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イリュージョン:マジシャン第II幕
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イリュージョン:マジシャン第II幕の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
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この人の本はとても読みやすい。書き方とか展開に仕掛けがあるのだろうと思う。 本作でも最初の方にDV被害者に対する警察の冷たい対応を描くことで、イライラさせて主人公にスカッとさせる展開とか。 基本的にパラグラフの1行目だけ読んでいけば、話の筋が分かるようになっている整理された書き方とか。 評価、感想をキャラに言わせることで読者に疑問を抱かせないでスラスラ読ませる技法とか。 ものすごく書くのが上手い人なのは間違いない。 本作の彬の境遇とかそれに対する彬の反応、心理描写とか凄いと思った。 文章技術的には100点みたいな人だと思う。 あとは好みの問題。 | ||||
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むかし旧版を読んでいますが、すっかり内容を忘れていたのと新版に際してストーリーを手直ししていたのか、おかげさまでまた楽しんで読めました。 | ||||
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椎橋彬(コナン)の生い立ちが8割、あとの2割は里見沙希と舛城2人が椎橋彬をどのように逮捕に至るか。 | ||||
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長すぎる小学館版よりこっちのほうがおすすめです。他の人も言ってるように、終盤がきれいになりました。一見、前作「マジシャン」のほうがマジック趣味の人には向いているように見えますが、実際にはこの作品のほうがマジック趣味者には共感、痛感できるエピソードが詰まっています。コンパでいつしかつまはじきになりマジックを見せるだけの係になるなんて、だれでも経験したことがあるんじゃないでしょうか笑。最後のレクチャーノートのエピソードも、マジック経験者にこそ感動できると思います。 | ||||
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大人はわかってくれない。 大人は信じてくれない。 大人は平気で嘘をつく。 大人は汚い。 大人は・・・、大人は・・・。 大人ってものは、大人を蔑視していた子供の成れの果てだぜ。 子供だから、劣悪な環境に育ったから、生きるためだからといって、何でもが許されるわけもなく、子供だから、善悪の判断がつかない、そんな甘い言い訳は通用しない。 誰かは味方。 人生の規範となりうる尊敬すべき大人も、少なからず存在する。 目が雲っていなければ、観えるはず。 希望を見いだすのも、自分しだい。 規則(ルール)に不平不満を述べ、違反することを正当化するぐらいなら、規則(ルール)を創る側の人間になることを考えろ。 完全なる自由で、何がオモロいのか? 規則(ルール)があるから、「自由」が活きる。 ※ 本書の前振りとなる「マジシャン」を読まなくても、十分に楽しめる(個人の感想)。 | ||||
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マジシャン第2幕「イリュージョン 最終版」。小学館文庫の方は読んでないので、比較できないが、面白かった。非常に切なくもあった。 周囲や自らに錯覚、幻影を仕掛けた椎橋も 沙希に会ってようやく生きるにおける確固たる地盤の一歩を手にできたようだ。それは幻ではない。 出番こそ少なかった里見沙希だが、その存在は椎橋との邂逅で一気に放出される。 カセットテープの巻き戻る様、そして椎橋の、過去と同様の失態への巻き戻り。この巻き戻しが、新たなる人生のやり直しの地点を予感させる。 なのでラストのトリックは想定内のものだったが、味わいがあった。 昔は歌番組などカセットデッキで録音してたそうで、この世代の人なら盲点も無かったであろが・・。盲点がユーモラス。 アミクレアで思わず指輪を返し忘れるというシーン、そしてそのタイミングでエミリを登場させる。これによって椎橋は、自らの罪を正当化する理由を得てしまう。退廃も頂点に達したところ。どんなふうに沙希と出会わせるのか、自然と待ち遠しくなる。このタイミング設定は流石。 そういえば最初に沙希が出てから、椎橋の名が桝城から告げられる。そこからどんな凄い強敵なのかと思いきや、一旦回想から展開するので、少し意表を付かれた感がある。 それにしても切ないのは椎橋の母親にたいするイメージの、現実との解離具合。他者が自らの思うように振る舞ってくれない、振る舞ってくれてると思ってた、というのはどういった関係かによらず誰しもがかかえてることだろう。自らが変わらざるを得ないのだろうが、子供が与えられた環境を変えるのも、さらにそこで自らを変えてくのも、大人以上の相当苛酷な困難を伴うことだろう。 沙希や桝城という温度ある人間がいてくれて向き合ってくれる、そんな環境がたくさんあればどんなに楽であろうか。 椎橋は母親が全うだったならこうはならなかったのか、それともやはりこうなったか。 やはりこうなるのならそんな内面を浮き彫りにするかのごとく必然的にこの事件は起きたということだろうか。椎橋と沙希、似た感じのとこがありながらも根っ子の真っ直ぐさが明確に違うようだ。 寂しい事件も、どこか母親思いのところ(それなら万引きなど本来しないだろうが)が同情を誘い、沙希との対話は明るい行き先へと流れてゆき、うーん成る程良かったね、と一呼吸できる作品だ。 | ||||
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前半、中盤は無くなった展開があり話がスッキリした程度だが後半に関しては大きく変わったと感じた 終盤の椎橋と沙希が対峙するシーンが追加されたエピソードでより良くなり二人の行く末を見守りたいと思わせる 今後のシリーズ化もありそうななさそうな感じだが期待はしたいと思わせてくれる作品でした | ||||
