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世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド



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世界の終りとハードボイルド・ワンダーランドの評価: 4.24/5点 レビュー 262件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.24pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全212件 181~200 10/11ページ
No.32:
(4pt)

不思議な読書感覚

「くるくるくるくると坂をどこまでもどこまでも転げ落ちていくよう」な不思議な読書感覚は他の村上作品同様です。思わず先を読まずにはいられないおもしろさがあるということです。ただ主人公である「僕」が「何か」を「求め」て「不思議な世界」を「旅」するという展開は、村上作品の多くに共通するスタイルであり、この作品も同じなので、そういう捉え方をしてしまうと、やや新鮮味がないかなという気はします。逆にいうと、村上作品に触れたことがない方は、一つの典型として、本書から入ってみるのもいいかもしれません。ちなみに、一番初めに述べた不思議な読書感覚は、中盤から後半になって感じられるようになってくるので、最初はちょっと我慢が必要かもしれないです。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
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No.31:
(5pt)

色んなキーワードが隠れてる小説

二つの物語が進行する小説について「海辺のカフカ」より、個人的にはこちらの作品の方が好きですね。同時進行の小説は、話が一つに繋がった時は感激だけど(話の構造とか更に高度になるから、大変でしょうね)途中リンクするキーワードがででくる時はとても嬉しい。二つの話しの共通点は、重要な選択をしなければいけないこと。《ハードボイルド・・・》の方では、死か消滅かという事を目前として、私は今までは気づかなかった些細な事にも目がいったり、生きてる人殆どが味わった事のない心情の変化が、うまく描かれていると思う。《世界の終わり》では、影との論議は、普段私達がまさしく心の中で葛藤している様子を「影と僕」がうまく現していると思う。村上春樹さんの小説は、何回も何回も読み直したくなります。そうゆう小説って滅多にないですよね。ただストーリーを楽しむだけではなく、小説にこめられたメッセージや、寓意的な部分を読者がそれぞれ発見するんです。だから、きっと読んだ時の年齢や、日々育成する感性によって、違った読み方も見えてくる。でも最後には、必ず自分自身のことについて考えていると思います。私は先日、初めてこの本を読みました。まだ読破してません。(無論、ページに関していえば上下巻全部読みました)まだ、ほんの一部分しか読みきってないと思います。読み応えがある作品なので、何年もかけて読みたい小説です。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
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No.30:
(5pt)

村上作品でイチバンのお勧め!

とりあえず村上春樹さんの小説は長編、短編とも全て読んだと思います。その中でも一番好きな作品です。村上作品では「ノルウェーの森」や「羊をめぐる冒険」の方が知名度あると思いますが、この作品は一番のお勧めです。上下巻で圧倒的なボリュームですが、ついつい続きが気になって一気に読めてしまいます。ふたつの違う物語が同時進行して最後には・・・。当時この手法はとても新鮮でした。15年位前に単行本で読んで、最近文庫本で読みました。また機会があったら読み返したくなります。80年代の作品ですが、時代が変わってもいつまでも古さを感じさせないと思います。「村上春樹はちょっと苦手・・・」という人にもお勧めできます。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
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No.29:
(5pt)

ええの~

最初はちょっぴりワケワカメ(死語)でしたが、あとからクるね。こう、何と言うか、「がっつーん!」じゃなくて、じわじわと「くーっ!!!」って感じです。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
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No.28:
(5pt)

2つの物語の反復

一般に村上春樹の最高傑作と名高い、初の長編ストーリー。「ハードボイルド」な世界と「メルヘン」な世界が行ったりきたりの反復を繰り返すわけだが、ここに来て初めて春樹がしたかったことがはっきり出ているように思われる。他の長編もそうだが、村上春樹という作家は、一つの物語に二つの切り口を提示し、その切り口の無意識下の共同幻想をついている節がある。最もそれがはっきり出ているのが今作。ただ、そういうことを抜きにしても、村上春樹の作品は読んでいて面白い。世界の終わりの、あの狂気的なものがまったく感じられない、切なさ、悲しさと言ったらどうだろう。何かと言えば物知り顔で「春樹なんて」という人もいるが、彼は少なくとも日本に今までいなかった種類の作家であり、その存在価値は大きい。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
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No.27:
(5pt)

余韻が残ります

村上春樹は頭で考えたことを全部書いているのではないか?と思いながら読んでいます。こう書くと、とても個人的な内容なのではなか?と思われるかもしれないですが、不思議とそれを受け入れて読み、止まらなくなります。彼のそんなところが嫌いなのに好きなのかも。もう10年以上不思議と折に触れて読み返してしまいます。2つのストーリーが交互に展開するという冒険的な試み、それが最後にどう結びつくのか、接点を見つけると単純にドキドキします。思いつきで書いてるんじゃない?と思ってしまうような、何気なく交わされる会話や思考が、三次元的に自分の中に広がるような瞬間があります。それに惹かれて、ずっと手放せないでいるのかも。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
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No.26:
(5pt)

