大いなる幻影

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評判

大いなる幻影の評価:

4.06/5点 レビュー 18件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.06pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全45件 21〜40 2/3ページ
No.25
(5pt)

初期のガチ硬派乱歩賞の中では異色の作品

江戸川乱歩賞作品の中でも最もページ数が少ないんじゃないか。文庫本で190ページほどのボリュームに、女性作家らしい細かい女性心理描写と幻想的な雰囲気を融合させた作品。本格ミステリー色の濃い初期乱歩賞作品としてはかなり異色の心理サスペンスミステリーである。勿論幻想譚として終わるのではなく、どんでん返しのオチもしっかりとあり、ミステリーとしての体裁は維持している。
改行の少ない文体なのでやや最近の作品と比べると読みにくい感じもあるが、最後まで読むとやはりこれは名作だなと納得できる。推理小説というより純粋に小説作品として完成度が高い作品である。
大いなる幻影 (講談社文庫 と 3-1) Amazon書評・レビュー: 大いなる幻影 (講談社文庫 と 3-1)より
4061361090
No.24
(4pt)

ネタバレレビュー

トランクに閉じ込められた赤子は、
なんでコンクリート漬けにしてまで
隠す必要があった?
というのが腑に落ちなかったが、
アパート住人の老嬢たちの描かれ方は面白かった。

アパート住人の事情に詳しくて
マスターキーを自由にできるのは
このひとしかいない、と早い段階で察知するけど、
本書はミステリーというより
ショートオムニバスドラマとして楽しめる。

覗き見の後ろ暗さとスリル、
アパートの一室のほか出口のない時間を生きる老嬢たちの様とか、
こんな着眼点そうそうないと思う。
大いなる幻影 (1964年) (ロマン・ブックス) Amazon書評・レビュー: 大いなる幻影 (1964年) (ロマン・ブックス)より
B000JAGCB2
No.23
(4pt)

ネタバレレビュー

トランクに閉じ込められた赤子は、
なんでコンクリート漬けにしてまで
隠す必要があった?
というのが腑に落ちなかったが、
アパート住人の老嬢たちの描かれ方は面白かった。

アパート住人の事情に詳しくて
マスターキーを自由にできるのは
このひとしかいない、と早い段階で察知するけど、
本書はミステリーというより
ショートオムニバスドラマとして楽しめる。

覗き見の後ろ暗さとスリル、
アパートの一室のほか出口のない時間を生きる老嬢たちの様とか、
こんな着眼点そうそうないと思う。
大いなる幻影 (1962年) Amazon書評・レビュー: 大いなる幻影 (1962年)より
B000JAK006
No.22
(4pt)

ネタバレレビュー

トランクに閉じ込められた赤子は、
なんでコンクリート漬けにしてまで
隠す必要があった?
というのが腑に落ちなかったが、
アパート住人の老嬢たちの描かれ方は面白かった。

アパート住人の事情に詳しくて
マスターキーを自由にできるのは
このひとしかいない、と早い段階で察知するけど、
本書はミステリーというより
ショートオムニバスドラマとして楽しめる。

覗き見の後ろ暗さとスリル、
アパートの一室のほか出口のない時間を生きる老嬢たちの様とか、
こんな着眼点そうそうないと思う。
大いなる幻影 (1978年) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 大いなる幻影 (1978年) (講談社文庫)より
B000J8M6JG
No.21
(4pt)
【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[]   ネタバレを表示する

ネタバレレビュー

トランクに閉じ込められた赤子は、
なんでコンクリート漬けにしてまで
隠す必要があった?
というのが腑に落ちなかったが、
アパート住人の老嬢たちの描かれ方は面白かった。

アパート住人の事情に詳しくて
マスターキーを自由にできるのは
このひとしかいない、と早い段階で察知するけど、
本書はミステリーというより
ショートオムニバスドラマとして楽しめる。

覗き見の後ろ暗さとスリル、
アパートの一室のほか出口のない時間を生きる老嬢たちの様とか、
こんな着眼点そうそうないと思う。
大いなる幻影 (講談社文庫 と 3-1) Amazon書評・レビュー: 大いなる幻影 (講談社文庫 と 3-1)より
4061361090
No.20
(5pt)

