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(短編小説)
SO-far そ・ふぁー
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SO-far そ・ふぁーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.68pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全82件 41~60 3/5ページ
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冒頭作『カザリとヨーコ』なぜ一卵性双生児なのに実の母親に姉のヨーコだけ 虐待されるのか、その理由がいつ出てくるかいつ出てくるか、 期待してページを捲ったが、出てこずじまいで。おわり。 そりゃあんまりです。 「虐待に理由はない」とか、えどじだいには「畜生腹」と言って嫌われたとか、 そう言うのは認めませんからね。 | ||||
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五つの短編からなる作品集である。そのどれもが、それぞれ違った観点から親しいものの死をとらえている。中でも「陽だまりの詩」は印象的であった。ロボットの主人公が生命の死とは何のか?を見つけるために、日々の生活の中で一つ一つ生き物らしさを知っていき、生きていることの喜びと苦しみの両方に気付いていく。人間である僕たちはそんなこと当たり前で逆にその生命らしさというのを失いかけているのかもしれないと思い、この物語はそんな僕に再び生命らしさを考え直させてくれた気がする。 | ||||
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おもしろいはおもしろいけど、最後にもうひとひねりほしい作品ばかりでした。この後まだなんかあるんだろうなぁ、と思いきや何もない感じ。あと、どれもどこかで聞いたような話でした。なんかロボットの話って、「世にも奇妙な物語」にありませんでした?(ラストがちょっとちがうけど) | ||||
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ZOO以外の作品は途中何度か引き込まれてとてもおもしろかったのですが どうしてもオチというか最後があまり好きになれませんでした。。。 どうなるか読者に想像させるっていうのはあるかもしれないですが この本はあまりにも投げやりすぎだと思いました。 でも陽だまりの詩はとてもいい作品だと思います。 | ||||
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読中、読後感の悪い作品や、エグい表現を使った作品は 気に入らない人にはとことん気に入らないでしょうね。 個人的には、納得のいかないストーリーが多かった気がします。 しかし、夢中でスラスラ読んでしまいましたから、 きっと何か、ものすごい「魅力」があったのでしょう・・・ なんとも不思議な世界です。 非一般的な設定に心を奪われます。 予想外の展開に驚きます。 でも、納得いかない感が残る。 大勢に受け入れられるのは、 「陽だまりの詩」のみでしょうね。 | ||||
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乙一の最高傑作だと思う。 冒頭の「カザリとヨーコ」一行目を思わず読み直さずにはいられなかった。意表をつく状況設定は乙一作品の醍醐味であるが、読者を煙に巻くというのではなく、非日常の世界へ何の抵抗もなく誘う手腕は見事、というより一種の才能としか言いようがない。 二作目の「Seven Rooms」も傑作だと思う。異様なシチュエーションの理由は何一つ説明されないまま、読者は最後まで宙吊りの状態で姉弟の運命を見守ることになる。描写の巧みさも乙一作品の魅力の一つであるが、七つの密室を非現実的リアリティによって違和感なく描き切っている。 「So Far」も非現実の世界を描いているように見せかけておきながら、実はそうではなかったという最後のオチが絶妙である。落語的作品であるが、それまでのシュールな作風から一転することによって、マンネリ化に陥るのを踏みとどまっている効果は大きい。 続く「陽だまりの詩」「ZOO」、いずれも佳作ぞろいである。乙一のデビュー作は『夏と花火と私の死体』(これもまた傑作)であるが、乙一への入門書としては、その持ち味が十二分に発揮されている本書を個人的にはお薦めしたい。美しい狂気をシンプルに描き堪能させてくれる、数少ない作家の一人だと思う。 | ||||
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全5編の短編集。 不思議な話の数々。 グロテスクなのは、『SEVEN ROOMES』のみだと思いますが、普段そういった話に免疫ののない私には、読み進めるのも苦痛なくらいでした。 評価はそれなりに高いようでしたが、ZOO2を読む気になれなかったのが私の感想です。 短編集なので、通勤・通学途中に読むにはいいかもしれません。 | ||||
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まさか小説でこんなにも感動するとは…。読んでいると著者の世界に引きずり込まれ、電車を乗り越しそうになった事が何度もありました。ただただグロテスクなのではなく、背筋を這い上がってくるような怖さもあり、癖になります。これは素晴らしい。気になった方は是非読んでみてください。 | ||||
