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波のうえの魔術師
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波のうえの魔術師の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 1~20 1/2ページ
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株の知識が多少あれば、楽しめると思います。 ただ、株の知識が無くても、人間のドラマの部分が半分はあるので、そこで楽しめると思います。 でも、もっと楽しみたいと思えば、株で言うとこの、空売りの仕組みのさわりを学んでおくと、いいですね。 で、内容としては、謎の株の達人である老人が、フラフラしてる若者をヘッドハンティングして育て上げ、とある銀行に復讐するというもの。 復讐のやり方が、銀行の株価を暴落させて、空売りで巨額の粗利益を得ること。 まず、ヤクザやホームレスを使って銀行口座をたくさん作り、風評被害を発生させて、取り付け騒ぎを起こさせます。 それをテレビのニュースで流させて、株価を暴落させるという、なかなかえぐいやり方です。 ですが、文章が爽やかなので、そんなにドロドロしてません。 反面、淡々とした描写なので、それほどスリリングではないです。 主人公も老人も比較的能力が高く、意外に物事がうまく行きすぎて、ハラハラが少なく、もうちょっとピンチの場面が欲しかったです。 実際は、復習になってないなと思いました。 空売りを成功させて設けたのは老人と若者だけで、被害者の会のほかの人は儲けてないし。 敵である銀行も、社員自体は悪人でないというところも、勧善懲悪と言う感じにならなかったです。 ところどころに垣間見える作者の考え、 アングロサクソンについてとか、稼ぎ方による金の価値とかは、面白いなと思いました。 あと、若者の恋人のミチルが捨てキャラだったのが意外でした。 | ||||
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ネタバレを含むと、最後の20ページほどまで、大まかに言って彼らの動きは順調だった。 「あれれ、もしかしてこのまま終わるのかな?」と思い始めた矢先、やはり様々な要因が絡む「市場」を扱うだけあって、単純には終わらせてはくれない。しかし、そういった展開により、"良いストーリーの作り方"としてよく用いられる、旅立ち→試練→帰還、という構造になっていた。 全体のテーマとして、経済、特に株式市場が扱われている。専門用語も用いられるが、わざわざ調べながらでなくとも、不明な部分は読み飛ばしても構わない。ただ「空売り」の仕組みについては、知っておいた方がストーリーの理解がより深まるので、事前にチェックしておくといい。 | ||||
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インベスターZに書いてあったから読んだが、あまり、面白くはなかった。 なんというか、登場人物のすることがとても地味。 インベスターZの映画の損切りの話を思い出しながら読んだ 何もすることがなく、お酒のつまみもない時にはちょうどいい話かな? | ||||
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池袋ウエストゲートパークが肌に合わなかったので長らく積ん読していた本作。積み本消化期間にようやく手に取りましたが池袋シリーズとは文体や作風がまったく異なっていたので驚きました。本当に同じ作者が書いたのか?読みやすいし、面白い!変に大きく段落を取っていたり相変わらず文章に妙な癖はありますが、池袋シリーズとは違い本作は読んでいるうちになんとか馴れました。 本作は株を扱った経済小説です。正直まったくの守備範囲外、知識ゼロなので老人や主人公がやっていることの半分も理解できないまま読み終わりましたが、ついていけなくてもある程度楽しめるように作られているので退屈することはありませんでした。でも本作に最大限のめり込めるのは経済や株に精通した方だと思います。株初心者には少し敷居が高いかな…。そういう意味で読む人を選ぶ小説ですね。 専門的な知識に欠ける私は経済戦略よりも人間ドラマに注目していました。こちらもなかなか面白い。ただ、刺さる展開がある一方で、語り部である主人公が淡々としすぎていて血肉が通っている感じがしなかったのが残念。老人やヒロインがいい味出してただけに主人公にもう少し魅力が欲しかった。諸々総括して差し引き☆3。 | ||||
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主人公が株の名人である老公に、株のやり方を教授してもらい、相場の面白さに気付き没頭して成長していく様は読んでいて面白い ただ、メインストーリーがなんともいえない 銀行に復讐するのが目的なのに、株価を落とすことにあまり意味は無い 確かに最終的に外資の傘下には入った(忘れたけど、確かそうだったはず)が、銀行を潰すことに至ってはいない 銀行による被害者がたくさんいて、その人達の恨みを返すとか言っていても、自分らが儲けても被害者には還元しない 結局タチの悪い方法で株価を下げて儲けて自分らの懐に入れただけで、株の取引に大事なファンダメンタルもテクニカルもあったもんじゃない しかも儲けたと言っても、銀行から金を奪ったわけではなく、市場の株主から奪っただけで、何ら銀行には損害を与えてはいない(取り付け騒ぎで銀行員が迷惑受けたぐらいか) 復讐という重い言葉を使うなら、変額保険を被害者に売りつけた人間をピンポイントで裁いてほしかった あと、主人公らは空売りばかりで儲けているが、空売りを奨励するような書き方はどうなのか そもそも信用取引にはかなりのリスクがあって、空売りに信用買いよりもさらにリスクを伴い、下手したら自殺する人もいるんだから、せめて安易な空売りはすべきではないと伝えるのが書き手の使命ではないのか | ||||
