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ファラオの密室



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ファラオの密室の評価: 3.66/5点 レビュー 65件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.66pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全11件 1~11 1/1ページ
No.11:
(3pt)

面白い

エジプト古代文化のかかわりとしては非常に楽しめましたが、トリックは予想がつくものでした。また第一の矢が都合よく配置されるのか、疑問でした。一本の矢が滑車の理屈で重みに耐えきれるのか?
ファラオの密室 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)Amazon書評・レビュー:ファラオの密室 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)より
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No.10:
(3pt)

バランスのとれたファンド

ファンドみたいな感じの話です。
リサーチをかけて当たりそうな要素を集めて、リスクを取らずに手堅くまとめたという感じ。
そのために人物や背景が分離してるような気がします。
ファラオの密室 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)Amazon書評・レビュー:ファラオの密室 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)より
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No.9:
(3pt)

まあまあです。

面白い小説です。
ファラオの密室 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)Amazon書評・レビュー:ファラオの密室 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)より
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No.8:
(3pt)

万人受けするものではないと感じました。

『ファラオの密室』は、古代エジプトという独特な舞台を活かしながら、本格ミステリーと歴史ロマンを融合させた作品でした。その巧妙な仕掛けと世界観の作り込みは見事ですが、一方で細部の整合性や物語の焦点のブレなど、いくつか気になる点もありました。

◆ 舞台設定と仕掛けの秀逸さ
本作の最大の魅力は、古代エジプトの宗教観や文化を丁寧に組み込みながら、ミステリーとしての「密室トリック」を成立させている点でしょう。紀元前1300年代後半という時代背景が単なる装飾ではなく、トリックやストーリー展開に深く関わっているのは高評価ポイントです。ピラミッド内部というクローズドサークル的な空間を最大限に活かし、読者をその時代に引き込む力があります。

また、主人公・セティがミイラとして蘇り、自らの死の謎を追うという設定も斬新です。従来の「探偵役」とは異なり、死者が自分自身の運命を解明するという物語構造は、単なるミステリーの枠を超えた魅力を生み出しています。

◆ 物語の焦点のブレ
一方で、物語が進むにつれて、当初の目的が次第にぼやけていく印象もありました。最初は「心臓の欠片を探す」という個人的な動機で始まるものの、最終的には「新興宗教 vs 正統宗教の対立」に話がシフトし、大規模な争いへと発展します。結果として、最初の目的だった心臓の欠片はどさくさに紛れて見つかるだけという形になり、読者としては「当初のミステリーの焦点はどこへ?」という疑問が残ります。

また、一人の死から始まった物語が、終盤になると大量の殺戮を含む大規模な対立へと展開するため、最初に提示された「密室ミステリーとしての興味」から少しズレてしまった感があります。規模の大きな話になったことで、かえって個々のキャラクターの動機や心理描写が薄くなり、読者が感情移入しづらくなってしまった部分もありました。

◆ トリックと世界観の不整合
本作では、ピラミッドの内部構造を利用した巧妙なトリックが仕掛けられていますが、それが本当にこの時代の人々が行うだろうか? という疑問が生じる部分もありました。

特に、王の遺体を外に出す仕掛けとして「弓矢につがえて発射する」ような方法が使われていますが、これは信心深い世界観とそぐわないのではないか という違和感を覚えました。伝統を重んじるこの時代の人々が、神聖な遺体をそんな物理的な方法で移動させるだろうか? という疑問は拭えません。設定のリアリティが高いからこそ、こうした細部の違和感が目立ってしまう部分がありました。

また、タレクの特殊なミイラ技術が重宝されるという設定も、作品全体の宗教観や伝統重視の価値観と完全に一致しているかと言われると、やや強引に感じる部分がありました。歴史的な背景をしっかり作り込んでいるがゆえに、「ここだけは都合良く進められているのでは?」と感じる場面が散見されました。

◆ 終盤の展開の駆け足感
物語の終盤、伏線回収と謎解きが一気に行われるため、やや駆け足な印象を受けました。序盤から丁寧に積み上げられてきた謎や宗教観の対立が、最後の数章で一気に収束するため、読後に「もう少し余韻が欲しかった」と感じるかもしれません。