推理史に名を刻む最高傑作

これ程の優れた推理小説が他に有るだろうか。私は知れません。星6つでも足りません。内容はあえて書きません、じっくりと時間をかけて読んでみてください,静かな感動が沸きあがってくることでしょう。贅肉をそぎ落とした緻密な文体、遊び心に感嘆します。これこそが本物の推理小説ー大いなる幻影。
大いなる幻影 (講談社文庫 と 3-1) Amazon書評・レビュー: 大いなる幻影 (講談社文庫 と 3-1)より
4061361090
No.19
(5pt)

推理史に名を刻む最高傑作

これ程の優れた推理小説が他に有るだろうか。私は知れません。星6つでも足りません。内容はあえて書きません、じっくりと時間をかけて読んでみてください,静かな感動が沸きあがってくることでしょう。贅肉をそぎ落とした緻密な文体、遊び心に感嘆します。これこそが本物の推理小説ー大いなる幻影。
大いなる幻影 (1964年) (ロマン・ブックス) Amazon書評・レビュー: 大いなる幻影 (1964年) (ロマン・ブックス)より
B000JAGCB2
No.18
(5pt)

推理史に名を刻む最高傑作

これ程の優れた推理小説が他に有るだろうか。私は知れません。星6つでも足りません。内容はあえて書きません、じっくりと時間をかけて読んでみてください,静かな感動が沸きあがってくることでしょう。贅肉をそぎ落とした緻密な文体、遊び心に感嘆します。これこそが本物の推理小説ー大いなる幻影。
大いなる幻影 (1978年) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 大いなる幻影 (1978年) (講談社文庫)より
B000J8M6JG
No.17
(5pt)

推理史に名を刻む最高傑作

これ程の優れた推理小説が他に有るだろうか。私は知れません。星6つでも足りません。内容はあえて書きません、じっくりと時間をかけて読んでみてください,静かな感動が沸きあがってくることでしょう。贅肉をそぎ落とした緻密な文体、遊び心に感嘆します。これこそが本物の推理小説ー大いなる幻影。
大いなる幻影 (1962年) Amazon書評・レビュー: 大いなる幻影 (1962年)より
B000JAK006
No.16
(4pt)

乱歩賞同時受賞の傑作

第八回江戸川乱歩賞受賞作品(昭和37年)

戸川昌子『大いなる幻影』と佐賀潜『華やかな死体』は、乱歩賞同時受賞。塔晶夫(中井英夫)『虚無への供物』、天藤真『陽気な容疑者たち』が選外なので、激戦だったんだろう。

■大いなる幻影
夫の遺稿をひたすら清書しつづける老女、愛人のバイオリンの名器を盗んだ過去に苛まれる老女、ゴミに囲まれ拾ったさなかの骨を日々食す老女。 絶望のうちに妄執にとりつかれた人々の描き方がすばらしい。7年前に起こった誘拐事件の犯人探しが、このドロドロの人間関係の中でのストーリーの本筋かと思いきや、さにあらず。予見がズバスバあたる信仰宗教の教祖さまがあらわれたりして。これも謎のひとつ。

かなり強引というか、都合良すぎなところも感じてしまうけれど、どんでん返しは成功していると思う。登場人物と一緒に、読者も”大いなる幻影”に惑わされるというところか。

発表されてからほぼ半世紀。時制が前後したり、話の流れと一見無関係と思われる唐突な挿話があったりと、読みにくいところはあるんだが、それを差し引いても傑作と思う。

■華やかな死体
作者自身のキャリアを生かした法廷物で、さすがに臨場感がたっぷりだ。検事四年目の城戸と、法廷戦術にたけた山室弁護士の攻防戦がみもの。城戸のコンプレックスと野心が、公判をおうごとに一喜一憂する姿とかさなっていて面白い。すっかり感情移入してしまって、不利な状況にイライラさせられるほど。