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中学生の娘が読んで、面白いよ!というので開いてみました。吐き気がしました。今はこういうのが面白いのでしょうか?平気で読んでる皆さんが、私は怖い。 | ||||
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SEVEN ROOMSとか、まるで出来の悪い映画ですね設定がありきたり、たいして怖くもないどの話も「え?これで終わり?」と曖昧に終わります曖昧な終わりはいいんです。ただこの作品はオチが思い付かなかった感がたっぷりします。自分は好きになれませんでした。 | ||||
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乙一の描く少年少女は強い。大人たちに比べると、ずっと強い。 虐げられたとしても、屈しきらない命の強さを秘めている。 苦手な描写もある。ヴィジュアライズしたらダメだぞ。と、頭の中で警報が鳴るような。 だけど、そんなグロいはずの物語がしんみりと終わったりするからずるい。 切なくも暖かく美しい物語も交えつつ、黒から白まで5つの短編が収められている。 どれも世界としてはしっかりと作られており、なかなか贅沢だった。 | ||||
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まさに、何なんだこれは?!です。 オイラは、本を読むのはあまり多くはないけど、そんなオイラでも、異質を感じた。 こういう個性的な人がいるのは、感動しちゃう。 乙一の作品に感動すると言うより、乙一自身に感動する。 | ||||
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短編集ってこともあって、とても読みやすいのが印象的でした。 短く、サッとオチまで持っていく感じです。 中でもSEVEN ROOMSは、もっと続きが読みたい!って思わせる作品でした。 緊張感、リアルさ等で、読んでて気分が悪くなりました。 どちらかというと、世にも奇妙な物語の作品にあるかな?って思いました。 乙一さんの書くものは、世にも〜の作品に似通っているものがあるかと。 狂気を描くという点では、誰にも劣っていないかと思います。 | ||||
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まさにこれこそ、「黒い乙一」の代表作ですね。 どの作品も、ページ数は少ないのですが、迫力があります。 乙一は、見ているようなグロテスクさはあまり好まず、読者それぞれの捉え方により様々な精神的に追い込むような、ジワジワとこみ上げる恐怖を描く鬼才の持ち主だと思っています。 しかし、本当に活字中毒者だと自負するような私みたいな人間は、最近気がついてしまいました。 彼は、常にベースになる作家が居るような・・・・。その下書きを、もっと自分流にオリジナリティにテイストを加えて読者を新しい本の世界へ導く作家なのです。 今作は、同じく福岡出身の赤川次郎が見え隠れする・・・・。 さらには鈴木光司もある。でも、どちらの作家にもない恐怖のどんでん返しで、乙一節全開です。 もしかすると、同郷なこともあり、赤川次郎を尊敬しているのかも? 私も福岡なので、こんな有能な作家を発掘していることに誇りを持てます。 「暗いところで待ち合わせ」なんかが好きな いわゆる 白い乙一派は絶対抵抗があるでしょう。 彼は筆力がありすぎるというか、たんたんと怖いせいか?なんだか心の内側に染み付いて忘れられない物語を作り出すので、心が萎えて 「しばらく乙一は止めよう」と思ってしまいます。 今回ほど思ったのは初めてかも。 「カザリとヨーコ」・「そ・ふぁー」は、なんだかリアルすぎて目を背けそうになりました。 こんな状況に自分がなったら?私は正常でいられる自信はあるだろうか?とか真剣に考えたり。 「seven rooms」と「zoo」は、タイプの違う狂人を描き、ラストをぼかす。これが怖い! どうなったかは、私たちの想像に任せられてしまいます。 「陽だまりの詩」は唯一、先が読めてしまうので、あまり推理しない方が楽しいかも。 しばらく間を空けて、乙一離れをしても、また戻って来てしまう。 軽い中毒症状に悩まされてみませんか? | ||||
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若者に圧倒的な人気のある作者の作品で代表作だそうなので読んでみました…が、まったく受け付けませんでした。カザリとヨーコは視点はいいものの台詞がいかにも嘘臭く感じてしまう。なんだかなぁ…。自分の年齢が30だからなんでしょうか。オチありきのストーリーに全く何も感じませんでした。やっぱりトマス・H・クックやキングに戻ります。文章力の低下が叫ばれていますが、これが最高と位置づけられるのなら最もだなぁと思う今日この頃ですね。同じ短編でも悪意の国のアリスやカトリーヌアルレーの方が怖くて面白いです。 | ||||
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◆「ZOO」 男の元に毎日送られてくる恋人の腐乱死体の写真。 彼女を殺し、写真を送ってくるのは誰なのか? 日々「犯人探し」に明け暮れる男は、 やがて衝撃の事実を知ることに……! 作中において、惰性や拘束を象徴する「ZOO(=動物園)」 というモチーフと、男の切迫感や閉塞感の対置が絶妙。 | ||||
