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向日葵の咲かない夏
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向日葵の咲かない夏の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.99pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全224件 201~220 11/12ページ
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このミス2009年度作家別第一位作品。 最初から感じる違和感が最後にはピタッとはまる文章力は格別なんだけど、その違和感がキモチ悪過ぎる。ホント、途中で結末だけ読んじゃおうかと思ったぐらい・・・。 表現は夏休みに子供が探偵ごっこ的な明るい雰囲気で始まり明るいまま終わる、陰惨な事件が明らかになるにつれ物語はもの凄く暗い方向に行くの。 明るい文章は残したままってところや違和感をキチンと無理無く説明していく構成力って言うか文章力が才能を感じさせるよ。 でもちょっと気持ち悪る過ぎてこの作家の別の作品を読もうと思えないインパクトもあるのです。 ミステリーって言うよりサイコホラーとジャンル分けするのがぴったりです。 ■読んで欲しい人 ・学校の先生な人 ・子を無くした事がある人 | ||||
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謎解き部分は途中で謎解きが二転三転し、終盤できっちりと終着しており、素直に面白く読めました。内容はオカルトチックで気持ち悪い部分もありますが、序盤から終盤にかけて一気に読めるほど惹きつけられました。 「人が生まれ変わりクモになる」という設定、饒舌な小学生たち、という特殊な設定はまさに『人を選ぶ』ものです。 こういった設定を「ふーん、そういうもんなんだね」と納得させて読むことが出来れば十分面白い作品です。 | ||||
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気味の悪い話である。 死んだ人間や動物の足を折り、その口に石鹸をつめる。映画だったら間違いなくR18だろう。 しかしながら、あまりに多い、「?」を知りたいがゆえにページをめくる手は止まらない。 冒頭に早くも訪れる「ミカ」が死んでしまったと言う事実、なぜミチオは母から嫌われているのか?、どうして9歳のミチオと3歳のミカが大人顔負けの思考を繰り広げるのか? 真犯人は?などという単純な疑問以外の謎が、やがて不条理な世界へ読み手を引きずり込んでいく。 確かに好き嫌いははっきり分かれるし、読んで感動すると言う内容でもない。 小説だからこそこんなのもありだな…と思う。 私はまたこの作家は手にとってしまうだろうな。 | ||||
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どんでん返しの連続で最後は「おー!」と、思わず叫びましたが、殺人(殺動物?)の方法が個人的に嫌いでした。お母さんの葬儀の風習も例としては、ちょっと。。。 ただ、話の筋は素晴らしいので、ほかの作品を読んでみようと思いました。個人的にはあまり好きではありませんでしたが、皆さんには読んでもらいたいので、図書館に寄贈しました。評価は満点です。 | ||||
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すごい。 少年のサワヤカなひと夏の探偵ごっこ+妹との交流・・と思って読みはじめて、こけた。 というか、おおこけ? ストーリー中盤でいきなりのG。 そうして後半、ぐるんぐるんと大揺れのアップダウン、もう吐きそう。 なぜS君がクモなのかの説明は無愛想だが、(本人が選んだとあるがここでは作者がなぜクモをチョイスしたかという意味)なんの疑問もなくコミュニケーションが成立しているあたり、その後のトコ婆さんのくだりで膝を打つ。 少年を性愛の対象とする嗜好、石鹸が嫌いな犬、僕が母親からネグレクト?虐待?されている理由、僕の父がそんな母親に驚く程寛容な理由、ミカの化粧・・さまざまな仕掛けが最後に種明かしされるが、その幕引きは極めて陰惨で、酷い。 ストーリーの組み立て、文章、流れ、才能のキラメキは十分に感じられるのだが、作者の熱が恐ろしい程に伝わらない。 読み終わった後、熱がすぅっと引いて寒々しい。 なので、すご本と思いつつ、人には勧めたくないよなぁ。 | ||||
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本作品は独特な世界観で構成はされており、読者を選ぶ可能性が高い。しかし読み始めると一気に引き込まれます。最後の最後まで驚きの連続です。素直に読むとビックリしまくりです。 | ||||
