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ファラオの密室
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【この小説が収録されている参考書籍】
ファラオの密室の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.65pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全72件 21~40 2/4ページ
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このミステリーがすごい大賞ということで読んでみたけど、うーん… 設定は面白かった!古代エジプトでの物語で、主人公は1回死んだんだけど、自分の心臓の欠片を取り戻すために現世に生き返るというなんとも稀有なストーリー! ファンタジーではあるんだけど、謎解きの部分はちゃんと論理が組み立てられてる。 ただ、その謎解き部分が個人的にはあんまり腑に落ちなかった… ちょっと力技感… ただ、最後はものすごくスッキリ。 | ||||
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古代エジプトを舞台としています。これが新鮮。 江戸時代を舞台とした時代小説は多くありますが、飽きてきた時のお口直し。 時代考証も一応されてはいますが、何しろミイラが蘇ることで始まるので、 込み入った描写はありません。ライトノベル風。異世界もの風とも言える。 多くの人が書かれているように、主人公の行動の動機がぶれていて、説得力がイマイチである。 細かいことは気にせず、読みやすさに身を任せるのがよろしいかと。 最後の謎解きの一部、主人公の嘘、についても、別になくても良かった。 逆に養父との関係に矛盾を感じてしまう。 総じて、楽しく読めました。 | ||||
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面白い小説です。 | ||||
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『ファラオの密室』は、古代エジプトという独特な舞台を活かしながら、本格ミステリーと歴史ロマンを融合させた作品でした。その巧妙な仕掛けと世界観の作り込みは見事ですが、一方で細部の整合性や物語の焦点のブレなど、いくつか気になる点もありました。 ◆ 舞台設定と仕掛けの秀逸さ 本作の最大の魅力は、古代エジプトの宗教観や文化を丁寧に組み込みながら、ミステリーとしての「密室トリック」を成立させている点でしょう。紀元前1300年代後半という時代背景が単なる装飾ではなく、トリックやストーリー展開に深く関わっているのは高評価ポイントです。ピラミッド内部というクローズドサークル的な空間を最大限に活かし、読者をその時代に引き込む力があります。 また、主人公・セティがミイラとして蘇り、自らの死の謎を追うという設定も斬新です。従来の「探偵役」とは異なり、死者が自分自身の運命を解明するという物語構造は、単なるミステリーの枠を超えた魅力を生み出しています。 ◆ 物語の焦点のブレ 一方で、物語が進むにつれて、当初の目的が次第にぼやけていく印象もありました。最初は「心臓の欠片を探す」という個人的な動機で始まるものの、最終的には「新興宗教 vs 正統宗教の対立」に話がシフトし、大規模な争いへと発展します。結果として、最初の目的だった心臓の欠片はどさくさに紛れて見つかるだけという形になり、読者としては「当初のミステリーの焦点はどこへ?」という疑問が残ります。 また、一人の死から始まった物語が、終盤になると大量の殺戮を含む大規模な対立へと展開するため、最初に提示された「密室ミステリーとしての興味」から少しズレてしまった感があります。規模の大きな話になったことで、かえって個々のキャラクターの動機や心理描写が薄くなり、読者が感情移入しづらくなってしまった部分もありました。 ◆ トリックと世界観の不整合 本作では、ピラミッドの内部構造を利用した巧妙なトリックが仕掛けられていますが、それが本当にこの時代の人々が行うだろうか? という疑問が生じる部分もありました。 特に、王の遺体を外に出す仕掛けとして「弓矢につがえて発射する」ような方法が使われていますが、これは信心深い世界観とそぐわないのではないか という違和感を覚えました。伝統を重んじるこの時代の人々が、神聖な遺体をそんな物理的な方法で移動させるだろうか? という疑問は拭えません。設定のリアリティが高いからこそ、こうした細部の違和感が目立ってしまう部分がありました。 また、タレクの特殊なミイラ技術が重宝されるという設定も、作品全体の宗教観や伝統重視の価値観と完全に一致しているかと言われると、やや強引に感じる部分がありました。歴史的な背景をしっかり作り込んでいるがゆえに、「ここだけは都合良く進められているのでは?」と感じる場面が散見されました。 ◆ 終盤の展開の駆け足感 物語の終盤、伏線回収と謎解きが一気に行われるため、やや駆け足な印象を受けました。序盤から丁寧に積み上げられてきた謎や宗教観の対立が、最後の数章で一気に収束するため、読後に「もう少し余韻が欲しかった」と感じるかもしれません。 特に、密室トリックの真相が明かされるシーンが比較的あっさりしているため、「ミステリーとしてのカタルシスがもう一段あれば…」という惜しさがありました。新興宗教 vs 正統宗教の対立が物語の大部分を占めるため、最初に提示された「密室消失トリック」に対する読者の期待が最後まで満たされるかどうかは、意見が分かれるところでしょう。 ◆ 総評 『ファラオの密室』は、古代エジプトという魅力的な舞台を背景に、ミステリー、ファンタジー、歴史要素を融合させた意欲作です。密室トリックやピラミッド内部の仕掛けは見応えがあり、歴史ミステリーとしての面白さは抜群です。しかし、細かい部分での整合性の甘さや、物語の焦点のブレ、終盤の展開の駆け足感が気になる点もありました。 良い点としては、 ・古代エジプトの世界観がしっかりしている ・ミイラが探偵役という斬新な設定 ・密室トリックの仕掛けがユニーク 気になる点としては、 ・物語の目的が途中でぼやけてしまう ・宗教観と一部のトリックの整合性に疑問 ・終盤がやや駆け足で、ミステリーとしてのカタルシスが弱い 結論として、本作は「歴史ミステリー+ファンタジー+クローズドサークル」といった独自の魅力を持つ作品であり、その新鮮さは高く評価できます。しかし、本格ミステリーとして見ると細部のツッコミどころがあり、世界観にどこまで納得できるかで評価が分かれる作品と言えます。 「エジプト神話×ミステリー」というテーマに興味がある方には強くおすすめできますが、「論理的な密室ミステリー」を期待する読者には、少し好みが分かれるかもしれません。 | ||||
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日本人作家によるエジプトを舞台にした本格ミステリー小説です。ピラミッドの崩落に巻き込まれて命を落とした主人公が冥界で死の審判を受けるが、心臓の一部に欠けがある為審判を受ける資格無しとされ、自分の心臓を探す為に現世に戻る事になる。但し猶予は3日間の厳しい期限が有る。ワクワクしながらストーリーにのめり込んでしまう程の面白い作品です。 | ||||
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新品の本を購入したはずなのですが、ページの間にお菓子(チョコクッキーのような色のもの)の食べかすのようなものが挟まっていました。気持ち悪く、買ったばかりですが、処分しようか迷います。 | ||||
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第22回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作、作者は東大出のエリートIT企業実業家、との話題作。Amazonレビュー数48、読書メーターの感想895あり、情報はあふれているため、紹介の必要のない作品。私からいいたいことは本書の内容ではなく巻末の選評に関する一つだけ。巻末の大賞選考委員の一人著名編集者兼評論家兼翻訳者でもある有名業界人大森望氏にして、選評で本書を「歴史小説」と書いてるところ。彼のような大物でさえ歴史風小説と歴史小説の見分けがつかないところに(あるいは区別はついていても用字に反映しないところに)、21世紀にもなってなんでいまだにこんななの、、、、、、と思わざるを得ません。選考委員や編集者、評論家といった人たちには歴史風小説と歴史小説の違いの言葉遣いは明確にして欲しいところです。内容は面白く読めました。☆の数も内容に対しての星数です。 | ||||
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本格というか、これまた特殊設定ミステリー。 舞台が紀元前のエジプト、しかも主人公は3日限定で現世に戻ってきて、自身の〝欠片〟を探すと言うシュールな設定。 当時の風習や庶民生活、宗教観など、緻密な取材がうかがわれるし、いくつもの謎や伏線もしっかり回収され読後感も爽やか。 一方で無駄なキャラ、説明調なセリフ、違和感のある言い回しもあって好みが分かれそう。 作者の次回作に期待かな。 | ||||
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エジプトで当時の様子を想像しながら読むことができ最高でした。 時代背景も想像できたので良かったです。 | ||||
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登場人物の名前、しかも慣れない国の名前となると非常に覚えづらい時があるのだが、頻繁に人物紹介ページに戻ることなく読めたのはとても良かった。 内容も面白くどんどん読み進めてしまい、読み終える勿体無さをかんじた。 歴史物の背景もとても新鮮で最後の最後まで読み進めた | ||||
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普段はファンタジーを好んで読んでます。エジプトが好きなので、比較的最近発刊され高評価のこちらを手に取りました。 設定とかは皆さん書かれてるようにファンタジー要素が強いですが、話としては最後にきちんとまとまります。 ただ、ミステリ初心者なので謎解き(仕掛け)部分の爽快感みたいなのは分かりませんでした。図解がありましたがピンと来なかったです(笑) 比べようがないですが、ストーリーは面白いと思ったのでこの評価です。 | ||||
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いかにも日本的な推理小説の舞台を、無理やりエジプトにすることで神話と絡めた物語風にしているが、推理小説としても物語としても共に稚拙。 人間の心とか行動って、もっと複雑でしょうに。 最も気になるのは、ミステリーを読み慣れた人たちがこの作品を大賞に選ぶという事態。それの方がミステリーだ。 | ||||