圧巻の完成度

日本文学の金字塔の一つ。現実(?)の世界を生きるエンジニア的職業の男と幻想の都で動物の頭骨の夢を読み続ける男。この二層構造がそれぞれ徐々に立体感を高め、最後には・・。見事な着想とその構成。圧倒的なストーリテリング術。この作品の完成度を到達させた著者の技量は本当に賞賛。純文学とは「深刻さがつづられるだけのつまらないもの」、と思われがちだが、そう思っている方の認識を覆す力を持っている。『純文学なんて学校時代の国語授業でうんざり』、と感じている方にぜひ読んでほしい一冊。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
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No.25:
(5pt)

村上作品最高傑作!!

かなり良いです。村上作品独自の抽象的な感じで。色々深読みすると読後も楽しめると思います。読みましょう。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
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No.24:
(5pt)

非村上ファンでも「面白かった」と言える本

「ノルウェイの森」を読んでも、「国境の南、太陽の西」を読んでも大して面白いと思えなかったが、これだけは違った。今まで読んだ全ての本の中でも間違いなく5本の指に入るし、人に勧めたくなる作品だ。私がどうしても村上作品を好きになれない要因である、女性との関係の描かれ方や、おしゃれすぎる飲食の情景でさえ、「世界の終わり」の幻想的な世界との対比によって、“日常”を構成する要素に見えてくる。そして、物語の結末。それまで、冒険活劇が繰り広げられてきた「ハードボイルドワンダーランド」の結末は、悲しくなるほど穏やかで内省的。主人公が手放さざるをえない“日常”を想ってなぜか涙が出た。もう一方の「世界の終わり」は、眠りから目覚めたような展開で、希望へとつながっていきそうな描写で終わる。絶対に、読み終わってもすぐには現実世界に戻れず、深い余韻にゆっくり浸りたくなる1冊だ。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
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No.23:
(5pt)

本当におもしろい!!

「世界の終わり」と「ハードボイルド・ワンダーランド」。2つの世界は全く異質でありながら、2つの世界の物語は交錯していく。「世界の終わり」からみると「ハードボイルド・ワンダーランド」は魅力的であり、「ハードボイルド・ワンダーランド」からみると「世界の終わり」は魅力的である。どちらも、不完全でなにかが足りない世界。2つの夢のような世界には、現実であるかのような錯覚すら覚える。読み終えた時に、疲れとともに幸福を感じることのできる1冊である。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
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No.22:
(5pt)

2つの世界が同時進行、現時点での最高傑作

1つごとの章で2つのストーリーが同時進行するという革新的な手法で書かれている。現時点での村上春樹の最高傑作だと思う。何となく「メメント」を見た時の感覚に似たものを覚える読後感あり。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
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No.21:
(5pt)

生き方と結末

 今まで私が読んできた本の中でこれほどに結末がよかった本はない。再読させるような要素を持っている。最初は二つの本に分けた方が良かったのではないかと思ったが、下巻に入って全てが一本につながり、これまでにない歓びを感じさせてくれた。 さて、余命があと24時間しかなかったならば、何をするだろうか。思いっきり遊ぶか、それとも、あえて抵抗をやめて静かにすごすか。「僕の生きる道」にも共通要素がある。あのように生き方が変わるかは分からないが、「異邦人」のムルソーと共に、かっこいい生き方のスタイルの教科書だと私は感じた。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
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No.20:
(5pt)

問題作ですね。

問題作ですね。読むと疲れますが、読んだほうがいいです。村上春樹の作品はいつも、ひとつの作品を読み終えてから次の作品を手にとる気が起こるまで時間がかかります。が、必ず次の作品を読もうという気が起こります。この作品は、読み終えてから次の作品を読もうと思うまでにかかった時間が一番長かったです。でも、次の作品を手にとったときの期待もまた最大でした。なんというか、内容についていくら説明してもそのものを読まないとわからない本だと思うので読んでください。核心を要約できない本なのです。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.19:
(5pt)

混じりあう世界

主人公(僕)の住むちょっと不思議な現実の世界と主人公の潜在意識の中の「世界の終わり」の二つの世界。 現実と仮想の二つの世界が少しずつ繋がりを持ちやがて二つの世界が混じりあう。 そのとき僕はひとつの決心を下さなければならない。 世界の終わりに残るのかそれとも、、
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.18:
(5pt)