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トレードに具体的に関わっている身としては次の点が気になりました。 最初に主人公が教わるトレード方法はいわゆる超シンプルな『テクニカル』の技法。 後半にかけて、チャートを写していく中で身につけていっているのは、いわゆる「うねり取り」の技術。 そして、ストーリーを展開していくごとにましてくるファンダメンダズ的な側面。 若干、トレーダーとしての立ち位置が異なる方法なので、ちょっとトレードを知っている人にしてみると、 「あれあれ、この人たちは、一体どの立ち位置の人たちなんだ??」 と思ったりするかもしれません。 小説として読むには、人間ドラマとしてとても面白く、あえて気になりすぎるところではありませんでした。 ただし、間違っても、これを読んだからといって相場がわかるわけではないので、『読み物』として楽しむ一冊。 小説なので当然ですね。 | ||||
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バブル時代で老人たちを騙し貸し込みを行なった銀行に対する消費者、老練のディーラーの復讐劇を扱った作品だ。最終段階での復讐としれに対する銀行の成り行きがいまいち迫力に欠けた。一般文学通算704作品目の感想。2013/11/28 18:15 | ||||
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かなり難しい、と感じました。株について全くと言っていいほど知識がないため、株やマーケットに関する難しい用語の羅列についていけなくなる部分も・・・しかしクライマックスに進むにつれて、わからない用語を飛び越えるストーリーのおもしろさに引き込まれました。投資家というと数を追いかけるだけで冷めていると思うかもしれませんが、この本に出てくる人間はみんなと同じように様々な感情を持つ一人の人なのです。もっと経済についての知識を深めたいと思わせてくれた本でした。 | ||||
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いつもの石田作品らしく、特別な印象を残す訳ではないものの、現代日本の生活を描き出す読み物として大変面白いストーリー。ごく普通の大学の文学部を卒業して、就職も出来ずにパチプロで食べていた白戸則道に、突然降ってわいた特殊金融ディーラーのアルバイト。日々その訓練を通して、これまで長い人生で培ってきたノウハウを彼に教え込む老人小塚泰造。しだいにディーラーの面白さにのめり込む白戸。そして、それは大手金融機関へのある復讐の始まりだった。 現代日本のバブル崩壊の断面を切り取り、その中での人々の哀歓を上手に描き切り、かつ当時の経済情勢、社会状況を何気なくその背景として読者に伝えられる力は、その時代を共に生きた石田ならではの作品。 | ||||
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石田衣良の作品はどれもすんなりと物語に入り込め、読み易い。 株の知識がわからないところもあったが、流れはとぎれず理解できた。 銀行は変額保険というものでしか、利益をだせなかったのであろうか。 プライベートバンキングが成立つような人材を育成し、プライベートバンク で利益を出せるくらいにまでなってほしい。弱者ばかりを狙うのは 銀行のふがいなさを露呈しているようで見ていられない。 | ||||
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デビュー前の石田良衣さんは、株で生活するために本気で勉強されていた頃もあったそうで、図書館にある株に関する書籍を全て読破してから投資を始めたというお話です。それもあってか、タイトルでは名著『マーケットの魔術師』から「魔術師」を拝借し、ある主要登場人物の生い立ちについては世紀の相場師ジェシー・リバモアになぞらえているようで、そんな投資家の心のツボをついてくるところに、著者のセンスを感じます。またストーリー展開についても、小説としては面白みを十分に感じることができます。 ただし、本書を読んでいると「この著者は株では小説ほど成功してないのでは?」と思わせる部分も散見されます。全編に『マーケットの魔術師』の引用があっても構わないので、せめてもう少しレベルの高い投資論を展開してほしかった。安易な分散投資論に走らず、せめてロスカットの重要性ぐらいは語ってもらわないと。とはいえ、著者がもし株で成功していれば『池袋ウエストゲートパーク』や『4TEEN』をはじめとする名作は生まれず、直木賞を取ることもなかったのも事実。そういう意味で読者としては複雑な心境ですが、いつか投資本としても価値の高い『波のうえの魔術師』の続編を書いて欲しい気もします。 | ||||
