中庭の出来事
評判
中庭の出来事の評価:
3.13/5点 レビュー 56件。 D ランク
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 1〜20 1/2ページ
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中庭の出来事の評価:
3.13/5点 レビュー 56件。 D ランク
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ネタばれしないように書くのはむずかしいのですが・・3人の人間が死にます。ある女優、天才肌の男性脚本家、そして就職活動をしているような紺のスーツの若い女性。場所は違うけれど、ビルの中やホテルの中、周りをぐるっと囲まれた吹き抜けがある中庭のような場所で。
まず最初にオーディションらしい様子が描かれ、台本は同じで3人の女優がいるのでほぼ同じ文章を3度繰り返し読むはめになり、最初からじりじりしてきます。気が短い人はこのあたりでもう投げ出してしまうかもしれません。
150ページくらいまで同じような繰り返しが続き、そのあたりでもまだ何が起きたのかさっぱりわからない状態です。話がやっと少し展開を見せ始めるのは300ページあたりからでしょうか。
それまで読者は、いったい誰が殺されたのか、それとも誰も殺されていないのか、これらは現実に起きたことなのか、それともただの劇の脚本か、曖昧模糊とした保留の状態で同じような記述を繰り返し読まねばなりません。自称恩田ファンの自分ですらかなり忍耐が必要でした。しかも話がうつうつとして暗いものだから、だんだんと気がめいってきます。
最後までたどりついて振り返ると、発想から筆を置くまで大変なエネルギーと時間を要したであろう大作ですごい作品だと思います。ただ、楽しい読書だったかというとどうも・・。暗い小説でも難解な作品でも読んでいて楽しいものは多く、たとえば江戸川乱歩や三島由紀夫、多くの古典作品も。けれどこれは迷路に迷い込んで引きずり回されたあげく、ものすごい根気が必要だったわりにはむくわれなかった感ありというか・・。似た雰囲気で「ユージニア」や「夏の名残りの薔薇」「木曜組曲」なんかはとても好きなんですが。
あと、もう少し短くできたのではないかと思います。500ページ超の長編ですが、300ページくらいでまとめられていたらもう少し違った印象だったかもしれません。