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向日葵の咲かない夏
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向日葵の咲かない夏の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.99pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全224件 141~160 8/12ページ
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面白くて何回も読み直しました レビューを見ると、否定的な意見が多々見受けられますが 小説に何を求めてるんでしょうか 自己啓発や知識書なら話は違いますが 個人的に小説は娯楽だと思っています だから、著者の世界にどれだけ入り込めるか それが小説を面白く感じるかつまらなく感じるかの違いではないかと まぁその中で文章力うんぬんなども問題になるかと思いますが 読み終わった後にこれを読んで何を得たとかは小説においては重要ではない気がします 私はこの著者の本はすべて読みましたが、この本を読んで もうこの人の本は読まないって決めるのは 勿体ない気がします まぁ個人的に向日葵が一番良かったですが・・・ レビュー見て買うのを辞める人がいそうなので 一度自分で読んでみることをお勧めします 読み終わった後どう感じるかは勿論自由ですけど 面白かったって思ってくれる人が多いことを望みます また人間の陰の部分をうまく表現してると思いました | ||||
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俺の小学校時代の夏を思い出していた。 小学生はこの小説の主人公のようになるべきだ。 全ての人間は幸福を求めているんだよ。 | ||||
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読んだあとすごく疲れました。 やりきれなくて、救いようが無くて、彼の幸せを祈らずにはいられない・・。 読み出したら止まらなくて一気に読んでしまいました。 道尾さんの才能には驚きです。 | ||||
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なんすかね。途中まで、乙一みたいな不条理ものかと思いました。でも、不気味なネグレクト母が説明つかないんで、絶対最後は、母が真犯人とかになるのかな、と思ってました。 どうにも予想できませんでした。でも、予想できないままに、ぐいぐい読まされました。ネグレクト母をこのまま放っといたら、絶対強烈に批判してやろうと身構えて読み続けました(すみません)。 変態先生、なーいす!オカルトばあさんなーいす!です。いやー、やられました。 えっ?えっ?と終盤のつじつま合わせが凄いです。 生まれ変わりのSくんが、中盤まではネックなのですが、つーか唯一「それありかよー」的存在なのですが、終盤にこの仕掛けがガンガン効いてきます。すっげー悔しいです。 あっそーゆーことだったの、あっあっそーゆー勘違いを誘ってたの、ってね。 妹との妖しい一夜も、わかってみれば悲しい一シーンです。 | ||||
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思っていた以上に他のレビューを書いた方たちと印象が違いました。 この本はミステリーでもなければ、ファンタジーでもないというのが 私の印象です。 人の少なからず持っている暗く汚い部分を大げさに私の目の前に引き出し、 誰もが自分の中で常識と思っている自分の「物語」のいびつさを問われている気がしました。 この本に載っている登場人物は本当に異常ですか? あなたとの差は大勢の人が認めてくれるか。という「程度」の差ではないのですか? 最後の描写を「幸せ」と表現するのが正しいのでしょうか。 直接的であれ間接的であれ5人の人を殺し、自分自身の「物語」にすら終止符を 打てていない。そして、また物語の中で肯定的に人生を送ろうとしている姿に 人の強さと汚さを見る気がします。 | ||||
