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(短編集)
刹那の街角 捜査一課中本班の事件ファイル
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刹那の街角 捜査一課中本班の事件ファイルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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実は、テレビドラマを見てどうしても原作が読みたくなって、手に入れたのが 刹那の街角でした。私はあまり日本の作家のものは読まないのでとても新鮮な感じを受けました。警察小説というジャンルにひとくくりにしてはいけないような、何かがありました。きょう日、はやらないような人間くささ。きれいな言葉でいうと、人間として忘れてはいけないあたたかさ。そんな感じが、何のてらいも無く素直書かれてあって、気持ちがほっとしてしまう。そんな、嬉しい本でした。 | ||||
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どちらかと言えば犯罪者の世界を描くことのほうが多い著者としては、極めて珍しい警察小説という形での連作短編集。同じ捜査課の一人一人に焦点を当てた短編を一作一作読んでいるうちになんとなく捜査課全体の人間像や人間関係が明らかになってゆくという、不思議な魅力を持った作品。 考えてみれば『太陽に吠えろ』だって『特捜最前線』だって一話につき一人の刑事がピックアップされてドラマとなり、それが重なるうちに、刑事たちの群像が全体的によりイメージされて愛着が出てくる(その辺で一人殉職させるとかするわけだけど)。 この辺の手法は別にTVドラマだけのものではなくって『87分署シリーズ』『マルティン・ベック・シリーズ』などの大御所シリーズでも使われているものであって別に新しみはない。それでも警察小説はこうでなくてはという一つのポイント。これを香納諒一はきちんと踏襲して小粒ながらも連作小説に仕立て上げたわけである。 当然、最近では短編の名手とでも言いたくなるような香納の腕前をして、一つ一つがハードボイルドのつぼを抑えているだけに、そこに広がるのはあくまで香納ワールド。安定した、タフでヒューマンな描写が味わい深い。 この刑事たちを使った長編なんてところも考えて欲しいところだ。 | ||||
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どちらかと言えば犯罪者の世界を描くことのほうが多い著者としては、極めて珍しい警察小説という形での連作短編集。同じ捜査課の一人一人に焦点を当てた短編を一作一作読んでいるうちになんとなく捜査課全体の人間像や人間関係が明らかになってゆくという、不思議な魅力を持った作品。 考えてみれば『太陽に吠えろ』だって『特捜最前線』だって一話につき一人の刑事がピックアップされてドラマとなり、それが重なるうちに、刑事たちの群像が全体的によりイメージされて愛着が出てくる(その辺で一人殉職させるとかするわけだけど)。 この辺の手法は別にTVドラマだけのものではなくって『87分署シリーズ』『マルティン・ベック・シリーズ』などの大御所シリーズでも使われているものであって別に新しみはない。それでも警察小説はこうでなくてはという一つのポイント。これを香納諒一はきちんと踏襲して小粒ながらも連作小説に仕立て上げたわけである。 当然、最近では短編の名手とでも言いたくなるような香納の腕前をして、一つ一つがハードボイルドのつぼを抑えているだけに、そこに広がるのはあくまで香納ワールド。安定した、タフでヒューマンな描写が味わい深い。 この刑事たちを使った長編なんてところも考えて欲しいところだ。 | ||||
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