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南極点のピアピア動画
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南極点のピアピア動画の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.37pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全51件 21~40 2/3ページ
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作者としては最後の書下ろしで本作は完結したものと考えているかも知れませんが、またアニメ化までは望んでいないかも知れませんが、不可能ではないと思いますので、一応希望を出しておきます。 クレギオンにしても、ロケットガールにしてもそうですが、本作も相当なエネルギーを要したと思います。これだけ書こうと思ったら、そりゃ取材・考証・検証だけでも相当な時間を要したことでしょう。寡作になるのも已む無し、でしょう。 本作について、また他の作品についてもそうなのですが、SFとしての面白さが強調されがちのように思います。が、私が敢えて特に強調したいのは、SF的な大仕掛け・小道具もさることながら、『小説としての出来の良さ』。 SF的要素を巧みに組み込みながら、まず何より文章が読みやすい(勿論SFなのでソッチ系の言葉にアレルギーがある方は別でしょうが)。ヒューマンドラマとしての面白さ、起承転結の構成の上手さ、そして各話の『結』の部分の落とし方の見事さ。もう、読んでいて楽しくて仕方が無い、先が気になってしょうがない。こんなに楽しい読書は、本当に久しぶりでした。 ちょっとだけ残念なのが、どういう訳かPaperwhiteだと字体が選べないこと(明朝体固定になる。Fire HDではこの点問題無し)、Fire HDでも時々次ページ移動時の表示がおかしくなる(一部の文章が表示されない、同じ部分が繰り越し表示される、など)、と言った現象が見られること;2013-4-13購入時点で。 コンテンツ側・端末側、どちらの問題かは不明、対応をAmazonに申し入れ致しましたので、いずれかの時点で解消されるものと思いますが。 また、上記問題点の後者については、『おかしいな』と思ったところで文字サイズを変更するなどの方法で(その場その場で、ですが)対応可能なようです。 | ||||
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性善説、いや性快説とでも言うか、とにかく善き意志の微かだが大きなうねりでラストシーンまで走り抜けてくれる快作です。レイちゃんマジ天使 | ||||
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ニコニコ動画およびボーカロイド文化に興味があり、読書も好きな私のような人間にとっては非常に面白い作品だと思う。 タイトルと表紙から、ライトな作品だという印象を受けるが、内容は科学的知識をある程度必要とする割とハードなSFだ。 ただ少し残念だったのは、語り口があっさりしすぎていたこと。それぞれのエピソードをもっと掘り下げてくれれば、読みごたえのある作品になると思う。 | ||||
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表紙からして少しなめていたのですが、一話の打ち上げシーンなど中々の迫力で萌え小説ではなく立派なSF作品だと思います。 その他のお話も各々ユーモラスで大変面白かったのですが、如何せん登場人物がすべて同一系統な人種というのと、世界はピアピア動画で動いているかのような世界観がちょっと自分的には抵抗がありました。ですが、まかり間違えば実現しそうな近未来を描く小説として楽しめるものとなっています。 | ||||
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半額だったので購入しました。 心動くこともめっきり減ったオッサンです。 あまり期待していなかったのですが、読んでいて目頭が熱くなるほどに wktkしている自分にちょっと嬉しくなったりしてしまいましたw そして最後のぶっ飛び展開w とても楽しい時間を過ごさせていただきました。 しかし、どうせなら実名でやって欲しかったですね〜 なので星四つです! | ||||
