ノルウェイの森

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評判

ノルウェイの森の評価:

3.82/5点 レビュー 818件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.82pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1,951件 601〜620 31/98ページ
No.1351
(5pt)

何一つ確かなもののないこの世界で・・・

何一つ確かなもののないこの世界で、それでも何かを求めて浮遊している感覚を描いている。 高校生の一番精神的に揺らいでいる時に出会った小説。 Radioheadと共に今でも大切にしている。 『ノルウェイの森』
ノルウェイの森(下) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(下)より
4062035162
No.1350
(5pt)

低評価する人の感性を疑います

随所に魅力が散りばめられた素晴らしい小説です。細やかな感性をお持ちの方におすすめいたします。本は電車の中やパスタを茹でる間に読む暇つぶしの道具とお考えの方、娯楽的大衆小説しか読んだことがない方にはおすすめしません。そのような方は有名な純文学作品をある程度読み自分で文章を言葉のレベルから読解できるようになってからこの作品をお読みください。この作品に低い評価をしている方がかなりの数いらっしゃるようですが本当に読んだのか疑問に思います。どんな意見を持つかは人それぞれ勝手です。人は本を選びますが、本の方でも人を選んでいるのではないでしょうか。この作品を罵倒する前に自分の能力、感性に疑問を持って欲しいです。
ノルウェイの森(下) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(下)より
4062035162
No.1349
(2pt)

言語明瞭意味不明瞭

私にとって初めて読んだ村上春樹の作品。最初は何だこれ、日記みてえだな、と思ったが、上巻の3分の2を過ぎる頃から徐々に面白くなってきた(凄く、というわけではなく、まぁそれなりに)
何て言うか、ファンタジーっぽい。主人公が最初に直子が入っている施設に行ったときの描写とか特に。主人公と緑との会話とかも何か現実的な気がしなかったし。そう、全体を通して言えるのは透明と言うか空気のような、実体のなさ感。寓話っぽさ。直子をメンヘラにするのも都合良過ぎる。それなら何でもありになる。実際そういう扱いだし。これが村上春樹の実体験を元に書かれていないのなら、結局何が言いたいんじゃおまえは?で終わりである。読み終わって何も得るものがない。
この内容で上下巻合わせて1000万部売れたなんて信じられない。集団ヒステリーのようなものか?何で村上春樹がノーベル文学賞候補になるのか?さっぱりわからない。
あと皆さんが多々言及されている性描写ですが、私的には別にどうってことなかったですよ、エロくも何ともないという意味で(むしろエグい。エグくて興醒めする) でも中高生に読ませるのはどうかと思いますが。
ノルウェイの森(下) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(下)より
4062035162
No.1348
(4pt)

心豊かな2日間を過ごせました

もし、「ノルウェイの森ってどんな小説?」とか、「面白いの?」と友達に尋ねられたら、上手に説明する自信はありません。 どんな小説だったのか、読み終えた今でも消化しきれていません。 面白いのかどうかといわれれば、伊坂幸太郎の「ゴールデンスランバー」のほうが確実に面白いです。 でも、美しい状況描写、一風変わったセリフ回し、全体的に漂う退廃した雰囲気に飲み込まれ、2日間没頭してしまいました。 私はハルキストではありませんし、今後も積極的に村上春樹の小説を読む意思はありませんが、彼の魅力に取りつかれている人たちの心の一端をなんとなく理解できた気分になりました。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.1347
(5pt)

「小説を読むことは、他人の傷口を覗き込むこと」

他人の傷口を見たい、という要求は、どこから来るのだろうか。

傷は、皮をやぶり、肉を抉(えぐ)り、組織を露呈する。すぐに、血の溜まりができていく。

60年代に、学生たちによる「全共闘」運動が起こった。「団塊の世代」
と呼ばれる突出した人口は世間の注目を浴びた。
鎮圧されたり、内ゲバなどで、次第に下火になっていった。

