中庭の出来事

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評判

中庭の出来事の評価:

3.13/5点 レビュー 56件。 D ランク

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平均点3.13pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全29件 21〜29 2/2ページ
No.9
(5pt)

どうしてなかなか

入手後なかなか食指が伸びなかったのですがどうしてなかなか。
初期でいえば「木曜組曲」以降でいえば「夏の名残の薔薇」や「チョコレートコスモス」がレベルアップしたような印象。一時予定調和から逃れるというか奇妙なズレを模索するかのように小説が収束しない傾向がありましたががそのズレを掴みつつあるのか本作は再び着地点のある作品になりつつあります。
舞台劇仕立ての作品は今後増えていきそう。
中庭の出来事 Amazon書評・レビュー: 中庭の出来事より
410397107X
No.8
(5pt)

この物語は虚構か現実か?

どこまでが演劇でどこまでが現実なのか?立ち位置を失ってゆく感覚は「ドグラマグラ」に敵わないにしてもまさに独自の作風という印象を受けました。冒頭のシーンはある有名な作家の小説を元にしているのかもしれないと思いました。
中庭の出来事 Amazon書評・レビュー: 中庭の出来事より
410397107X
No.7
(4pt)

いっきに読んでください

本を読む時、そこには約束が成立します。
登場人物が誰か、どういう状況か。
それを信じて読んでいくと、ひょいとかわされてしまうことがあります。
このお話を読んでいくと、たびたび変わる場面の多さと
語り手によって変わっていく真実の多さとに読んでいる自分がついていけないことも
ありますが、その「どうなってるの?」という感覚を楽しめる構成だと思いました。
とにかくいっきに読んで、少したってから読み返す、そんな楽しみがある世界だと思います。
中庭の出来事 Amazon書評・レビュー: 中庭の出来事より
410397107X
No.6
(4pt)

惑わされるよろこびを味わいたい

私にとっては、とても魅力的な作品でした。
頭の中にストーリーを組み立てて、瑕疵をうんぬんしたり、矛盾を探したりし始めたら、
途端にこの作品の魅力は半減します。
いちばん正しい楽しみ方は、すすんで惑わされることでしょう。
「えっ、どういうこと?」と思って、ページを行ったりきたり。
読み進めていくうちに、だんだんと不安になっていきます。
まるで白昼に立ちくらみをおこして、一瞬、自分がどこにいるのかわからなくなる、
そんな足元のおぼつかない頼りなさ、それこそがこの作品の魅力です。
理解しようなんて思わずに、どっぷり作品世界に浸ることをおすすめします。
起承転結がはっきりした、ハリウッド映画のようなお話が好きな人には、確かにおすすめできませんが…。
中庭の出来事 Amazon書評・レビュー: 中庭の出来事より
410397107X
No.5
(5pt)

メタ・フィクションの傑作

メタ・マセマティクスという言葉をご存知でしょうか。これは数学自体を研究対象とし、そこで使われる論理を分析したり、理論の無矛盾性を問題としたりする学問のことです。この「メタ」という用語の用法を使えば、この小説はメタ・フィクションであり、メタ・ミステリーです。つまり、作者の読者への挑戦として、この小説自体の構造が問われているのです。ここで、僭越ながら、私から皆さんへ問題を一つ。『作品の中の「中庭にて2」の最後で、女性が死ぬシーンがあるが、これは「小説中の現実」か、「小説中の劇」か、「小説中の劇中劇」か、それとも別の状況かを答えよ。また、その理由を述べよ。』
中庭の出来事 Amazon書評・レビュー: 中庭の出来事より
410397107X
No.4
(4pt)

不思議な世界

あるひとつの「真実」について、様々な視点からの「事実」が断片的に語られているような印象を受けました。幾つものパラレルワールドが描かれているような感じです。私たちは、自らの属する「現実」を「パラレル」と対比しますが、この作品では基軸となる「現実」がどこにあるのかが分からないのです。しかし、語られる事実の多くは主観というフィルター越しの世界、ある人にとっての「事実」が必ずしも他の人にとっても「事実」であるとは限らない・・・果たして「事実」とは何なのでしょうか。そんなことを改めて考えさせられる作品です。また、著者独特の知的・幻想的雰囲気も相変わらずで、魅力的な作品であると思います。
中庭の出来事 Amazon書評・レビュー: 中庭の出来事より
410397107X
No.3
(4pt)

読めば読むほど深みにはまる・・・

誰でも自分を演じている。私自身もそうだろう。時には娘、時には母、そして時には主婦。
その時その時、その場に応じた役を演じている。人はだれでも、自分という役を演じる
役者なのかもしれない。
この作品、どこまでが芝居で、どこまでが現実か?劇中劇はどこまでなのか?線引きでき
ないほど混沌とした独特の世界がある。一度読んだだけでは絶対に理解することができ
ない。読み進んでは戻り、読み進んでは戻り、何度も繰り返した。読後も、もう一度最初
から目を通した。それでも、まだ納得できない部分がある。いったい何度読めば理解できる
のか?読めば読むほど混乱するだけなのか?恩田陸の世界は私を魅了する。読むたびに
違う顔を見せる不思議な、そして深い作品だった。
中庭の出来事 Amazon書評・レビュー: 中庭の出来事より
410397107X
No.2
(4pt)

読み返しが必要

かなりじっくりと、読み返しながら読まないと、私には、読み進めることができなかった。かなり、頭をつかわされた感がある。作者の作風は、だんだんと、こみいって来ているように思う。ひねりが、効くに効いてきている。
中庭の出来事 Amazon書評・レビュー: 中庭の出来事より
410397107X
No.1
(5pt)

恩田陸からの挑戦状

もはやミステリを越えた独自のジャンルを築きつつある彼女だが、本作ではそのありあまる実力を見せ付けた。本当にスゴイの一言。
「劇中劇」が本作の最大の仕掛けであり、もっとも意味を持つものというのは、少し読み進めばすぐに判る。劇中劇それ自身は古くから多くの作家に用いられてきた手法の一つで、読者を混乱に招きつつも、作品自体に深みを持たせる重要な要素であった。恩田陸は本作で劇中劇をひとつのジャンルとして昇華したといっても過言ではない。
さて、この「中庭の出来事」はその「中庭」で起こった事件を、幾重にも折り重なる劇中劇で展開していく。テーマは「芝居」であり、多くは役者(女優)にスポットが当てられる。章としては29あるが、全部で4つのパートに分けられ、それぞれが連動しながら展開していく。ちょっと進んで困難だったら展開図とも言えるメモを作成しながら読むべき。
何が芝居?どこまでが芝居?だれが演じている?何が真実?だれが真実?何が起こった?何が起こっている?何が起こるのか…?
恩田ワールド全開のすさまじい作品だが、どっぷり浸かれる素晴らしい作品。少し進んで「?」となったら、また戻って。ゆっくり読み進めましょう。
「自分を演じてない人間はこの世にはいないと思う。自分に与えられた役割を意識して、家の中でも、会社でも社会でも、望まれた姿を演じている」 作中335ページより
中庭の出来事 Amazon書評・レビュー: 中庭の出来事より
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