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ボトルネック
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ボトルネックの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.59pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全113件 61~80 4/6ページ
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「犬はどこだ」「さよなら妖精」を読み、米澤穂信という名を忘れかけた頃にたまたま「米菓」を読み、「ボトルネック」にたどり着きました。古典部シリーズのような甘い青春ミステリーを予想していたので、結末にショックを受けたのは事実です。サクサクと読み進める文体だっただけに、なおさら。ただ他の方のレビューを読んで、違う感じを抱いたのは事実です。そんなに悲惨な話、でしょうか? 話としては、パラレルワールドの中で、姉・サキと自分との対比によって、自分が世界にとって無益というよりは有害な存在だと気がついて・・・と話は進んでいくのですが、そこでひっかかりました。サキが交通事故に巻き込まれたおかげでイチョウは切られ、食堂の爺さんが助かった。それは事実だろうが、事故にあわなかった主人公は悪いのか? 恋人だと思っていたノゾミは主人公を模倣しているだけだった。サキを模倣すれば確かに明るい生活を送っていたかもしれないけど、それは主人公の責任か? 両親の夫婦喧嘩〜家庭内離婚状態に歯止めをかけられなかったのは、主人公が悪いのか? ノゾミが突き落とされて死んだとしても、それを止められなかった、そこまで彼女とその友達を理解していなかったのは主人公のどうしようもない手落ちなのか?? 主人公が母親からのメールを受け取り、悲惨な結末を選ぶ、という想像をする人が大多数だから、悲惨な話、となるのでしょうが、私はそうは思いません。あえて言うなら、ふざけんなよっ、って立ち上がる話だと思ってます。頭を使えば、ほんのちょっとのことで世界は変わる。そう考えて主人公は新しい人生観を変えて生きたのではないのでしょうか? パラレルワールドへ主人公を飛ばしたのがノゾミで、罰を与えたかったのだとしたら、それは主人公に与えるのは自分勝手すぎる。自分が持ってないモノを大切に思ってないから、と言って、少なくとも「救って」もらったはずなのですから。だから私は「気付いて欲しかった」のだと思いたい。気付いた上で、新しい人生を送って欲しい。そう思って飛ばしたのだ、と考えます。 あ、どっちにしろ、ミステリーではないなw | ||||
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この作品の核は、intimacyです。 そして、それは人が他の人に自分を映し、また他の人が自分を映していることを「鏡像」として理解するあとさきに理由を持っています。 極言すると、姉と弟との間の親密さ、しかも安心して相手に自分をゆだねる類の親密さが、一切を解いて行きます。 『氷菓』にもそのような姉・弟関係があったような気がします。 | ||||
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多感な高校生主人公に、パラレルワールドと言う設定で「自分が居ない方がマシな世界」を叩き付けると言うえぐい位に残酷な長編小説。 主人公は明るい性格ではないし、内容も重いし、結末も救いがないので読む人を選ぶ作品だと思います。 他の方々のレビューを見ても好きと嫌いにはっきり分かれている印象。 個人的にも好きなのですが、万人にお勧めは出来ません。 米澤穂信さん初読、という方も他の本から入った方が… 穂信さん著の「さよなら妖精」や「犬はどこだ」などを読まれた方で、 青春の痛みを書いてこその米澤穂信!・容赦ないバッドエンドも全然OK!と言った感想を持った方は、この本もぜひご一読を。 「古典部シリーズ」や「小市民シリーズ」が好き、と言う方にはお勧めし難いような… 上記2シリーズのようなはっきりとしたミステリではない気がします。 ミステリ系のランキングで1位になったらしいですが、そんなにミステリメインだったかなあ…? ともあれ、良作だと思います。 青春―と言うか、自尊心を損なわれる事が命よりも重い、生き辛い時期の痛みを書いた良作です。 シンプルに笑ったり泣いたり謎を解いたりするだけが小説ではないと思います。 | ||||
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家に帰ると、生まれる前に亡くなったはずの姉を名乗る人物、そしてぼくが存在しない世界・・・。 二人で始まった、元の世界への手がかり巡りと「まちがい探し」。 次第に彼は、「真のまちがい」に気づいてく・・・。 SFチックながらわかりやすいストーリー展開と軽快で親しみやすい文章でサクサク読み進められる。 話自体もいくつか仕掛けが用意されており、面白い。 しかし終盤、軽快なミステリー調の物語は、厭世的な文学者の如く重く辛辣な運命を主人公に突きつける。 こんなにも残酷で、しかも救いようのない結末の物語を、オレは知らない。 全てを受け入れ、「何でもない」存在であり己を隠して生きてきた者ですら受け入れがたい世界。 しかし、この残酷な描写こそが、著者の表現。 それは、押し殺すことのできない著者の内なる心の悲鳴か、はたまた痛切なメッセージか。 耳(目?)が痛ーーーい。。 もちっとあがいて生きてもいいかな。。 しかし、芦原温泉駅のあの子供は何者だったのかなー。。 | ||||