登場人物それぞれの思惑が、思わぬ方向へ事件の結果をもっていくのだが、このあたりの展開の仕方が巧緻だと思う。ラストは少なからずストレスが溜まるんだけど。

派手さはないが、法廷劇が好きなかたにはおすすめできる。
大いなる幻影・華やかな死体―江戸川乱歩賞全集〈4〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 大いなる幻影・華やかな死体―江戸川乱歩賞全集〈4〉 (講談社文庫)より
4062638789
No.15
(4pt)

読者も”大いなる幻影”に惑わされ

第8回江戸川乱歩賞受賞作品

独身老女だけが住まうアパートの住人 木村よね子は、執念のように元教え子達に手紙を書き送る日々。ある日、息子を誘拐された過去をもつ河内恵子から返信が届く。誘拐に関与したと思われる上田ちがが、よね子と同じアパートで今も暮らしているという。よね子は、恵子に ちかの動向を探ることを約束し、アパートのマスターキーを盗みだす。

夫の遺稿をひたすら清書しつづける老女、愛人のバイオリンの名器を盗んだ過去に苛まれる老女、ゴミに囲まれ拾ったさなかの骨を日々食す老女。
絶望のうちに妄執にとりつかれた人々の描き方がすばらしい。7年前に起こった誘拐事件の犯人探しが、このドロドロの人間関係の中でのストーリーの本筋かと思いきや、さにあらず。予見がズバスバあたる信仰宗教の教祖さまがあらわれたりして。これも謎のひとつ。

かなり強引というか、都合良すぎなところも感じてしまうけれど、どんでん返しは成功していると思う。登場人物と一緒に、読者も”大いなる幻影”に惑わされるというところか。

発表されてからほぼ半世紀。時制が前後したり、話の流れと一見無関係と思われる唐突な挿話があったりと、読みにくいところはあるんだが、それを差し引いても傑作と思う。
大いなる幻影 (1962年) Amazon書評・レビュー: 大いなる幻影 (1962年)より
B000JAK006
No.14
(4pt)

読者も”大いなる幻影”に惑わされ

第8回江戸川乱歩賞受賞作品

独身老女だけが住まうアパートの住人 木村よね子は、執念のように元教え子達に手紙を書き送る日々。ある日、息子を誘拐された過去をもつ河内恵子から返信が届く。誘拐に関与したと思われる上田ちがが、よね子と同じアパートで今も暮らしているという。よね子は、恵子に ちかの動向を探ることを約束し、アパートのマスターキーを盗みだす。

夫の遺稿をひたすら清書しつづける老女、愛人のバイオリンの名器を盗んだ過去に苛まれる老女、ゴミに囲まれ拾ったさなかの骨を日々食す老女。
絶望のうちに妄執にとりつかれた人々の描き方がすばらしい。7年前に起こった誘拐事件の犯人探しが、このドロドロの人間関係の中でのストーリーの本筋かと思いきや、さにあらず。予見がズバスバあたる信仰宗教の教祖さまがあらわれたりして。これも謎のひとつ。

かなり強引というか、都合良すぎなところも感じてしまうけれど、どんでん返しは成功していると思う。登場人物と一緒に、読者も”大いなる幻影”に惑わされるというところか。

発表されてからほぼ半世紀。時制が前後したり、話の流れと一見無関係と思われる唐突な挿話があったりと、読みにくいところはあるんだが、それを差し引いても傑作と思う。
大いなる幻影 (1964年) (ロマン・ブックス) Amazon書評・レビュー: 大いなる幻影 (1964年) (ロマン・ブックス)より
B000JAGCB2
No.13
(4pt)

読者も”大いなる幻影”に惑わされ

第8回江戸川乱歩賞受賞作品

独身老女だけが住まうアパートの住人 木村よね子は、執念のように元教え子達に手紙を書き送る日々。ある日、息子を誘拐された過去をもつ河内恵子から返信が届く。誘拐に関与したと思われる上田ちがが、よね子と同じアパートで今も暮らしているという。よね子は、恵子に ちかの動向を探ることを約束し、アパートのマスターキーを盗みだす。

夫の遺稿をひたすら清書しつづける老女、愛人のバイオリンの名器を盗んだ過去に苛まれる老女、ゴミに囲まれ拾ったさなかの骨を日々食す老女。
絶望のうちに妄執にとりつかれた人々の描き方がすばらしい。7年前に起こった誘拐事件の犯人探しが、このドロドロの人間関係の中でのストーリーの本筋かと思いきや、さにあらず。予見がズバスバあたる信仰宗教の教祖さまがあらわれたりして。これも謎のひとつ。

