(短編集)

幻獣遁走曲

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評判

幻獣遁走曲の評価:

4.18/5点 レビュー 11件。 C ランク

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平均点4.18pt

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全21件 21〜21 2/2ページ
No.1
(5pt)

猫丸先輩の奇妙な日々

本名なのかあだ名なのか、それさえ定かではない名探偵”猫丸先輩”。デビュー作『日曜の夜は出たくない』でも紹介されている通り、眉の下までふっさり垂れた前髪、猫のようなまん丸の目をした愛嬌たっぷりの童顔、小男、30過ぎだが年齢不詳、はしゃぐ時はまるで子供のようで、時に(深読みすれば)辛辣。そして、興味の赴くままに何にでも首を突っ込み、何の脈絡もないアルバイトを転々とする人物である。だからどの話でも、いつどこからこの人が出てくるのか全くわからないという楽しみがある。
本書はこの猫丸先輩の、互いに何の接点もないアルバイト中に起きた事件簿。『日曜の夜は~』でも、ヘンなバイトばかりしていたが、この作品集ではさらに輪をかけて、ペットショーのお使いやら新薬の人体実験Aらと、奇妙なところにばかり出没する。
死体は一つもなく、あえて共通点を探すとすれば、人かモノの「消失」の謎を解くものばかり。どの作品も物語としてよくできており、ユーモアたっぷりな作風は変わらない。謎解きの鮮やかさと共に、奇妙な猫丸先輩プレゼンツのちょっとした非日常を楽しむ短編集にも仕上がっている。
個人的には、あまりにもハマりすぎていてのどかな「猫の日の事件」、人体実験!のために小柄なのに採血されまくりでクタクタな猫丸先輩がかわいい「寝ていてください」がお気に入り。
幻獣遁走曲―猫丸先輩のアルバイト探偵ノート (創元クライム・クラブ) Amazon書評・レビュー: 幻獣遁走曲―猫丸先輩のアルバイト探偵ノート (創元クライム・クラブ)より
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