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向日葵の咲かない夏
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向日葵の咲かない夏の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.99pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全224件 81~100 5/12ページ
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先を読まずにはいられなくなりました。 すっきりって感じではなく、どっしり残る。 | ||||
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以下、ネタバレ含みます。 この物語は序盤Sくんが蜘蛛として転生するところからはじまる為、ファンタジー要素の強い作品かと思えますが実はそう単純ではありません。 終章までを読んで、明かされた事実と違和感を吟味すれば、たいていのことはミチオの妄想であるということで説明がつきます。 例えば、 Sくん、ミカ、スミダさん、トコ婆さん、死後のお爺さん、火事のあとの両親は全員が誰ひとりとして生き返ってなどいません。 彼らは皆ミチオの手によって殺害されており、ミチオはそれらの事実から目をそらすために妄想を始めたのです。 これについてはカマドウマになったお爺さんとの会話の中でミチオがそれらしいことを独白していますし、彼らはミチオと彼ら同士でしか会話をしていません。 つまり本書は、やるせない現実から自己の世界へ逃避したミチオの物語であり、冒頭のシーンは大人になって正気に戻りつつある現在のミチオです。 『油蝉の音を耳にしながら、彼女を思い出したりしたら、きっとまた自分が壊れてしまうと、わかっているから。』という一文は、かつてのように厳しい現実から妄想の世界に逃げ出したくなってしまうミチオの心情であり、これが人々が共通して持つ逃避の願望なのだと思います。 | ||||
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非常に面白く夢中になって3時間ほどで読みきれました。 私はこういった叙述トリックが大好きなのでとても楽しめましたし騙されました。 各所に散らばっている伏線も秀逸で読み終わった後すぐ最初から読み返しました。 主人公や妹が子供にしては発言が大人びている気がしますがそこまで気になりませんでした。 表紙とあらすじからは予想できない陰鬱な展開も私好みでとても面白い作品でした。 | ||||
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一度読み終え、真実を知ってから再読したり、レビューを見たりすると 張り巡らされた伏線に気付かされます。 そして、あのキャラがあそこまでに至った経緯を考えると、身がすくむ思いがします。 クオリティは、高い低いで言えば、間違いなく高いです。 ただ、表紙やあらすじから予測できないエグい描写があり、 展開的に好き嫌いが別れる物があります。 | ||||
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面白い!世界観に引き込まれ、夢中になって読んでしまいました。 始終狂っていて歪んだ物語。 人によっては好き嫌いのハッキリ分かれる内容だとは思います。 「え?なにこれ??」という驚きの流れから、右往左往する展開で本質を散らし どこかおかしく、違和感を抱かせながら物語が進み 最後の最後で「ああ、こうきたか・・・!」と思わせるどうしようもなく歪んだ展開が最高でした。 サイコ・ホラーなどの人間の病んだ一面のある作品が好きな方におすすめです! | ||||
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最初はあらすじのとんでもない設定に、興味をひかれて読み始めました。作者のパワーによって四時間で一気読み!伏線回収に感動したものです。 最後に引っ掛かるところがあったもの面白かったと思っていてネットの情報を見たらエンディングの捉え方を間違っていました(間違っていたというよりかは間違うようにかいてあった?)それに気づいた瞬間は全身に鳥肌が立ち夜外にいたので、帰りの自転車に力がこもりました。読むときは特に伏線とかに気にせずに読んでください、おすすめの小説です | ||||
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定番の感想かもしれない。しかし、やはり最後に訪れる仕掛けには驚かされた。作品を通して漂う空気感も見事に世界を作っている。 | ||||