かなり強引というか、都合良すぎなところも感じてしまうけれど、どんでん返しは成功していると思う。登場人物と一緒に、読者も”大いなる幻影”に惑わされるというところか。

発表されてからほぼ半世紀。時制が前後したり、話の流れと一見無関係と思われる唐突な挿話があったりと、読みにくいところはあるんだが、それを差し引いても傑作と思う。
大いなる幻影 (1978年) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 大いなる幻影 (1978年) (講談社文庫)より
B000J8M6JG
No.12
(4pt)

読者も”大いなる幻影”に惑わされ

第8回江戸川乱歩賞受賞作品

独身老女だけが住まうアパートの住人 木村よね子は、執念のように元教え子達に手紙を書き送る日々。ある日、息子を誘拐された過去をもつ河内恵子から返信が届く。誘拐に関与したと思われる上田ちがが、よね子と同じアパートで今も暮らしているという。よね子は、恵子に ちかの動向を探ることを約束し、アパートのマスターキーを盗みだす。

夫の遺稿をひたすら清書しつづける老女、愛人のバイオリンの名器を盗んだ過去に苛まれる老女、ゴミに囲まれ拾ったさなかの骨を日々食す老女。
絶望のうちに妄執にとりつかれた人々の描き方がすばらしい。7年前に起こった誘拐事件の犯人探しが、このドロドロの人間関係の中でのストーリーの本筋かと思いきや、さにあらず。予見がズバスバあたる信仰宗教の教祖さまがあらわれたりして。これも謎のひとつ。

かなり強引というか、都合良すぎなところも感じてしまうけれど、どんでん返しは成功していると思う。登場人物と一緒に、読者も”大いなる幻影”に惑わされるというところか。

発表されてからほぼ半世紀。時制が前後したり、話の流れと一見無関係と思われる唐突な挿話があったりと、読みにくいところはあるんだが、それを差し引いても傑作と思う。
大いなる幻影 (講談社文庫 と 3-1) Amazon書評・レビュー: 大いなる幻影 (講談社文庫 と 3-1)より
4061361090
No.11
(3pt)

意外な程、堅実な作品

シャンソン歌手、クラブのママ等多彩な顔を持つ作者のミステリ処女作にして代表作。老嬢ばかり住むアパートを舞台に、ある事件を背景に様々な人生模様を描いた作品。

冒頭で交通事故死した男が描かれ、その恋人が女性専用の「K女子アパート」に住んでいる事が示唆される。同様に男女二人による幼児誘拐殺人事件が描かれ、女性の方は「K女子アパート」に住んでいる事が示唆される。時が経ち、アパートの住人は歳を取り、アパートそのものも建物毎移動する事になる。その直前の描写から始まり、アパートの住人の過去が徐々に暴かれ、やがて冒頭の事件に繋がると言う物語。思っていたより正攻法の展開なので正直驚いた。だが、如何せん住人の過去が平凡過ぎる。老嬢ばかりの登場人物と言う事で、もっとドロドロした怨念のようなものや、女流作家ならではの老嬢の頑迷さや妄信ぶりの描写を期待していたのだが、むしろ堅実な内容である。新興宗教の教祖を登場させ、交霊会まで開いているのに、オカルティックな雰囲気もない。最後に仕掛けらしきものもあるのだが、途中であれだけ「マスター・キー」の事を執拗に描けば、大抵の人は気付くだろう。「大いなる幻影」と呼ぶには平明な出来。老嬢ばかりと言う趣向を活かすなら、もっと妄想・幻想・怨念に満ちた作品にすべきだったと思う。

都電など昭和30年代の懐かしい描写も出てくるので、アパートの住人と共に過去の「幻影」を夢見るにはちょうど良い作品か。
大いなる幻影 (1964年) (ロマン・ブックス) Amazon書評・レビュー: 大いなる幻影 (1964年) (ロマン・ブックス)より
B000JAGCB2
No.10
(3pt)