それから、20年が経ち、団塊世代の彼らは社会の中心となり、
80年代に、中規模の「全共闘ブーム」が起こった。

「戦中派」や「全共闘」でもなく、何を言っても、怒らない、
何を考えてるのか、わからない、「新人類」という言葉が流行った。

写真週刊誌や、裏事情スクープ雑誌などで、ヒーローの正体が暴かれ、
ブームも下火になった。

そのころ、「ノルウェイの森」が、発表された。
赤(上)、緑(下)の表紙のデザインで、これに金色を加えたら、
「クリスマスカラー」になる。
この小説は、売れに売れて、社会現象になった。

ベストセラーだから、読んでみるか、と言う人が多い、ということが、
レビューを読んでみて、わかった。

「昔の人も、地味に、なやんでいたんだな」

ということが、わかるだけでも、読む価値は、あるんじゃないかな?
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.1346
(5pt)

ヤリチン

ストーリーは、ヤリチンの主人公がやりまくって、挙句に「僕は孤独だ」とつぶやくだけ。 文章技術は、お洒落で40年以上経っても色あせない。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.1345
(1pt)

イケメンではないけど、ウィットに富んだ知的な会話ができて女性にモテるボク

高校のとき、担任の先生(女)が「人生で一番好きな一冊」としてあげた本作。「ちょっと表現が過激でみんなはびっくりしてしまうかもしれないけどいつか読んで欲しい」と大学生になったとき、機会があって読んだ。
結果、全く良さがわからなかった!イケメンではないけど、ウィットに富んだ知的な会話ができて女性にモテるボク他の作品にもよく出てくるこの「孤独だ」とかほざいる主人公って村上春樹自身だよね?メンヘラと奔放な女性との間で揺れ動くボクwww こんな気色悪い自己投影耐えられない(笑)!最後のオバハンと致すシーンとか吐き気w 「僕も同じこと考えてました」とかw ギャグか?ギャグなのか!?
尊敬してた先生だけど、その先生と同じ年代になった今、一番好きな一冊としてこの本をあげる先生の感性は到底理解できない。私とは全く違う感性の元で生きている別の人種ってことがよくわかった(笑)
でも、先生のことは今でも大好きです。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.1344
(5pt)

いい感じです。

小説家の確かな腕前を示す手の込んだ描写力、物語と自然に連動した場面転換、詳細に説明しながらゆっくり進める部分と思い切った場面の省略や結論をポンと先に持ってきたりする緩急のテンポの対比、一貫してわかりやすく読みやすい文章、多くの暗示。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.1343
(5pt)

最初は勢いだけで読むべき小説。

この小説をはじめとする村上春樹氏の小説で、ハルキストなる方々とアンチの方々は登場人物の行き方を論理的に説明したがるが、これほど論理的分析のむなしさ、寒々しさを呼び込んでしまう小説も、日本小説史上まれであろう。それなのに、いや、それだからこそ圧倒的な陰影の深さ、感性的情報量の多さには甚だ驚くしかない小説であるという既視的でくっきりとした事実もまた、忘れ去るわけにはいかないのだ。論理的・心理的分析以前の、「現代文」のセンスだけで書ききったが、「偶然(の美点)」が味方して奇跡的な特大ホームランをかっ飛ばしてしまったような文章なのだ。この書には、小説の舞台が’60年代終わり前後とはいえ、「バブル期」の東京の(そして日本の)、実際にはそれほど表面上ギラギラしていないが、しかし充実し高揚したひとりひとりの情感が永遠に記念碑のように刻み込まれているのである。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.1342
(4pt)

若者の悩みを単純化させた小説

誰もが悩んだり考えたり、でも答えなんてない そんな生とか死とかをテーマにした作品。 性的な描写がストレートに表現されすぎて、ポルノ小説かと思うくらいだが、 正直に、思いの丈を真っ直ぐに書くとこういう作品になるのかなぁ。 展開が単純な気もするが、 著者があえて、若者の悩みの焦点をはっきりさせ、 内容を分かりやすく書いた作品だと思えば、まぁ許せる範囲内かな。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.1341
(3pt)

やはり、短編集が好きかな

この作品を読んで率直に思ったこと、 村上春樹は短編集でこそ真価を発揮する。 長編は何編か読んだ事はあるが、自分としては この作品が一番アクが強く、読んでいて陰鬱としてくる。 村上春樹の暗い部分が出ているのかなと。 村上龍の様な気だるさに通ずる物を感じた。 言い方は悪いが良くも悪くも邦画でありがちな だらだらと暗くジメジメとした男と女の情愛のもつれを描いた B級恋愛ドラマの様だった。 明るくシュールな世界が好きな私には些か重たかった。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.1340
(1pt)

なんなのかな、この小説?

