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(短編集)
お腹召しませ
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お腹召しませの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 1~20 1/2ページ
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祖母が選んで購入しました。注文後、待たずに届きました。 | ||||
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第2話の神隠し、まで読み進みました。お腹召しませのおかしいこと、ったらありゃしない。 しかし、神隠しの出だしは、携帯電話の話で、なるほど、男の自由の権利が失われたとの 視点は、うなずける。でも、当方には、男の自由を楽しむ力量なんてありゃしない。 次郎氏もどこかに、・・・を囲っておられたのかナ。まさかのまさか。 武家社会の内情を良くぞここまで調べて面白く書けるのは、次郎氏をおいて他にはいないでしょう。 あはは、です。 | ||||
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良かったです。興味深く読みました。 | ||||
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表題作の他、「大手三之御門御与力様失踪事件之顛末」、「安藝守様御難事」、「女敵討」、「江戸残念考」及び「御鷹狩」の6つの短編から構成される時代短編小説集(巻末のエッセイ付き)。私は「一路」、「流人道中記」、「壬生義士伝」を初めとして作者の時代小説(他のジャンルも)のファンなのだが、本作は上記3作と同様に幕末を舞台として瓦解しつつある幕藩体制(あるいは虚妄の武士道)への批判・揶揄を織り込みながらも、ペーソス味を色濃く出している印象を受けた。なお、各短編は作者が祖父などから聞いた話を基に創作したという凝った体裁になっている。 この体裁が工夫で、各編の冒頭と末尾とで作者の現代文明批評も披歴されという、時代小説ならではの自由度を感じさせる。入り婿を扱った短編が多いのだが、例えば、「入り婿の"神隠し"vsスマホのために"神隠し"出来ない現代人」といった対比が絶妙で、時代小説の新境地を切り拓いた感さえ受けた。また、家(の存続)に拘泥する入り婿などの武士よりも女房・娘の方が肝っ玉が据わっているというクスグリには苦笑せざるを得ない。現代のサラリーマン家族の姿を映した鏡だろう。また、異例の抜擢で社長となった作者の友人と、数奇な運命(入り婿の三段跳び)で大藩の若き藩主となった英君との境遇・懊悩を重ね合わせ、意外な事変へと導く短編も新機軸であろう。特に、一般に貞操(現代では死語か)という文脈で使われる「貞」(実は神意に適う真実の意)の文字をテーマとした短編が、妻女の不貞を扱うという意表を突きながら、男女の機微を木目細かく描いて、本当の貞女とは何かを問い掛ける作者の手腕には感心した。 最終二編は作者の先祖をモデルにして、やや理想的・空想的に幕末・御一新直後を描いており、作者が時代の語り部たらんとする意図が感じられる。時代小説ならではの自由度と凝った体裁とを活かして幕末と現代とを巧みに交錯させて新境地を切り拓いた傑作短編種だと思った。 | ||||
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「中央公論」に発表された6つの短篇を収録したもの。物語はいずれも現代人の前振りから始まる。今も 昔も大して変わらぬと著者は皮肉っている様。読み手は切れ味の良い落語を聴いている立場である。 中でも本書タイトルにもなっている「お腹召しませ」が最も印象的だった(★5)。理不尽ながらも切腹 する羽目になった主人公。妻や娘の反応、上司の態度をブラックユーモア風タッチで描き出し、封建時代の 矛盾や武士の悲哀を表している。下層に生きる中間(ちゅうげん)の具申する人生哲学に対し、心を動かす主 人公の姿がなんとも切なくおかしくもあった。 | ||||
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武士の面目のために切りたくもない腹をきることになった理不尽。 | ||||
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自分が不祥事の責任者で責を負うと、皆の意見を聞いても誰一人同情して止めるものがいない、実に滑稽な、バカなと言う状況に置かれた心理描写が素晴らしい、せめて武士としての切腹儀式の面目を保とう親友に介錯を依頼するが断られ、武家制度としての「家」をとるか江戸末期の武士道が廃れてきた時代錯誤 な 「愚者は自分が吐いた言葉に躓く」で一体主人公の最後は・・・・・・ 最後に著者が歴史小説と時代小説は別個のもの、従って時代考証とは無関係な嘘八百 が小説だと吐露しています。 本書をよんでその余韻が残る時に図書館で「なぜ秀吉はバテレンを追放したのか- 世界遺産「潜伏キリシタン」の真実」三浦 小太郎p.247に島原の乱の討伐軍の砲弾・弾薬の責任者として戦場に赴き 戦後は、統治者として乱を平定代官として戦後処理を任された鈴木重成という、民主のために命を捧げた武士がいたのだ。 島原の乱の原因となる過酷すぎる年貢の取り立てがあったと知り、半減するように幕府に求めた。 しかし、その要求は認められず、最後に、自邸に戻り、嘆願書をしたためたのちに切腹するのだった。 幕府はようやくそれを聞き入れて重成の甥を代官として派遣、年貢石高半減が実現した。 君主のために切腹した武士はいても、名もない民百姓のために、領主が腹を切った例はない。 やはり生身の人間は、あの顔、この顔というのが具体的に浮かんで、訴える声が聞こえていて、 こういう者たちのためなら、自分は死んでも良い、死なねばならないと自決して訴えるとともに 彼の現前で死んでいった多くの農民たちに殉死したのである。これこそ「聖人伝説」といえる。 なおメチャ凄い「変見自在 習近平よ、「反日」は朝日を見倣え」高山 正之p.133, キリスト教徒を締め出した日本の叡智、に興味深い記事司で馬遼太郎は「日本史の中で松倉重政ほど忌むべき存在は少ない」 松倉重政の息子が藩主となってからは、父をも凌ぐ過酷な収奪を行って領民を苦しめ大反乱を引き起こす原因を作った。勝家の大失政を、幕府側が極めて重大な罪と見なし武士に与えられた最期の名誉である切腹さえも許されず斬首刑に処せられたのは極めて異例のことであり、事実上、江戸時代を通じて斬首刑に処された大名は勝家ただ一人だけである。 高山氏も三浦 小太郎の著者同様、先人が示した叡智(異教排斥)をなぜ現代の日本人が「秀吉が処刑した26聖人」を世界遺産にと政府がすすめるのか?キリスト教に感化されなかった信長と秀吉と家康の偉大さを知ろう。 | ||||
