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播磨国妖綺譚 伊佐々王の記



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播磨国妖綺譚 伊佐々王の記

播磨国妖綺譚 伊佐々王の記の評価: 4.00/5点 レビュー 2件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(5pt)

物語に流れる切なく、哀しい調べに、胸打たれます。次巻が楽しみです。

室町時代、播磨国(はりまのくに)を舞台に、薬師(くすし)の律秀(りっしゅう)、僧の呂秀(りょしゅう)の法師陰陽師(ほうしおんみょうじ)兄弟が、強力な術を使う蒲生醍醐(がもう だいご)と名乗る陰陽師と対決する話が展開していきます。

✡️ 第一話 突き飛ばし法師(ほうし)
✡️ 第二話 縁(ゆかり)
✡️ 第三話 遣(つか)いの猫
✡️ 第四話 伊佐々王(いざさおう)
✡️ 第五話 鵜飼(うかい)と童子(どうじ)
✡️ 第六話 浄衣(じょうえ)姿の男

この中、本線から外れた異色の物語である第五話が、とても良かったです。猿楽(さるがく)の舞(まい)にまつわる不思議な物語。泉の水を酌(く)むような話の情緒、風情(ふぜい)が素晴らしく、心に沁みました。
話の終盤。ふと、吉野 弘の「生命(いのち)は」という詩が脳裏に浮かびました。

猫の姿をした神様・瑞雲(ずいうん)とともに、律秀、呂秀の兄弟が、地下の水脈を探し歩くシーン。わくわくしました。

また、彼ら法師陰陽師の兄弟がそれぞれに手にする守り刀の名前、これが素敵でしたね。本書の最後のほうに出てきます。

呂秀に従う式神(しきがみ)・〈あきつ鬼〉、謎の陰陽師が蘇(よみがえ)らせた巨大鹿・〈伊佐々王(いざさおう)〉も交えて、話は次の巻へと続きます。
つづくシリーズ第三作を楽しみに待ちたいと思います。
播磨国妖綺譚 伊佐々王の記Amazon書評・レビュー:播磨国妖綺譚 伊佐々王の記より
4163917861

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