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世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド



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世界の終りとハードボイルド・ワンダーランドの評価: 4.24/5点 レビュー 267件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.24pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全216件 181~200 10/11ページ
No.36:
(5pt)

傑作に間違いなし

 二つの話が交互に語られ、リンクしあっている。これほどのクオリティの小説を書ける現代作家はおそらく村上春樹しかいないのではないでしょうか?奥が深く、比喩にあふれている。人によっては何を言っているのかまったく分らない人もいることでしょうが、それでも読み進めてしまうのは村上さんの読ませる力がずば抜けているからに違いない。 「簡単な言葉での奥の深い話」という感じがする。ときどきカタカナの聞いたこともない単語がでてくるものの、それ以外は普通の自分たちが使う言葉と大差がない。ただ村上さん独特のリズムで使われていると、何か含蓄のある言葉のように見えてしまう。 村上春樹は最高の作家の一人であることに間違いありません。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
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No.35:
(5pt)

一番好き!

私が一番好きな小説が、この本です。まったくもって面白い!村上春樹さんは天才です!私が思うに、村上春樹氏の最高傑作!2つのストーリーが同時進行で進んでいき、やがて繋がりが見えてきます。その繋がり方をとてもきれいに、そして繊細に村上春樹氏は書いています。どうして「ノルウェイの森」といい、これといい村上春樹氏はこんなにも繊細かつきれいな表現で書くことができるのでしょう・・・。もう、これ以上は書きません。他のレビューを見ても星5が連発させてるように、惹きこまれるということ。とにかくお勧めです。是非読んでみてください。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
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No.34:
(5pt)

村上春樹さんの中では一番好きだな。

僕がこの本を読み終えて思ったのは、世界の終わりとは自分が暮らしているこの世界の事ではないのかと思いました。村上さんは全ての小説を通して実体がなく、なおかつ何よりも僕たちに大きな影響を及ぼす私たちの集合意識である「何か」を言葉という限られた中で描こうとしているような気がしてなりません。僕は自分が「森の中」にいるのか、平穏で安らかな「世界の終わり」という町で暮らしているのか分かりません。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
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No.33:
(5pt)

「癒し」のスーパースター村上春樹

「ノルウェイの森」がバカ売れした頃、ベストセラーにはソッポを向き、どうせ女子供の読む本と村上春樹を無視していました。7年ほど前、仕事で追い詰められていた私に、ある女の子が「ノルウェイの森」をそっと手渡してくれました。いきなり、はまってしまい、順番に村上春樹を読み漁りました。「やれやれ」という言葉が僕に大きな癒しを与えてくれました。多くの男性村上春樹読者がそうであるように、この「世界の終わり...」が私のベストです。ゆったりとした展開から、後半のジェットコースターのような展開。精神的に疲れたとき、時々読み直しています。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
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No.32:
(4pt)

不思議な読書感覚

「くるくるくるくると坂をどこまでもどこまでも転げ落ちていくよう」な不思議な読書感覚は他の村上作品同様です。思わず先を読まずにはいられないおもしろさがあるということです。ただ主人公である「僕」が「何か」を「求め」て「不思議な世界」を「旅」するという展開は、村上作品の多くに共通するスタイルであり、この作品も同じなので、そういう捉え方をしてしまうと、やや新鮮味がないかなという気はします。逆にいうと、村上作品に触れたことがない方は、一つの典型として、本書から入ってみるのもいいかもしれません。ちなみに、一番初めに述べた不思議な読書感覚は、中盤から後半になって感じられるようになってくるので、最初はちょっと我慢が必要かもしれないです。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
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No.31:
(5pt)

色んなキーワードが隠れてる小説

二つの物語が進行する小説について「海辺のカフカ」より、個人的にはこちらの作品の方が好きですね。同時進行の小説は、話が一つに繋がった時は感激だけど(話の構造とか更に高度になるから、大変でしょうね)途中リンクするキーワードがででくる時はとても嬉しい。二つの話しの共通点は、重要な選択をしなければいけないこと。《ハードボイルド・・・》の方では、死か消滅かという事を目前として、私は今までは気づかなかった些細な事にも目がいったり、生きてる人殆どが味わった事のない心情の変化が、うまく描かれていると思う。《世界の終わり》では、影との論議は、普段私達がまさしく心の中で葛藤している様子を「影と僕」がうまく現していると思う。村上春樹さんの小説は、何回も何回も読み直したくなります。そうゆう小説って滅多にないですよね。ただストーリーを楽しむだけではなく、小説にこめられたメッセージや、寓意的な部分を読者がそれぞれ発見するんです。だから、きっと読んだ時の年齢や、日々育成する感性によって、違った読み方も見えてくる。でも最後には、必ず自分自身のことについて考えていると思います。私は先日、初めてこの本を読みました。まだ読破してません。(無論、ページに関していえば上下巻全部読みました)まだ、ほんの一部分しか読みきってないと思います。読み応えがある作品なので、何年もかけて読みたい小説です。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
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No.30:
(5pt)

村上作品でイチバンのお勧め!