意外な程、堅実な作品

シャンソン歌手、クラブのママ等多彩な顔を持つ作者のミステリ処女作にして代表作。老嬢ばかり住むアパートを舞台に、ある事件を背景に様々な人生模様を描いた作品。

冒頭で交通事故死した男が描かれ、その恋人が女性専用の「K女子アパート」に住んでいる事が示唆される。同様に男女二人による幼児誘拐殺人事件が描かれ、女性の方は「K女子アパート」に住んでいる事が示唆される。時が経ち、アパートの住人は歳を取り、アパートそのものも建物毎移動する事になる。その直前の描写から始まり、アパートの住人の過去が徐々に暴かれ、やがて冒頭の事件に繋がると言う物語。思っていたより正攻法の展開なので正直驚いた。だが、如何せん住人の過去が平凡過ぎる。老嬢ばかりの登場人物と言う事で、もっとドロドロした怨念のようなものや、女流作家ならではの老嬢の頑迷さや妄信ぶりの描写を期待していたのだが、むしろ堅実な内容である。新興宗教の教祖を登場させ、交霊会まで開いているのに、オカルティックな雰囲気もない。最後に仕掛けらしきものもあるのだが、途中であれだけ「マスター・キー」の事を執拗に描けば、大抵の人は気付くだろう。「大いなる幻影」と呼ぶには平明な出来。老嬢ばかりと言う趣向を活かすなら、もっと妄想・幻想・怨念に満ちた作品にすべきだったと思う。

都電など昭和30年代の懐かしい描写も出てくるので、アパートの住人と共に過去の「幻影」を夢見るにはちょうど良い作品か。
大いなる幻影 (1978年) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 大いなる幻影 (1978年) (講談社文庫)より
B000J8M6JG
No.9
(3pt)

意外な程、堅実な作品

シャンソン歌手、クラブのママ等多彩な顔を持つ作者のミステリ処女作にして代表作。老嬢ばかり住むアパートを舞台に、ある事件を背景に様々な人生模様を描いた作品。冒頭で交通事故死した男が描かれ、その恋人が女性専用の「K女子アパート」に住んでいる事が示唆される。同様に男女二人による幼児誘拐殺人事件が描かれ、女性の方は「K女子アパート」に住んでいる事が示唆される。時が経ち、アパートの住人は歳を取り、アパートそのものも建物毎移動する事になる。その直前の描写から始まり、アパートの住人の過去が徐々に暴かれ、やがて冒頭の事件に繋がると言う物語。思っていたより正攻法の展開なので正直驚いた。だが、如何せん住人の過去が平凡過ぎる。老嬢ばかりの登場人物と言う事で、もっとドロドロした怨念のようなものや、女流作家ならではの老嬢の頑迷さや妄信ぶりの描写を期待していたのだが、むしろ堅実な内容である。新興宗教の教祖を登場させ、交霊会まで開いているのに、オカルティックな雰囲気もない。最後に仕掛けらしきものもあるのだが、途中であれだけ「マスター・キー」の事を執拗に描けば、大抵の人は気付くだろう。「大いなる幻影」と呼ぶには平明な出来。老嬢ばかりと言う趣向を活かすなら、もっと妄想・幻想・怨念に満ちた作品にすべきだったと思う。都電など昭和30年代の懐かしい描写も出てくるので、アパートの住人と共に過去の「幻影」を夢見るにはちょうど良い作品か。
大いなる幻影 (講談社文庫 と 3-1) Amazon書評・レビュー: 大いなる幻影 (講談社文庫 と 3-1)より
4061361090
No.8
(3pt)

