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(短編集)
真相
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真相の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.15pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全47件 21~40 2/3ページ
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好きな作者の作品やから当然やろ。 同好の人やつたら、当然よむやろな。 | ||||
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「第三の時効」に続く作者の短編集。その題名の如く、事件の真相が数年たって意外な形で解明されていくというコンセプト で5作品が納められている。よく出来た息子が何ものかに刺殺されて10年、犯人が捕まったが、その孝行息子の意外な 一面が分かり戸惑う父親を描く表題作「真相」、村長選挙に出た男のある女性をはねた過去が選挙の過程であぶりだされ そうになる男の焦りを描いた「18番ホール」、リストラされた男が殺人現場で目撃した男の犯罪の真相を意外な結末で描いた 「不眠」。地獄のような空手部の合宿中に死んだ仲間の死因をめぐる仲間たちの疑心暗鬼を描いた「花輪の海」、そして 親切な老人に養子に迎えられた前科を背負った男と妻がその家で発見したものは、という「他人の家」、全て完成度の 高いミステリーで、作者んも筆力の確かさを確認する作品となった。 | ||||
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横山秀夫の短編集。安心して読める作家の一人であるので、読むものに困ったときにには大変重宝いたします。本作も傑作短編集に仕上がっています。「真相」「18番ホール」はミステリ要素タップリの作品。特に「18番ホール」の焦燥感はみんな何かしら感じたことがあるかもしれません。自分の心とシンクロした作品となっています。 また後半の「不眠」「花輪の海」「他人の家」はミステリの範疇を越えた作品となっています。人間の心や気持ちを抉り取る作品です。人間を深いところで描いています。特に「他人の家」は絶品です。ラストシーンなんかはかなり心に響きました。「人間」を描いています。 作者のそれぞれの面を体験することの出来る傑作短編集です。 | ||||
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これは面白い。短編集なんだけど無駄がない。 構成の妙か。 話の先は読めるっちゃあ読めるんだけど,体が震えるのは久しぶり。 空手部の話がおすすめ。 | ||||
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警察ものから離れた短編集。重たい内容が多いですが楽しめる一冊です。 ただ「18番ホール」と「他人の家」は、プロットが、やや突飛すぎるのではないかという気がしました。ラストは2時間ドラマっぽいですし。 リアルさが横山作品の売りだと思っているので星はひとつ減らして4つにしました。 | ||||
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「他人の家」という話がおもしろかった。強盗傷害の罪を償ってひっそりと暮らす貝原とその妻の映子が近所の老人の家の養子になるのだが、その老人もまた人知れず浮気した妻を殺害していた。罪を犯してしまった貝原に愛想をつかさず、ずっと支えてきた映子の優しさや一途な想いが気持ちよかった。また、「真相」という話も奥が深くておもしろかった。完全に被害者だと思っていた少年が実は万引きをしていたという事実や、殺害された少年と一緒に行動していてそれを黙っていた男が殺害された少年の妹と婚約していたという事実にも驚いた。全体的に、罪を犯した人間の心の闇をうまく描いていたと思うが、どの話もちょっと物足りなかった。それぞれの話についてもう少し続きがほしかった。 | ||||
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横山作品の中でも特に重い内容だと思う。 ハラハラしながら読みすすめるうちに各話とも主人公に感情移入してしまうのは本に入り込みやすい私の性格か、それとも著者の力量なのか。 なんとか悪事が明るみに出ないものか、幸せに暮らして欲しい、と思うものの結果的には。。。。 当たり前のことなのに妙に悲しくなってしまう最後が用意されている。 読後感が暗いが、登場人物が人間臭くて面白かったと思う。 | ||||