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評判どおり後味の良くない本でしたが、普通の娯楽小説にはない読後感を持ちました。強烈な引きがあるわけでもないのに読ませてしまう。この本はそんな物語です。無気力系の少年が快活で探偵気質のお姉さんに手を引かれるように進むお話が、自分的にストライクだったからというのもひとつですが、それ以上に考えさせられるテーマが読み進める毎に思考を加速させてくれるのです。心の置き所・置き方、そんなものがこの物語の主題だと考えました。 私はサキのことを主人公が投影した「理想像」であったとシンプルに考えました。そしてあの世界はそれを前提にした妄想ワールドであると。弱い主人公の逃避物語であったというのが私の結論ですね。私も似たような弱い人間なのでそうであると強く信じました。心が折れると、都合のよい妄想や過去における良かった探しなどを始めるもんです。そんな妄想の世界で主人公が新しい自分を探し出せるのか、そういう目で途中からは読みました。最終的にはハッピーとは言い難い結末になりましたが、これはこれでありかと。折れてしまったものは、どうやって再生しようと結局、芯は折れたままなんですよ。都合よく復活することなどありえない。そんな現実の青春をこの作品を通して再認できました。小説ですが、中身はごくリアルです。そういうところがとても気に入りました。 さて、すっきりしない部分があるのも確かです。たとえば、フミカがなんのお咎めも無しなのか? あの状態でノゾミはそれからどうするのだろう? などです。単なる娯楽小説とは一線を画する本だから、これもリアルではあるなと仕方なく自分を納得させましたが、作者側からのフォローがあればなというのが本音です。小説としての爽快感が欲しかった。 ラストに関しては複数の解釈ができ、レビューサイトなどで他の方の考察を見ながら、自分なりの答えを導き出せばいいでしょう。そうすることが、この本に込められた作者から読者へのメッセージでしょうからね。 | ||||
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以前に、「インシテミル」を読んで面白かったので、書店などで「ボトルネック」が気になっていました。「ボトルネック」を読んでから「インシテミル」を読むのが普通のなのかもしれませんが… 主人公嵯峨野リョウが自分が生まれなかった世界にトリップしてしまい、トリップした世界と自分がいた世界の違いから自分の存在価値に悩み、自分のいた世界に戻ったリョウは… 自分が生まれなかったトリップした世界で、自分のいた世界との違う出来事が起きていき、それがどうして起きているのかを考えていくリョウの行動や考えに感慨深いものを感じました。 話題になった代表作なので、米澤作品を読んだことが無い方は、この作品から読んでいくと、非常に興味が持てると思います。 | ||||
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落ち込んでる時に読んだら、確実にとどめ刺される小説。 この人の作品は、後味悪いものが多いとは聞いていたけど、 まさかこんなに叩きのめされるとは思わなかった。 下手なホラー小説よりも、よっぽど恐ろしいと思う。 ストーリーは、自殺した恋人の命日に、彼女の絶命の地を訪れた主人公が、 ふとした拍子に「生まれてこなかった自分の姉が存在する」世界に飛ばされて……、 というパラレルワールド物なのだが、救いも希望もあったもんじゃない。 「自分が存在していない」世界が、どれだけ素晴らしいものなのか、 それをこれでもかと見せ付けられるなんて、拷問以外の何者でもない。 面白かったけれども、読み終わってからタイトルが持つ意味を考えると、背筋がゾッとする。 | ||||
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これを初めて読んだときはかなりの衝撃がありました。 一部の人に対しては有益である、不思議な作品。ちなみに私はその一部の人です。 徐々に、徐々に切られていく主人公を見ながら、いつの間にか自分もいっしょに切られている、そんな感じがしました。 ボルトネックの、意味。はじめは淡々とただ事務的に話が進んでゆく感じでしたが、後半、すべてのことに意味があったのだと気がつきます。 なんてこったと思いました。少し暗い気分にもなりましたが、でも、自分と主人公を重ねて考え、自分の血肉とできる人にはとても有益で、素晴らしい話だと思います。 私はたまたま主人公に感情移入できただけですがねw 色んな人に読んで欲しい。 でも、明るい、励ましが欲しい人は、やめたほうがいいですよw 自身がある方は、どうぞ挑戦してみてください。 | ||||