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短編集。 ・カザリとヨーコ―――双子なのに、カザリとヨーコは扱いがちがう。まずヨーコは母親から飯をつくってもらえない。ヨーコはカザリの食べ残しを食べて、台所で座布団ひとつを敷いて生活している。 乙一らしいといえば乙一らしい話。まず乙一は奇抜で新しい感じのする設定を敷き、ゆるやかに展開させ、最後にそれを結末に持っていく。そういう作品が多いということは、それが彼のプロットのスタイルなのだろう。まさにその王道のような作品。他人はおろか自分の親にさえネグレクトされているヨーコが、自虐的とさえ受け取れる軽快な一人称で語る。サクッと読めるわりには衝撃が大きい。 ・Seven Rooms―――ある日突然、僕と姉は暗い部屋に閉じ込められる。天井には裸の電球がひとつ、部屋の中央を貫くように一本の溝が流れている。犯人の目的もわからないし、閉じ込められた理由もわからない。 乙一といえば「黒乙一」と「白乙一」がいるというが、これはまぎれもなく黒いほうである。はっきりいって救いようのない鬱小説である。まず読者に提示されるマテリアルがあまりに限られているので、いやでも鮮明な映像が脳裏に浮かぶ。もちろん力量の高さがそうさせるのだが、それにしてももうちょっと救いようのある話は書けないのか。この話、まるっきりホラーである。 ・So-far そ・ふぁー―――ある日、父は母が見えなくなってしまい、母は父が見えなくなってしまった。僕には両方見えるのだが、どうしてだろう。 展開は読めるといえば読めるし、読めないといえば読めない。こういう人間の心理を逆手にとった小説はたしかに面白いが、それだけで終わってしまうので残念。ちょっと炭酸の強いだけの、味の薄いコーラのようである。 ・陽だまりの詩―――謎の病原菌によって人類が滅亡した地球。とある科学者はロボットをつくり、独りで暮らしている。 この本の中では一番いいお話。前述した乙一のプロットを踏襲している。内容としては白乙一なのだろうが、『死』というものを正面から捕らえた作品。映画のほうも、かなり良かった。 ・ZOO―――毎朝、郵便ポストに彼女の写真が入ってくる。それは彼女の死体だった。毎日、毎日、腐食が進行していくその写真を僕はスキャナーに読み取り、映像にしている。犯人は一体誰なのだろう。 微妙。つーか、表題作が微妙ってどうなの。カザリとヨーコという本にしちゃえばいいのに。 | ||||
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「Zoo」は、まさに多面性を持つ乙一のそれぞれバラバラな世界感の作品レパートリーをいっぺんに見ることが出来る便利な一冊。少しおかしな世界の中に生きる少しおかしな人々、突然おかしな世界に連れて来られてしまった普通の人々、普通の世界の中に生きながら段々おかしな方向へとずれていってしまう人々、普通でありながら自ら生み出した異常な状況に苛まれ苦しむ人々。作品世界感のレパートリーは豊富で、誰でも一つくらいは好きなタイプの作品を見つけることが出来るのでは?しかしそのバラバラな種類の人々はそれぞれ皆、必死に生きようとしている。そのために考え、選択し、そして選んだ選択肢によってそれぞれの結末を迎える。破滅、犠牲を払っての生還、自らが守り抜いた命を、与えられた命を生きていくこれからの希望。この一冊は生きるためのそれぞれの選択と結末と生き方を見事にバラバラに描いている。多彩で多面的な、まるで別々の作家が寄せ集めて書いたアンソロジーのような作品。これが皆全てたった一人の作家が書いた作品だと思うと本当に何なんだこれはという感覚。乙一の、どす黒く重たく冷たく、しかし気持ち悪い闇ではない、不思議と惹かれる暗黒的な作風が好きな私に対し、私の母は例え内容がいくら面白くてもそういう作風の作品が好きではない。しかしそんな母でも読むことが出来、気に入った作品がこの本に収録されている「日だまりの詩」。母はこれを絶賛していた。だから、イメージする乙一の作風が苦手で不安に思って読むのを躊躇っている人でも、安心してまずは読んでみてほしい。 | ||||
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どの話も映画化されただけあって、楽しめるが特に印象に残ったのが『ガザリとヨーコ』。 最後の逆転激は痛快で、面白い。 どの話もジャンルが偏っておらず、誰でも楽しめる本だと思う。 | ||||
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両方の乙一を味わえる短編集。 その中で特に白、陽だまりの詩。綺麗すぎる。余りの乙一の表現の美しさにやられます。黒、sevenroom。あんなに澄んだ表現をした作家がサスペンスホラーを書くとここまで気持ち悪くなれるのか。心臓に突き刺さる展開に必ずや引き込まれちゃうことでしょう。オススメ。グロいのに苦手な人は気分悪くなるかも。だけれど面白いから是非全て読んで白と黒の乙一ワールドを堪能してほしい。全ての話の読後において格別な余韻に浸れるでしょう。ZOO2よりこっちのほうがオススメです。 | ||||
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