはり四国の図書館にたどり着く。 サイコパスであるジョニー・ウォーカーの家の冷凍庫には殺したネコの頭が並んでいる。 先日あった、佐世保の少女殺人事件の犯人の少女の家の冷蔵庫にも殺したネコの頭が入っていたと報道された。 この2つのことのあまりの一致におどろいてしまった。 カフカ少年は四国の図書館で、自分を捨てた母と思わしき佐伯さんと出会い交わるが、その後佐伯さんは死ぬ。 そして、おそらくナカタさんが「入り口の石」を開いたことにより、カフカ少年は謎の世界 (仏教でいう中陰、つなり死んであの世に行くときに通過する場所のようなところ)に入り込み、 こちらの世界には戻りたくないと思う。 そこで、少年は死んだ佐伯さんと会い、自分がカフカ少年を捨てたのは、恐怖から逃れるためであったこと、 カフカ少年を捨てたのは間違いであったことを伝えられ、自分のことを覚えていてほしいから もとの世界で生きていきなさいと諭されて戻ってくる。 少年はこの世界で生きていくことを決心する。 サイコパスなるものからの呪いと決別し、死んだ母から必要とされていることを糧に生きていけると感じたのだろう。 成長物語ともいえる。 読んでいくと、思いもつかない方向にストーリーが展開していく。 そこがこの小説の魅力の一つかもしれない。 そして最後まで読んでも謎は謎として残されたままである。 あえて過剰な説明をしない、村上春樹流の小説の書き方だと思う。 音楽好きとして、気がついた点。 映画「ノルウェイの森」の音楽はレティオヘッドのジョニー・グリーンウッドが担当していたが、 カフカ少年のMDウォークマンには、レディオヘッドのキッドAが入っている。 この世とずれた異様な世界の雰囲気が小説にとても合っている。 | ||||
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村上春樹の著作を全て読破したわけではないですが彼の最高傑作は「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」だと確信している。本作は2番目に面白かった。実に楽しく読みました。私としては小説は読んでいて楽しければそれで良いのです。出来不出来に云々言う必要はないでしょう。 | ||||
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ノーベル文学賞、次回こそ受賞して欲しいですね!!!(^_^) | ||||
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ノーベルくん発表まで3時間か、、、。 まあ、皮剥ぎボリスとか、国境の南とかの 功績だけでもノーベルくんに値するわけやけど。 個人的には、翻訳家・エッセイスト・インタビュイーとしての存在感のほうが大きく、そちらのほうがお世話になってるんだよなあ。←知らんがな。 仮に受賞したとしたら、これほど(文章が)平易で大衆に支持されてる作家としては初であり、前代未聞、空前絶後となるやろうなあ。 まあ、ノーベルくんも変わりつつあるから、奪取する可能性は常にある。 で、ニューヨークタイムズの批評家ミチコカクタニさんが地団駄ふんで「ノーベル賞も地に落ちたわねっ」と逆ギレしだすっていう。 そんなことどうでもいいんだが、 「村上春樹なんてキザだから大キライよっ」 って言ってたあの娘の言葉をそろそろ解析せんならんのよなあ。 気障とは何か。 なぜ気障なのか。 どのように気障なのか。 気障であることの功罪。 気障の機能。 などをクリアにしてワクに嵌める方向で。 まあ、基本的には「バリアーを張る」っていうことなんやろけど。 ファン以外(これも大衆)の拒絶反応、あと多数派の女の子たちが毛嫌いする理由、などなど。 そっちを掘ったほうが、世界的作家になった理由を説明する内田樹さんの方向性より、深そうじゃない? | ||||
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結局よくわからない。 この主人公は何なんだ。 始めは家出した少年の青春ストーリーかと思ったらどうやらそうではないらしい。 猫としゃべる老人や奇妙な殺人事件、そして空から魚。 現実にありえなさすぎて少しついていけません。 中途半端にファンタジーな気がします。 それでも文章としては読みやすく情景などがイメージしやすいのはよかったです。 んーでもこれで下巻を読んでスッキリするのか、考え物です。 | ||||
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やはり著者の文学の一貫したテーマであろう、「孤独」がこの物語でも語られている。 カフカ少年とナカタさんの2つの物語が交互に綴られ、物語は進んでいくわけだが、それはある意味で背反性、ある意味では繋がりを感じる。 15歳という現実的な物事の捉え方を覚え、性的な意味でも成長期にあたるこの複雑な年齢。 それにしてはカフカ少年は幾分、いや大分成熟しており、孤独に対して端正さがあり、考えには芯がある。家出をする課程での成長ももちろんあるが、大人びすぎていると思う。 大島さんやカーネルサンダーズ等、シュールさや斬新さのある登場人物がどの作品よりも登場しているように僕には感じた。それがまた真剣な面白さなので、一層楽しめると思う。 あの深い森は、思うに村上春樹の世界観で言うところの「あっちの世界」なのだろう。 カフカ少年は長い冒険の中で苦しみ、葛藤し、その森に足を踏み入れる事になるが、ある出来事がきっかけで退屈でねじ曲がった現実の世界へ再び戻る事を決心する。 カフカ少年の影であるカラスは、少年自身の心の声だ。それは思春期独特のものだ。 カフカ少年が甲村図書館で本のページをめくり、時折大島さんや佐伯さんと言葉を交わす毎日。15歳で経験するには達観しすぎているが、それはなんだかとても孤独で、静かな悲しみにも似た感情を僕に抱かせた。 切ない歳である事は間違いない。 | ||||