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よくわからないけどなにかとてつもなくおもしろいことが始まったんじゃないかと気付いた時の興奮、 その先がどうなるのか予測できない、見返りなどなくてもとにかく自分も何かやりたくなる。 そういう感覚を味わったことのある人は、この小説を読んでその時と同じ気持ちを追体験するかもしれません。 未知のテクノロジーに出会って衝撃を受け、眠れずに朝までネットの情報を追い続ける。 呼ばれてもいないのに凄い人がどんどん集まってきて、予想もつかないおもしろいことをやり始める。 日に日にニュースが生まれて、ネットから片時も目が離せない状態が続く。 これからいったい何が起こるんだろうという、言葉では言い表せないあのワクワク感。 この話を読んで、私も初音ミクが発売されてから数か月間の熱い空気を思い出しました。 あれをリアルタイムで体験した人は幸せだと思います。 夢のあるSF小説です。 | ||||
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読中何度もそう感じました。 自分が初音ミクが好きで、彼女を軸にして広がり続けるムーブメントに注目していて、なおかつ技術者として働いているから(平たく言えばオタクだから)こそそう感じるのかもしれません。 つまりそれは、それぞれが無駄に虚栄心や羞恥心、失敗への不安などに囚われずに自分の興味を惹くもの、面白いと感じるものに全力を注ぐことがより良い未来へと繋がるということです。 この作品からはそんな熱意を感じました。 | ||||
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内容は希望が見えるSF!って事でオススメです。悲観的なSFって何度も読みたくなるもんじゃないですよね・・・。 さて、電子版はiPad3で閲覧。 非常に良かったです。ただ一点、フォントサイズを小さくすると、段組?が崩れる所があるのが気になりました。 フォントを小さくしていくと、文中に挿入される図(挿絵では無い)が、本文の中にめり込んだりしていたんです。これはフォントサイズを標準程度まで大きくすれば問題無くなります。 リフローでフォントサイズを自由に出来るのは電子書籍の利点ですが、まだまだ調整していく所は残ってそうですね。 | ||||
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確かに、今は未だ実現してないが、そのほとんど全てが今日の技術でも実現可能だと云う処が楽しくて。更に、日本人ならホントにこのノリでやってしましいそうで。ああ、楽しかった!! | ||||
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以下の4編で構成されているが、はじめの3編は文句なく☆5。 南極点のピアピア動画 コンビニエンスなピアピア動画 歌う潜水艦とピアピア動画 星間文明とピアピア動画 この3編とも近未来の技術到達点を見せた後、さらにその先の到達点を見せる構成となっており「おおッ!」と声に出しつつ続きにワクテカできる。ハードウェアのオープンソース化、FPGAのコモディティ化は現在進行形で進んでおり、現実から地続きで繋がっているという実感が持てる。そこから宇宙にまですんなり広げるのはさすがの見識、構成力。ただ、宇宙ネタのワクテカに比べると深海・ベイズ学習はちょっと見劣りするか。 ここまではニコ動ネタは軽くまぶした程度で、人々の結束する理由付けに用いられている程度であったが、4編目で萌え系ラノベ的展開でSF分が減ってしまったのが残念。ニコ動カルチャー側の視点で書かてているので、どうしてもご都合主義という印象が拭えない。社会や世界情勢の変化についていくらか語ってほしかった。 | ||||
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最初から最後まで、とても楽しめました。ハードSFの要素に堪能しつつ、萌的な所も。 | ||||
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読了感が素晴らしかったです。すごく、面白かったです。 文庫を購入して、面白くてもったいなくてなかなか読み進められなくて。 今日読了して(少し涙ぐんだ)自宅に帰って元ネタのニコニコ動画内ピアピア動画をみて いま、レビューを書いています。 書店で見かけたら、是非手にとってレジへ向かってください。素敵な作品ですから! | ||||