今更、手を出さなければよかった。 まだこれからだ、と我慢して読んでいたけどつまらない。 こんなに有名な小説なのにおかしいなぁ、私の読解力ではわからないのかな? おかしいな待てよと、初めてレビューをみたら意外や意外、そう感じるのは私だけじゃない、そういう小説なのだとわかった。 なんでも最後まで読んでみるほうだけど、これはかなわない、ただつまらないとかのレベルではなく何の為に時間を使ってるのかわからなくなりました、もう読みません。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.1339
(2pt)

言語明瞭意味不明瞭

私にとって初めて読んだ村上春樹の作品。最初は何だこれ、日記みてえだな、と思ったが、上巻の3分の2を過ぎる頃から徐々に面白くなってきた(凄く、というわけではなく、まぁそれなりに)
何て言うか、ファンタジーっぽい。主人公が最初に直子が入っている施設に行ったときの描写とか特に。主人公と緑との会話とかも何か現実的な気がしなかったし。そう、全体を通して言えるのは透明と言うか空気のような、実体のなさ感。寓話っぽさ。直子をメンヘラにするのも都合良過ぎる。それなら何でもありになる。実際そういう扱いだし。これが村上春樹の実体験を元に書かれていないのなら、結局何が言いたいんじゃおまえは?で終わりである。読み終わって何も得るものがない。
この内容で上下巻合わせて1000万部売れたなんて信じられない。集団ヒステリーのようなものか?何で村上春樹がノーベル文学賞候補になるのか?さっぱりわからない。
あと皆さんが多々言及されている性描写ですが、私的には別にどうってことなかったですよ、エロくも何ともないという意味で(むしろエグい。エグくて興醒めする) でも中高生に読ませるのはどうかと思いますが。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.1338
(5pt)

読みやすい青春小説だと思う

大学の授業の感想レポートでこの作品を読ませていただきました。
僕は今まで、アフターダーク、海辺のカフカ、ねじまき鳥のクロニクルを読んでいて、今作で村上春樹さんの小説は4作目です。
読む前、ノルウェイの森は、春樹さんの中でも特徴といえる抽象的な心理描写や何処か空想、潜在的世界に急に行ってしまう、などの読みにくいタイプの小説なのではないのかという、先入観がありました。(僕の周りやネットの評判そう思っていました)
しかし、読んでみると、18〜22歳で起こる子供から大人にならなければならない社会への同化、抑圧、東京という都市に上京しての他人との人間関係、それに伴う自我の変容、ストレスなどが、この作品では描かれ、この経験はオンタイムな僕は共感を持てる部分がありましたし、誰しもが共感を持てる部分が少しはあるのではないでしょうか?
そして、この小説は村上春樹さんの作品の中でも読みやすく、分かりやすいように僕は感じました。何故ならこの小説では年齢、性別、経歴、様々な立場の人物が自分の昔の話、思想を話します。その話はこの小説が進むにつれ、主人公の様々な部分に関連付けられ、読んでいるとその話が浮かんできます。ページ数も上下巻合わせ650程でしょうし、ちょうどいいぐらいだと思います。
確かにこの作品の主人公は、春樹さんの作品の中でもネガティブで病んでいる方です。病んだ人もよく出てきます。しかし、今の行き過ぎた資本主義(ネオリベラリズム資本主義)SNSなど、ネットによって監視社会化している現代に生きる僕たちにとってこのような病んだ人々は無関係で、理解できない人、共感出来ない人は余りいないのでしょうか?
春樹さんの文章力は高いですし、日本の都市化が進んだ時代の青春小説として一度読んでみてもいいのではないかと僕は思います。
拙い文章ですみません。最後まで読んでくれた人はありがとうございます。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.1337
(2pt)

