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(短編集)
刹那の街角 捜査一課中本班の事件ファイル
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刹那の街角 捜査一課中本班の事件ファイルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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私は、この作家にとっては、あまり良い読者ではない。 代表的な長編とされるものを数作知っている程度で、短編を読むのは初めて。 それが本書であったのは、タイトルが大沢在昌の『感傷の街角』等を連想させたからに過ぎない。 読み始めて、すぐに違和感があった。本書の時代背景は1990年代半ばで、まだ登場人物たちは携帯電話ではなくポケットベルを持っている。しかし、それよりさらに「話が古い」感が強いのだ。 まず、登場する刑事たちのうち、係長と新人を除く3人が、「長さん」「山さん」「ゴリ押しの轟刑事」で、ほぼ『太陽にほえろ』の「長さん」「山さん」「ゴリさん」そのままの人物配置なのだ。 しかも、アイデアやストーリー展開が、既存の昭和の小説、島田一男や都築道夫の有名作品に似ている。 「何じゃぁ、こりゃあ!」と思いながら、途中で「あとがき」を先に読むと、著者は作家専業になる以前の編集者時代に、まさに島田一男や都築道夫に会っていて、どうやら、本書はそうした作家へのオマージュのつもりらしい。 (「女事件記者」という収録作は、まさに島田一男の連作小説『女事件記者』からの発想だろう) 結果として、1990年代の小説としては発想が古く、『殺人環状線』などの島田一男の刑事ものや、都築道夫の退職刑事シリーズ、さらには生島治郎の兇悪シリーズや三好徹の天使シリーズなどの高名な連作シリーズを知っている者には、何の魅力も感じさせぬ作品集となっている。 良かったのは「あとがき」だけだった。「あとがき」だけは一読に値するかも。 | ||||
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私は、この作家にとっては、あまり良い読者ではない。 代表的な長編とされるものを数作知っている程度で、短編を読むのは初めて。 それが本書であったのは、タイトルが大沢在昌の『感傷の街角』等を連想させたからに過ぎない。 読み始めて、すぐに違和感があった。本書の時代背景は1990年代半ばで、まだ登場人物たちは携帯電話ではなくポケットベルを持っている。しかし、それよりさらに「話が古い」感が強いのだ。 まず、登場する刑事たちのうち、係長と新人を除く3人が、「長さん」「山さん」「ゴリ押しの轟刑事」で、ほぼ『太陽にほえろ』の「長さん」「山さん」「ゴリさん」そのままの人物配置なのだ。 しかも、アイデアやストーリー展開が、既存の昭和の小説、島田一男や都築道夫の有名作品に似ている。 「何じゃぁ、こりゃあ!」と思いながら、途中で「あとがき」を先に読むと、著者は作家専業になる以前の編集者時代に、まさに島田一男や都築道夫に会っていて、どうやら、本書はそうした作家へのオマージュのつもりらしい。 (「女事件記者」という収録作は、まさに島田一男の連作小説『女事件記者』からの発想だろう) 結果として、1990年代の小説としては発想が古く、『殺人環状線』などの島田一男の刑事ものや、都築道夫の退職刑事シリーズ、さらには生島治郎の兇悪シリーズや三好徹の天使シリーズなどの高名な連作シリーズを知っている者には、何の魅力も感じさせぬ作品集となっている。 良かったのは「あとがき」だけだった。「あとがき」だけは一読に値するかも。 | ||||
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