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自分的には面白かったので5つなのですが、苦手な人も多いかと思ってあえて4で。 小説の世界というのは基本的に『何でもあり』ですよね。桃から子供が生まれたり、動物としゃべったり、死んだ人が生き返ったり、何でもあります。どこまで『あり』かは、その小説によって違うのですが、そのラインを誤解させる手法は面白いと思いました。 | ||||
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友人に勧められたのがきっかけで、この本を読みました。結論から言うと好き嫌いが極端に分かれる作品です。私は完読したあとになんとも形容しがたい感覚に襲われました。王道のミステリーがあるとすれば、これは邪道のミステリーです。 あなたも一度、騙されてみませんか? | ||||
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開封後の商品状態は最高。 小説自体の内容もなかなか面白いです。 全て読みきれてないのですが、どんどん読み進んでしまって時間を忘れてしまいます。 | ||||
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これはすごい…。 小説を読んで唸ったのは久しぶりです。 初見の作家さんでしたが色々な意味で評判に違わぬ一冊。 物語のほとんどが主人公・ミチオの主観によって進んでいきますが、その主観をそのまま信じるかミチオの主観をさらに客観的に考察することができるかですべてのミスリードに気付けるかが分かれるでしょう。 小学生の一人称が大半を占めることもあり、最初は正直非常に読みにくい。が、中盤から続くどんでん返しの連続に気付けば夢中で読み終わっていました。 結末は一見大団円に見えますが、いくつもあるヒントを見逃さなければとんでもない毒を孕んだ終わり方だとわかります。 病んだ少年の妄想の中の物語はこれからも続くんだなと思うと背筋がゾッとしました。 ミステリー小説でありながら読む人によってはそこら辺のホラー小説よりずっと恐ろしく感じるのでは…。ファンタジー然とした世界観で紡がれるどこまでも生々しくリアルな物語に読了後しばらく呆然としてしまいました。 | ||||
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読み終え直後 「はあ!?そんなのアリ!?」 「悪い意味でどんでん返し多すぎww」 「ファンタジーですかこれは…萎えた」 「主人公病みすぎぃいwww」 しばらく経って無意識に読み返したくなり 「はあはあ、なるほどね、この時の主人公は、本当はこうしていたんですね」 「うーむ…ああ、だからこんな描写だったんだ…」 「主人公の心の奥深さは凄いなぁ」 と、まあ何故か二周目に渡ってこの本の魅力に気づかされました 真相を知った上で読むと、ぞっとしたり…ふと悲しい気持ちになり、主人公に同情してしまう…など、いろんな感情がわきました。是非読んでみてください! ★ー1の理由は、上記通り、初読時に少し不愉快な気持ちになったので | ||||
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これは読む人によって作品というものが変わると思う。難しい。とにかく難しい。理解するのが難しい。説明するのも難しい。それと、この作品にある話や文章を「そのまま受け取る」のはやめた方がいい。そうしてしまうとただ単に下手くそで意味がわからない駄目な作品としてしか感じられないからだ。例えば「コイツの言っていることには裏がある」というようにそれぐらい疑って疑いまくって考察して読んだ方が楽しめると思う。そのぐらい秀逸で難しい小説なのだ。 | ||||
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この作品は恐らく好みが別れるのではないかと思う。 それもそのはず、この作品は読者に意図的にミスリードを誘うものであって、また、ミスリードをそのままの意味で捉えてしまう人はかなり陳腐な作品にうつるのだ。 事実、私も最初は「この作品はファンタジーではないか?」と思った。 しかし読み返してみると実に巧妙にファンタジー的要素には現実的価値観が付加されていることが分かる。 つまりタイトルにも書いたとおり強烈なミスリードを誘い、それにそのまま囚われてしまう人はもう一度この作品を見てみるといいと思う。 また、この作品の後味はかなり悪いしどんよりとした気持ちになるだろうが、それを承知して読むとより楽しめるのではないかと思う。 | ||||
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あらすじに「死んだS君が生まれ変わって現れた」とあるため、ファンタジー小説と認識して購入。 しかし最後まで読むと単なるファンタジーではなかったと知り、様々な点に納得が行く。 ただそれをウリにして「ミステリー小説の傑作だ!」と言ってしまうのには二の足を踏んでしまう。 ミステリーともファンタジーとも取れる、或いはそのどちらでもないのかもしれない。 不思議な読後感に満たされる本でした。 重い雰囲気で物語は進みますが、個人的には嫌いじゃないです。 | ||||