とりあえず村上春樹さんの小説は長編、短編とも全て読んだと思います。その中でも一番好きな作品です。村上作品では「ノルウェーの森」や「羊をめぐる冒険」の方が知名度あると思いますが、この作品は一番のお勧めです。上下巻で圧倒的なボリュームですが、ついつい続きが気になって一気に読めてしまいます。ふたつの違う物語が同時進行して最後には・・・。当時この手法はとても新鮮でした。15年位前に単行本で読んで、最近文庫本で読みました。また機会があったら読み返したくなります。80年代の作品ですが、時代が変わってもいつまでも古さを感じさせないと思います。「村上春樹はちょっと苦手・・・」という人にもお勧めできます。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
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No.29:
(5pt)

ええの~

最初はちょっぴりワケワカメ(死語)でしたが、あとからクるね。こう、何と言うか、「がっつーん!」じゃなくて、じわじわと「くーっ!!!」って感じです。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
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No.28:
(5pt)

2つの物語の反復

一般に村上春樹の最高傑作と名高い、初の長編ストーリー。「ハードボイルド」な世界と「メルヘン」な世界が行ったりきたりの反復を繰り返すわけだが、ここに来て初めて春樹がしたかったことがはっきり出ているように思われる。他の長編もそうだが、村上春樹という作家は、一つの物語に二つの切り口を提示し、その切り口の無意識下の共同幻想をついている節がある。最もそれがはっきり出ているのが今作。ただ、そういうことを抜きにしても、村上春樹の作品は読んでいて面白い。世界の終わりの、あの狂気的なものがまったく感じられない、切なさ、悲しさと言ったらどうだろう。何かと言えば物知り顔で「春樹なんて」という人もいるが、彼は少なくとも日本に今までいなかった種類の作家であり、その存在価値は大きい。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
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No.27:
(5pt)

余韻が残ります

村上春樹は頭で考えたことを全部書いているのではないか?と思いながら読んでいます。こう書くと、とても個人的な内容なのではなか?と思われるかもしれないですが、不思議とそれを受け入れて読み、止まらなくなります。彼のそんなところが嫌いなのに好きなのかも。もう10年以上不思議と折に触れて読み返してしまいます。2つのストーリーが交互に展開するという冒険的な試み、それが最後にどう結びつくのか、接点を見つけると単純にドキドキします。思いつきで書いてるんじゃない?と思ってしまうような、何気なく交わされる会話や思考が、三次元的に自分の中に広がるような瞬間があります。それに惹かれて、ずっと手放せないでいるのかも。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.26:
(5pt)

圧巻の完成度

日本文学の金字塔の一つ。現実(?)の世界を生きるエンジニア的職業の男と幻想の都で動物の頭骨の夢を読み続ける男。この二層構造がそれぞれ徐々に立体感を高め、最後には・・。見事な着想とその構成。圧倒的なストーリテリング術。この作品の完成度を到達させた著者の技量は本当に賞賛。純文学とは「深刻さがつづられるだけのつまらないもの」、と思われがちだが、そう思っている方の認識を覆す力を持っている。『純文学なんて学校時代の国語授業でうんざり』、と感じている方にぜひ読んでほしい一冊。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.25:
(5pt)

村上作品最高傑作!!

かなり良いです。村上作品独自の抽象的な感じで。色々深読みすると読後も楽しめると思います。読みましょう。
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4101001359
No.24:
(5pt)

非村上ファンでも「面白かった」と言える本

「ノルウェイの森」を読んでも、「国境の南、太陽の西」を読んでも大して面白いと思えなかったが、これだけは違った。今まで読んだ全ての本の中でも間違いなく5本の指に入るし、人に勧めたくなる作品だ。私がどうしても村上作品を好きになれない要因である、女性との関係の描かれ方や、おしゃれすぎる飲食の情景でさえ、「世界の終わり」の幻想的な世界との対比によって、“日常”を構成する要素に見えてくる。そして、物語の結末。それまで、冒険活劇が繰り広げられてきた「ハードボイルドワンダーランド」の結末は、悲しくなるほど穏やかで内省的。主人公が手放さざるをえない“日常”を想ってなぜか涙が出た。もう一方の「世界の終わり」は、眠りから目覚めたような展開で、希望へとつながっていきそうな描写で終わる。絶対に、読み終わってもすぐには現実世界に戻れず、深い余韻にゆっくり浸りたくなる1冊だ。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.23:
(5pt)

本当におもしろい!!

