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三人目の幽霊
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三人目の幽霊の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.58pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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各章から落語の噺を取り入れて,謎解きを行う手法は見応えがある。 落語を好きな方なら題材の演目を聴いただけで、嬉しくなると思います。 落語界の人間関係としきたり等が描かれていて、落語の世界に目を向けるきっかけになればと思います。是非一読してみてください❗️ | ||||
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落語を踏まえた連作短編集ということで、動機はまるで人情噺を思わせるものが多い。全くの怪談話になっているものや、トリックがまるでホームズ譚のようで内容的に落語とあまり関係ないものもあるが、その分バラエティーに富んでいるとも言えよう。ただ動機と犯行内容が釣り合っていないと感じる作品が気になった(そこまでする必要があるか?もっと他に方法があるのではないか?それで本当に思うような効果をあげられるか?)。ワトソン役の緑の存在感のなさも残念。最もよいと思ったのは「患う時計」で、思わぬミスで犯人が二回追い込まれるところがいい。次点は「崩壊する喫茶店」で、トリックは簡単だが謎の提示と読後感がいい。 | ||||
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満足しています | ||||
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落語専門誌の編集長と新人編集部員をホームズとワトソンにした落語ミステリー。 と書いたものの、5編中2編は落語と関係なく、1編は落語家が出てくるだけなので、落語ミステリーとは言いづらい。 しかも落語ミステリーと呼んでもいい2編も、寄席を舞台に落語家同士の内輪もめ、軋轢といったものが背景にあるからなのか、どうにも読後感が悪くて仕方がない。 そんなことよりなにより、この本を読んでも落語を聞きたくならないというのがすべてかも。 | ||||
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長編の七度狐を読んでから、この作品を購入。良質な肩の凝らない短編集。 | ||||
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落語界を舞台にした短編ミステリー集で、事件の内容や動機に落語界ならではの設定が垣間見えます。 多少なりとも意外性のある解決が用意されているので、寄席に足を運ぶような人なら、それなりに楽しめると思います。 あと、特に落語の筋については補足説明がきちんとされるので、落語の話を知らないと筋が終えないということはありません。とはいえ、舞台設定が特殊なので落語に関心の無い人は、わざわざ読む必要もないかと。 | ||||
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落語ミステリと言えば円紫さんと私シリーズを思い出すけれど こちらは落語そのものだけでなく、 寄席の雰囲気や一門の内情などの裏側も楽しんで読めた。 落語は詳しくなくとも「時そば」くらいは知っているという人、 これを読むと落語を聞いてみたくなるかも。 「夜中の二時頃から、人知れず放映される」番組を探して。 | ||||
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念願の大手出版社に勤める事になった緑に下った辞令。 「"季刊落語"編集部勤務を命ず。」 それまで落語とはなんの接点もなかった緑が 落語の世界で出会った謎を解くミステリ短編集。 …と書くと緑が解決しているみたいですが 解決しているのは上司である編集長、牧さんです。 どうしても落語でミステリというと北村先生の円紫師匠を 思い出してしまいますね… 落語のネタや落語一門のお家騒動など落語界?で起こる謎。 詳しくはありませんが落語好きなので楽しめました。 ただ、その方向で行くなら全部その方向で行って欲しかったですね… 登場人物が同じだけで落語とあまり関係ない短編もあったので… | ||||
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2001年に出た単行本を文庫化したもの。 5篇からなる短編集。 落語業界を舞台とした謎解きで、ついあのシリーズを思い浮かべてしまうが、作品の出来からいうと…。トリックなど、悪くないものもあるのだが、全体として低調。 5篇のうち3篇が落語以外の話になっているのは、何だかガッカリ。 残りの2篇が、いずれも落語業界内部の内輪もめの話なのは、実際にそういう世界だからなのか? のちの作品とは随分と印象が違う。まあ、方向転換して正解だったと思う。 | ||||
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自分を含め2人しかいない落語雑誌の編集部に勤めることになった主人公。落語会を取材するうち奇妙な事件に出くわすも、観察眼鋭い編集長に掛かれば謎は謎ではなくなるのだった……謎解き自体はよく出来ていると思うが、ワトソン役の主人公と探偵役の編集長のコンビのキャラクターに魅力が全く無い。短編が全5作収録されているが、1作1作読み進んでも一向に愛着が湧かない。これはシリーズ短編としては致命的だと思うのだが。「キャラクター小説ではなく、あくまで謎解きを楽しむ小説だ」と言われればそれまでだが、探偵とその助手に魅力を感じない推理小説は個人的に読んでて退屈なのだ。読後、彼らの活躍をもっと読みたいという気にはならなかった。 | ||||
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落語の世界で起きる『謎』を扱った5作の短編集です. 作品の設定上,落語に関する話題や専門用語やや多めで, むずかしくはないものの,ピンとこない場面がありました. ほとんどは説明されていますし,流れからもわかるのですが, ていねいに描かれているぶん,これはもったいなく感じました. とはいえ,なじみの薄い世界ながら,独特の風習やかかわる人たち, 特に,師弟関係や一門の間のいざこざなど,その世界ならではの話は, これまでとは違った目で落語家さんを観られそうでおもしろかったです. なお,落語の『ネタ』など,ある程度の知識があったほうが, 物語の背景や心情を理解できて,より楽しめることと思います. | ||||
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小説推理新人賞受賞作日常の謎系、落語との密接な関係をもって、北村薫氏の「円紫師匠とわたし」シリーズになぞらえられることが多い作品ですが、「わたし」の持ち込む、本当の「日常の謎」を落語家である円紫師匠が解き明かす形式と、落語業界内で起こった、落語界ならではな事件を半関係者、半外部者たる編集長が解き明かす形式では謎の構造や必然性のようなものが違ってきています。こちらの方が、より密接に「落語」と関連していますので、業界を知らない人には分かりにくいところもありますが、「季刊落語」の編集員とはいえ、これまで落語には関心も興味も無かった主人公に一から教えることで読者も知識やしきたりを理解していくという押し付けがましくない展開に好感が持ています。日本の古典芸能である「落語」。そんな「落語」を聞きたくなる、知りたくなる度合いはこちらの方が上のような気がします。 | ||||
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