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MAZE[メイズ]
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MAZE[メイズ]の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.63pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全52件 1~20 1/3ページ
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アジアの西の果て、荒野に立つ直方体の白い建物。一度中に入ると、戻れない人間が数多くいるらしい。その「人間消失のルール」を解明すべくやってきた男たちは、何を知りえたのか? めくるめく幻想と恐怖に包まれる長編ミステリー(裏表紙より) この謂わば「人喰い遺跡」をめぐり、西アジアの果ての人里離れた地域で大人4人がパーティーを組んで7日間を期限に謎を解きます。構成の内訳はおかま?の製薬会社社員の神原恵弥、その同級生時枝満、米国軍人スコット、そして現地コーディネーターのセリム。 どうやら神原恵弥というキャラクターのシリーズものらしいのですが、今回の実質的主人公は満。彼が安楽探偵として、当初提示された「遺跡の中には入らない」という制約を踏まえて謎に挑んでいくという筋です。 私は物語の展開をあまり読まない(読めない)タイプで、次々と起こる怪奇現象におどろき、最後の結論に驚き、なるほどねぇー、などと独り言ちつつ楽しみました。ただ、思ったより突飛な展開ではありません。 一つ特長を言えば、上記の4名がメインキャラでそれ以外殆ど主だった登場人物が出てきません。ですので、舞台で演じたら絵になるかもなあと感じました。 ・・・ 恩田氏のイメージは青春なのですが、色々と渉猟してゆくとホラー系・ミステリ系も得意なのかもしれません。氏の『三月は深き紅の淵を』『Q&A』など謎解き系が好きな方は本作も楽しめるかと思います。 | ||||
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期待しすぎてしまった。もっと軽い気持ちで読めばよかったのかも。でも、いろいろ出てきた割に何も解決しないというのは、消化不良だ。 | ||||
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電子版は文字のフォントが自由に出来るので読みやすかったです❗️久しぶりの恩田の不思議な世界にはまりました。三部作なので続き読みたいです。 | ||||
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恩田陸らしい安楽椅子探偵モノ。 | ||||
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最初の100ページぐらいまでは、内容が像を結ばずよくわからなかった。なので読んでいて面白くないし、やめてしまおうかと思った。その後、いくらか話が見えてきたが、内容的には今ひとつ。登場人物のキャラや場面設定がどうなのと思うことが度々あった。 続編の「クレオパトラの夢」はあまり期待していなかったが、話にまとまりがあり、そこそこ面白かった。 | ||||
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最近購入した「ブラック・ベルベット」を読もうとしたら、神原恵弥を主人公としたシリーズものということ。ええと?これは誰だっけ?先の作品はなんだっけ?と思い調べてみたら、「MAZE」と「クレオパトラの夢」だと。そういえば男前でたくましいけど、オカマの語り口のお兄さんがいたなと記憶が蘇ってきました。両方ともすでに読んでいましたが、内容がまったく浮かんでこない・・?(汗)ということで、もしかしたら10年以上ぶりに再読しました。 情けないことに本当にまったくおぼえていませんでした。それにしてもおもしろい(笑)。西アジアの果て、”ほとんど狂気に近い歓喜の色”のような青空の下、のしかかるような切り立った崖にはさまれた谷底を延々と行くと、突然、乾燥した真っ白い荒野が現れる、そしてその正面の崖の上には、明らかに人工的な矩形の白い建物が。そこは何百年もの間、地元の人々によって「存在しない場所」、「存在してはならない場所」として恐れられてきました。しかも、好奇心にかられてその建物の中に入った人々が何人か、突然消失してしまっている。その原因も理由もわからず、消えてしまった人々は二度と現れなかった・・・もうこの設定だけで引き込まれてしまいます。そこへ調査にやってきたのが、あの神原恵弥と、高校時代の同級生で発想がユニークなことを買われた時枝満、米軍からはスコットと、地元政府から派遣されているらしいセリムの4人。