■スポンサードリンク
鳴かずのカッコウ
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
鳴かずのカッコウの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.56pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全48件 1~20 1/3ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
日本のインテリジェンスに興味があり購入しました。ハラハラドキドキの展開を期待していたので、物語全体を通して凪の状態に感じました。しかし、それこそが防諜機関の現実なのかもしれません。決して目立たず、誰にも知られず活動することこそが防諜機関のあるべき姿なのでしょう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
中国初の空母遼寧が、ウクライナから来ていたことを、恥ずかしながらこの本で知りました | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
スティーブンも登場するけど、主人公は公安調査庁の梶壮太君。今のところサエない男子だが、一流のインテリジェンス・オフィサーになる兆し。 この物語で重要な舞台のひとつになるのがウクライナであり、その西の都市リヴィウである。この書物は21年3月発刊だから、書かれたのはウクライナ戦争の1年以上前だ。リヴィウやガリツィア地方が西ずれする前のポーランド国土であること、この地域はロシア・フォビアが強く、ナチスに協力したことなどがきちんと書かれている。 すっかり日本のマスコミに登場する識者たちは忘れているのか言わないが、中華人民共和帝國が誇る空母「遼寧」は元々ウクライナの造船所で建造された「ヴァリャーグ」であり、「マカオでカジノ船にする」という見え透いたウソで売りさばいたわけである。大連での再軍装にはウクライナから大量の技術者が加わったという。 破綻国家ウクライナには空母という兵器を管理する能力はなかったのであり、ロシアはともかく西側のインテリジェンス機関も中国への武器移転を止めることはできなかったわけだ。今現在西側から大量の兵器がウクライナへ運ばれているわけだが、これがアンダーグラウンドの武器市場に流れないという保証はない。ウクライナ政府や軍にそれだけの管理能力があるかは疑ったほうがいい。すでにICPOはその警告を発している。 「ウクライナが核を放棄していなければロシアは侵攻できなかった」と語る「識者」は核拡散にコミットしているわけだ。北朝鮮に行ってたか、イランに跳んでたか、知れたものではない。 壮太君が活躍する続編が書かれることは間違いなさそう。スティーブンはかっこよすぎる、壮太君の物語が楽しみである。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
佐藤優氏の「危機の読書」に紹介されているのを読んで興味を持ち、購入した。 公安調査庁の調査官の活躍を描いた異色小説。 インテリジェンス機関にもかかわらず、内閣情報調査室や外務省、警察庁などに比べてヒト・モノ・カネの無い三無機関と揶揄される公安調査庁の活動実態を、フィクションとは言え赤裸々に綴った本作の底知れぬ魅力を感じた。 また、今、世界の注目が集まっているウクライナについても語られているあたりが筆者の眼力に敬服した。 公安調査庁という知られざる諜報機関の世界を世に紹介した画期的な一冊である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
期待を裏切らない面白さでした。 外交やインテリジェンスについて詳しい方でなくても、 スイスイ読めます。 過去に、一筋縄ではいかない世界(インテリジェンス) をテーマにした手嶋龍一氏と佐藤優の対談本を1冊だけ読んだことがあり、 なかなか面白いなと思ったものの、続けて同じテーマの本を読むことはありませんでした。 今回この本を手にとったのは、レビューで評価が高かったから。 それだけが理由です。 著者の手嶋氏は、幅広い読者層を念頭に、詳細にわたり解説を入れてくださっています。 話の筋が途切れてしまわないような工夫も凝らしてあります。 読者が楽しんで読み進められるような、至れり尽くせりの本です。 そして、外交や世界情勢に対して、今までなかった視点も得ることができます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とにかく手嶋氏の博識ぶりが、 散りばめられた小説で,ストーリーの展開よりそちらが楽しい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
壮太君が魅力的。今、フォーブスの連載『チャイナ・トリガー』で活躍してくれていてうれしく、 また『鳴かずのカッコウ』を読み返しました。壮太君のこれからの活躍、期待しています。『チャイナ・トリガー』も単行本になりますように。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
現在進行形のウクライナを予言した本。著者の未来を見る確かな目に恐れ入る。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
現実世界そのもののインテリジェンスの闘いが描かれて楽しく一気に読めました。 主人公の今後の世界を股にかけた活躍に期待したいと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
世間一般的に良くわからない公安調査庁を舞台に選んだ点は斬新で、登場人物が頼りないという設定も良い。 でも肝心のインテリジェンスの描き方が深堀していないので、スパイモノとしての面白さが伝わらず読みやすいだけになってしまって残念。 人間関係のもっと裏を読みあう描写とか手に汗握る展開は伝わらず。 中国、米国、英国の諜報員を絡ませながら、まったくその姿が生き生きしていなかった。 著者の作品ってもっと読み応えあった気がしたけど、作風変わったのかな。 何となく続編もあるそうなので、今後に期待。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
