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ボトルネック
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ボトルネックの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.59pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全113件 41~60 3/6ページ
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を購入しました。 が、大変気に入りこちらを買い直しました。 本についての感想は他の方を参考にしてください。 | ||||
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ふと金沢が舞台という不純な動機で手にとってみたが 大学生活を金沢で過ごした自分にとっても かなり馴染みの深い作品であった。 サキの世界とリョウの世界 2つの似て日なる現実世界がリョウを苦しめることに なるわけだが、 その人の性格がその周りの現実を形作っていくのだなと 強く感じた。 なかなか経験したことのないミステリーで 読み応えはあった。 | ||||
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評価が散らばった作品ですね。 そういう作品です、未読の人は自分がどの評価層になるか予想しながら読んでみるのも楽しいかもしれません。ただし読み終わったら、ネットで解説サイトを読んでスッキリ(いや、返ってどん底に落とされるかも)してください。 寝る前にボトルネックの事を思い出すと、今でも不安感にさらされます。自分がこうだったらどうしよう、、。リアルに自分に置き換えて考えてしまう人ほど引きづられるかもしれません。 | ||||
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ハートウォーミング、楽しさ明るさ爽快感、 そういったものを求めるなら、この小説は違うでしょう。 カバー裏のあらすじに「青春ミステリー」とありますが、 読み進めるうちに、じわじわと違う領域に足を踏み入れた感触が 強くなってきて、そしてラストを迎えました。 決して心躍る話ではないのですが、妙に惹かれ、 読み終えた後も吸引力が衰えず。 この本を読んでいたときの感覚を、この先も どこかで持ち続けていくような気がします。 | ||||
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古典部シリーズ 小市民シリーズ インシテミルを読了した後に、ボトルネックを読みました。 本作を読み終えて悩んだ事は、探偵役が不在だということでした。 作中に登場する、姉とされる「サキ」は、果たして探偵役を与えられているのだろうか、主人公が探偵役ということで最後に謎を解くこともなく、読後感のサッパリしない、読み方によると「最悪」「救いのない」エンディングを迎えることになります。 しかし、本作がいつものライトな推理小説とするなら… 推理小説として読んだ場合、要所要所にちりばめられたヒント、いつもながらの無駄のない演出などなかなか読み応えがあると思います。 あんまり書くとネタバレになりそうなので、やめておきます、救いのないエンディングではなく、あれは…というところです、ただ主人公が最後に気がついたかは、結局解釈がわかれるかもしれませんね。 | ||||
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ミステリーではないけれど、とてもおもしろかった。展開が早いし、結末には驚愕する。ボトルネックという単語の意味もタイトルにぴったりだと思った。短い本だからぜひ読んで欲しい。ただ、話が陰惨なので、気分が沈んでいる時には読まない方が良いと思う。 | ||||
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救いようのないラストシーンに 賛否はあると思いますが (僕も基本ハッピーエンドで終わってほしいタチなので) こんな悲劇的なラストを描いてしまったにも関わらず なんだかんだで最後まで読ませちゃうことについては 十分に評価して良いと思います 更にもう1つ言えば、犯行についてのトリックが ちょっと甘い気もしましたが パラレルワールドの謎解きについては面白かったです そして謎解きをした末に主人公が見つけ出した答えとは…!? それについては、お読みになって下さい 悲劇的なラストとはいっても、ラノベ調なのでそれまでは読みやすいし パラレルワールドを上手く表現してると思います | ||||
