■スポンサードリンク
パンドラ・ケース
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
パンドラ・ケースの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.57pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
★★★★☆ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
久々の高橋克彦作品。面白かったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この小説を「推理小説」として評価すると、せいぜい☆は3つぐらいにしかならない。探偵役のトーマの推理にしても、別の作品のようなキレ味の鋭さはないし、設定としても強引な点が少なくない。高橋克彦の推理小説は出来不出来の差が大きいが、この作品は中の下ぐらいだろう。 しかし、殺人事件が絡む青春小説として読めば、この小説は私にとっては☆5つである。高橋作品のなかでは、もっとも好きな作品のひとつだと言ってもいい。私はこの小説を大学生の頃に読んだが、世代的には登場人物とは20年ぐらいの差があるにもかかわらず、あの世代独特の甘美な記憶とそれと裏返しの苦い現実との落差に、強烈に惹きつけられた。だから、推理小説としての出来は決していいとは言えないのに、この本は何度も読み返したものである。 ちなみに、私の友人もこの本が好きだったので、他の仲のいい友人を集めて、大学卒業時にほぼこの作品と同じ設定でタイムカプセルを実際に埋めた。埋めてから十年後に再び仲間を集めて開けてみたところ、この作品とは違って雨水が中に入ってしまうなど散々ではあったが、青臭かった十年前の自分たちとその後の自分たちを比べてみて、苦くてしかし甘美な思い出に浸ったものである。その意味でも、この作品は忘れられない一冊である。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!