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凄く凄く面白かった。素晴らしい。時間を忘れて最後まで夢中で読んだ。 正気と狂気、正常と異常、現実と幻想がもつれ合いせめぎ合う。でも登場人物達が皆、心のどこかで自らの「悪」に気が付いている。このままではいけない、ここに居るべきではない。それに飲まれないように必死に自問自答し葛藤し、それでもそこに足が向いてしまう虚しさ。相手から正面きってそれを突きつけられる震え上がるような「恐怖」、怯える相手を支配したような「快楽」。本当に人間って、哀しくて脆くて恐ろしいなぁと。 彼の物語の中だけで話を終わらすことも出来たはずだ。でも、本当の意味で物語に幕を引くために、何かを失うとしても動いた主人公が、余りにも健気で愛おしくて。不意に「子供」に戻った瞬間が。ラストは胸が熱くなった。 そんな、息苦しい話をエンターテイメントとして昇華させている稀有な作品だと思う。暗く内向的なのに、力強く引き連れていくようなエネルギーに満ちていて。 薄気味悪く吐き気がして肌に合わないことが、作品自体の質が低いこととは違う。愛と平和と希望に溢れた作品が、必ずしも優れたものとは限らないのと同じこと。これはちょっと、ここでの評価が低過ぎると思う。評価を見て読むのをやめてしまった人が居たら、もったいない。読んだら何かがザワつくと思います。興味を持ったら迷わず! オススメです。 | ||||
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ミステリーともファンタジーともホラーとも分類しにくいがあえてカテゴライズすればサイコジュブナイルになるのではないか。 個人的には米澤穂信の「ボトルネック」や綾辻行人の「フリークス」と同じような印象を抱いた。 登場人物の年齢に無理がある、年齢と言動がちぐはぐという意見もわかるが、そこにはさほど突っかからなかった(正直それにケチを付け始めると読める本がなくなるので) 作者が主眼をおいて描出を試みているのはミステリーとしての細部の整合性ではなく、過酷な家庭環境におかれた孤独な少年の内面の閉じた物語世界。原則主人公の一人称視点で進行するのも現実を侵食する妄想を補強している。 自分はジャンルにはこだわらず、それよりも事件を起こしてしまうに至る登場人物の心理や動機、「なぜ?どうして?」に惹かれるので、この作品は十分楽しめた。 家庭内の虐待はグロくはないが陰惨。しかしS君や妹とのユーモラスな会話が所々織り交ぜられているため、深刻になりすぎず読める。 それだけにまだ幼いミチオの病んだ心が暴き立てられる終盤の展開が重く、彼をそこまで追い込んでしまった、どこの家庭にでも起こり得る行き違いが深い悲哀とやりきれなさを伴って胸にのしかかる。 唯一にして最大の不満は担任が何の報いも受けてないことだろうか。 | ||||
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会話中心の平易で読みやすい文章でありながらも 実は、その世界観すら変わってしまうような複雑さを合わせ持つという 筆者の力量の高さ、構成の上手さがうかがえる小説になっている。 残酷表現は表面的な飾りに過ぎず、この本のエッセンスは人間の内面にあるのではないだろうか。 自分のように、低評価に敬遠してしまっている人もいるかもしれない。 そういう人に自信を持って薦めたい一冊。 | ||||
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仄暗く、だがあっさりとした書き方でありました。 それゆえ、狂気の導入もとてもあっさりとしていて、 気分が良くない内容が苦手にも関わらず、 躊躇いなく突っ込んでしまいました。 "不自然さ"がウリな作品だと聞きました。 だから不自然な出来事が幾つも重なり、ゆえ最後に説明はついている。 だが、それもまた非常にあっさりとしている。 派手な驚愕というよりも、静かな卒爾といった感じ。 何頁か戻し読みをする程ではないかと。 そういうことも含め、非常にあっさりとした読みやすい書籍だと思います。 すぐには読み返さずとも、少しの月日が経つとまたふと読みたくなる。 かも、しれない。私は気に入ってます。 ☆が4つなのは、最後に少しだけ物足りなさを感じた。それだけです。 | ||||
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すいすい読めて大変読みやすいです。まだ最後まで読んでませんが 続きが気になる~ 久しぶりに小説を読みましたが、やっぱりミステリーは良いですね。 | ||||
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