小説は満の1人称で進行しますが、彼は恵弥からすべてを教えてもらっているわけではなく、立場がまったく違うあとの3人の目的がよくわからない、毎日、資材と食料を運んでくる軍人たちはいったい何をしようとしているのか?秘密めいた作戦に困惑しています。 セリムが、実は自分の祖父、そして自分もあの建物の中に入ったことがある、中は迷路のようになっているが何もないと告白します。彼らはどうして戻ってくることができたのか?また、その建物には屋根がないのに、上空から写真を撮ろうとするとなぜか発光したようになって何も写らない、4人は、建物の上に板を渡して上を歩いてみたり、ロボットを中に入れて様子を探ろうとしますが、ある日、そのモニターに裸足のやせ細った足が映って・・・・・。嵐の夜、テントの壁に何十本もの手形が押し付けられるあたりは完全にホラーで、背筋が寒くなりました。次から次へと様々なことが起こりまったく飽きさせません。一気読み必須です。内容をおぼえていなかったことで、2度楽しめて得した気分に(笑)。 ラスト、白い建物の正体が明らかになりますが、個人的には期待していたものとは何か違うという感があり「う~ん、ちょっとなあ・・」と思ってしまった分、星ひとつ減らしましたが、こういう結論もありだと思います。それにしても最後の最後までドキドキで、久々に読書の楽しさを堪能しました。 | ||||
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こういう謎の建造物やオーパーツものはSF作品でちらほらあるが、謎解きの推論に現実的な事件性を疑うスタンスで臨むのが元々ミステリ畑出身の作者らしい面白み。 MASEが発見された世界観も、キチンとしたリアリスティックな世界での物語として描かれているので、中々ぶっ飛んだ推理が提出されるが、成程たしかに現実であったならその推理も妥当に思えるという、犯人当てのミステリの推理では手掛かりが混み入りすぎてどうしても仮説の余地が少なくなってしまうという点を強みにしている。 当然作者の狙い通り。 こういうスタンスは舞城の作品とも通じる感触があるように思う。ただし、これだけ中々面白い推理が並んで、真相がそれら全てをすっ飛ばすほどのものを提出できるかと言うと、既に期待薄だったが… これは好みの分かれるところなのかもしれない。 | ||||
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MAZEは迷路という意味ですが、そのタイトル通り謎の力による迷宮が主役です。登場人物に個性があって読みやすくシリーズ化したのも納得です。 | ||||
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読みやすいボリュームだし、内容も楽しいです。こういう謎系のお話好きです。 | ||||
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奥田さんの本は初めて読みましたが、世界観を出すのが非常に巧く、自分もその場にいるような緊迫感がして凄いなと感じました オチですが、読み手によっては微笑ましいハッピーエンドになるし最悪のバッドエンドともとれます、スッキリ納得行く形で終わってほしかったですが、オチまで行く過程が非常に面白く、読み切ってからすぐ読み返したくなりました。 | ||||
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なんだか面白そうな設定・・・と思って手にしてはみたものの・・・ 確かに消失の条件推理辺りまでは面白かった。 んでも、その「目的」なら、残りのページで何すんだ??みたいな。 その後はアクシデントがあったり、騙し騙されがあったりで進んでゆき、 最後に取ってつけたように”幻想的リアル”が・・・。 しかし納得いかんなぁ。 ☆3にしようと思いましたが、神原恵弥の気持ち悪さで-1。 | ||||
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主人公がとにかく魅力的。 2作目のクレオパトラの夢を先に読んでしまって、ワクワクしながら本書を手にした。 途中経過は面白い。 ただラストが消化不良かなあ~という印象。 謎がきちんと解明されずちょっとファンタジーな物語で終わったような・・・。 六番目の小夜子も少し疑問が残ったし、そういう手法なのかなと。 でも読んでいる間は楽しめました。 映像が浮かぶ作家だなといつも思います。 | ||||
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ちょっとホラー、ちょっとミステリー。その二つのジャンルのちょうど中間に位置するような摩訶不思議なストーリー展開でした。 とある建物をとある法則で進むと人が消えるという設定、そしてその法則を解き明かすまでの流れは素晴らしいです。いるはずの人が消える、または増えるという現象はいくつになっても無条件で恐ろしく、背筋を寒くしながら引き込まれました。 それだけに中盤を過ぎての話の畳み方は残念という他ありません。どっちつかずの結論に結局これはどういうことだったの?と大いに困惑させられました。 細部の種明かしもなんじゃそりゃという反則技の連発で、それがありならなんでもありにならない?と終盤への期待感が大きかっただけに拍子抜け。 ちょっとミステリー、ちょっとホラー、そしてこの物語にはファンタジー性があるということを念頭に置いて多少強引な展開があってもそういうものだと割り切って楽しめる方向けです。 | ||||