意外な程、堅実な作品

シャンソン歌手、クラブのママ等多彩な顔を持つ作者のミステリ処女作にして代表作。老嬢ばかり住むアパートを舞台に、ある事件を背景に様々な人生模様を描いた作品。

冒頭で交通事故死した男が描かれ、その恋人が女性専用の「K女子アパート」に住んでいる事が示唆される。同様に男女二人による幼児誘拐殺人事件が描かれ、女性の方は「K女子アパート」に住んでいる事が示唆される。時が経ち、アパートの住人は歳を取り、アパートそのものも建物毎移動する事になる。その直前の描写から始まり、アパートの住人の過去が徐々に暴かれ、やがて冒頭の事件に繋がると言う物語。思っていたより正攻法の展開なので正直驚いた。だが、如何せん住人の過去が平凡過ぎる。老嬢ばかりの登場人物と言う事で、もっとドロドロした怨念のようなものや、女流作家ならではの老嬢の頑迷さや妄信ぶりの描写を期待していたのだが、むしろ堅実な内容である。新興宗教の教祖を登場させ、交霊会まで開いているのに、オカルティックな雰囲気もない。最後に仕掛けらしきものもあるのだが、途中であれだけ「マスター・キー」の事を執拗に描けば、大抵の人は気付くだろう。「大いなる幻影」と呼ぶには平明な出来。老嬢ばかりと言う趣向を活かすなら、もっと妄想・幻想・怨念に満ちた作品にすべきだったと思う。

都電など昭和30年代の懐かしい描写も出てくるので、アパートの住人と共に過去の「幻影」を夢見るにはちょうど良い作品か。
大いなる幻影 (講談社文庫 と 3-1) Amazon書評・レビュー: 大いなる幻影 (講談社文庫 と 3-1)より
4061361090
No.7
(3pt)

意外な程、堅実な作品

シャンソン歌手、クラブのママ等多彩な顔を持つ作者のミステリ処女作にして代表作。老嬢ばかり住むアパートを舞台に、ある事件を背景に様々な人生模様を描いた作品。

冒頭で交通事故死した男が描かれ、その恋人が女性専用の「K女子アパート」に住んでいる事が示唆される。同様に男女二人による幼児誘拐殺人事件が描かれ、女性の方は「K女子アパート」に住んでいる事が示唆される。時が経ち、アパートの住人は歳を取り、アパートそのものも建物毎移動する事になる。その直前の描写から始まり、アパートの住人の過去が徐々に暴かれ、やがて冒頭の事件に繋がると言う物語。思っていたより正攻法の展開なので正直驚いた。だが、如何せん住人の過去が平凡過ぎる。老嬢ばかりの登場人物と言う事で、もっとドロドロした怨念のようなものや、女流作家ならではの老嬢の頑迷さや妄信ぶりの描写を期待していたのだが、むしろ堅実な内容である。新興宗教の教祖を登場させ、交霊会まで開いているのに、オカルティックな雰囲気もない。最後に仕掛けらしきものもあるのだが、途中であれだけ「マスター・キー」の事を執拗に描けば、大抵の人は気付くだろう。「大いなる幻影」と呼ぶには平明な出来。老嬢ばかりと言う趣向を活かすなら、もっと妄想・幻想・怨念に満ちた作品にすべきだったと思う。

都電など昭和30年代の懐かしい描写も出てくるので、アパートの住人と共に過去の「幻影」を夢見るにはちょうど良い作品か。
大いなる幻影 (1962年) Amazon書評・レビュー: 大いなる幻影 (1962年)より
B000JAK006
No.6
(2pt)

異色作家の二編

【大いなる幻影】

さすがに今となっては古い。文章も硬く読みにくい部分がある。

プロットは最後でどんでん返しがあるなど良く練られていると思うが、

いかんせん暗い。

物語の主人公たちが古びた女子アパートに住む老女ということもあるが、

「猫は知っていた/仁木悦子」のような明るさというか、爽やかさはない。

それがこの作品の持ち味なのかも知れないが。

【華やかな死体】

作者は元検事で現役の弁護士。

出世欲に取り付かれたような検事と老獪な弁護士が殺人事件を争う。

この検事さん、事件の参考人に嘘をついたり、露骨な誘導尋問を行ったりします。

今なら確実に問題になりそうな捜査です。昔はこんな捜査が許されたのでしょうか。

検事と警察、弁護士等の関わりは法曹関係者で無ければ書けないような内容ですが、

小説としては、今ひとつ盛り上がりに欠けるような気がしました。
大いなる幻影・華やかな死体―江戸川乱歩賞全集〈4〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 大いなる幻影・華やかな死体―江戸川乱歩賞全集〈4〉 (講談社文庫)より
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