この作品で彼はノーベル賞を受賞するだろう。

作品冒頭、巨大なエレベーターでポケットのコインを数える印象的なシーン。そして、金色の一角獣、ピンクの太った娘、老博士、夢読み、影、やみくろ、歌の消失した世界……作家の豊かな想像力を見せつける数々のキーワード。2つの話が並行的に語られるが、あまり気にせず本の順序通りに読み進めると、不思議なシンクロ感が味わえる。意表をつく結末も、読む者におおきな宿題を投げつけられたようで、私自身未だ折に触れて読み返してしまう要因かもしれない。最初、読み通せずに挫折してしまう人も、それだけ読み応えのある作品だと思って、何度かトライしてください。きっとすばらしい作品だと感じ取れるはずです。ところで。単行本も文庫本も今のポップな装幀よりオリジナルの司修氏の暗いイメージのデザインがおすすめです。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
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No.17:
(5pt)

運命とは

運命とは抵抗できるものなのか。皆さんは普段どのようにお考えでしょうか。この作品の解釈はさまざまだと思いますが、私の感じたこの本のテーマとはまさに「運命」なのではと思います。比較のしようがない「文体」「リズム」がまったく異なる2つのストーリーの展開される中、「運命」については完全に対となってこの物語は進行していきます。一方が自分は運命を自ら選ぶのだというハードボイルド、もう片方はまったく自らの意思が通じない世界の終わり。この物語が交わるとき、二人の主人公はその運命が逆転することを知る。村上春樹さんの作品の中でも最もエキサイティングで最も感慨深い作品だと思います。運命にもてあそばれたい人、運命を操りたいと思う人、一度読んでみてください。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.16:
(5pt)

やっぱりおもしろいかも

最近また読み返してみました。初めて読んだときも夢中になって読んだけど、再読でもやっぱり面白かった・・・主人公ってどういう人なんだろうって考えるけど、すごく賢いのだけど、社会にうまくなじめない、でも自分のことが結局は好きで、ビールなら何本でも飲める。って感じかなぁ・・?いまいちつかめないけど、そのぼんやりした感じが好きです。あと、おいしそうなお料理がたくさん出てくるところなんか最高に好きです。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
4101001359
No.15:
(5pt)

完璧に語られた不完全性

村上春樹の数ある著作の中で完成度が最も高いのは世間も私も認めるところである。それほどまでに、細部に至るまで精密に計算されつくされている。一章ごとに二つのストーリーがパラレルに展開している。二つの世界は互いに影響しあっている。この二つの物語がつむぎだす緊張感がたまらない。村上春樹は翻訳家でもある。翻訳というのは一つの物語を頭の中に概念として記録し、それを違う形のものに作り変える仕事である。小説の主人公は頭の中にブラックボックスを持っていてそこで、なにやら作業をする。作業の内容は主人公にもわからない。これは翻訳家である村上春樹だからこそ、思いついた一つの世界認識の方法であるよう気もする。この作品には考えるべく、問題がたくさんあると思う。しかし、そこを気にしなくても、不思議な冒険物語として気軽に読めるだろう。私は、村上春樹初心者には必ずこの本を進めることにしている。もっとも、読みやすく筆者のテイストも伝わるからだ。村上春樹の最初の一冊に思い悩んでいる人、これから読み始めたらどうですか?
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.14:
(5pt)

春樹作品の中で一番好き

最後までわくわく・どきどき、春樹作品らしく長編にもかかわらず一気に読めてしまう。オススメ。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
4101001359
No.13:
(5pt)

異議なし!

圧倒的なベストセラーである『ノルウェイの森』の影響からか、どうも村上春樹を典型的な恋愛小説家と誤解している人が多いように思う。しかし、本当の彼は求道的に文学を追求する方法論的な作家である。日本の作家で同じ姿勢をもつ現役の作家は、(私の知る限り)一時期の筒井康隆ぐらいだろう。さてさて、『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』であるが、この作品は全く傷が見当たらない完璧な作品である。「世界の終わり」と「ハードボイルド・ワンダーランド」の全く別種であるはずの二つのストーリーが終盤になってスパークするかのように重複し、読者にあまりにも深すぎる余韻を読者に与える。テーマはあまりにも抽象的過ぎるため、おそらく読者ごとに捉え方や表現が異なるだろう。しかし、誰にでも読めるが、通でも深く読める、というのがこの作品の凄さ。量と質を高いレベルで成立させるという奇跡を日本文学で体現させ続ける村上春樹のまがう事なき代表作であるのは間違いない。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340

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