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石田衣良って、よくこんないろんな話書けるな、おもしろいな と思うけどそれだけ。 特に本を購入して読もうとは思えない。 自分は株式だけで生活していこうとは思わないせいか、ふーんという感じ。 じいさんの秋のディールの理由も、いまいち。 理由としてはいいんだけど、それを読者に伝えるペン力が足りてないと思う。 | ||||
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現代をうまくとらえた映画。 株式投資と銀行の問題をうまく絡め、 経済問題をうまく描いている。 ただ「こんなにうまくいくか?」みたいな、 ややストーリーの展開がスムーズすぎるのが気になるが、 硬くなりがちな経済小説をここまで身近に描いたという意味では、 非常にユニークではないかと思う。 | ||||
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ある日突然株の世界に引きずり込まれた青年と、引きずり込んだ老人、そして彼らを取り巻く「社会の悪」との間で繰り広げられる、爽快豪快株式活劇(笑) おそらく株について詳しい人が読むと、そんな単純なものじゃない、と切り捨てられそうな部分も多々あるかとは思いますが、その微妙な素人さ加減が石田衣良らしくていいんですよね。 (そうそう、同著「アキハバラ@DEEP」なんかも実際のオタクが読むと納得できないところがきっとたくさんあるはず!) あと、「うつくしい子ども」のときもそうでしたが、結構重大で深刻な社会問題を、あまり深刻さを感じさせない小説として描き出しているところもまたいいですよね。 このように複雑なテーマや問題を単純化してサラッと小説にしてしまうところは、やはり石田衣良特有の才能なんでしょう。 | ||||
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毎日毎日株価の3桁の数字をながめ続ける。その作業から巨大銀行を陥れる 罠を仕掛ける。いつどんなタイミングで?その息詰まるような緊迫した描写は 読んでいてもハラハラする。真正面からぶつかっても決して崩れない相手。 その相手に対して、株価を操作するという頭脳作戦は、株を知り尽くした 作者ならではの発想だ。軽快な文章でテンポもよく、株の世界も垣間見えて、 とても興味深く読んだ。ただ、もう少し株の知識があったならもっとこの作品を 楽しめたのではないかと思う。 | ||||
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1人の若者が老人と出会ったことで人生が変わっていく。 スピード感があり読みやすくはあるのですが 株式に興味がなかったり、株式の簡単な知識がないと ちょっと読み進めるのに止まってしまう箇所があるかと思います。 株式なんて考えずサクセスストーリーとして読むにも 株式と密接すぎてちょっと辛いものを感じます。 株の知識があったらもっと楽に読めたんだろうなぁと思いました。 | ||||
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石田衣良の本は、大好きでだいたい読んでいます。この作品は、他の作品と違って夢がない。彼の他の作品は、少年のような純粋で無垢なロマンがあると思うが、この作品は読んだあとの爽快感がなかったです。 このような私は「日本人はお金を卑しいものだとおもってしまっている」からかもしれませんが… | ||||
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タイトルにセンスを感じたので、つい買ってしまいました。内容ですが、場帳を付けさせたりするところは、ややリアルではありますが、全体的に「やけに軽くまとまっちゃってる」という感じが拭えませんでした。裏世界と繋がっていて、辛い過去を持つ相場師。彼の復讐劇に巻き込まれる主人公……となると、ハードボイルドというか男くさい世界が展開するのかなと思ったのですが、自殺者が出たり、いろいろあるわりに、なんか甘い。ラストの「一旦どんでん返し」は意外だったし、後味も悪くないのですが、なんかインパクトにかけました。あまりシリアスでないのがお好きな人ならば、楽しめるかも? | ||||
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謎の老投資家に誘われマーケットについて教わり二人で大都市銀行に復讐を挑んでいく。経済、特に市場に関する記述が多いことに驚いた。結構石田衣良ってこういうことに詳しかったんだぁ。ただ根底に流れるのは青春小説のムード。就職浪人で日々パチンコで生活している一人の若者が老人と出会い成長していく過程が気持ちよい。ただ石田衣良「池袋ウエストゲートパーク」や「4TEEN」のイメージが強かったのでこの「波のうえの魔術師」の表現方法は意外な感じがした。読みやすかったので一日で読めてしまいました。 | ||||
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主人公の若者は話に必要ないんじゃないだろうか。パチンコしてるのを見てて几帳面だからスカウトって。ラストも彼がいることでじいさんが得るメリット実はない。盛り上がっていく展開は楽しい。けどその分クライマックスが寂しいような。。。変額保険の話は盛り上がるし、主人公はかっこいい。石田作品が好きな方は是非。 | ||||
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