グロテスク
評判
グロテスクの評価:
3.93/5点 レビュー 288件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全308件 121〜140 7/16ページ
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グロテスクの評価:
3.93/5点 レビュー 288件。 B ランク
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一体、何をもって「グロテスク」なのかと、読み始めてみると
その意味などは何処かに飛んでしまい、いつのまにか
上下巻を、読み終えていた。
面白かった…というのとは、ちょっと違う。
いや、どうだった?と問われれば、素直に「面白かった」と答えることは出きる。
4人の女性を中心に展開するストーリー。
過剰とも言える程の、とんでもない美貌を持つ「ユリコ」
頭脳明晰な「ミツル」
上昇志向の強すぎる「和恵」
そして、美貌の妹「ユリコ」の姉。
この姉の語りで、序盤が始まる。あくまでも、マイペースで。
競争意識さえ持てない程の美しさを持つ、妹と比べられることに慣れている様子を
それを何とも思っていないというようなことを、淡々と語る。
そして章が変わる時に、「日記」や「手記」などで入れ替わる。
上巻は4人の女性が通う、Q女子高を中心にして
下巻は、ガラリと変わって成長した「今」を描く。
和恵の手記が、何よりも印象に残った。
彼女の愚かさが痛々しくも、完全に理解出来ない訳ではない自分に驚いた。
昼はエリートOLで、夜は娼婦として町に立つ彼女のことを。
彼女は、ただ人に優しくされたかったのだ。
そして美貌のユリコ。彼女が一番悟っていたのかもしれない。
思えば、彼女には何も執着が無く飄々としている。
そして、中年になり醜く変貌してしまった自分を、嘆く訳でもなく
冷静に見ている。
「私達は怪物よ。そしてその怪物を愛でる怪物に、いつか殺されるわ」と
簡単なことのように言うユリコに、感嘆さえ覚える。
そして、もうひとつ印象に残ったのは、中国人のチャンの語り。
デフォルメされているとはしても、壮絶な国だ。
中国という国を、少し理解出来たような気がする。
読み終えて「グロテスク」の意味が、よくわかった。
題名の意味が理解出来て、唸らせてもらえた。
人は「怪物」にもなる。それも、ごく自然に。
誰にでもある「悪意」。その質と量に、個人差があるだけなのかもしれない。
長々とレビューを書きながら、自分でも一体何が言いたいのかわからない。
巧く表現できないのがもどかしいが、色々な意味で強烈な余韻が残る本。
最後の展開は賛否両論あれど、そういう意味では★5つです。