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(短編集)
マドンナ
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マドンナの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全79件 1~20 1/4ページ
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どの話しもとても入り込める内容で面白かったです。10年後くらいに読み返すとまた違った面白さを発見できそうです。 | ||||
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どうも話が昭和だなと思ったら、2000年代に出版された、中年会社員の主人公の短編集でした。会社での女性の存在とか、今の若い人が読んでも違和感を感じるかも知れませんが、昭和生まれには懐かしい話です!「マドンナ」は、どの世代の中年会社員も共感すると思います! | ||||
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短編なので気軽に読めます。どの話しも最後はホッとするので、よかったネーで読み終えられました。 | ||||
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至極の社会人エンターテイメント。誰もが一度は経験したことのある、喜びや苦しみの場面を面白おかしく描写している。 私自身、30代半ばで営業部署の役職者をしていますが、いくつも感情移入出来る場面があり、大変楽しく拝読できました。 | ||||
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漫画ではよくあるのかもしれないが、サラリーマンのおじさん小説というのは意外に少ないのではないだろうか。それぞれが40代課長という設定が妙に新鮮だった。20年前に書かれたものなので、若干古い気がするところはあるものの、おじさん立ちの生活が垣間見れて面白かった。ダンナさんが会社でどんなことをしているのか、実はよく知らない奥様達にお勧めしたい本です。 | ||||
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奥田英朗さんの本はよく読みます。 同作者の「オリンピックの身代金」を読んだ直後に手に取ったせいか、とても穏やかな気持ちで読めて、振り幅のある奥田さんの才能にも改めて感服しました。 サラリーマンの事はよく分からない私にも、同情する部分や愛おしいと思う部分が多々あり、サラリーマンで養ってくれている旦那への温かい気持ちも芽生えました。文章も読みやすく、疲れている時にもすーっと内容が入ってきます。 | ||||
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「ガール」より、年齢層がやや上でしょうか、「我が家の問題」の雰囲気を混ぜると、「マドンナ」になる感じです。 短編で読みやすいです。 | ||||
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中間管理職の喜怒哀楽、悲哀をユーモアたっぷりに描かれたているので、サラリーマンには自分を見返すには良いのでは。 | ||||
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会社の面倒な人間関係や課長の窮屈な立ち位置を、ホントによく理解された上で書かれている作品だなぁと感心しながら読みました。表題作に限らず、全てがお勧めの短編集です。 | ||||
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オフィスを舞台にした短編小説です。 サラリーマンの日常を描いたもので、お仕事小説とも少し違います。 連作短編集ではなく、どのお話から読んでも楽しめます。 どのお話も40代くらいの課長さんクラスの人を主人公にしていて、この中に女性の課長さんがいたり、課長へと出世した旦那さんを見守る奥さんとかいても面白かったかもしれないなと思いました。 同じ著者の作品で働く女性を描いた短編集「ガール」もありますが、もう少し主人公が似たりよったりではなく、バラエティに富んでいたほうがより楽しめるのになと思ったので星4つ。 でも、「ガール」よりこちらの方が面白かったです。特に表題作の「マドンナ」「パティオ」が好きです。 仕事をするうえで(もちろん家庭の中でも)何事もバランスが大切なのかなとそんなことを考えさせられる1冊です。 | ||||