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科学や技術に携わることの醍醐味の一つが、有名無名の先人たちの成果を利用し、 発展させる時、先人に思いを致し、リスペクトすることにあると思っています。 本作に溢れる作者のリスペクト魂にレビュアーも胸熱です。 二つだけ挙げます。 ・物語進行の鍵となるボーカロイド:「小隅レイ」の名は、日本初のSF同人誌 「宇宙塵」の編集長であった柴野拓美氏の翻訳者・創作者としてのペンネーム 「小隅黎」にあやかっていると思われること。 ・物語終盤で、「小隅レイ」の外観をパクった「あーや」さんが、不格好で塗料が はがれかけ切削油の染みた「ロボット・小隅レイ」の顔にそっと触れるところ ・・・(こう書いていても思い出して、涙が出て困る) 面白いのはもちろんとして、倫理的に正しい、良い、そして熱い小説として、 これからの人に読んでほしいものです。 | ||||
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ニコニコ動画中毒である野尻抱介のドリームがつまった、まさにドリーム心地というべき物語。 初音ミクをモチーフにしたボーカロイドが大活躍なんて物語を、野尻抱介以外に誰が描けるだろうか? ただこの楽天的な物語は心地よいし、面白い。潜水艦でのやりとりや、ピアンゴ本社の展開は、読んでいて愉しかった。 偶にはドリームいっぱいなSFを読むのも悪くない、そう思わせてくれる、いいSF小説。 | ||||
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本屋で表紙が目に入りました。こんな、そのまんまの絵を描いていいのか? と思いました。実際に読んでみて納得でした。この小説は「ニコニコ動画」と「初音ミク」が構成要素のほとんどを占めております。それでいてきちんとSF小説として構成してしまうところはむしろ驚異と言うべきかもしれない。ニコニコ動画や初音ミクのことをあまり知らない人は正直、読んでも何のことかわからないのではないでしょうか。そうした人は多少の「予習」が必要でしょう。 一応、ショートストーリーを集めたオムニバスの形式を取っていますが、その全ての話に「ニコニコ動画」と「初音ミク」に相当するものが登場します。最初の方の話は「理系クン」の嫁募集話といった風情でニコニコ動画と初音ミク以外はあまり話にリアリティを感じなかったのですが、最後の2本は続きの話でそれまでの話で登場した人たちも総括的に出演します。 ここで、作者の野尻抱介氏といえば、その昔当時富士見ファンタジア文庫で刊行されていた「クレギオン」シリーズで鉱石の形をした知性をもつ存在とのファーストコンタクトを書いていたのが思い出されます。この本の最後の2話を読んでいて、またそんな感じを受けて懐かしい面白さを感じたのもつかの間、オイ! あの形になるのかよ! そういう展開になるのかよ!! そんな嬉しすぎる話にしちゃったらダメだってば!!!!(嬉) いゃぁ〜、それまでの話で味付け的に出てきていた作者の「初音ミク」への「愛」が大爆発しております。この作者にとって世界はニコニコ動画と初音ミクでできているのでしょう。絶対にそうでしょう(断言)。もちろん、自分もこの本は当然、初音ミクの音楽をBGMにして読みました。そしてラストシーンでは迷わず「ハジメテノオト」を流しながら読みました(爆)。いいなあ〜こんな世界。 文体はあくまで平易に、きちんとしたSF小説の体裁を取っていますが、これは壮大なギャグだったのか? とも思える読後感ですが、やはりこれは作者の「愛」なのでしょう。そして、同じように初音ミクを愛する人たちはぜひこの本を読んで、一緒に「愛」に浸りましょう。しかし、世界が本当にこんなにミクミクで、人々もこんなにみっくみくだったら、微妙にイヤかもしれないけど、地球も宇宙も全て平和だよな〜としみじみと思いました。 | ||||
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この作者の作品は、現在知られている最先端技術の少し先のSFの世界を見せてくれます。 私も宇宙関係のSFは大好きで、色々な作品を読んでますが、この作者の作品は、海外作者のSFと着眼点は異なるのですが、そのストーリーには、さわやかな未来が楽しめます。 この本は、ピアピアに主題は限定して書かれた短編が連結した集合作品となっており、各物語の連結具合が非常に良い感じになってます。 本の題名・表紙で好き嫌いがでるかも知れませんが、まずは読んで見て下さい。良い作品だと思いますよ。 又、このさわやかな宇宙感が好きな人は、下記の本もどうぞ読んで見て下さい。 沈黙のフライバイ (ハヤカワ文庫JA) | ||||
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本作はCGMが生み出す可能性を描いた良作だと思います。 確かに作者の趣味的傾向が色濃く反映されており、その趣味的傾向に興味がないとピンとこないかもしれませんが・・・ ただ、現状の日本ではニコニコ動画とボーカロイドがCGMの最先端というか、もっとも卑近な例の一つとも言え、実際のところ最適といって過言ではないでしょう。 #もっとも、わたしもそれらに興味はあってものめりこむほどではなかったので、この本にたどりつくまで少々時間がかかりましたが(汗) | ||||