言語明瞭意味不明瞭

私にとって初めて読んだ村上春樹の作品。最初は何だこれ、日記みてえだな、と思ったが、上巻の3分の2を過ぎる頃から徐々に面白くなってきた(凄く、というわけではなく、まぁそれなりに)
何て言うか、ファンタジーっぽい。主人公が最初に直子が入っている施設に行ったときの描写とか特に。主人公と緑との会話とかも何か現実的な気がしなかったし。そう、全体を通して言えるのは透明と言うか空気のような、実体のなさ感。寓話っぽさ。直子をメンヘラにするのも都合良過ぎる。それなら何でもありになる。実際そういう扱いだし。これが村上春樹の実体験を元に書かれていないのなら、結局何が言いたいんじゃおまえは?で終わりである。読み終わって何も得るものがない。
この内容で上下巻合わせて1000万部売れたなんて信じられない。集団ヒステリーのようなものか?何で村上春樹がノーベル文学賞候補になるのか?さっぱりわからない。
あと皆さんが多々言及されている性描写ですが、私的には別にどうってことなかったですよ、エロくも何ともないという意味で(むしろエグい。エグくて興醒めする) でも中高生に読ませるのはどうかと思いますが。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.1336
(5pt)

読みやすい青春小説だと思う

大学の授業の感想レポートでこの作品を読ませていただきました。
僕は今まで、アフターダーク、海辺のカフカ、ねじまき鳥のクロニクルを読んでいて、今作で村上春樹さんの小説は4作目です。
読む前、ノルウェイの森は、春樹さんの中でも特徴といえる抽象的な心理描写や何処か空想、潜在的世界に急に行ってしまう、などの読みにくいタイプの小説なのではないのかという、先入観がありました。(僕の周りやネットの評判そう思っていました)
しかし、読んでみると、18〜22歳で起こる子供から大人にならなければならない社会への同化、抑圧、東京という都市に上京しての他人との人間関係、それに伴う自我の変容、ストレスなどが、この作品では描かれ、この経験はオンタイムな僕は共感を持てる部分がありましたし、誰しもが共感を持てる部分が少しはあるのではないでしょうか?
そして、この小説は村上春樹さんの作品の中でも読みやすく、分かりやすいように僕は感じました。何故ならこの小説では年齢、性別、経歴、様々な立場の人物が自分の昔の話、思想を話します。その話はこの小説が進むにつれ、主人公の様々な部分に関連付けられ、読んでいるとその話が浮かんできます。ページ数も上下巻合わせ650程でしょうし、ちょうどいいぐらいだと思います。
確かにこの作品の主人公は、春樹さんの作品の中でもネガティブで病んでいる方です。病んだ人もよく出てきます。しかし、今の行き過ぎた資本主義(ネオリベラリズム資本主義)SNSなど、ネットによって監視社会化している現代に生きる僕たちにとってこのような病んだ人々は無関係で、理解できない人、共感出来ない人は余りいないのでしょうか?
春樹さんの文章力は高いですし、日本の都市化が進んだ時代の青春小説として一度読んでみてもいいのではないかと僕は思います。
拙い文章ですみません。最後まで読んでくれた人はありがとうございます。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.1335
(2pt)

言語明瞭意味不明瞭

私にとって初めて読んだ村上春樹の作品。最初は何だこれ、日記みてえだな、と思ったが、上巻の3分の2を過ぎる頃から徐々に面白くなってきた(凄く、というわけではなく、まぁそれなりに)
何て言うか、ファンタジーっぽい。主人公が最初に直子が入っている施設に行ったときの描写とか特に。主人公と緑との会話とかも何か現実的な気がしなかったし。そう、全体を通して言えるのは透明と言うか空気のような、実体のなさ感。寓話っぽさ。直子をメンヘラにするのも都合良過ぎる。それなら何でもありになる。実際そういう扱いだし。これが村上春樹の実体験を元に書かれていないのなら、結局何が言いたいんじゃおまえは?で終わりである。読み終わって何も得るものがない。
この内容で上下巻合わせて1000万部売れたなんて信じられない。集団ヒステリーのようなものか?何で村上春樹がノーベル文学賞候補になるのか?さっぱりわからない。
あと皆さんが多々言及されている性描写ですが、私的には別にどうってことなかったですよ、エロくも何ともないという意味で(むしろエグい。エグくて興醒めする) でも中高生に読ませるのはどうかと思いますが。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.1334
(5pt)

