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悪の華
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悪の華の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.36pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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よくマフィア映画の舞台になるイタリアはシチリア半島。このシチリアで、マフィアのカポの息子として育ったガルシアは、「情は己を殺す。常に非情であれ。」という父の言葉を心から信じていた。血の掟(オメルタ)を絶対原則とするシチリア・マフィアで、着実に出世階段を登るガルシアは、ある日カポである父の腹心の裏切りで、父を始め、最愛の妹と祖母、の家族全員を失ってしまう。復讐に血を滾らせながらも、「将来復讐する可能性のある者は、女子供たりとも容赦なく殺す」マフィオソ達から、逆に狙われる立場となったガルシアは、疎遠になっていた母の弟を頼り、イタリアから遠く離れた日本へと逃げる。血の掟を破り、最愛の妹を殺した男への復讐に燃えるガルシアは、資金集めのために、日本でも殺しのビジネスを請け負うが…。タイトルの「悪の華」は、主人公であるガルシアのことではなく、脇の登場人物のことを指し示しているようで、ガルシア自身は“必死に”父の教えを守っているように見えながら、なかなか情の深い男に描かれている。最後のエピローグあたりで、シチリアに戻る場面が描かれるのかと思いながら読み進めていたのだが、そこまでは至らぬままに終わった。続編を書くつもりなのかもしれないが、ちょっと後切れが悪い気もする。 | ||||
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新堂さん十八番のダークノワール。「悪の華」というタイトルどおり、どちらかと言うと華麗なイメージを受ける、悪のカリスマたちの競演といったところ。「無間地獄」「溝鼠」等の毒々しいテイストは低め。ただ和製ゴッドファーザーといううたい文句は?ですが。 話の展開自体は面白いです。次々に現れる強力キャラクターたち、おのおのの思惑がめぐり、先の読めない展開は面白かった。 ただ難点も多く、上海マフィアの描き方はやや馳星周さんを意識した表現に見えるし、いかんせんテンポが悪い。延々と続く訓練プログラムはくどく、話がなかなか前に進まない中盤は中だるみ。終盤の待ちに待った乱戦はややあっけないし、後半の殺しのプロたちが増殖しすぎにもいまいち。ストーリー自体はシンプルなものなので、もう少し人物を絞ったほうが良かったのではないでしょうか。ラスト、悲しみの衝撃のインパクトもあるのですが、今一歩の佳作と言った感じです。 | ||||
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