個別の案件にフォーカスせず物語の枠組みを大きくとった構成は新鮮だなと思う反面、であればもう少し公安調査庁をはじめとする他国の情報機関についても描写を深めてもよかったかなと感じます。ただの人間ドラマみたいになっている部分があるので。 さて公安調査庁といえば、作中でも強調されるとおり確かに存在感ないし「最弱にして最小の情報機関」といわれてもしょうがないようなところはありますね。きっと公安調査庁といわれてもピンとこず、公安警察を連想する方がほとんどだと思いますし。 この本の前に、ル・カレの作品を読んだばかりだったためか、作品全体の「いい意味での」軽さが新鮮でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
good | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
普段スポットが当てられることのない公安調査庁に関する小説である。ノンフィクションにも思えるリアルさであったり、テンポの良さもあり、一気見してしまった。とてもオススメな一冊です! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
面白い | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
グローバル化している現代社会の中で茶の湯や松江の伝統や文化が織り込まれていて一気に読んでしまった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
『スギハラ・ダラー』からじつに11年ぶりのインテリジェンス(諜報)小説。 中国・北朝鮮・ウクライナの組織が入り乱れた諜報戦が神戸を舞台に繰り広げられる。いつもの衒学趣味(いや蘊蓄本という)に加えて、今回は神戸ガイド本を兼ねる。あわせて脱力系の主人公という新機軸で、“一粒で三度”おいしく楽しませてくれる。 イタリヤ料理、ウクライナ料理、表千家茶道、源氏蛍、古今和歌集の「ほのぼのとあかしの浦の朝霧に島隠れゆく舟をしぞ思ふ」、伊勢物語、さらに“マル対”同士が英語で俳句の季語「雁風呂」について語り合い、当方をしんみりさせた場面もある。 また紹介する本に、樋口修吉『ジェームス山の李蘭』、『石光真清の手記』、グレアム・グリーン『ヒューマン・ファクター』、ウォルフガング・ロッツ『スパイのためのハンドブック』など。 こんな台詞もある。 「われわれのインテリジェンス・リポートなど、岩波の『世界』のようなものですな。学者先生がいくら悲憤憤慨しても、現実の政策には何の影響も与えんのです」 さらに前作でおなじみの英国情報部員スティーブン・ブラッドベレーまで登場する。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
公安調査官、そのインテリジェンス機関について、分かり易く解説している。 コミカルにユーモアたっぷりなスタイルで描かれていて、緊迫感は和らいだ状態で読み進めることができる。 国際諜報戦線の片鱗が見えてくる。 シギント、オシント、ヒューミントに区分けされ、いずれも地道なミッションである。 あらゆる気配を消し、影となって、国家の危機管理を担う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
小さい役所に着目した作品、面白い! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
学生時代は漫画研究会に属し、フォトグラフィックメモリーなる特殊能力を有する梶壮太は、法務省の外局、公安調査庁で国際テロを監視する役目を担っている。Missロレンスこと西海帆稀、勤務時間中に〇〇新聞(笑)を壮太に買いに走らせる首席調査官の柏倉頼之、ロンドンはシティで活躍した日本人シップ・ブローカー、元刑事の探偵、ウクライナ人船舶技師と、一癖も二癖もある多彩な登場人物が国際港湾都市KOBEで活躍(暗躍?)する様は、とても魅力的だ。 それにしてもまさか、手嶋龍一さんの小説で『キン肉マン』のセリフが登場するとは思ってもいなかったぞ。 ・「悪の百貨店じゃないか」神戸港を舞台にした北朝鮮の悪行の数々、それも阪神・淡路大震災当時の日本政府の人道的措置に乗じた悪行には、壮太でなくともため息が出るだろう。そして韓国・朝鮮系の諜報は「ヤキニク十年、マッコリ二十年」なのか。 ・空母ワリャーグの巧妙な買収劇、日本の戦略的用地の買い占め、途上国の港湾の永久租借など、かつての大英帝国のスケールを拡大したような中華人民共和国の世界戦略に、日本はどう対応するのか。最小で最弱の調査機関にも、課題は重くのしかかる ・大丸神戸店(こうべみせ)、イタリアン料理店『ビアンキッシマ』(閉店です)、お好み焼きの『美作』、『長田本庄軒』のぼっかけなど、実在の地元の店が登場するのはうれしいなぁ。でも「ヒョーゴスラビア連邦」なる言葉は、あまり聞かないぞ。 中華人民共和国の「日本への侵蝕」には驚かされること数々。だが本書の醍醐味はそれを超越したところにある。なにしろ、終盤には「あの男」が登場するのだ。 恐ろしきは日本国内を闊歩する外国の手先……だが、われわれ日本人の「常識」をひっくり返すような事態も起こりうる……本書は国際政治の闇深さをまざまざと現してくれる。 「あの男」と梶壮太、それにMissロレンスの今後の活躍がいまから楽しみです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
インテリジェンス小説というカテゴリーを知ったのは、手嶋さんの本を読んでから。期待を裏切らない濃い内容でした。情景描写が日本人とは思えない独特で詳細な記述をとっています。。ドキドキハラハラでも最後は温かく読み終えました。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!