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横山作品の中でも特に重い内容だと思う。 ハラハラしながら読みすすめるうちに各話とも主人公に感情移入してしまうのは本に入り込みやすい私の性格か、それとも著者の力量なのか。 なんとか悪事が明るみに出ないものか、幸せに暮らして欲しい、と思うものの結果的には。。。。 当たり前のことなのに妙に悲しくなってしまう最後が用意されている。 読後感が暗いが、登場人物が人間臭くて面白かったと思う。 | ||||
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2003年に刊行された、横山秀夫の6作目の短篇集。 5作品が收録されてゐる。 いづれの作品も、ある出來事の裏に隱れてゐる「眞實」を描くことで共通してゐる。 「眞相」 10年前に息子を殺された事件の犯人が逮捕された。 そして、犯人の供述から明らかになつた息子の知られざる「顏」。 「18番ホール」 村長選に出馬した主人公の眞の動機は何か。 樂勝の筈だつた選擧戰が苦しい戰ひとなつてゆくとともに、主人公の過去が明かされてゆく。 「不眠」 リストラされた45歳の主人公のアルバイトは製藥會社の治驗藥の被驗者である。 その所爲で不眠症になつた主人公が眞夜中の散歩で目撃したのは・・・ 「花輪の海」 「あなたにとつて、これまで一番嬉しかつたことは何ですか」 再就職の面接で聞かれた質問は、主人公に「友人が死んだ時」を思ひ出させた。 「他人の家」 前科のあることをインターネットで暴露され、住んでゐるアパートを追ひ出されることになつた夫婦。 彼らを助けてくれたのは、毎朝、贖罪のつもりでゴミ拾ひをしてゐる時に知合つた老人だつた。 老人の薦めで養子となり、老人が亡くなつた後、その老人の家に住むことになつた夫婦だつたが・・・ いづれの作品も讀みごたへのあるものだ。 表題作の「眞相」では、「妻」といふ存在の強さを思ひ知らされた氣がした。 「不眠」では、リストラされた中年のやるせなさを痛感させられた。 「他人の家」では、最後の「眞相」に驚かされたと同時に、この夫婦はこれからどのやうな人生を選擇するのだらうかと思はされた。 | ||||
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正直これが本当に横山秀夫の書いた作品?と疑問を感じました。 今まで氏の作品は長編しか読んだことがなかったせいかもしれませんが・・・。 「真相」は重松清、「18番ホール」は東野圭吾の作風と似ていると思いました。 逆を言えば、横山秀夫の作風は幅が広いといえるのかもしれませんけどね・・・。 | ||||
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5編の短編が収録されています。 横山秀夫の作品を読む時はいつも、どうやって驚かせてくれるのか期待しているのですが、今回も期待通りでした。 5編の中で、私が気に入ったのは「18番ホール」と「不眠」です。 内容が重たすぎる感はありますが、あっ、と思わされる度合いが他の作品に比べて高かったのが理由です。 5編とも内容が重たすぎるので、万人向けでは有りませんが、この切れ味はミステリー好きには堪らない快感を与えるでしょう。 | ||||
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短編小説って一話一話が薄いってイメージがあって今まであまり楽しめなかったけどこの本は一話一話が深く独特な薄暗い臭いを放ちへたな長編よりも楽しめた。誰もが持ってる人間の深い所にある汚い部分をはっきり書いてて時折ひゃっとした…美しいものだけが真相とは限らない | ||||
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事件をどの角度から観るかと言うことなのだろう。何が真相で、何が真実なのかは、どの位置に立つかと言うことで決まる。救済なのか、絶望なのかも、どちらなのかで決まる。善悪ではない。何が起きたのかでもない。どこにいるかということなのだ。 | ||||
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全5篇からなる短編集。横山秀夫を世に知らしめた警察絡みの短編集ではなく、ストーリーそのもの、事件の裏に隠された真相で最後にオトす短編集。画策、偽装し怯える主人公が自己崩壊していく過程が生々しく、痛々しい。全5篇中、個人的には『18番ホール』が秀逸か。 相変わらずの横山節を堪能した。 | ||||
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どんな人生にも必ず陰があり、秘匿したい過去があるはず。 そのような、いわば人間のダークな部分が世間に露呈していくことに対する 不安や畏れといった主人公の内面が鮮やかに描かれています。 精緻な描写により一気に読んでしまいました。 テーマの重さから、読み終えた後はちょっとブルーになってしまいましたが、 素晴らしい作品であることには変わりありません。 | ||||
