黒百合

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評判

黒百合の評価:

4.00/5点 レビュー 29件。 B ランク

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平均点4.00pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全24件 21〜24 2/2ページ
No.4
(5pt)

六甲の夏休みが印象深い

異なる3つの時代のストーリーが最後の最後で一つに交錯する時、その余りの意外性に意表を突かれるが、それ以上に三人の少年少女の夏休みの描写が透き通る程に美しく、いつまでも残像が尾を引く。
黒百合 Amazon書評・レビュー: 黒百合より
4488024386
No.3
(4pt)

さりげないサプライズに感嘆!

進・一彦・香の3人が過ごす戦後の避暑地での青春物語の部分、ここの描写力がすぐれているので、作品全体の質を上げているのでしょう。
銀幕のスターたちの出ていた古い秀作の邦画のような雰囲気です。
香のおばさま日登美や、六甲の女王、小芝翁…などなど、脇役たちの人物像も、時代と上流階級の人々の雰囲気を良く伝えてくれます。
この序章の部分だけでも作品が成り立つぐらい上質なものだと思います。
ドイツで出会った謎の女性は誰?と思いながら読み進め、殺人事件の犯人は…とミステリー部分では謎を持たせ、全くもって巧いです。
昭和27年の部分は、夏休みの宿題の日記をつける進の目線で描かれるので、少年らしいたどたどしさもあって、語られない部分を巧くカバーしてミスリードを誘います。
もう一つの殺人事件が起こり、謎が解けないまま、ラストに突中。
え、もうページも少ないし終わっちゃうよ〜、と思ったら実にサラリと描かれる真相。
サプライズです、やられちゃいました。
ミステリーの謎解き、ここが一番の見せ場、そこをサラリと書いて素知らぬ顔して通り過ぎようとする作者。
う〜ん、にくい!
黒百合 Amazon書評・レビュー: 黒百合より
4488024386
No.2
(4pt)

「黒百合」の花言葉は……

少年少女のひと夏の交流を描いた物語に叙述トリックを
仕掛けることで、驚愕の真相を浮かび上がらせる本作。
探偵役による「解決篇」がないため、読者は作中で
何が起こっていたかを自ら推理しなければなりません。
以上から、本作は乾くるみ『イニシエーション・ラブ』と同趣向の作品といえると思います。
本作では、ある名家が物語の中心となっていますが、複雑な姻戚関係や愛人の存在などにより、
錯綜した人間模様が描き出されるだけでなく、同じ属性を付与した人物が巧妙に配されています。
そうした、読者を誤誘導する登場人物(レッド・へリング)が多すぎるといった
批判もいくつか目にしましたが、個人的には、充分許容範囲だと感じました。
厳重にミスディレクションしておかないと、せっかくの
サプライズが、台無しになるかもしれませんもんね。
▽付記
 何はともあれ、タイトル「黒百合」の真意には口がアングリでした。
黒百合 Amazon書評・レビュー: 黒百合より
4488024386
No.1
(5pt)

青春小説+本格ミステリの傑作

この作品は昭和27年の夏休みに父親の友人の別荘に招かれた主人公の14歳の少年が、そこで出会う一彦少年と香という少女と夏休みを過ごす3人の交流を描いた青春小説である。また、その夏休みの出来事を描く章をはさんで、主人公と一彦の父親の青年時代や香の叔母の日登美の過去を描いた話が挿入される。
本に書いてあるあらすじだけを読むと、青春小説がメインでミステリ色は薄く感じるが、実際は読者の先入観を利用した叙述トリックが仕掛けてあり、最後の数ページで現在(昭和27年)の物語と過去の物語が結びつき、意外な真相が明らかになる。
読了した後で、改めて読み直すと作者がうまく読者を誤導するように書かれていて良く考えられた構成になっている。
普通に読んでいるとおそらく最後にだまされると思うので、これから読む人はよく注意して読んで、本格ミステリの面白さを堪能してもらいたい。
黒百合 Amazon書評・レビュー: 黒百合より
4488024386