特に、密室トリックの真相が明かされるシーンが比較的あっさりしているため、「ミステリーとしてのカタルシスがもう一段あれば…」という惜しさがありました。新興宗教 vs 正統宗教の対立が物語の大部分を占めるため、最初に提示された「密室消失トリック」に対する読者の期待が最後まで満たされるかどうかは、意見が分かれるところでしょう。

◆ 総評
『ファラオの密室』は、古代エジプトという魅力的な舞台を背景に、ミステリー、ファンタジー、歴史要素を融合させた意欲作です。密室トリックやピラミッド内部の仕掛けは見応えがあり、歴史ミステリーとしての面白さは抜群です。しかし、細かい部分での整合性の甘さや、物語の焦点のブレ、終盤の展開の駆け足感が気になる点もありました。

良い点としては、
・古代エジプトの世界観がしっかりしている
・ミイラが探偵役という斬新な設定
・密室トリックの仕掛けがユニーク

気になる点としては、
・物語の目的が途中でぼやけてしまう
・宗教観と一部のトリックの整合性に疑問
・終盤がやや駆け足で、ミステリーとしてのカタルシスが弱い

結論として、本作は「歴史ミステリー+ファンタジー+クローズドサークル」といった独自の魅力を持つ作品であり、その新鮮さは高く評価できます。しかし、本格ミステリーとして見ると細部のツッコミどころがあり、世界観にどこまで納得できるかで評価が分かれる作品と言えます。

「エジプト神話×ミステリー」というテーマに興味がある方には強くおすすめできますが、「論理的な密室ミステリー」を期待する読者には、少し好みが分かれるかもしれません。
ファラオの密室 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)Amazon書評・レビュー:ファラオの密室 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)より
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No.7:
(3pt)

特殊設定ミステリーながらも話の骨格はしっかり作られている

本格というか、これまた特殊設定ミステリー。
舞台が紀元前のエジプト、しかも主人公は3日限定で現世に戻ってきて、自身の〝欠片〟を探すと言うシュールな設定。
当時の風習や庶民生活、宗教観など、緻密な取材がうかがわれるし、いくつもの謎や伏線もしっかり回収され読後感も爽やか。
一方で無駄なキャラ、説明調なセリフ、違和感のある言い回しもあって好みが分かれそう。
作者の次回作に期待かな。
【2024年・第22回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作】ファラオの密室 (『このミス』大賞シリーズ)Amazon書評・レビュー:【2024年・第22回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作】ファラオの密室 (『このミス』大賞シリーズ)より
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No.6:
(3pt)

ファンタジー好き

普段はファンタジーを好んで読んでます。エジプトが好きなので、比較的最近発刊され高評価のこちらを手に取りました。
設定とかは皆さん書かれてるようにファンタジー要素が強いですが、話としては最後にきちんとまとまります。
ただ、ミステリ初心者なので謎解き(仕掛け)部分の爽快感みたいなのは分かりませんでした。図解がありましたがピンと来なかったです(笑)
比べようがないですが、ストーリーは面白いと思ったのでこの評価です。
【2024年・第22回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作】ファラオの密室 (『このミス』大賞シリーズ)Amazon書評・レビュー:【2024年・第22回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作】ファラオの密室 (『このミス』大賞シリーズ)より
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No.5:
(3pt)

次回「セティ死す」デュエルスタンバイ!

三人の選評員がそろって世界観が特殊と書いていたが、たしかになかなかの特殊設定だった。
死者が蘇生するのはエジプトだしそーゆーこともあるかもねと思ったが、復活した主人公を街の人々も「久しぶりー」みたいな感じでわりとすんなり受け入れてるし、太陽が○○するし、遊戯王よりファンタジーで驚いた。
この世界観で物理トリックする意味ってあるかな……死者蘇生も、それだけでメシア扱いされて世界宗教になっちゃうレベルの奇跡だし、この状況なら「セティの言うことこそ大正義!」ってならん?などといろいろ考えてしまって正直ノリきれず。
でもエジプトの生活や文化や宗教の部分は、知らないことも多々あったので読み応えがあった。いろいろな身分の人々が、自分の暮らしをしながら何を考えているのか、生き生きと描かれているのがいい。特にセティのラストの告白には「おまえッ……」ってなって情緒のライフがゼロになるくらいには感情移入していたので、楽しい読書だったと思う。
【2024年・第22回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作】ファラオの密室 (『このミス』大賞シリーズ)Amazon書評・レビュー:【2024年・第22回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作】ファラオの密室 (『このミス』大賞シリーズ)より
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No.4:
(3pt)

期待が大き過ぎたかな?