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警察が舞台ではなく、身近にいそうな人々が主人公であるだけなおさら、身につまされ、様々な思いが胸をよぎる短編集だった。 (以下、内容にふれています) 表題作「真相」。約十年後の犯人逮捕によって知った、殺された息子の別の顔。登場人物のうち誰への思いがの後々まで残るかは、人それぞれだと思う。父である主人公はもちろん、ある人はその妻に自分を重ね、「夫とつないだ手を放さないでいよう」と考えるかもしれない。複雑な気持ちを抱え続けた妹に心を寄り添わせる人もいるかもしれない。 殺された息子のことを考えた。彼には確かに父親には見えていない不名誉な一面があった。しかし、もし15歳で生命を絶たれていなければ、いつか悔い、改めるチャンスだってあったかもしれないのだ。殺人によってその機会は永遠に奪われた。そして、明らかにされた真相により、真っ黒とは言わないまでも、黒い刻印が残されることとなってしまった。彼は二重の意味で可能性を奪われたのだ・・・・ 他の4篇も真相というキーワードが織り込まれており、乱れ、揺れ動く切実な思いが胸を突き、読み返したくなる作品が多かった。 | ||||
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表題作を含む5編からなる短編集。 警察小説で有名な作家だけに、そんな単純な話ではなかった。 知らされた事件の真相は、<被害者>である息子にとって残酷なものだった・・・。真相がわからないから<被害者>として胸を張って生きていられたという皮肉な運命に、男はどう立ち向かうのか。 「18番ホール」は、一度は捨てたはずの故郷の村に帰ってきた主人公は、仕事をなげうち、私財を投じて村長選に立候補する。順調にみえたはずの選挙戦に暗雲が立ちこめ、主人公は嫌でも自分の過去と向き合わざるを得なくなる。実はその過去こそ、主人公の出馬の最大の動機だった・・・。 「他人の家」は、強盗事件で服役して出所した男が、妻とともに必死に生きようとするが、行く先々で事件のことが噂となってしまう。ついにはインターネットで自分の犯罪歴が流れていることまで知らされ、絶望する。そんなとき、ある老人から、名前を変えて自分の家に住むよう依頼される。不審に思いながらも、申し出を受けたが、実は老人のねらいは・・・。 といった風に、さまざまな事象の<真相>を楽しめます。 いずれも、ほろ苦い味わいですが、ラストが前向きなのもいい感じです。 | ||||
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相変わらず巧い。 小手先で煽らず描写の積み重ねでそれぞれの短篇の世界に引き込まれる。 ただしこの短篇集のテーマは重い。 いずれも犯罪にまつわるテーマなのだが、悪人の犯人逮捕でカタルシスを感じる類のものではなく、平凡な人間が犯罪に関わり、いつ終わるとも知れぬ暗闇に引き込まれていく。 そんなテーマなので爽やかな読後感とはならないが、あっと言う間に読み終え、充実感を感じられる好短篇集だ。 | ||||
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表題作「真相」はドラマ化され、ご覧になった方も多いと思う。 でも圧倒的に本のほうがよいですね。 「真相」については、まさに短編小説のお手本とも言える作品で、長く読み継がれるのではないだろうか。 「他人の家」についてはちょっと仕掛けが大掛かり過ぎてという印象。 全編うまくて味わい深いが、最初から読んでいくと5作品だんだんと質が落ちていく気がしたので評価は超辛口で星4つ。 個人的には、「花輪の海」のように、高校大学の合宿中で「誰かがこの合宿中に死んでくれれば」と、冗談でも思ったことがあるので、ちょっとぞっとさせられた。このあたり、うまいなと思う。 | ||||
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横山秀夫の作品は数多く読んでいますが、長編よりやはり短編がいいですね。登場人物の心理状態や葛藤を、限られた字数の中で描ききる手腕にはいつも唸らせられます。「さすがは元新聞記者!」と思ってしまうのは、私だけではないはず。そして、最後に迎える結末は、登場人物の未来を考えさせられる内容になっています。読み終えてからも、作品の余韻が残る様な意味深い結末になっていて、それが横山秀夫作品の醍醐味と言えるでしょう。この作品集も、そういった期待に充分答えている作品集です。お薦めです! | ||||
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