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西アジアの乾燥地帯に、白き建物あり。 現地の人も近寄らず。 なぜって、「入った人は出てこない」から・・・ とまあ、時たま目にするような設定ではありますが、例のごとく恩田さんのぐいぐい惹きつける文章のおかげで、一気読みでした。 「夜のピクニック」なんかとはまたちょっと違う、ミステリーというかSFというか、そういったテイストです。 謎解きの結果については、賛否あるかもしれません。 SFなんかをよくお読みになる方は、「面白い!けど、もう一声」って感じになるかもしれません。 それでも、謎解きとミステリアスと、そしてちょっとした“恐怖”も味わえる、すてきな小説です。 | ||||
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途中までの推理は楽しかったのですが、最後がグダグダと言うか。。。 もう少し説明がほしいところです。 | ||||
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迷い込んだら戻れない まさにこの言葉の通りの本だと思いました。 読み始めたら、読み終わるまでその本が頭から離れなくて、気がつくと先を考えている。 しかも、考えても先が読めない。 ホラー、SF、ローファンタジーのどれにも当てはまるようで当てはまらない恩田ワールドが展開されています。 怪物などは出てこないのに、終始背中がぞくぞくして、後ろをふりむいてしまう、少し動くのでもためらわれる。 ただ単に私がビビリだからかもしれませんが。 オチに関しては、物足りなさを感じる人もいらっしゃるかもしれませんが 最後に謎?を残すのは恩田作品らしいと思いました。 悪く言えば詰めが甘い? 一気読みしたいひとには、良いと思います。 | ||||
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まず設定が面白く、引き込まれました。 恩田さんの本に出てくる料理って何でこんなにおいしそうなんだろう。 主題はそこじゃないのに食事内容さえ楽しみで読み進んでしまった。 ラストを納得とするかどうかは好みかな・・・。 私は途中までの展開だけでも楽しめたので満足です。 | ||||
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終わり方に対する不満があるようですが、ラジコンカーで「あれ」が見えた時点で、この結末は正解の一つだと思います。私は満足です。純粋におもしろくて、本当に物語に浸れます。ちょっとした小説好きなら、どんな人にもお勧めできます。 | ||||
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人体消失が起こる、遺跡とも自然物ともつかない謎の迷宮。 なぜ消えるのか。消える人間と消えない人間のちがいとはなんなのか。 冒頭に掲げた謎で、一気に読者を引き込んで最後までテンションを下げずに駆け抜ける一作です。 会話文がややぎこちないような気もするのですが、それが気にならないぐらい、展開が巧い。予想を超えてまた超えて、といった按配でテンポよく物語が進みます。 隙のないミステリというわけではありません。登場人物の打ち立てる仮説も、一般的なミステリとしては証拠不十分として退けられるようなもの。 想像力重視、なのですが、そのイマジネーションの拡げかたは、たしかに凄い。 ファンタジーとホラーとSF、ミステリといった要素の境界が曖昧な地点で書かれた作品。 女性作家らしく、理詰めでなく感覚的。 それがまさにこの作品の非凡な持ち味として機能しています。 | ||||
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某国の丘の上にある豆腐のような形状の遺跡。中に入った人の何割かは迷路状の通路を歩いているうちに失踪してしまう。この謎を解くべく集められた4人の男。謎解きの妙というより、会話の妙。テンポ良く、軽妙な会話と個性的なキャラクター設定でドキドキさせながら読ませてくれます。色んな布石のどこまでが人為的でどこまでが謎なのか、最後までわからないまま、ちょっと強引だけど、でも、旨くまとめられています(良い意味で丸め込まれた感じ)。 | ||||
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