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暗いお話ですが読みにくい作品ではありません。あまりにも主人公がかわいそうで暗い気持ちになります。それに最後まで読んでも救われるわけではないしはっきりとした答えが提示されるわけでもありません。ただミステリーとは言え殺人事件の犯人がわからないといった事ではないのでご安心を。最後にただの自己満足ですが私のストーリーに解釈をコメントに書きます。ネタバレありです。 | ||||
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本書を一言で表せば、並行世界での分身による華麗な活躍を幻視させられ、死者の仲間入りをさせられようとしている自意識が強い高一男子の物語、だろうか。 ただ、この物語は、読者によって受ける印象が違うので、上記見方も、その内の一つに過ぎないのだが。 ノゾミを巡る死の真相を物語内のミステリとし、並行世界での幻視を巡るリョウの東尋坊でのこれからを物語外のミステリとして、読者に読ませているとも感じた。 個人的には、読後感はそんなに悪くなかったが、氷菓 (角川スニーカー文庫)の時ほどのすっきりした感動は無かった。 レビューの点数のブレが、この物語の多面性を表していて興味深い。 | ||||
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私は中学、高校と非常に内向的で、いつも情けなく不甲斐なく意気地なしの自分を意識していたので、 主人公:リョウにはとても感情移入しやすかった。 そういう意味では読者を選ぶ作品と言えるかも知れない。 後書きによると、本作は米澤氏が学生時代から暖めていたアイディアだとか。 だとしたら良く理解出来る気がする。私自身、いつも漠然とした不安を抱えていたから。 「こちら側」では毀れていたもの全てが「あちら側」では活きている。その「岐路」に自分がいて、 【良い結果】ではなく【悪い結果】しかもたらさなかったのだ。それが「仕方のないこと」だと リョウは「受け入れ」ていた。 だが、サキの側では違う。同様に岐路にあって、全てサキの力、存在によって【良い方向】に向かった。 「こちら側」の破滅的結果を産んだのが全て自分の存在だと、悪意のないサキに気付かされたリョウ の心情は察するに余りある。あまりにも残酷だ。 まして、ノゾミも兄ハジメも元気でピンピンしている。 「あんたこそ想像してみて欲しい。この3日間がぼくにとってどういう時間だったかを」 このセリフは重かった。 青春時代に誰もが抱いたことのある漠然とした不安や、自分という存在についての懊悩を忘れてい ない人にはリョウの心情を共有し易いだろうと思う。 一読、パラレルワールド設定や言葉遣いなどが軽く、単なる青春ドラマかと思いきや、実は深く 絶望的なテーマが横たわっている佳作。 | ||||
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読後に「さて、なぜこの本がこのミステリーなのか」と思う方も多いでしょう。 まして、このミス1位。 オカルトやサスペンス的な要素は、多少感じられますが、 表面的には、とてもミステリー小説には思えませんよね。 ところがどっこい実は、しっかりミステリー。 携帯電話での最後の会話が、作者からの最大のヒントです。 ※ここから下に行くほど直接的なヒントになります 「『違う。サキじゃない。』?『わたしたちの…』?」 「リョウが行った世界って、実はどんな世界?」 「リョウが会った人の共通点は?一度も会えなかった人は誰?」 この謎を追うだけでも芋づる式に、様々謎が解き明かされていきます。 そして、出る答えの一つが「つまり、○○は死んでいる」。 ということは・・・あの事件は一応決着しているんですね。 たくさんの謎が仕込まれていて、ヒントと答えがちゃんと用意されていることに驚きました。 『ボトルネック』を外せば、この本が傑作ミステリーだとわかるはず。 | ||||
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ボトルネックというとスライドギターを思い浮かべていまいますが、ここでは律速段階、流れを淀ませる邪魔者の意味で使われています.2年前に事故で死んだ恋人を思い訪れた東尋坊でパラレルワールドの迷い込み、自分のかわりに姉が存在する世界に飛ばされます.その世界では、死んだはずの恋人生きており、恋人の死に関するなぞが明らかにされます.イチョウの木のエピソードがうまく生かされており、平行世界という突飛な状況似よる謎解きという面白い作品に仕上がっています.自分の存在がボトルネックだと突きつけられた主人公の苦悩。そして、元'の世界に戻れた主人公のその後を暗示する母親からのメールで終わる秀逸のラスト。オススメ。 | ||||
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↑最後の一行を読んで思った感想。 主人公がかわいそうすぎる。 「僕が生まれてこなかったとしたら」 そんなパラレルワールドをえがいた作品。 昔先生によく言われた言葉を思い出した。 「ぼくは、なにもしてません!」 「なにもしなかったことが、悪いのです。」 この作品はいいたかったのはそれだろうか? 読ませる作品ではありますが、暗い気持ちになるので心が弱ってるときは読まないほうがいいかも。 | ||||