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この小説をただ「暗い」と評することはできません。 本当は生きる意味を教えているようにも思えるからです。 その理由を書かせてください。 中身について書いてますので,できれば小説を読んでから読んでいただきたいです。 パラレルワールドを描いた作品です。 パラレルワールドに「リョウ」が行くと,自分の代わりに生まれた「サキ」という子に出会います。 サキがいるおかげでパラレルワールドには自分がいません。 自分のいない世界には,サキが自分とは違った影響を与えており,それが良いものとして彼にはうつります。 そして,自分がいなければ良いと確信すると,リョウは元の世界に戻ります。 そこで・・・ ===ここから先は私の解釈です=== 最初の「おいで嵯峨野くん」から,パラレルワールドに入ります。 これはグリーンアイド・モンスターの声です。 グリーンアイド・モンスターが死の世界に入るきっかけを作るために,パラレルワールドを見せます。 その世界では,相手を投影させることでなんとか生きてきたノゾミは,サキならば生きられて,リョウをうつした場合死んでいます。 また,ほかにも色々とサキの世界ならばうまくいっていることが,リョウが生きる世界はうまくいっていません。 しかし,人それぞれなのです。 自分は自分です。 だから自分が動いて環境を変えるしかないのです。 そのきっかけを与えてくれたのが,最後の電話とメールです。 「もう生きたくない」と思ったリョウをみて 「やっと,そう言ってくれたね嵯峨野くん」とグリーンアイド・モンスターは言います。 しかし,最後にどんでん返しです。 「二度と帰ってこなくてかまいません」 これは,死の世界へ行け(来い?),という意味ではなく,今の現状の家族を捨てて,すべてを捨てて,やり直していい, そういう選択をしていいよ,ということだと考えました。 正直言うとこの主人公からは,ここまでポジティブな方向に進むとはちょっと思えません。 自分で書いておいて,ちょっと無理があるかなと思うのです。 しかし,私としては,このように解釈をするとことで, 生きることの意味や,自身の人生を自分で切り開け,とメッセージが込められていると信じます。 ・・・ポジティブに解釈しすぎでしょうか? しかし,私はこのような感想を持ちました。 | ||||
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他のレビュアーさんが書かれているように、この作品は作中でも思考を無限に張り巡らせば、様々な解釈が可能です。私が読んだのは、単行本ですが248ページでこんだけの表現が可能か!というほど著者の米澤さんの力量がガチで恐ろしいです。 一度読まれて「苦過ぎる話だな〜」でもいいです。 さらに、 ・誰をグリーンアイドモンスター(嫉妬)に据えるか? で考えて見ると話の見方が大きく変わります。 実は、主要人物だけでなくほんの端役でも据えることは可能です。 逆に登場した人物全てがグリーンアイドモンスターの標的であるとも言えます。 このお話は底なし沼のような階層構造でありますが、 一方、マトリョーシカ(ロシアの民芸品)のような入り子構造でもあります。内側(入り子構造)を突き詰めるか?外側(階層構造)を突き詰めるか?どちらも可能です。 ここまで物事を突き詰められる作品に出会ったのは初めてでしたので、星5つとさせて頂きます。 | ||||
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レビューを期待してた人はごめんなさい。 この本に低い評価をした人を批判したいだけです。 この作品に低い評価をした人は、絵本のような、展開や結論がはっきりしてて、物語の内容の全体がはっきり見えるようなものしか読めないと思います。 また、ミステリーを期待してたのに・・・と言って、低評価を付けた人は、今まで、主人公や登場人物が謎を解いていったのをさも自分も分かっていたかのように読んでいた人達です。つまり、先ほどの絵本のような、結論がはっきりしてて、自分で考えなくても、答えがはっきりしているものしか読んだことしかないため、あの終わり方に納得がいかないのでしょう。 ということで、この作品を読む時は1回目はすっきりしなくても読み返して考えながら読むと面白く感じますよ。低評価を付けた人のように、自分に陶酔せず、物語と向き合って自分で読み解いていってください。それこそが、本物のミステリー好きだと思いますよ。 | ||||