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夏休み前の一学期最後の日、「僕」は教室の窓の外にただならぬ気配を感じていた。それはたしか に、欠席したS君の気配だ。放課後にS君の家に届け物をしに行った「僕」は、行く先々でおそろしい光 景に出会ってしまう。口に石鹸をツッコまれ足を折られた猫の死骸、そして虚ろな表情で虚空をにらむ、 「S君」の死体・・・。 新進気鋭の小説家、道尾秀介の『向日葵の咲かない夏』は、小学生が体験するファンタジックであり ながら猟奇的でいて、そしてどこかせつなくなるようなひと夏の事件だ。死んだはずの「S君」は蜘蛛に 生まれ変わって「僕」と妹「ミカ」の前に現れる。三人は人間の「S君」を殺した犯人の追及を開始する。 ストーリーには家庭内の不和、猟奇的な事件、おそましい性癖、忘れがたい過去の記憶などの複数 のエピソードが絡んできて、その先で待っていたのはあまりにも悲しい真実。読んでいると、特に会話文 で(ん?この設定でこれはありえるのか?)という箇所や、絶体絶命のピンチが強引なほど簡単に解決し てしまう箇所など、いろいろムリがあるように思えるが、おそらくその不自然さの多くは、結末になって氷 解することだろう。 「僕だけじゃない。誰だって、自分の物語の中にいるじゃないか。自分だけの物語の中に。その物語は いつだって、何かを隠そうとしてるし、何かを忘れようとしてるじゃないか」真相を知った後である人物のこ の発言を読んだとき、多くの読者がやりきれない気持ちになるだろう。結末も両義的で、どのように解釈 するかは読者にゆだねられるのだけれど、評者の解釈ではまたこれも・・・暗鬱となる。 ちょっと前に、この著者がニュースZEROに出演していたのを偶然見かけたが、そのとき「小説でしかで きないことをやりたい(大意)」ということを述べていた。評者は著者のこの作品しかまだ読んではいないが、 この作品のかぎりにおいてそれは達成しているだろう。この映像化は不可能だ。 | ||||
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叙述トリックはよく練られていて見事だと思います。 最初から若干の不自然さを織り交ぜ、読者にヒントを与えつつ、鮮やかに騙します。 ただ、このトリック以外の肝心のストーリーは迷走した感じ。 ストーリーが、叙述トリックと同じくらい凝ったものであれば、 ミステリーの傑作になっていたと思うのですが……。ちょっと残念。 読後感が悪いとの評価が多いですが、 最後の数ページに多少の救いがあると私は思っています。 好き嫌いがはっきりと分かれる作品だと思うので、万人にお勧めはできませんが、 何かを考えさせられる作品です。 | ||||
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この本は母から借りたもので、あまり読む気はなかったのですがミステリーとはこういうものなのかと知らされた一冊です。 最後のほうになると『んえ!?』と、まぁ分かりずらく想像できないところがいくつかありましたが、内容的にはとてもおもしろかったです。 1つ疑問なのですが、最後の終わり方が意味深で・・・ 『続きあんの!?』とか思っちゃったりしますw(あくまで私がw) まとまりがありませんが、 ・内容が意外にリアル(使っている言葉など) ・lastに近づくにつれて初めの予想をはるかに超える←(私の場合ゴッチャになりました。) ・主人公ミチオの裏表?(私からすると意外にグロい子供ですw) くらいです。 【感想】 「んえ!? 岩村先生関係ないと!?」 | ||||
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私はラットマンから入り、ソロモンの犬、からきて向日葵の咲かない夏。これが一番衝撃でした。 道尾さん天才や!と感動してしまった。 | ||||
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道尾秀介の本は非常に読みやすい。彼の作品に出会えてよかったと思う。暗い話が多いが、最後には救われる。 この本はたしかに読む人によって評価が分かれると思う。 明るい話では決してないので、それを求めるならオススメしない。 道尾さんの作品は数冊読んでいるけど、これはラストの印象が一番強くて、私の印象は『切なくも幸せ』。 虐待されているという子供の状況を描くことが多い作者だが、この作品のラストは変にあっさりと救われて白けるわけでもなく、悲しく感じる部分もあるけど、でも父と母の愛情を感じられたという点で、やっぱり救われている。 この切なさが深い。 ミチオが『逃避』しているわけだが、これも単純に虐待を受け止めるよりも痛くない。 そんなミチオが羨ましくも感じるくらい。 自分が虐待されていたわけでもないのに、なぜかそう思う。 読んだ直後よりもあとで『いい作品だった』と思わせる作品です。 | ||||
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普通のミステリーのように、事件の犯人は誰?と 読むと、種明かしは、ずさんでアンフェアです。 だけど、本当のプロットは、主人公ミチオの魂の 彷徨の物語だと思います。 ああするしか彼は生きていけなかったし、あそこまで彼を 追いつめてしまった母親も同様でした。それを傍観するしか しなかった父親がふがいない。 だけど、最後に正気に戻った母親と、 その時は傍観しなかった父親の行動には、泣かされました。 しかし遅すぎました。自分のやった、いくつかのことを きちんと認識しないまま、ミチオの魂の彷徨は続いています。 千街さんの解説に深く同感しました。 忘れられないお話になりました。 | ||||