「世界の終わり」と「ハードボイルド・ワンダーランド」。2つの世界は全く異質でありながら、2つの世界の物語は交錯していく。「世界の終わり」からみると「ハードボイルド・ワンダーランド」は魅力的であり、「ハードボイルド・ワンダーランド」からみると「世界の終わり」は魅力的である。どちらも、不完全でなにかが足りない世界。2つの夢のような世界には、現実であるかのような錯覚すら覚える。読み終えた時に、疲れとともに幸福を感じることのできる1冊である。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
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No.22:
(5pt)

2つの世界が同時進行、現時点での最高傑作

1つごとの章で2つのストーリーが同時進行するという革新的な手法で書かれている。現時点での村上春樹の最高傑作だと思う。何となく「メメント」を見た時の感覚に似たものを覚える読後感あり。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.21:
(5pt)

生き方と結末

 今まで私が読んできた本の中でこれほどに結末がよかった本はない。再読させるような要素を持っている。最初は二つの本に分けた方が良かったのではないかと思ったが、下巻に入って全てが一本につながり、これまでにない歓びを感じさせてくれた。 さて、余命があと24時間しかなかったならば、何をするだろうか。思いっきり遊ぶか、それとも、あえて抵抗をやめて静かにすごすか。「僕の生きる道」にも共通要素がある。あのように生き方が変わるかは分からないが、「異邦人」のムルソーと共に、かっこいい生き方のスタイルの教科書だと私は感じた。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
4101001359
No.20:
(5pt)

問題作ですね。

問題作ですね。読むと疲れますが、読んだほうがいいです。村上春樹の作品はいつも、ひとつの作品を読み終えてから次の作品を手にとる気が起こるまで時間がかかります。が、必ず次の作品を読もうという気が起こります。この作品は、読み終えてから次の作品を読もうと思うまでにかかった時間が一番長かったです。でも、次の作品を手にとったときの期待もまた最大でした。なんというか、内容についていくら説明してもそのものを読まないとわからない本だと思うので読んでください。核心を要約できない本なのです。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.19:
(5pt)

混じりあう世界

主人公(僕)の住むちょっと不思議な現実の世界と主人公の潜在意識の中の「世界の終わり」の二つの世界。 現実と仮想の二つの世界が少しずつ繋がりを持ちやがて二つの世界が混じりあう。 そのとき僕はひとつの決心を下さなければならない。 世界の終わりに残るのかそれとも、、
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.18:
(5pt)

この作品で彼はノーベル賞を受賞するだろう。

作品冒頭、巨大なエレベーターでポケットのコインを数える印象的なシーン。そして、金色の一角獣、ピンクの太った娘、老博士、夢読み、影、やみくろ、歌の消失した世界……作家の豊かな想像力を見せつける数々のキーワード。2つの話が並行的に語られるが、あまり気にせず本の順序通りに読み進めると、不思議なシンクロ感が味わえる。意表をつく結末も、読む者におおきな宿題を投げつけられたようで、私自身未だ折に触れて読み返してしまう要因かもしれない。最初、読み通せずに挫折してしまう人も、それだけ読み応えのある作品だと思って、何度かトライしてください。きっとすばらしい作品だと感じ取れるはずです。ところで。単行本も文庫本も今のポップな装幀よりオリジナルの司修氏の暗いイメージのデザインがおすすめです。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.17:
(5pt)

運命とは

運命とは抵抗できるものなのか。皆さんは普段どのようにお考えでしょうか。この作品の解釈はさまざまだと思いますが、私の感じたこの本のテーマとはまさに「運命」なのではと思います。比較のしようがない「文体」「リズム」がまったく異なる2つのストーリーの展開される中、「運命」については完全に対となってこの物語は進行していきます。一方が自分は運命を自ら選ぶのだというハードボイルド、もう片方はまったく自らの意思が通じない世界の終わり。この物語が交わるとき、二人の主人公はその運命が逆転することを知る。村上春樹さんの作品の中でも最もエキサイティングで最も感慨深い作品だと思います。運命にもてあそばれたい人、運命を操りたいと思う人、一度読んでみてください。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340

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