読む前の期待感が大きかったせいか、読後感としてはまあこんなものかな…でした。

物語の世界観としては面白かったと思いますが、ミステリーとするとちょっと甘すぎでは?
石運びのトリックはさすがに紀元前だとしても現実味が薄いし(さすがに誰かが気づくでしょ!)、メインの密室のトリックに至ってもこのために物語全てを設定するにはかなり貧弱に思えました。

文章もちょっと読みにくい感じで(言い回しが変?)、後半の展開も結構強引な印象でした。
大賞受賞作+値段を考えると、やや消化不良でした。
(同時受賞の文庫グランプリもかなり肩すかしだったので、せいぜい文庫グランプリくらいの評価でしょうか?)
なので、文庫化待ちで充分かと。
【2024年・第22回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作】ファラオの密室 (『このミス』大賞シリーズ)Amazon書評・レビュー:【2024年・第22回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作】ファラオの密室 (『このミス』大賞シリーズ)より
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No.3:
(3pt)

謎を解きながら本を読んでいく人にはおすすめ出来ません

「オススメのミステリー小説」をネットで探して1番上に出てきたのがこの本でした。結論から言うと読まなくて良い本です。この本を読む前に「ザリガニの泣くところ」という本を読んでしまったせいか、読み手になかなか犯行の想像をさせずにゆっくりと謎を紐解いていく、読者の裏をかくそんな本だと思いワクワクしながら読んでいきました。でも、話の展開は直ぐに想像の着くものばかりで、題名にもある密室についての謎はさながら、某探偵アニメを真似たかのような謎解きでした。表現もどうしても少し薄いものが多く読んでいて先が気になるというものはなかったです。ただ単になんでもいいから読みたい方や、ミステリー初めてという方は読んでみてもいいかもしれませんが、ちゃんと謎がとかれていく様を読みたいという方にはおすすめ出来ないものでした!!
【2024年・第22回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作】ファラオの密室 (『このミス』大賞シリーズ)Amazon書評・レビュー:【2024年・第22回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作】ファラオの密室 (『このミス』大賞シリーズ)より
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No.2:
(3pt)

古代エジプトファンタジー

●古代エジプトを舞台に繰り広げられる冒険ファンタジーである。神や魔法や復活したミイラの活躍
など非常に違和感を感じる設定。何でもありの設定で本格ミステリーが成立するのか?と拒否感を抱
く読者も多いと思う。
 従って突っ込みどころには目をつぶって、異世界ファンタジーと割り切って読む事にした。最大の
読みどころはラストシーン。小さなどんでん返しと爽やかな読後感が感じられた。
【2024年・第22回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作】ファラオの密室 (『このミス』大賞シリーズ)Amazon書評・レビュー:【2024年・第22回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作】ファラオの密室 (『このミス』大賞シリーズ)より
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No.1:
(3pt)

終盤以降が拍子抜け

そんなに馴染みの少ないエジプトが舞台のミステリということで、序盤は登場人物の名前を覚えるのに苦労したが、世界観など把握するに従って面白くなった。

ただ終盤のいよいよクライマックスというあたりから、これはこうだったんだからこうに違いない!など、成り行きで同行していた奴隷少女との会話のみで急ぎ足に答え合わせしてしまったのが、あっけなくて残念だった。

また今作で悪者として登場していたアテン神の結末描写についても、主人公が寝ている間にすべて片が付いていたという置いてきぼり感も拍子抜けで、終盤だけがもったいなかったように思う。
【2024年・第22回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作】ファラオの密室 (『このミス』大賞シリーズ)Amazon書評・レビュー:【2024年・第22回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作】ファラオの密室 (『このミス』大賞シリーズ)より
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