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歌う船
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歌う船の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.53pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全19件 1~19 1/1ページ
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相変わらずの素晴らしい創元SFの表紙はとても嬉しいです。 このところ他社も含めて新訳版が次々と出版され、出版不況と言われる中でも確実に「新しい」本を出して頂けることには一介の読書好きとしては心から感謝をしたいところです。 マキャフリイ「歌う船」に関しては訳ごとのナイアル・ニールの違いや肉体的な年齢がないけれど経験という年齢を経るヘルヴァの年齢描写などなど訳者の腕の見せ所ではないかと思います、その意味で「なるほど現代の読者にはこういう文体・描写がもとめられているのか」という、ちょっとメタな部分でも楽しめました。 ただ、タイトルが「歌う船」なのに章名が異なるのはどうかと思いました、新訳としての価値を減じてしまうのはとてももったいないと残念です。 | ||||
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スペースオペラとしての王道的な小説。ゆったりとした時間に堪能するのに丁度。 | ||||
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去年、会った女性に「SFは読まない」と言われて、「歌う船」と「旅立つ船」をオススメした。 90年代に一度読んだっきりなので、久し振りに再読しようと思ったら何処にあるか判らない。 そんな時、創元SF文庫総解説で「歌う船」シリーズ紹介の最後に、未収録を入れた完全版が出ると有り、 発売日決定を楽しみにし、決まった時は即予約。 届いた本を先日、読み終えた。 殻人と書いてシェルパーソンとルビを振っていたのが、新訳では 外殻人(がいかくじん)となっていた。 が い か く じ ん www 外国人とか外人、ロボットアニメや覚悟完了な濁音を含むネーミングはどうかと思う。 先輩船のシルヴィアがヘルヴァに寄った時の台詞 「歌う船ね?」と年長者というかお姉様っぽい台詞が新訳では 「あの歌う船?」と急に精神年齢が下がったようで腰砕け。 女性が翻訳してたのが男性に変わったせいでムードが台無し。 最後にある初収録「船は還った」を読む前に「旅立つ船」を先に読んでおくことを勧める。 「旅立つ船」ラストのネタバレを含むので注意! 「戦う都市」にも触れているが読んでなくても大丈夫。 とりあえず未読の2編が読めたのでヨシ!! | ||||
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その昔『塔の中の姫君』と言うなんとも ロマンチックなタイトルの本を買った。それからアン・マキャフィリーの作品と半世紀も付き合って、相変わらずの熱狂的ファンだ。この度初めて電子書籍化された!!この勢いでパーンシリーズやクリスタルシンガーやアレもコレもが電子書籍化されると、私の老後がそれはそれは楽しくなる事請け合いだ。古い文庫本が老眼にこれ程キビシイとは… | ||||
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科学的な専門用語が多く、訳者の語彙力にも置いて行かれぎみで、ついて行くのがやっと…という感じで、ストーリーの半分近くは文脈からニュアンスで読み取って飛ばし読みに近い状態になりました。 けれど面白かったのには変わりなく、「帰還」のエピソードでは胸が締め付けられるほど衝撃的な開幕に感じました。 それ迄きちんと読めている気がしないでいたので、まさかそれほど自分が心揺さぶられるとは想像もしていませんでした。 「感動の大作」と銘打たれているどんな小説にも、心が揺さぶられたことなど無い冷めた人間なので。 ラブストーリーと言うにはヘルヴァの<筋肉>への愛着が微妙に感じて、読後感はモヤモヤしてしまいました。 ラブストーリーというよりバディもの? しかし「ハネムーン」というエピソードがある。うーん…? | ||||
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sfというジャンルには"センス・オブ・ワンダー"という言葉があるように、物語の設定や考え方、イメージなどの科学技術や特殊な現象が人に与える影響を納得して伝えるための要素を取り入れることを重要視している部分がある。 だから、物語の要素を取り入れるためにストーリーに登場するキャラクターはドキュメンタリーの取材のようにセリフを言うだけであったり、人物描写を取り入れるにしてもして簡潔に伝えるだけでキャラクター性を殺してしまう作品が多い。 だけど、歌う船はその逆でキャラクターが生きていて、すごく魅力的なストーリー。主人公のヘルヴァは、生まれたばかりで機械に身を守ってまらわなければ死んでしまうような障害を持っているため、サイボーグの船として体を改造し、その費用を返済するために銀河のあちこちで仕事を請け負い生活を送ることになる。そんな生まれながらに厳しい環境に身をおいていても、彼女の明晰な頭脳で仕事の成果をあげる優秀な船として成長するストーリーは面白かった。それに、ただの船としてだけでなく明るく多感な性格で、気分が良かったら口づさんで宇宙を駆け巡り、夢や考えを巡らす等身大の可愛らしい女の子として描写されていていて、読んでいて彼女に魅せられた。 その上、キャラクター性の魅力だけでなく、本格的なsfも物語に取り入れられていて、2つの要素が両立しているので、コアな人から初めてのsf読者まで楽しめる魅力たっぷりな内容で面白かったです。 | ||||