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私は、この度の直木賞を受賞した「月と蟹」を読む前に、道尾秀介の著作歴を追うような形で、最初期のこの「向日葵の咲かない夏」から、「シャドウ」、「カラスの親指」と、ピックアップして読んでみた。いずれの作品にも見られる凝りに凝ったトリックを自在に操る手並みに実際に接してみると、彼が評判にたがわぬ一筋縄では行かない作家であると納得させられると同時に、いずれの作品にも、トリックのためのトリックを駆使しているような、ある種の「あざとさ」を感じてしまったのも事実だ。 この「向日葵の咲かない夏」は、そうした傾向を最も顕著に感じてしまった作品だった。この作品には、リアリティのないミステリには拒否反応を示す私のような読者には付いていけないようなサブトリックが随所にちりばめられており、メイントリックと渾然一体となって、本当に最後の1ページまで、これでもか、これでもかといわんばかりに、実に凝ったトリックを仕掛けてくる。作者は、終盤、主人公のミチオに、「ここまで複雑になるなんて、思ってなかった…何がなんだか、わけがわからなくなってきちゃってさ」と語らせているのだが、私などは、冗談半分の作者自身の本音ではないかとさえ思ってしまうのだ。 私は、この作品を読んでいると、この作者は、ゲーム感覚でトリックを作っているのではないかという気がする。もちろん、ミステリというのは、根本的に、作者と読者の頭脳勝負というゲーム的要素が強いものではあるのだが、それが必要以上に強く出過ぎてしまうと、そのトリックに感心するというよりは、「あざとさ」を感じてしまい、「何だかなぁ…」と、思ってしまうのだ。 私は、この作品のトリックを一度読みでは正確に理解できなかったので、じっくりと二度読みしてみたのだが、メイントリックは実に緻密に良く出来ており、リアリテイのないサブトリックなどがなくても、それだけで十分、レベルの高いミステリになっており、人間ドラマとしても、レベルの高いものが描かれていると思った。それだけに、特にこの作品に絶対の必要性があるとも思えないサブトリックを持ち出して、万人受けし得る作品を、わざわざ好き嫌いが分かれる作品にしてしまう必要はなかったのではないかと思ってしまうのだ。 | ||||
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この作品に対して読者の方々の感想が賛否両論なのはすべて「このミステリーが凄い!」に選ばれてしまったことに原因があるのである。 確かに本物のミステリーを好き好んで毎日のように読みふけっている人ならば、この作品を好むことはないだろう。 これはファンタジーかと問われればそうでもない。 本作の主人公の歪んだ性格からして輪廻転生は幻覚…と言ったらあまりにも軽い言葉であるが、それこそミチオという人間の逃避であるように思う。 僕はそのように受け取った。こんなことを考察する時点でもうミステリーではないと考えてしまうのである。 しかしこれは僕なりの考えなので「それではミステリーの定義とは一体なんなのかね君?」と問われればそのお方を十分に満足させるような 返答はできないだろう。 結局のところ何が言いたいのかと問われるならば、こう答える。 「この読み物は実に興味深いものであった。ミステリーじゃない?そんなこと知ったものか。」 | ||||
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原爆投下により、8時15分に壊れてしまった時計のように 三年前のあの日、ミチオの家の時間も止まった。 8月15日の終戦記念日を前に ミチオは全てを壊してしまおうと立ち上がる。 自らの過ちを歪んだ形で訂正してゆく。「このままではいけない」 気づいているようで実は何も気づいていない。全てが狂気に満ちた中 最後の最後に母親がとった行動は、読んでいてただ一つの救いだった。 | ||||
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初の道尾作品。 そして普段手をださないミステリーというジャンル。 非常に読みやすい流れに、それとは反比例し、中盤から後半にかけて一気に深みを増す衝撃の展開。 最後に解る主人公の歪んだ世界観なんかは、日本小説ではあまりない、とんでもない「異質などんでん返し」 只の時間潰しという本来の目的とは大きく越えた、大変素晴らしい読みごたえでした。 別の道尾作品も今後読んでいきたいと思います。 ふいの僥倖に感謝! | ||||