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松岡作品はほとんど角川文庫でリメイク版が出ているがこれは出ていない。なぜだかわかりますか?名探偵コナン君!(読めばすぐわかるけど・・・・) 永久に出ないかも・・・。するとこの小学館文庫は松岡作品のレアになる可能性が?? マジシャンを読んでからこの第2幕イリュージョンを読むことをお勧めします。前作の登場人物達がひょっこり出てくるので。 | ||||
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前作「マジシャン」と比べてもかなり良い出来だと思いました。主人公、椎橋彬のやっていることは決して褒められる事ではないけれど、感情移入しやすく、底辺から成り上がる過程に興奮してしまう。そして、桝城警部補がどの作品よりも良い。犯罪に対する厳しさと、人に対する優しさを併せ持つ、魅力ある人物像です。もう一人のマジシャン里見沙希は、今回はあくまで脇役にとどまっていますが、おいしい役割を果たしています。生きるために身に付けたマジックに翻弄される悲しいお話ですが、最後はさすが松岡氏、次作につながる楽しいラストを用意しています。 | ||||
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おもしろかったですが、この話キャッチミーイフユーキャンの原作フランクアバネイル氏の話ににていますね。。。 | ||||
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あまりに国家プロジェクトのように大きくなってしまった内容の岬美由紀シリーズにくらべると身近というか接しやすい。文章もさほど複雑にしていないところも松岡氏のいいところで、読者の幅が広いのもうなずけるしさすがだ。このマジシャン第2幕では、前回の舛城が引き続き追いかける役に徹し、沙希もいい具合で鍵を握っている、ただあくまでも主役は犯人である椎橋。考え方の子供っぽい部分がところどころにあらわれ、本が進むにしたがって成長へと変わっていくところが読者を惹きつける。また彼の境遇などはあながちフィクションとはいえない部分もあるし、破綻した親の姿は痛々しい。後半の一部分、椎橋と舛城とのメールのやり取りがいい。時折現代文化をいい形でとりあげるのが松岡作品の妙。ラストの「期待もたせ」などは読者にはたまらない部分かもしれない、ちょっとサービス過多かもしれないけど。 | ||||
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面白かったです。ちなみに千里眼のマジシャンは否定されてますが文庫で出ているマジシャンの少女は否定されていません。よって岬美由紀の活躍は無かったことになんてされてませんよ。 | ||||
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少年の孤独感とエゴの心理が犯罪に走らせるその過程がすごく上手く書かれてました。と言っても殺人はないし、陰惨なところがないので全体的にユーモラスで痛快。宮部みゆきの少年心理の描き方の上手さとはまた違った感じでぐいぐい読ませます。ラストも温かい終わり方でホッとさせられ、思わず涙が・・・。 | ||||
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椎橋君が万引きGメンになることを思い立ってから、息もつけないスピードで展開する圧倒的なクライムノベル(笑えるところも多くて、楽しいんです)に、はらはらしながらも惹きつけられます。そして前作の刑事、枡城が犯行に気づいてからの知能戦、沙希の揺れ動く心、いつにも増して人物がよく表現されてます。ラストの一章は、ハードカバーには入ってなかった書き下ろしですね。前作の続きっていうより、この1本で読んだほうがいいかもっていうぐらい完成されてます。サキ&アキラのその後が気になるなぁ | ||||
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ろくでなしの父と母に育てられた少年が、大人たちを振り向かせようとマジックを趣味に育つが、やがて家出に至り、上京。その後、大人社会での生き残りを賭けた日々にマジックのトリックを役立て万引きに始まり天才的な詐欺師としての一面を垣間見せてくる。これに気づいた警部補とのいたちごっこが始まるが…。少年の揺れ動きがちな心情(直接の言及はないが、妄想癖や独善的な行為に境界例と分離不安がほのめかされている)と衝動が犯罪に結びつきやすい、その多感な世代の文化と心理をうまく描きながら、少年の痛快にすら思える犯罪履歴を描く。前作「マジシャン」同様、マジック業界やタネを秀逸なアイディアで絡めつつ展開するプロットは、読む者の心を掴んで離さない。そして、父親がわりともいえる警部補との友情に感動を覚える後半部分につながっていくストーリーは人間小説+ミステリーのお手本ともいえる出来栄えである。前作同様に、陰惨な場面も性的な描写もなく、ユーモアをまじえて楽しく読ませてくれるのがいい。本作は「マジシャン」の続編として捉えるのではなく、後日談ではあるが別の話という前提で読むべきだろう。また、本作がマジックというジャンルを汚すものだという的外れの批判があるが、まるで当たらない。そういう人こそ、終盤で描かれる「正しいマジックとの付き合い方」を読んでほしいものだ。マジックは本物の魔法ではない。人生を豊かにするための特技として身につけても、その特技に依存し隷属されるものであってはならない。 | ||||
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確かに面白い。ページをめくる手が休まることを知らない。ただ、冒頭でいきなり「千里眼のマジシャン」を否定するとは。。。岬美由紀の久しぶりの活躍に心躍らせたものでしたが、それがフィクションとされてしまっている。ちょっとショック!「千里眼の死角」も買ったので、そっちがどうなっているか気になります。早いとこ読まにゃ~ | ||||
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マジックと出会い、間違った方法(万引き)に生かすことを思いついた少年の悲喜劇。読んでいて引きこまれます。警察との追いつ追われつ、トリックの数々も見物です。前作の里見沙希や舛城も登場しますが、がらりと違う独立した話なので前作を読んでなくてもだいじょうぶです。それと「千里眼のマジシャン」は完全に消去され、現実的な人間ドラマに戻ってます。「マジシャン」はただマジックのトリックが並んでる感じでしたが今回は純粋に面白いです。 | ||||
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