読みやすい青春小説だと思う

大学の授業の感想レポートでこの作品を読ませていただきました。
僕は今まで、アフターダーク、海辺のカフカ、ねじまき鳥のクロニクルを読んでいて、今作で村上春樹さんの小説は4作目です。
読む前、ノルウェイの森は、春樹さんの中でも特徴といえる抽象的な心理描写や何処か空想、潜在的世界に急に行ってしまう、などの読みにくいタイプの小説なのではないのかという、先入観がありました。(僕の周りやネットの評判そう思っていました)
しかし、読んでみると、18〜22歳で起こる子供から大人にならなければならない社会への同化、抑圧、東京という都市に上京しての他人との人間関係、それに伴う自我の変容、ストレスなどが、この作品では描かれ、この経験はオンタイムな僕は共感を持てる部分がありましたし、誰しもが共感を持てる部分が少しはあるのではないでしょうか?
そして、この小説は村上春樹さんの作品の中でも読みやすく、分かりやすいように僕は感じました。何故ならこの小説では年齢、性別、経歴、様々な立場の人物が自分の昔の話、思想を話します。その話はこの小説が進むにつれ、主人公の様々な部分に関連付けられ、読んでいるとその話が浮かんできます。ページ数も上下巻合わせ650程でしょうし、ちょうどいいぐらいだと思います。
確かにこの作品の主人公は、春樹さんの作品の中でもネガティブで病んでいる方です。病んだ人もよく出てきます。しかし、今の行き過ぎた資本主義(ネオリベラリズム資本主義)SNSなど、ネットによって監視社会化している現代に生きる僕たちにとってこのような病んだ人々は無関係で、理解できない人、共感出来ない人は余りいないのでしょうか?
春樹さんの文章力は高いですし、日本の都市化が進んだ時代の青春小説として一度読んでみてもいいのではないかと僕は思います。
拙い文章ですみません。最後まで読んでくれた人はありがとうございます。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.1333
(3pt)

村上春樹はバターの味

私にとって2作品目の村上春樹。翻訳家としての彼の力量を買っていて、彼自身の創作に挑んでみるのだかハルキストへの道は険しい。セックスの描写は体操のようで私の好みではない。過激なセックスと壊れていく恋人、、、映像なら「ベティブルー」小説なら「赤い髪の女」であると断言しよう。

私はこれは単純な恋愛小説だとは思わない。恋愛は暗喩でしかなく、革命という軸を喪失してしまった世代の傷みを描いているのだと思う。学生運動の描写は遠景のようにしか出てはこないけれども。同世代とも共有できる精神を持てなくなった若者が心の飢えを抱えつつ性的にも放浪しながら自分の位置を確かめて行く。

漱石の「三四郎」はたいした事件も無く、会話も描写も行間を読ませるが、村上春樹は事件山盛り、たっぷりバターを塗ったパンのような描写、そして豊富な会話、、、対極の青春小説だと感じた。早稲田で演劇を学んだことの影響かとも思えた。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.1332
(5pt)

決して薄っぺらな雰囲気小説などではない

この小説は多くの方々が暇つぶしに読んでいるような娯楽的大衆小説ではない。そのためこう言った純文学作品を真剣に読んだことのある人、読みたいと思っている人、文学を解する心の持ち主にしかお勧めできない。