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素晴らしい話しの連続です。 未読の方々読んでみてください。 設定からしてワクワクします、紙の本も買いました。 今回はキンドルも買う! とにかく大好きなSFです。 | ||||
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旧版も、追加二遍も収録本を持っていたが、ハネムーンは新訳だし、一冊にまとめる価値はあると思い衝動買い。内容に不満は一切無い。多くの人に読んでもらいたい傑作。そのためにも値段だけはどうにかならなかったのか。値段が普及のネックになっている。 | ||||
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ずっと好きな作品です。 復刻されて嬉しかった。 | ||||
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高校時代に出会い、幾多の夜を共にしたヘルヴァ。復刊され多くの方に読んでもらえる機会、そしてヘルヴァとナイアルのあれやこれやをネットを通じて言い合える時代がまさか来ようとは!ありがたや。 「歌う船」でヘルヴァたち殻人は中央諸世界のために働くことになるが、任務に対し正当な報酬が支払われ、頭脳船になるための費用などを精算すれば自由の身となる。また〈知的少数派の権利を守る会〉などが不当な搾取のないよう目を光らせている。この〈知的少数派の権利を守る会〉は、ヘルヴァがまだ船になる以前に視察に来ている。殻に入れられた〝子供たち〟に激怒していた彼らは、殻人であるヘルヴァがその顕微鏡サイズの道具をあやつり「最後の晩餐」をネジ山に描く様にすっかり魅了されてしまうのだ。 殻人であること、のちに頭脳船であることはヘルヴァを形づくる一部ではあるが、それだけではない。彼女は「歌う船」。ヘルヴァはヘルヴァだ。 中央諸世界に属し、筋肉(ブローン)がいようとも一個の存在である。わたしは、わたしだ。ということを読むたび胸に思うのです。だから読むたびに力づけられ、魅了されるのだと思う。 | ||||
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"この船としてのあたしには、あなたたちには想像もつかないほどの肉体的力と肉体的自由があるわ。あたしは考え、感じ、息をする。(中略)あなた達とはちがっていても、あたしの身体は立派に働いているのよ"1961年から発表の短編シリーズである本書は【SFを全く読まない人も虜にし、SFマニアも納得させる】傑作SF。 個人的には、科学技術の発達で【機械と人間の融合】サイボーグ技術、トランスヒューマニズムが話題になる中、あらためて気になっていた本書。今回ようやく手にとりました。 さて、そんな本書は重度障害新生児として、そのままでは生存不可能と判断された少女が機械に接続されて成長し『殻人』サイボーグ宇宙船『頭脳船』の制御システムとして、様々な人間の相棒『筋肉』とコンビを組んで仕事をこなしつつ"歌う船"として成長していく物語なのですが。 最初に印象に残るのは(あとがきでも言及されてますが)数々の小説や漫画、アニメではどこか引け目を感じているように重たく描かれることが多い他のサイボーグ物語と違って、主人公や同じ境遇の仲間たちが全く引け目を持たず、むしろ【自分たちに誇りを持って生きている】姿でしょうか。例えそれが薬等により条件づけされた結果だとしても【生物と機械の融合】という対立を超えた人類の近未来の可能性を提案しているように感じました。 また一方で、本書で収録されたうち『あざむいた船』で残酷に明らかにされているように、普段は万能な様で船から接続を離されると五感を容易く奪われ、肉体的にも多くの弱点を抱えているわけですが。そんな彼女が最初のイケメンパートナー、DV気味なパートナーを経て(多少癖はありますが)ついには最良のパートナーと巡り合う【ハッピーエンドのラブロマンス】としてもSFガジェット抜きに本書がちゃんと成立しているのも素晴らしく。こういった部分がSFを普段読まない人にも魅力的に感じられたのかな?と思いました。 殿堂入りのSF傑作として、また攻殻機動隊などの【機械と人間が融合した】近未来作品好きな人、ちょっと変わったラブロマンス好きな人にもオススメ。 | ||||
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思考する宇宙船、その中にいるのはAIではなく人間。 普段SFは読まないが、非常に楽しめた。 訳も読みやすく、SF入門に最適。 | ||||