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「このミス」の帯に引かれて最初に読んだ道尾作品です。全編に漂う重苦しさ、暗さにへこたれなければ、ぐいぐいと読める作品だと思います。非常に精巧に組み立てられたストーリー、最後に「そうだったのか!」という驚き。でも、なんだか救われない、というのが読了直後の感想。その後、もう一度振り返って、あそこはこういう意味、ここはこっちとつながってる…と全体を見直した後の感想は、とにかく文を書くのがものすごく上手な人だなぁというものでした。その後道尾さんの作品をいくつか読みましたが、私的にはこの作品に優るものはありません。こんなにきれいにだまされた作品は、道尾作品に限らなくても、ありません。読んでから1年以上たっていますが、今思い返すと、この作品には道尾さん特有の明るさがあるのかも、と感じます。何度か読んで、自分の中で寝かせて、やっと消化できる作品のような気がします。 | ||||
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これはすごい。 読み終わった後のこの脱力感。実は最近やっと意味がわかり、めちゃくちゃ驚愕しました(゜Д゜)こんなに素敵な本に出会えてほんとに嬉しいです!!!一生忘れません。 | ||||
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久しぶりに楽しめる小説を読めました。「人間は本当に他人の心が理解出来るのか?」が本書のテーマだと思います。主人公と両親、S君、妹、教師との関係は異様です。お互いに意思疎通がとれていると思い込んでいるだけで、その実、中身が無い。しかし、我々はそうでないと言い切れるでしょうか?全ての人間が妄想の中に沈殿し、他人が存在すると思いこんでいる世界の中で主人公の少年だけが論理的に自分の妄想を記述する。そして、最後まで読んだ後で冒頭に戻ると、彼が妹の死を乗り越えているように読めます。この終わり方はハッピーエンドではないでしょうか。 | ||||
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内容的には暗く、最後まで暗いままですがミステリーとしては最高でした。道夫さんの作品は沢山読ませて頂いていますが私的にはこの作品が一番好きというか、驚かされました。少しグロテスクだったり、気持ち悪いところがあるのでそういうのが嫌いな方にはちょっとあれかもしれませんがミステリー好きの方には是非読んで頂きたい。また、最近のミステリーは途中でクライマックスが見えてしまって読むのがつまんないものが多いですが(個人の意見ですが)この作品は、どんどんどんでんがえしがきて最後の最後まで楽しませてくれました。 | ||||
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さて、文章力の無い私としては、箇条書きにて失礼致します。【前提】・「ラットマン」「シャドウ」を読んだ後に、著者を気に入り、代表作(出世作)を購入。3〜4時間にて読了・ミステリは年に20冊程度。宮部みゆきや東野圭吾、その他もろもろ著名作家中心に。さらっと読む程度なのでミステリは自分の中で体系化出来ていない。蓄積はあまりない。【本題】・別に暗すぎない、陰惨すぎるわけでもない。著者は同様テーマを書かれるようなので、最初に気構えもあった。・虐待シーンはさらっとしている。言われているほどグロくも無い。酷さなら、宮部みゆきの「模倣犯」のほうが人格を否定/破壊しているシーンが真に迫り、今でも重く残っている。肉感的写実であるならば、村上龍「5分後の世界」のほうが、しつこく、またシズル感?があった。他にも幾らでもあるでしょう。・輪廻転生や虐待、家族崩壊はテーマではない。あくまで主観の物語。・主観の展開が分かったときはすっきり。同じで、子どもの成熟度の違和感も納得。・人の狂気の導入があっさりしすぎ。他の方もいわれているが、そんな理由じゃならないでしょう。・読み込ませる文章力は素晴らしい。過不足なく気負いなく伝わってくる。一気読みに最適。・トリック?これはトリックなのでしょうか。レビューを見てると、よくあるとも書かれてますが、無理繰りを感じます。・展開。これが気に入って、続けて買いました(一週間で3冊目の道尾作品)。ラストに向けての3転、4転はなかなか無い(少なくとも当該および他2冊)。・現実のほうが酷い猟奇事件は存在し、また私たちは認識できる。人間の狂気の内面は結局わからない。そこに挑む作家なのではないか。それが作家でしょうか。もう少しその視点で、これからの読書に励みます。【結局】・生まれて初めてのコメントです。良くても悪くても、読後にはレビューを見ませんでしたが、自分のなかで分類できず、レビューを参考にさせていただき、なんとかまとめてコメント。上はその成果?今までに無い経験をさせてもらいました。読後に尾を引く作品ではあります。人に勧めますよ。でも継続的に読書されているかたのほうがいいですね。失礼いたしました。 | ||||
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