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自分が生まれてこなかった世界=(別の誰かの活躍で)全てがうまくいっている世界。 こんな残酷な切り口をよく思いついて、よく描ききったと思う。 徹頭徹尾、己の至らなさを思い知らされる主人公は痛々しいこと、この上ない。 しかし、例えば”世界に一つだけの花〜”とか言う歌に偽善を感じる人なら、著者の言いたいことが伝わると思う。 「他者との比較によるコンプレックス」は、ただ安易に逃げれば良いわけではない。 何でもバランスで、ある程度は他者と比較しないと己の何かに気付けないことが多々あるのだ。 それなのに必死に目をそらして「とにかく人はそれぞれ素晴らしいよねっ」と言い逃れる軟弱卑劣な精神に、 この本はこれでもかと現実を突きつけるものだろう。 まあ人間の土台なんて生きているうちに出来上がるものだから中高生にここまで求めてもねえ、と言う意見もわかるが、 無責任かつ単純にオンリーワンを説く幼稚な大人ばかりに育てられる子どもたちの将来を憂えて、 たまに冷水をあびせてくれるものが必要だと思う。そんな本書に星5つ。 | ||||
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物語の性質上 どうしても「好き」とは言い難い作品ですが 多々読ませていただいた 米澤穂信さんの作品の中でも ものすごく印象的で 考えさせられる作品でした。 そういう意味で 一読の価値は十全だと思います。 物語はそれほど長くなく 文体も読みやすく書かれているので それほど掛からず読み終えれると思います。 未読の方は 一度手にとって観ることをお勧めします。 特に 「古典部」シリーズや「小市民」シリーズは好きだけど 本書は未読という方がいられましたら ぜひ読んでみてもらいたいと思う一冊です。 | ||||
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設定が面白い作品です。 自分がいなかった世界で、自分の代わりに姉がいる世界に迷い込んだら… こうした設定で、ひとつの一貫したテーマの小説をここまで書ける才能はすごいと思う。 ここまで書ける作家とは正直思わなかった。 青春小説で、中年だから面白くない云々と言ってる人がいますが、 これは純粋に、1個の人間が、この社会にとって、どれだけの価値があるのかという普遍的なテーマをあつかっているものです。そのように読めなければ、もはや中年で小説を読む価値はないと思われます。 最後が悲劇的だと思いがちですが、別の選択肢もありうると思います。「うっすら笑う」のも、あまりにどストレートな文面に、バカバカしさへの皮肉めいたものとも取れると思います。多分読者の好きなように解釈すればいいと思います。救いがないように思うのならば、そうした解釈が好みなんだろうと思います(意識的にも無意識的にも)。 | ||||
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綺麗事のあまりない小説だと思う 初めて生きていたくないと思った主人公 あんな家庭環境だったのにそれって事のほかポジティブだよねと思いました ノゾミちゃんは、主人公のそこが妬ましかったのかな? ようやくその言葉をいったねという言葉の意味は、そういう事だとおもいます。 主人公を絶望させて、いきていたくないと思わせたかったのかな? 自分のように。 読み終わったとき小学生との話の伏線を思い出して、そう考えました フミカはキーになる人物なのに、リアリティーがないですね まあ、フミカにリアリティーがあったらドロドロの小説になりそうですが 私は好きな小説です! | ||||
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この著者の本は『インシテミル』から入ったので、 迷い込んだ世界は実はトリックなんだろ? と、エンタメ色の強いミステリーだろうと 決めつけて読みはじめたが、ぜんぜん違った・・・。 ミステリーというよりは文学的で、 テンポはいいながらも心の痛みをひしひしと感じる。 環境に受け流される人生を選んできた主人公は間違っていたのか? 自分の行動次第で今の環境は変わったのではないか? 姉弟のやりとりで緊張をやわらげつつも、 メッセージはエッジが立ちまくっている。 主人公はその後、 姉に劣等感を感じて生き続けるか、 どこかで変わるために行動を起こすか、 いつ読むかによって受け止め方が変わりそうな本だと思う。 | ||||
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この本についてなんて説明すればいいか、非常に悩むそういう作品 面白いといえば、それも違うし、じゃあつまらないかというと そういうのとも違う。 この小説の一番凄いと思ったのは 最初読んだときは 非常に読後感が悪い感じだったけど その後、ずっと心の隅にひっかかって 色々と考えさせるところなのかもしれない。 全体の構成も隅々まできっちり回収しているのも 素晴らしい 万人にお薦め出来る作品じゃないかもしれないけど 一度読んでみるのもありかと。 | ||||
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