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はじめにハッキリ言っておきますが、他の方が書かれてるような“つたない翻訳”はありません。 この翻訳は“原文に忠実で真摯な翻訳”です。 “Free fall”を「自由落下」と訳して何か不都合があるでしょうか。 そもそも翻訳されたのは20年前。作者が執筆したのはさらにその20年前です。 言葉の流行り廃りは当然ありますが、それを考慮しても本書はまっすぐな翻訳のおかげで 全編を通して時代に左右されない自然な文章となっています。同時に、瑞々しさで知られる アン・マキャフリー自身の表現や言い回しも損なわれずに残っています。 翻訳とは本来こういうものであって、必要以上に意訳すればそれは違う作品になります。 読みづらいと感じたことはないし、むしろ上手いと思わせられましたが‥‥。 正直この「歌う船」の翻訳がダメで「旅立つ船」の翻訳が良い理由が分かりません。 読み心地は、戸板のように軽薄な表現のあちらはライトノベル、こちらは文学寄りといった所でしょうか。 SFですが、物語は人々の心のぶつかり合いです。 そこに心があるからこそ年月は喜びと苦悩に満ち、「生きるという仕事」を続けようと思わせてくれる。 1ページも無駄なページがありません。 まさに完璧。一番好きな小説です。 | ||||
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正直、読むのは大変でしたよ。 翻訳にもまあ難があるのですが、無駄に観念的なシーンもあったので。 でも1966−69頃の作品でありながら、 レビューの多さと評価の高さには驚きました。 アニメで鍛えた日本人なら、ごく自然に頭の中でイメージができるからかな。 「劇的任務」はその良く分からなかった形而上話でしたが、 「伴侶を得た船」は萌えそのもの。 339ページの監視官パロランの行動はそうとう危ないぞ。 嫌味でありながらも聡明、優しくて無茶で自己主張が強い所はややオタクだし。 サイボーグをテーマにしたSFながらも、 社会から疎外される、とかメランコリックな方向、にストーリーが陥ってない、 当時の米SFとしては稀な作品、という解説はツボを得ている。 敢えて言うと、きちんと着地した恋愛もの。 ちなみにこちらは「甲殻」と表現。 攻殻はここからきたのか? | ||||
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内容については他の方々が書いているとうりですが、私は翻訳に失望しました。 どうも直訳っぽくて。あまりに軽い文体は似合いませんが、もう少し意訳して読みやすければと思いました。 | ||||
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アシモフのロボットシリーズに人間に限りなく近づく陽電子頭脳のロボットが出てきますが、歌う船のヘルヴァは逆に外観は機械そのものの人間、サイボーグ宇宙船です。しかしヘルヴァは恋をし、嘆き、歌う若い女性でもあります。単にSFというだけでなく辛さを乗り越えて成長する心の部分もバランス良く描かれていると思います。歌う船というタイトルから福井晴敏の”終戦のローレライ’を想像しましたが、ちょっとだけ似た要素があると思います。また成長するまで、頭脳船として機能するようになってからもかかる費用が借金となるのは”さゆり”の芸妓の世界を思い出しました。SFの中でもとっつき安い作品だと思います。 | ||||
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サイボーグものの古典として多くの読者の支持を受けてきたオムニバス形式の本作。 本書に見る奔放なアイデアの連続に、SFの想像力の源泉は、1960年代に汲み尽くされてしまったかと思わされる。ノヴァの爆発を起こす恒星の名前がラヴェルなら、その惑星はダフニスとクロエだなんて冗談みたい。なぜ、木星(のような惑星)でロミオとジュリエットを上演しなければならないのか、などなど。奇想天外な想像力の爆発にただただ脱帽。 自己主張の強いチャーミングな「ヘルヴァ」が本書のヒロイン「歌う船」である。タイトルからすると「歌う船」としての才能を活かして縦横無尽に活躍するサイボーグ宇宙船の物語を想像するが、ヘルヴァは、どちらかというと「歌う船」としての名望をもてあましているかのよう!に見える。声の才能で危機を脱することは、一度ならずあるものの、ヘルヴァにとっては歌は実際のところ楽しみ(趣味)と割り切っているところがいい。 全部面白いのだが、連作の最初の作品「歌った船」(原題が過去形になっていることに秘密がある)のヘルヴァが一番初々しくて好きである。 | ||||
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私はSFファンではありません。かなり苦手。でもこれはおもしろかった!ヒロインは『船』だけど、読むうちに普通の女の子と思うほど生き生きして、とっても魅力的です。 SFはわかりにくい。この本は違います。SFは途中でいやになる。この本は違います。SFはおもしろくない。この本は違います! | ||||
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海外のSFは「長いし堅いし・・・」読みにくい物が多いと感じていたのですがこの本は違います。 生まれながらにして頭脳を持った宇宙船として、生きることになった女性が、歌う事を、人と出会う事を、恋する事を生き生きと描いています。 オムニバス形式で進む話はとても読みやすいですし、「SFはチョット・・・」という人にもお勧めの一冊です。 | ||||
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