先に断っておく私は村上春樹の作品は全て読んでいるが彼の小説、考え、ライフスタイルに陶酔する浅はかで愚かなハルキストではない。村上春樹の作品を読んだはいいものの考えることをせずにただ「この小説は考えるものじゃなくて感じるべきものなんだよ」などと戯言をかましている彼らハルキストを私は厳しく非難する。だがこの小説を読んで考えることはもちろん世界観や登場人物の心情を感じ取ろうとさえせず、ただただ理解できなかったと非難をする輩はさらに厳しく非難し罵倒さえし文学を読むに値しない者とみなす。彼らノルウェイの森を非難する者はにわか読書家か間抜けな機械じかけやろうだ。
この小説は決して雰囲気小説などではないではない。官能小説でもない。情景描写はもちろんのこと登場人物の一挙手一投足一言一句にさえ全て意味がありそれが読み取れる。
多くの人々が薄々でも理解しているだろうが、この小説で重要視されていることの一つが生と死である。この小説は途中多くの人が死ぬ作品である。その点を非難する者も少なからず見かけるが、西洋文化が多く流入してきた近代以降では小説には主題というものがつきものとなっており、主題無きもの文学にあらずといった考えが今でも文学の大前提となっている。このノルウェイの森の作品中多くの死者が出ることはいた仕方ないことである。また「なぜ彼らが自ら死の道を選んでしまったかわからない薄っぺらなストーリーだ」などと言う意見も聞こえるがそんな意見を言う者が浅はかである。確かに作品中それぞれがいかにして死にいたってしまったのかは、直接的には書かれていない。だが彼らの言動や過去、人間関係について書かれている部分を読めば大した想像力を駆使せずとも理解できるはずである。例えば直子とキズキの関係を読めばキズキの死の意味が、キズキの死後過去を踏まえて直子とワタナベの関係を読めば直子が死に至った理由が大方理解できるはずである。またワタナベが生きてはいるが死というものに取り憑かれあの世に片足を突っ込んだ状態でいたということもわかるであろう。そしていかにして生の世界へと無事戻ってきたかもわかり、ワタナベを生の世界に繋ぎ止めてくれていた緑の存在が大きいということもわかるだろう。そしてこのワタナベが半分死の世界いたことと緑の役割を考えれば最後のシーンのワタナベの台詞の意味も自ずと理解できる。
この本の装丁は村上春樹自らが手がけたものだという。これは考えすぎかも知れないが、本文中での「生は死の対極としてではなく、その一部として存在する」という箇所と緑の「私ね、ミドリっていう名前なの。それなのに全然緑色が似合わないの。変でしょ。そんなのひどいと思わない?」という台詞、緑が作品中で生の象徴のように力ずよく書かれているところから、この本が上下巻緑と赤で装丁されいる意味が見えてくるように思える。
題名について「ビートルズのNorwegian Woodっていうのは本当はノルウェイ産の木材っていみなんだよ、だからこの題名は間違っている」などとインテリを気取っている輩も見かけるがそんな意見は愚の骨頂、アホの極みとしか思えない。本文を読めば作者がなぜ敢えてこのノルウェイの森という日本語訳の題名にしたかがわかるだろう。本文中で直子が言っている。そしてこの題名の意味するところがこの作品全体を包み込む空気である。ほとんどの文学作品について言えることだが作者がどのような意図を持って如何なる題名をその作品に付けたかと言うことは読者として必ず理解しなければならない重要な点のひとつである。
村上春樹作品の多くに認められるところだが、この作品もまた歴史や神話、小説などからの影響が見て取れる。例えば、ワタナベが直子を訪ねて阿美寮へと赴く箇所などは日本神話のイザナギ・イザナミと重なるように思える。しかし村上春樹の小説ではギリシャ神話からアイデアを得た作品も見られるので、ここはイザナギ・イザナミではなくオルペウスの方かもしれない。また緑がワタナベに語る完璧なわがまま、愛についての箇所は村上春樹も日本語訳している「おおきな木」という絵本と共通するところが見て取れる。
村上春樹の小説はクセが強いとも言われている。作品全体を好きになることは難しいかも知れないが、たった一行の言葉や登場人物のキャラクター、作品中で使用されるグレート・ギャツビーなどの小説や音楽など部分部分で誰もが惹きつけられる好きになれる箇所があること間違いない、だから作品全体を嫌いになることも難しいだろう。細かな魅力が随所に、散りばめられた至高の一冊であると私は思う。
最後に、映画ノルウェイの森は見るに値しないとんでもない駄作であることをここに高らかに宣言しよう。監督がこの小説をちゃんと読んだことがあるのかさえ疑わしい。評価できるところと言えば緑の役を水原希子にしたところだけだ。あの映画は腹立たしいことこの上ない。小説よりも先に映画を観てしまった人々が可哀想だ。原作を読む機会を多くの人から奪った無価値の愚作である。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681