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全体的に暗いです。ジメジメした感じが嫌な人にはあまりお勧めできません。それ以外の人には楽しめる作品だと思います。 罠に気付いたときには、思わず色んなシーンを読み返してしまうほど、見事に騙されました。 最後は悲しい終わり方ですが、個人的には全然アリです。それよりも、ミチオのお母さんはいったいどんな物語の中で生きていたんだろうと考えると、さらに切ない気持ちになるのは私だけでしょうか。 | ||||
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帯に惹かれて買い、一気読み。あらすじ等は置いておいて、感想を。まず、やはり好き嫌いが分かれる物だと思う。個人的には嫌いじゃないし、設定も受け入れることが出来た。仕掛け自体は気付けるようなものだったけれど、そこは全然問題じゃなくて。それよりも、登場人物たちの心が…。なんとも言えない、ずしんときました。苦しくって、こわかった。 | ||||
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「人間の主観」という切り口でつづったミステリー小説。 あ、そういうことだったのか、という驚きを感じながら一気読み。 後味は決してよくないですが、あえて小学生を主人公にして、 人間の「狂い」をはっきりと表現している作品。 | ||||
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読み始め、これは、単純にリインカネーションをモチーフにした推理小説なのかとと思ってしまった。どういう結末になるにしろ、生まれ変わりのS君、ミチオで犯人を見つけ出す単純な構成なのかと思ってしまったのだ。しかし、この作品は、読者を錯覚の世界に招きいれ、何が、真実であるか、何が、嘘であるかの迷路に誘い込んで行く。 他の方のレビューにあるように、確かに、この作品を好む読者と、嫌う読者は両極端になるかもしれない。 輪廻の世界に否定的であれば、なかなか受け入れることができないことの連続であり。 宗教的な概念で読めば、この狂気の連続は、受け入れがたいものだと思う。 輪廻をごく自然に受け入れ、かつ、人間個々に潜在する狂気を受け入れる読者、そして、ミステリーに興味のある読者には、絶対、お薦めできる作品である。 構成としては、10歳の少年の語る正確な論理性に、多少の違和感は感じるものの、すぐれた作品であると感じました。 | ||||
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油断してしまった しかし、油断したおかげで楽しめたと言ってもいい 事件そのもののスケールは大したものではない そういうのが好きな方は違う作品を探すのが良いだろう 設定をなんとか飲み込むことができれば良作と感じるはず | ||||
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あらすじを見た時は、ライトノベルのような軽い感じの小説かと思って読み始めました。 実際中盤までは、そんな雰囲気でしたが、後半からラストにかけて、どんどんおかしな方向(悪い意味ではなく)に物語が展開していきます。読み終わった後、なんて怖い小説なんだろうと思いました。色々なホラー、サスペンス小説を読んできましたが、この小説は自分の中でベスト1です。 | ||||
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好き嫌いが分かれる作品のようですが、私は面白く読みました。 最初のクモがオッケーなら、物語に入り込むことができるでしょう。 最後まで一気に読みました。S君サイコー!! | ||||
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まず 人を選ぶ作品です。 嫌いな人はまちがいなく嫌いでしょう。 サスペンスから始まりホラー・サスペンスとして終わります。 主人公の少年を取り巻くすべての(刑事ふたりを除く)登場人物に独自の世界感があって それらがグルグルと渦巻きながら物語は進行していきます。 最初に犯人あかし>らしきモノがあってあれっ?と気を抜くうちに 読み手はこの渦のなかに取り込まれてしまいます。 それは禍々しくスリリングで、 なぜか「生まれ変わり」という超常現象をも当たり前に受け入れている自分に気づくのですが そのころには作者の手中にどっぷりとハマってしまい ラストまで連れて行かれます。 タイトルの向日葵に象徴される 読後がしずかに悲しく怖いホラーサスペンスの傑作です。 | ||||
