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清算
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清算の評価:
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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大手新聞社の子会社の広告代理店が経営不振になって会社を解散して清算することが決まる中、突然総務部の部長に異動になり面倒な処理を押し付けられ、さらに解散後も清算業務の任を命じられた畑井が、清算業務を行う中で発生する様々なトラブルに対処しつつ、消えたお金にまつわる真相を探る物語。 「倒産」はよく聞くが、「清算」というのは珍しく、会社を消滅させるとともに債務を整理したり、様々な契約の解除や解約をしたり、従業員の再就職を斡旋したりと、ものすごく大変そうなのが伝わってきた。 たんに会社を放り出すのなら、倒産や破産でよいが、親会社がある建前上、きちんと解散して清算するために誠意を持って債権者と交渉するのは骨が折れる業務で、「倒産に必要なのは胆力、解散に必要なのは忍耐力」という畑井の言葉は実感が伴っていたと思う。 ただ、中盤以降の消えた二億円を巡るやりとりは危機感が感じらなかったし、無駄に長く感じられた。 通帳と印鑑とともに社員一人が消えているのに警察沙汰にもせず、口座からの出金も止めないし、消えた社員の妻には夫を心配している様子も見られない。 親会社の意向があるにせよ動きが鈍く、さらに部外者から様々な横槍が入ってくることも違和感が募って読みにくかった。 最終的に違和感の伏線は回収されるのだが、引っ張ったわりには内容が物足りなかったのが残念だった。 それにしても畑井は家族持ちとは思えないほど人が良すぎるし、将来が見通せない清算業務をやらされる義理もよく分からなかったので、そのあたりの背景ももっと描いてほしかった。 | ||||
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