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浅田次郎さんの小説はどれを読んでも後味が良いです。 今回も一気に読んでしまってはもったいないと思いながらつい読んでしまいました。 ありがとうございました。 | ||||
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お酒に関わる物語を、作者それぞれ個性豊かに表現されており、期待以上に面白かった。 編者にも敬意を表したい。 | ||||
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浅田次郎の歴史小説短編集。後書きにもあるように、些細な史実に囚われずに書かれていてストーリー重視。見事に浅田次郎ワールド。楽しくイッキに読了。特に「江戸残念考」が好き。 | ||||
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気軽に読める時代小説。描写がビデオを見ているように脳内に展開されます。 | ||||
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現代物から時代物まで、何を書かせても浅田次郎はすばらしいと思います。 | ||||
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現代の人間にありそうな話でした。今の人間模様を昔の事として語っているようです。それとも、人間は今も昔も変わりないのでしょうか。一つ一つの話が、「うん、うん、あるある。そういうことあるよ。」と思いました。 | ||||
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表題に惹かれて入手したが、なかなか良くできた小説である。 歴史と言うより小説部分が大きく、伝代小説と同じ感覚で読めた。 淺田節に堪能。 | ||||
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家のためと国のためと、頑張った日本人たち。懸命な姿に涙。何時の時代も、ちゃっかり者とドジな人が。ドジを愛し助ける人が救い。 | ||||
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一編一編それぞれが実に浅田次郎らしい短編小説です。僕は満足しました。 | ||||
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新聞の連載小説が面白いので 代表作を選んでみました。 「お腹召しませ」は娘婿の不始末に切腹させられる 又兵衛がすんでのところで命拾いする短編で おかしく江戸末期の武士のお家に 書いてありほろりとします。 それにしても「お腹召しませ」と 死装束まで整えて待っている 妻娘はおそろしいです・・。 他五篇どれも時代の流れの中の侍の姿に しんみりしますが最初斜籠などの意味がとれず 歴史小説を読むにある程度の知識が必要と思いました。 | ||||
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短編6編がおさめられていますが、 表題作の「お腹召しませ」では、養子にきた婿が藩の公金に手をつけ出奔。 お家を守るために、妻にも娘にも「お腹召しませ」とせっつかれる話。 落語的な話なのかと思いきや、気が付くと 武士の悲哀にほろりとさせられました。 幕末の時代の流れに巻き込まれながらおのれを貫いた男たちの物語です。 | ||||
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古くは、吉川英治、大仏次郎、山岡荘八、海音寺潮五郎、山本周五郎・・・etc・・・そのあとに続く池波正太郎、藤沢周平、司馬遼太郎などなど時代小説に名の残す作家を数え始めたらきりがなくなるが、浅田次郎も名を残す時代小説作家であることを本作を読み終わって確信した。 江戸時代の江戸っ子が絶対に話していなかったような、ため口会話を平気で文中に書き込む新進女流時代物作家達に、浅田次郎の爪の垢でも飲ませたいと思いながら本書を読み終わった。 時代物を久しぶりに読んだのだが、浅田次郎という作家の際立った才能と個性を堪能させてもらった。 本書「お腹めしませ」は、さすが私の好きな作家である司馬遼太郎賞(第10回)を受賞した短編集である。 私事ながら、かって腰の手術後、病室で辛さを紛らわすときに読んでいた本の中では、司馬遼太郎ではなく藤沢周平が一番癒してくれた経験がある。 大昔のことなので病室のベットの枕元には、浅田次郎の本がなかったのを、本書を読み終わって本当に残念に思っている。 | ||||
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職業上の分類ではサムライに属していても決してモノノフではなかった幕末のお侍さんたち。 「壬生義士伝」や「憑神」など、明治維新という一大革命に遭遇した彼らのメンタリティを描いた浅田小説を読む機会が多いが、私の中では本書も含めてどれも復読に値する名著である。 時代小説にはそれなりに時代考証という名の裏づけが求められるが、本書はところどころでそこから逸脱し、かつ著者が跋文の中ででそれを潔く認めている。 だからこそ余計に登場人物たちに人間らしさを感じてしまうのかもしれない。 | ||||
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