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小学四年のミチオ(僕)が住むN町では、犬や猫を殺して足を折り、 口に石鹸を押し込むという忌まわしい事件が頻発していた。 夏休みを迎える終業式の日。 僕はS君が首を吊って死んでいるのを発見する。 しかもその後、彼の死体はなぜか忽然と消えてしまう……。 一週間後、S君はあるものに姿を変えて現れ、 自分の死体を捜して欲しいと訴えてきた。 僕と妹のミカ、そしてS君は事件を追い始めるのだが……。 作風としては、乙一氏を彷彿とさせますが、独特の 感性が魅力である乙一作品よりも、重厚で緻密な印象。 それは本作が、しっかりとした本格ミステリの骨格の上に、現代的なテーマが 肉付けされ、なおかつ、幻想という衣装をまとわされているためでしょう。 S君の死、死体消失、そして動物殺し……。 作中で起きる数々の事件の謎については、二転三転しながらも論理的な 解明がなされていくのですが、そうした謎を生み出す「源泉」が何であるかは、 終盤まで隠されています。 それを一言でいってしまえば、主観と世界のせめぎ合いということになるでしょうか。 そのために、ミチオの一人称のパートと並行して、古瀬泰蔵という老人の 三人称のパートが設けられており、それがフェアさを保証するだけでなく、 逆に、作品世界に多層性や幻惑感をもたらす効果をあげているのはじつに秀逸です。 なにより、本作におけるトリックは、単なるサプライズの演出に とどまらず、作品全体の主題と有機的に連関しています。 よしんばトリックを見破れたとしても、読者はその先に広がる、 無明の「闇」の深さに慄然とせざるを得ないのです。 | ||||
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デビュー作「背の眼」に続く第二作。前作より身近ではあるが怖さが滲む超常現象を扱ってインパクトの強い作品。この題材への好悪が作品の評価を別けるだろう。 主人公は小学四年生の僕。僕が級友のS君の首吊り自殺体を発見してしまう所から物語が始まる。ところが、学校・警察へ連絡後、警察が現場へ出向くがS君の死体は消えている。折りしも街では犬猫連続殺害事件が起こっている。しかも、両足は折られて、口には石鹸を押し込まれて。続いて起こる僕の仲良しのトコ婆さんの殺人。各々の事件・登場人物の関係は ? 犯人は誰か ? これらの通常のミステリ的謎は最後には合理的に解かれるのだが、読者の興味はそこには行かないだろう。読むに連れ焦燥感が増し、「一体この物語はどうなっているんだ !」と作者の意匠を疑いたくなる。そして、この物語の幕を引くのも僕である。 そう、徹頭徹尾「僕の物語」を描いているのである。そして恐らくこれが作者の意匠なのだろう。「全ての人が各々の物語を持っている」。これがテーマのように思える。僕もS君も妹のミカもトコ婆さんも僕の父母も哀しい過去を持つお爺さんも皆それぞれの物語を持っている。ミステリの体裁の中で、こうした世界観を打ち出すのは冒険だと思うが、作者は高度な技巧で、一作の中で通常のミステリと別の世界の両立に(ギリギリ)成功していると思う。作者の発想に唸らせられる衝撃度の強い作品。 | ||||
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変な予備知識無しに読むことができてよかったと思います。 未読の方も読む前に書き込まれているレビューを読むのは控えることを勧めます。 前置きした上で感想を書いてしまいますが……。 絶望的世界、どこまでも閉じられた世界を目の当たりにし、読み終えて読んでいる最中の酩酊した感覚の正体を悟り、そして再びその閉じられた有様に愕然とした上で、其処にわずかに残された狂気をはらんだ明るい一筋の光に戦慄しました。抽象的ですね。 | ||||
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なぜ妹が話しかける母親に返答をしないのか気になっていましたが、 そういうことだったんですね。 最初に提示された推理から話が二転三転して、 しかも皆嘘をつきまくっているみたいだし、 結局最後はどうなるのかと思いましたが、まあ落ち着くところに 落ち着いたと思います。後味はそんなに良くはないですが。 主人公が瓶の中に女郎蜘蛛を入れる場面は、怖かったです。 要所要所に人間の暗い部分が見え隠れする本でした。 | ||||
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いろいろな人が生まれ変わってはいないし 最後に家族が打ち解けていもいません。 | ||||
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「シャドウ」が面白かったので、早速これも買って読んでみた。・・・う〜ん。 アイデア自体はものすごく独創的だ。さらに妹と始める探偵ごっこも手に汗を握らせる。 そこにS君がからんで、なんともおどろおどろしい世界が展開する。ちょっとついていけない気もしたが、最後に家族が打ち解けている?ところが救いか? まあ、はっきり言えば、「シャドウ」のほうが数倍おもろい。 | ||||
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