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まず主人公いて、その周りの登場人物、それにまつわる出来事、環境。 物語を読み進めるうちにそれらの独立した点と点が、関係性という線によって形が作られていく。 そして霧が晴れるように物事が解決、締まる。その展開にハラハラドキドキ… 一般的に一気に読んでしまう小説とはこのようなスタイルのものが多いと思います。 しかし上記のような小説を好まれる方には、海辺のカフカはおすすめできません。 読むことができたとしても、すっきりできるポイントは無いであろうし、あまりおもしろいと思わないのではないでしょうか。 村上春樹の小説に多用される描写は、純粋に物質や事象を見つめ本質を描き出してると思います。 聞きなれないフレーズも、刻一刻と変わりゆく状況の移ろいを的確に表現するために必要なものなのでしょう。 海辺のカフカでは、特にそれを強く美しく感じました。 タフな15歳の少年、大島さん、ナカタさん、星野青年…登場する人物の全てが村上ワールドの住人で 「こんな奴現実にいね~わ」とツッコミを入れたくなります。しかし、現実離れした状況に置かれている彼らの言葉のひとつひとつに 今現在の日常を生きている自分に深く突き刺さり、交錯する瞬間がありました。 「起承転結」が事実としてわかりやすく提示されない物語です。結末にたどり着くために読み進めることはないかもしれません。 しかし彼らのやりとり、起こす行動のひとつひとつが物語として完成しています。 彼らは、自分の身に何が起こったとしても、事象に寄り添い、受け入れます。 他人はどうだとか、一般的な物差しや良し悪しで自分の身に起こったことを語りません。 何が起こったとしても、たとえ何も起こらなかったとしても、自由です。 自分の手から離れてしまったことでさえも、自分の意思で決めることができるんだ。そんなことを思いました。 この本の登場人物たちは、生きる姿勢がとても美しい。 純粋で、しなやかで、悲しい。彼らは強く「自分の人生」を生きたと思います。 読み終えた後は出会ったことのない言葉で頭がいっぱいでとても幸せな気持ちでした。 きっとまた何度も読み返すと思います。 というわけで星5つです。 | ||||
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カフカ以降現在に至る村上春樹の小説は複数の話が交互に展開されるなどの共通点があると共にミステリアスなテーマを少しずつ展開する中で、いつかあっと思う様な秘密のベールが開けられる。人の心はいつも物悲しく、空しく、そんな心を幻想的で妄想的な精神世界へ村上春樹は誘ってくれる。道徳的でもなく、善悪でもない心の世界が展開されている。まるで定まる場所を知らない現代人の精神の彷徨がそこにシンクロナイズしている。 | ||||
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不満なしーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー | ||||
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独特の村上作品にも、少しなれてきて、下巻では次の展開がほぼわかってきました。 | ||||
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友人がいいと言ったので 私も読むことにした。 お勧めどうりよかったです。 | ||||
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友人の推薦で購入、購読しました。 一生懸命読んだ、よかった。友人に感謝。 | ||||
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青春の一冊として自分の中で高評価の本です。 ナカタルートとカフカルートがありますがどちらも面白いです。 どうして日本人受けしないのでしょうね。 不思議です。 稚拙な文章と難解な現象が出てくるからかな。 英文で村上さんは書いていると思うので表現が簡単になるのはしょうがないと思うんです。 それをまともに受け取ってはお門違いになるのでは? 素直に面白いと思うんだけど…。 みんなのコメひどいよ…。 | ||||
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大層面白く&愉しく読ませて戴きました。大変ありがとうございました。 | ||||
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様々な伏線が散りばめられた上巻です。情景が浮かぶし登場人物も多くないので時系列さえ押さえておけば読みやすいと思います。 ミステリアスで引き込まれる。 カフカ少年の冷静で無駄のない立ち振る舞いは20代半ばくらいを感じさせる。 森の中の、太古から生きる植物たちの本当の姿、怖さを描いた情景が特に好きです。 ナカタさんで和みます。 クラシックも聴きたくなりますね。 | ||||
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15歳の家出少年、田村カフカと、少年時に記憶を失った初老の男、ナカタ。全く何の関係もない、不思議な話が交互に語られ、近づき、やがて絡み合っていくのは「1Q84」と同じ手法で、先が楽しみ。まだ上巻を読んだだけなので分からないけど、全部謎解きがないのが村上流だし。 | ||||
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