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評価に悩むという多くの方のレビューには私も共感します。 著者である米澤穂信さんの作品を読んだのはこの『ボトルネック』がはじめてなのですが、どうにもとらえどころのない作品だというのが率直な感想です。 ただ、私の場合「読後感が悪い」とは感じませんでした。 むしろ、この作品は読み手に「違和感」を抱かせることを意図してつくられた作品なのだろうと私は思っています。 主人公の嵯峨野リョウはある日「自分が生まれなかった世界」に迷い込む。その世界では自分が存在しないことによってすべてがうまくいっている。平和と秩序が保たれている。不器用な性格のリョウの代わりにその世界に存在する嵯峨野サキは機転がきく人物で、物事をより好ましい方向に持っていくのがうまい。そのため、リョウはサキと会話をするたびに自分とサキを対比することになる。さらに、もともと自分がいた世界ではすでに死んでいるはずの諏訪ノゾミがその世界では生きている。 この作品を読んでいて私が感じたことを率直に述べるならば、嵯峨野サキも諏訪ノゾミも生きているようで生きていない。 秩序が保たれている世界で明るくいきいきとしているサキとノゾミの姿は、まるでプログラム通りに動くNPC(ノンプレイヤーキャラクター)のようだと感じました。 よく考えるまでもなく、うまくいくこともあればうまくいかないこともあるのが人生なわけで、すべての歯車がうまくかみ合って秩序が保たれている世界のほうが私からすると異常です。 そして、最後に作者は物語の結末を読み手に託すのですが、これは非常にうまいやりかただなと思わずニヤリとしてしまいました。 この『ボトルネック』はシンプルでありながら色々と考えさせられる作品です。 だだ、ちょっと物足りないかなとも思いました。この作者の他の作品を読んだことがないからそう感じるだけなのかもしれませんが、その点を差し引いて星4つ。 | ||||
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米澤作品の最高峰。本好きとして色々と読んできたが、これ以上に深く濃くダークな世界は、現代文学に類を見ない。 ネタばれになるので、まだお読みでない方は以下をご注意願いたいが、自己否定が本作のテーマである。これほどの重いテーマを、よくぞ青春小説に乗せ、ミステリのプラットホームで描き切ったなと感服する。その卓越した筆致には、最高の賞賛を送りたい。 | ||||
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「それは緑色の目をした怪物で、人の心を餌食とし、弄ぶのです。」 自分が生まれ、姉が生まれなかった世界。姉が生まれ、自分が生まれなかった世界。 自分ではなく彼女が生まれていたら・・・という輝かしい世界を、主人公はこれでもか、と見せつけられる。 墓参り中に兄の死の知らせが入るという冒頭で、物語の根幹、主人公の性質を表現しているのは見事である。 本書におけるホームズ役は姉であるサキだが、主人公にはワトスンほどの推理力が無い(作中の言葉を借りるならば、「想像力」) 最初は少し鈍い奴だな、程度の小さな傷がラストまでにこれほど広がろうとは、まさに想像もできなかった。 押し寄せる苦痛、困難をただただ「受け入れるのは得意」とやり過ごしてきた主人公に、最後の結末は必然と言えるかもしれない。 彼は結局、グリーンアイド・モンスターから逃れることはできなかったのだろう。 重く深い読了感に反し、本編は軽快なタッチで綴られているため読みにくいということは無い。 古典部シリーズの様な温かい作品の作者とは思えないほど、本作は冷たく容赦のない展開を読者に突きつける。 千反田や折木にさえ中途半端でご都合主義的な幸運を与えない米澤氏である。本作の主人公に向けられる一撃、一撃には目を離せなかった。 | ||||
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あちらの世界で、主人公は、戸籍もないのに、ほかのまちで生きていこうとしたんだ。こちらの世界では、戸籍があるんだから、ピースオブケーク、ほかのまちに行っても余裕で生きていける。ババアなんか関係ない。がんばれ。日本はそれほど窮屈じゃないはず。 | ||||
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2012/2に初めて読んだときは「平成版人間失格」というキャッチフレーズが浮かんで、ああ残酷だなぁ、、、でもサキみたいな姉がいたらそれはそれでいいなぁ、、、なんてスルーしてしまった。 2012/10に再読した際にいろいろ書評サイトを見て絶句。ラストの携帯での会話の伏線を拾えたらいいなと思い、再読直後にもう1回読み直し。以下、自分なりの解釈。 ★グリーンアイド・モンスターの正体はフミカ リョウはノゾミからの呪い、あるいは罰だと思い込んでいるが、グリーンアイド・モンスターの正体はフミカだと思いたい。 『あの娘が本当に望んでいるのは何?』 携帯前半の会話。『性根がぐにゃんぐにゃんに歪んでる』『ひとの傷口を記録するのが趣味』のフミカが、最大級の傷を負ったリョウが失望の挙句に死を選ぶことを見たがっている。ノゾミでもフミカでもなく、敢えて『あの娘』としているのは読者に解釈が任されているということ。サキはこの時ノゾミがリョウの死を望む理由ではなく、フミカの罠についてリョウに警鐘を鳴らしているのではないか。 ★携帯が鳴ったことはフミカの演出ではない この携帯での会話自体、更にリョウを精神的に追い込むための演出と見る向きも多いようだが、あっちの世界でサキはリョウの携帯番号を『一文字ずつ自分のケータイに登録』している。