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短編集ですが表題の【マドンナ】はあまり好きではなくその他の話の方が面白かったです。 特に海外経験のある、中途採用の女性が自分の上司になる話【ボス】が面白かったです。 よそからやってきた自分と同じ年の隙のない女性が部長になる、興味深い話でした。 どの話も終わりがよく、重すぎずかと言って現実社会にいかにもありそうで流石、奥田英朗、と言ったところでしょうか? 四十代ぐらいの会社勤めの方にオススメかなー。 | ||||
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「空中ブランコ」と「インザプール」、「家日和」は非常におもしろく、「真夜中のマーチ」もおもしろかったので、評判のよいコチラも購入。 中身が濃いのに、肩ひじ張らずに読める非常に優れた文体と内容にいつも感心します。 表題の「マドンナ」は、ありそうだな~といった良い意味で軽い内容に感じましたが、その他はさすがだなと。「マドンナ」も含めて読ませます。どの作品も読み終わると何故かホッとしました。 「解説」にもあるけれど、よくこれだけ多様な設定と切れのある作品を次々と書けるものだな~。しかもここまで読んでいて暗い気持ちにさせたり、不快にさせたりするような話がない。荒唐無稽ではないが、ある程度現実を忘れられる心地よいエンターテイメント性を私は物語に求めています。この作者の作品にはそれがある。次もハズレはないだろうと期待して別の作品も読みたいと思います。 | ||||
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奥田さんの短編にはまって購入しました。タイトルには反して、5編の作品にはキャラの強い男性が登場します。 部下にほのかな恋心を抱いてしまって夢想するうちに自分を見失う上司。 大学に行かずにダンサーを目指す息子と、我が道を行く同期入社の社員に翻弄される中間管理職。 第一線の営業から総務に移動になってしまい、正義感から出入り業者と闘う羽目になる出世コースに乗った男。 同期の女性が自分の上司になってしまった超保守派社員。 そして自分が管理しているビルのパティオに現れるお年寄りに惹かれる会社員。 とくに好きなのは同期が上司になってしまう「ボス」。女性管理職と保守派のカチンカチン男性の対決は、笑いながらもどこか女性上司の言動に スカッとします。そしてその完全無欠なその女性上司の秘かな楽しみとは…。 いずれも身近に居そうな人たちばかりで楽しめます。 自分は★5つは付けないのですが、4.8ぐらいです。 | ||||
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5編の物語が入っています。 どれもそれぞれ、心の底に眠っている何かをたたかれるような思いで読みました。 ・マドンナ →中年サラリーマンの素直な気持ちが上手く表現されていて、笑えます!面白いです! ・ボス →会社の無駄な習慣を変えていこうとする正論を述べる女性上司(会社員の頃こんな上司がいたらな~と思いました)と、古い体質から抜けきれない部下とのあれやこれやの闘い。こちらも登場人物の顔や心の中が見えるようで痛快でした! ・総務は女房 →知らなかった大企業の見たくない内部を垣間見ました。営業から移動してきた2年だけ我慢の総務部での理解できない実情に苦慮する主人公の闘いのお話です。この主人公、好きです!時々自慢話をしては敬遠されますが、なんとも憎めない、面白い、結局真面目で良い人でした。 パティオ →パティオで一人読書するのが好きな、おひょいさんこと老紳士。滅多に話さないおひょいさんが発した素直な打ち明け話に胸を撃たれました。また、父と重ねて、おひょいさんを気遣うことができる思いやりのある信久が良いです。奥田さんの物語は面白いだけでなく、生きているうちにおこる人間の悲しみ辛さを隠さず文章として表に引き出してくれるので励まされたり、心の底に眠る気持ちに気づかせてくれます。自分だけじゃないんだな~と胸をなでおろしたりします。 心が安らぐ本だと思いました。 | ||||
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世代が同じくらい、自分もサラリーマンだからか、 (別に境遇が一緒というわけではないですが) ニヤニヤしながら読んでました。 とくに各話の主人公の妻とのやりとりがイイ! サラリーマン、おもしろい。 | ||||
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奥田 英朗って人間の心を描くのが上手です。 しかもほのぼのと。 久しぶりに小説を読みました。 | ||||
