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国境の南、太陽の西
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国境の南、太陽の西の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 21~27 2/2ページ
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東京でJAZZ喫茶を経営する主人公が,初恋の女性と偶然に出会い,不倫をする,というと下世話な感じだが,そういう話し。主人公も,設定も,すごく洒落た感じで,読みやすい。ただ少し情に流され気味,センチメンタルな方向に流されているという感じがあった。希望のある結末に行くともっと良かったと思う。 | ||||
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この作品は 村上ファンには概して評判は良くない。「陳腐だ」とか「スノッブすぎる」であるとか言われいると思う。実際に読んでみてどうか。 確かに「独創性」に満ちふれた作品とは言い難いかとは思ってしまう。設定、ストーリーも どこかで聞いた事があるようなデジャヴュを覚えてしまい村上であれば もう少し「ひねり」であるとか「奇妙な味付け」であるとかが出来たような気もするのだ。そう言う意味で 器用さだけが目に付くような作品といえば そう言えるかもしれない。 村上が発売当時どこかのインタビューで不評を認めた上で 「5-10年後にもう一度 この作品を読んでみて欲しい」と発言していた記憶があるが その5-10年後である今日読み返しても まだ 僕には「解らない」としかいいようが無い。まだ時期尚早なのかなあと思う次第である。 最後に念のため付け加えますが 僕は この作品は 結構好きです。 | ||||
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子供の頃家が本屋をやっていたのでこの本が入ってきた時にはタイトルと共にその装丁が一番印象に残った。ついていた帯もまだ覚えている。だからってその時読んだわけではないんだが。それから何年かしてやっとこの本を読むようになった頃、あまり抵抗なく「そんなこともあるなぁ」と思う自分に対して、歳をとったと感じてしまった。また何年か後にこれを読んだら感想はまた違ったものになる気がする。 | ||||
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最初読んだときは、「ノルウェイの森」のダメなバージョン、という印象しか持ちませんでした。80年代の村上春樹を読んできたためか、彼の本はこうあるべき、と私が勝手にイメージを投影してしまっていたのだと思います。接し方を変え、フェアな態度で読んでみると、この本の良さがいろいろと見えてきます。何人かの女性が登場するわけですが、彼女たちは「僕」を理解しえない、という諦念と、彼女たちとの関係性においてしか自己の存在を規定できない、という確信がないまぜになった、「僕」の心の奥を見ていくのは不思議な感覚です。誰しもが似たような経験を持っているのではないでしょうか。読んでいると、自分自身の人生を振り返させられ、心の平静を保ち続けるのが難しい、という意味では良い小説だと思いますが、作り物っぽい印象が拭いきれないのが残念です。 | ||||
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さほど鮮烈なかんじを受けなかった。ボク自身、自分のことを語るときも「ひとりっこ」というキーワードははづせない。この物語の主人公の"ボク"もそうだし、物語中の小学生の頃の思い出の女性もそうでこれまた「ひとりっこ」である。ひとりっこであることが、この小説においてなにか示唆的な緊張感を与えているのは、お互いの関係性の源泉となるべき共通項である「ひとりっこ」が、斥力として作用しかえって、彼女とボクを遠ざけてしまっている点だ。島本さんと数十年ぶりに再会し、濃蜜な時間を戯れてるボクにとっては彼女がイマまで経過した時間の流れを逆流する結果になってしまったとしても、決して、彼女をきづつけることはないだろうという確信めいたものをかんじる。この、特別な既得権益をもつ彼らにとって、世界は流動的に変容し適応不可能なものであったとしても、日常のもつ残虐性みたいなものを突破できる”力”が内包されていると確信する。<今のボクという存在になんらかの意味を見出そうとするなら、ボクは力の及ぶ限りその作業を続けていかなくてはならないだろう> | ||||
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別にたいした本ではないと思うし、余計な部分が長すぎるとは思うけど、構成を含めて必要な長さに感じさせるところが作者の上手さなんだよなぁ。ディテールに全然リアリティがなく、それだけいっそう奇妙な“空中庭園”を感じさせる。「でも僕は時間をかけて、自分が口にするべき言葉を見つけ出した。」と、ここで見つけられた言葉が、それにふさわしかったかどうかはわからない。それでも、「 どこでもいいから、二人で行けるところまで行こう。そして二人でもう一度始めからやりなおそう。」なんて気持ちになることが、自分にもなかったとはいえないなぁ。 | ||||
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紀伊国屋、ブルータス、BMWなどの具体的な店名、商品名などがいつになく登場する。その意味で、村上作品のなかでは異色な感じを受けた。 しかし、根幹はやはり「喪失」というテーマで貫かれており、いつも通りの醍醐味を味わえる。 | ||||
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