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良かった良かった。 最後まで読んでよかった。(満足) 更に、解説文と同じ感想でよけいに嬉しかった!? | ||||
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飛んだ設定とストーリーで一気読みでした。令和の走れメロスです。 | ||||
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三人の選評員がそろって世界観が特殊と書いていたが、たしかになかなかの特殊設定だった。 死者が蘇生するのはエジプトだしそーゆーこともあるかもねと思ったが、復活した主人公を街の人々も「久しぶりー」みたいな感じでわりとすんなり受け入れてるし、太陽が○○するし、遊戯王よりファンタジーで驚いた。 この世界観で物理トリックする意味ってあるかな……死者蘇生も、それだけでメシア扱いされて世界宗教になっちゃうレベルの奇跡だし、この状況なら「セティの言うことこそ大正義!」ってならん?などといろいろ考えてしまって正直ノリきれず。 でもエジプトの生活や文化や宗教の部分は、知らないことも多々あったので読み応えがあった。いろいろな身分の人々が、自分の暮らしをしながら何を考えているのか、生き生きと描かれているのがいい。特にセティのラストの告白には「おまえッ……」ってなって情緒のライフがゼロになるくらいには感情移入していたので、楽しい読書だったと思う。 | ||||
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宣伝文句に期待して読み始めましたが、何とも読みにくい文章で、先へ読み進めるのに苦労しました。 登場する神や人の名称が多くて頭に入ってこず、また主人公が死者という時点で何でもありの設定なので、このなんともスッキリしない感は、今村昌弘さんの「屍人荘の殺人」と同じでした。 新たなジャンルの推理小説へのチャレンジには敬意を表しますが、何だかなあという印象でした。。。 | ||||
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物語の設定や世界観は とても良かった。 とてもワクワクして読んだのだけど… 稚拙な展開…もっと書き込んでほしかった。ミステリとは言えない。とてもガッカリした作品でした。 | ||||
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(a) この本は、古代エジプトを舞台にした物語で、しかも神が登場したり、ミイラとなった死者がよみがえるというような独特の舞台設定で話が展開します。私は最初、このような世界観に驚きましたが、筆者の筆運びは達者であり、読み進めるほどに、違和感なく物語に引き入れられていきます。 (b) 独特の物語の舞台を設定し、主な登場人物は3人もおり、いくつもの謎を提示したりで、最初、私は「これだけ盛りだくさんの内容を展開して、物語が回収できるのか」と思いましたが、300ページ余りの本なのに、ちゃんと話が収まり、しかも読後感も良い本です。 (c) ただ、「密室」とか、「謎解き」、「推理」のような要素については、いまひとつと思われ、そのような期待を持って読まれる方にとっては、肩透かしの本かもしれません。「ミステリ」というよりも、話の展開を愉しむタイプの本です。ファンタジーノベル系の本と言っても良いかもしれません。 (d) とても良く書かれた本であり、他では読めない斬新な世界観とストーリーの本ですので、読む価値は十分にある本と思います。 | ||||
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エジプトのミステリーということで中々奇抜な内容w ミステリー+ファンタジー(エジプトの神・歴史要素あり?)なので比較的事件の重さよりもエジプトらしさを全面に出しているタイプの作品。 ストーリーは事件よりもこの先のエジプトの進むべき道はどうするのか?がメインだった。エジプトの神が出てくるのでどうせだったらオシリス神とか言葉だけでしか登場してない神をちょっとでも良いので登場させて欲しかったな。 事件のトリックに関しては、ちょっと自分の想像力が足りないのと実際のピラミッドを知らないのが相まって腑に落ちるレベルでの内容とはいかなかったです。年代を考えたらあまり高度なトリックは出来ないので仕方ないですけど | ||||
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ゴリゴリの理系の著者の経歴と「このミステリーがすごい!大賞受賞」という背景、また古代エジプトのピラミッドに隠された秘密というプロットから、理詰めで構築された本格ミステリー本と想像していましたが、肩透かしでした。 正直、謎解きの内容はかなり無理のある内容だと感じました。 石運びの時間調整については、15度の角度をつけると距離は約3.5%伸びます。これだと6時間の作業は約6時間10分に延びることになります。 これでは「一番に出発して最後に到着する」は無理があると思います。著者の経歴から考えるとお粗末な内容です。 しかし、古代エジプトと冥界の世界観の演出、奴隷少女に課せられた過酷な日常の描写など、よいところもありました。 ミステリー要素なしでストーリーと描写に的を絞ったほうがよい作品になったのでは、と思いました。 | ||||
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