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転入してきた女性課員に恋してしまう課長さん、長いものに巻かれない同期のツッパリ課長の降格を阻止したい気持ちから部長と喧嘩してしまう課長さんほか、気の毒な課長さんが主人公の短編5話です。 いずれも、誇張感はありますが、実際にあるに違いないと思う話で、面白いと言ってしまうと悪戦苦闘している課長さんに申し訳なく感じるほどです。 しかし、短編ということもあって軽めの物語達で、するする読める分、読後の印象は深くありませんでした。 | ||||
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表題作の他、「ダンス」、「総務は女房」、「ボス」及び「パティオ」の全5つの作品で構成される企業の中間管理職を題材とした短編集。私は作者の<伊良部シリーズ>のファンなのだが、本作ではそれとは一味異なった中間管理職の悲哀を感じさせる短編が並び、作者の懐の広さを感じた。 表題作は、社内恋愛<妄想>を描いた悲喜劇で、身につまされると共に、作者の人間観察眼の確かさを改めて感じた。家族小説風味を加えている点も好感が持てた。「ダンス」は、一見息子の将来を慮った家族小説の様でいて、社会(会社)における「個」と「周囲との協調性」とのバランスを扱っていて鋭い。「総務は女房」は、営業の最前線から総務へと異動した課長の話だが、「女房と総務は敵にまわすな」、という作中の台詞が全てを物語っている。夜郎自大の中年男を扱っていてこれまた鋭い。「ボス」は、ヨーロッパ帰りの女性上司を持つハメになった課長のまさしく悲哀・憤慨を描いた作品だが、本作執筆当時にこうした状況に着眼した作者の先見性が光ると共に、その女性上司の造形が巧み。更に、総合職の女性社員や課長夫人がこの女性上司に好感を抱く点は皮肉が効いている。「パティオ」は、他の短編とは趣きが異なり、会社が管理するパティオへの増員を託された主人公が、そのパティオでひっそりと読書する老人(通称、おひょいさん)と自身の父親とを重ね合わせ、勇気ある行動に出るという抒情的物語。 新聞で読んだのだが、作者は本作を自選代表短編集としている由。それが頷ける充実した内容で、益々作者の作品から目が離せなくなった。 | ||||
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全ての短編集全部良かった! 読み終えたあと、すっと気持ちいい風が頬にあたって通り過ぎて行く感じだ。 中でも『マドンナ』『パティオ』は目の前で映像が流れていくようだった。 さすが直木賞作家、最後まであっという間に読ませてしまう。 うまい食事をとった後の満足感に似たものを感じた。 堅苦しい高級料理じゃないところがいいんだよな。 直木賞候補にあがったのも頷ける。 次は何を読もうかな! | ||||
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『マドンナ』は、一番大変な時期のおっさんらが主役の短編集である。 不惑の歳であるはずが、迷いに迷っている男たち。四十にして惑わずなんて今や昔なんだと痛感してしまう。 大企業に勤めるキャリア・ウーマンを快活に描いた『ガール』に比較すると、なんと、哀しいことか。いじらしくも、情けなくもあり、同じ年代の男性は、まるで鏡を見ているような気になのではないか。とはいえ、読んでいていやな気分になるわけではなく、「あるある、わかるよその気持ち」と首肯することしきりである。同病相憐れむに近いのかもしれないな。 登場人物それぞれは、大企業のよいポジションを得ているように想像される。それでも、男とは悩み多き生き物なのである。 「マドンナ」は配属された部下に恋心を抱いてしまった男を、「ダンス」は出世に意欲を持ちながらそれとは違う生き方への迷いを感じる男を、「女房は総務」は着任先に溶け込めないエリート街道まっしぐらの男を、「ボス」は新任の優秀な女性上司に反発する男を描いている。 「ボス」は女、男のそれぞれの価値観のぶつかり合いが如実にあらわれているのだが、どうしても同性のよしみで男の方を応援してしまっている。めったうちにあう男だが、ほんわかしたラストはとっても良い。 「パティオ」は他の作品とちょっと毛色が違っていて、仕事を通して人との出会い、そして面映ゆい親子の関係へと広がりを見せる。男親と息子の不器用な愛情が、自分自身を見ているようで胸がアツくなる。この短編集では僕の一番お気に入りの作品だ。 | ||||
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