リョウが元の世界に去った後、サキは想像力を働かせて、元の世界に戻ったリョウを何とか救おうとしたのではないか。事実『鎖を跨ぎ越そうとした』リョウは、携帯での会話の後は『二者択一』のラインまで戻っている。 ★サキの世界は死後の世界 リョウが実際に会話できた人からこういう解釈している人が多いが、自分もそう思う。 ★『イチョウを思い出して』 携帯最後の会話。ここは未だに自分の中でもピンと来ていない。うどん屋の主人を救えない/サキの怪我の要因にもなっていたが、なければないでノゾミが交通事故の脅威に晒される。ボトルネックと思われる要因を1つ除去しても、別のボトルネックができるだけだから除去に意味はないと言いたかったのか。。。それとも、サキにすべてを話したことで、結果的にリョウはサキの世界でノゾミの救出に寄与している。その象徴としての『イチョウを思い出して』なのか。。。 最後のメッセージである『イチョウを思い出して』の意味が理解できていないので、リョウが最終的に死を選ぶかどうかが分からない。しばらくしたらまた読んでみたくなる、と思う。 | ||||
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いままであまり小説は読まなかったのですが、古典部シリーズにはまり他の作品も読んで見ようと軽い気持ちで読み始めましたが、 読んでいくうちに引き込まれていき2日足らずで読めました。 あまり気持ちのいい内容ではありませんでしたが、それは噂で耳にしていたので、そのことより読者に色々考えさせてくれる感慨深い作品だと思いました。万人受けはしないと言われていますが残念ながらその通りではあると思います。 しかし、古典部シリーズの主人公に不快感をえたりしないなら能力はともかくゆるい性格なので同じように感情移入しやすい作品だと思います。個人的にはすごく気に入ったので★5つとしました。 | ||||
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もの凄い作品です。 内容としては青春×パラレルワールドで主人公の少年の繊細な心が丁寧に描かれています。 これを読んだ後、自分の存在について考えさせられました。 自分という存在が周りにどんな影響を与えているのか、それともいなくてもいても変わらないのか? ラストは本当に衝撃的です。 全体的に暗い物語ですが読んでいて妙な疾走感があり重苦しいということはないです。 | ||||
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ライトでダークで後味の悪さがのこる、米澤作品の王道を行ってると思います。(もちろん褒め言葉ですよ!) 米澤作品はどれもそうですが分量は少なく文体はライト。 この時点ですでにライトさがあわないという人がいるでしょうが、おそらくその方には米澤作品は どれもあわない(インシテミルあたりはいいかもしれないけれど)のでお勧めできません。 また、古典部や小市民シリーズが好きという人で暗めのラストが嫌いな方にもお勧めできません。 (私はむしろ古典部や小市民はあまり合わなかったので…) 私はダークだったり救いのないような話が好きなのでとても楽しく読めました。 なぜパラレルワールドに行ってしまったのかの部分は消化不良のような感じでしたが その他の部分は伏線と回収の応酬で退屈せず読めました。 太宰治の『人間失格』とかが好きな人にはお勧めできる話です。 | ||||
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あまりにも、キツい話しだった 自分が生まれた世界と、自分もし生まれてこなかった世界でこんなにも残酷とも言える差があるものかと 主人公が3日間を終えて現実に戻って来たとき、完全にダメだと思った 家庭が崩壊した主人公の世界で生まれてこなかった姉が、その世界では全く同じ立場にいながら、自分とは正反対の性格だった 自分の世界では失ったもの、それが自分がいない世界では失われていなかった。自分が生まれずに、変わりに姉が生まれていれば、全ては良い方向に進んだんだというあまりにも残酷な内容だ その世界というのは正直、主人公の妄想の世界だと思った 主人公はもう生きたくなかった。それでも主人公がその世界から戻って来たとき、絶望しながらでも進むか、失望して終わらせるかで迷うことができた しかし、ラストの母からのメール… 内容は是非自分の目で確かめてほしい | ||||
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テンポよく爽快に進んで行くストーリー。結末よりも、その過程を楽しく読める本です。 米澤さんの作品独特の寂れた雰囲気でパラレル世界を読み進め、少しおかしな登場人物に振り回されたりしながら主人公は自分の結論に至ります 青春度120%の作品。超おすすめです! | ||||
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