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すんなり頭の中に入ってくる。 ここに登場する、いわゆる、おたく(という言葉が適切かわからないけど)は引篭りとかそんな言葉のイメージとは異なり動的なおたく。 いや、なんて技術力のある集団なんだろうって思わされる。 日本の技術革新は秋葉原から・・・本当に始まらないかなってそんな期待を寄せてしまう。 まあ、成層圏までの遊覧飛行は想像ができるけど。 2章以降は突然変異蜘蛛の存在が必要であったり、宇宙人との出会いが必要であったりするから実現は難しいことかもしれない。 でも、そんな未来が来てくれたら、自分は最高に楽しい人生を送ることが出来るんじゃないかな。 | ||||
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電車男とか、ブラックロックシューター誕生のストーリーとか、2chの転送量危機の際に立ち上がったUNIX板住民による必死のチューニングとか、山奥の学校に常時接続をするために2ch上で技術者が知恵を出し合った話とか、インターネットをしていると、奇跡を目の当たりにできる瞬間がある。 それは水をワインに換えたり、海を割ったりするのに匹敵し、人をインターネットの虜にし、インターネットの向こうに未来を見させる力だ。 この本には、そうしたインターネットの奇跡が詰まっている。目のまで紡がれるコメント、アップされる作品、交わされる意見と知恵が、世界を変える瞬間の感動が詰まっている。 | ||||
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ないわー。 あれはないわー。 ほんとヤバイわ〜。 ロケット打ち上げで泣ける私には、あのラストは致命傷です。 読み終わって数日間、ラストを飾ったあの曲が脳内にリフレインしては場所を選ばず涙が出そうになるという危険な症状を呈してしまいました。 宇宙、初音ミク、ニコニコ動画技術部、軌道エレベーター…そんなキーワードにひっかかる人には「特に」大プッシュします。 そんなキーワードにピンとこない人でも、未来に夢を感じる作品を読んでみたいなら、一度手にとって見て欲しい作品です。 第一話から緩やかにつながる物語をつなぐキーワードは、ピアピア動画と小隅レイ、ハミマ(ファミマ)そして宇宙。 ピアピア動画は言わずと知れたニコニコ動画を、小隅レイは初音ミクをモチーフにしています。(そして小隅レイの名前はSFファンにもぐっとくるはず!) 表題作から始まる物語はだんだんとスケールアップして、最後には星間文明との壮大なファーストコンタクトにまで…って、あれ? 壮大な話なのに、どこか身近な匂いがするのです。 ご都合のいい話、といってしまえばソレまでなんだけど、野尻さんの広げてみせる大風呂敷には、こんな未来があるといいな、いやあるかもしれないじゃないの、と幻視させる魔力がある。 それは多分、私達がどっぷりつかって育ってきた様々なサブカルチャーのエッセンスを巧みに取り込んでいるからかも。 あんなファーストコンタクトのお話、多分、日本に生まれ育って日本のサブカルチャーにどっぷり浸りきった人じゃなきゃ書けないと思います(笑) そしてあの明るいノリ。 楽天的な未来と科学を指向するノリと、実はハードなSFっぷりはどうも誰かに似ていると思ったのですが、思い当たりました。 かのアーサー・C・クラークです。 A.C.クラークにニコ動のノリを乗算したら、こんな作品になるのかもしれませんね。 ところで、女性ファンのみなさんにご忠告。 もし店頭で手にとってパラ見しても第一話でやめちゃだめですよ! 男性読者は、まず第一話でぐっとくるに違いありません。 しかし女性読者である私の読み込みが加速し始めたのは第二話からでした。 だって、ねぇ、第一話はついついお姉さん視点になっちゃうんですよ(笑) でも第二話は野望を胸に秘めた女性が主人公ですからね! その野望というのは…いや、これはネタバレになるからやめておきますが、ああいう夢は私、大好きです。 そこからはぐいぐいと話に引き込まれて、ラストまで一気に走り抜けてしまいました。 なお、第二話が気に入った方には、野尻さんの過去作品「沈黙のフライバイ」収録作「大風呂敷と蜘蛛の糸」もオススメしておきます。印象深い短編ですよ。 「南極点のピアピア動画」の第二話を読んでいてどうしても思い出してしまった作品でもありました。 沈黙のフライバイ (ハヤカワ文庫JA) | ||||
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