恐怖王

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評判

恐怖王の評価:

4.00/5点 レビュー 5件。 D ランク

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平均点4.00pt

Amazonレビュー一覧

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全3件 1〜3 1/1ページ
No.3
(3pt)

考えて書いて

 春陽堂文庫の江戸川乱歩ものにも複数のシリーズがあり、本書は「名作再刊シリーズ」の一冊。収録作品が重複したり、変わっていたりするので注意が必要だ。
 本書には、「恐怖王」、「盗難」、「地獄風景」の3篇が収められている。
 「盗難」は、小気味よい作品。
 「恐怖王」は、なんだか消化不良というか。失敗作だと思う。
 もっともインパクトがあるのは「地獄風景」だろう。おどろおどろしい世界だ。しかし、あまりにグロテスクで読んでいて気分が悪くなってしまう。
恐怖王 (春陽文庫―名作再刊シリーズ) Amazon書評・レビュー: 恐怖王 (春陽文庫―名作再刊シリーズ)より
4394301432
No.2
(3pt)

中途半端

 1973年に「江戸川乱歩長篇全集17巻」として出版された春陽堂文庫版。
 「幽鬼の塔」と「恐怖王」の2本の中篇が収められている。
 「幽鬼の塔」は、素人探偵の青年が謎の連続首吊り事件に巻き込まれていくというもの。ストーリー展開にスピードがあり、なかなか楽しめる作品であった。ただ、最後のあっけなさはいただけない。ミステリとしては失敗作だろう。
 「恐怖王」も、ちょっと似たような印象。盛り上げるだけ盛り上げておいて、最後は中途半端。食い足りない思いが残る。
 どちらも、最初はグロテスクで読者を惹き付けながら、風船がしぼむようにして終わってしまう。話は面白いのだが、残念。
幽鬼の塔;恐怖王 (江戸川乱歩文庫) Amazon書評・レビュー: 幽鬼の塔;恐怖王 (江戸川乱歩文庫)より
4394301270
No.1
(3pt)

失敗作だが面白い

「恐怖王」は乱歩通俗作の中でも最底辺の出来だろう。プロットは破綻しているし、文章に精彩がない。ゴリラ人間が出るわ、主人公の婚約者の死体がそのゴリラに振り回されるわ、その主人公は未亡人と浮気をするわ、未亡人が素っ裸で飛び出すわ、使い古された「陰獣」エンディングを採用するわ、最初から最後までむちゃくちゃである。しかし、乱歩自身がいやいや書いている雰囲気が行間から嗅ぎ取れて、そういう意味では興味深い。また冒頭の花嫁姿の死体とけむくじゃらの男の組み合わせは、後の正史の「病院坂」のプロットに流用されているようだ。
恐怖王 (春陽文庫―名作再刊シリーズ) Amazon書評・レビュー: 恐怖王 (春陽文庫―名作再刊シリーズ)より
4394301432